今さら Raspberry Pi のことを、それも技術的なことでも何でもないことを書いても全く意味はないのですが、自分のメモ代わりというか日記みたいなモノということで。


昨年末、注文したのを完全に忘れるくらいの時間がかかってようやく到着したミニミニパソコン Raspberry Pi ですが、年始にちょいと基本的なセットアップまでは終えました。

ようやく Raspberry Pi 到着
今ごろ Raspberry Pi セットアップメモ

ただ、Raspberry Pi は HDMI ディスプレイや USB キーボード/マウス、LAN と繋げられる立派なパソコンですが、反面

RaspberryPi_03


こんな基板剥き出しの raw なパソコンですから、そのままどこかに置いて使うのは無理があります。とりあえず、ケースが必要です。

今は Raspberry Pi を注文する時に純正?ケースも注文できるのですが、私の場合はケースを注文してなかったので、eBay で安いケースを探して注文することにしました(日本で売ってませんからね。少なくともマトモな価格では)。

RaspberryPiCase17


UK の会社のもので、お値段£2.29。でも International Shipping Fee が£3.30。本体より送料の方が高いのは(涙)ですが、海外からの輸入でよくあることです。

写真を見る限り、ごく普通のアクリルのケースですが、別に凝ったケースでなくても Raspberry Pi をケースに入れて使えれば良いだけです。元々 Raspberry Pi が送料込みで3千円台で買える激安PC ですから、ケースにお金をかけては本末転倒です。

年始に注文して即日発送されましたが、それから届くまで3週間ちょい。UK からとはいえ、ちょいと長めでしたが、我慢の限界が訪れる前に、先週末届きました。

RaspberryPiCase01

RaspberryPiCase02


定形外のエアパッキン入り封筒に、上記のビニール袋が入っていました。ケースは組み立てられて送られてくるわけではなく、組み立てるアクリル板部品が送られてきます。送るサイズや壊れることを思えば、当たり前ですね。

ビニール袋の中にはケース部品以外に簡単な説明書も入っていますが、これがまた図が1つもない、文章で箇条書きに手順が綴られているだけ。

RaspberryPiCase03


別に難しい英語でもないですし、何よりも組み立てるのに難しいことはいらないのですが、図の一つでも入れてくれよ…ということで、読むのが面倒臭いので、eBay の製品購入ページにあった

RaspberryPiCase17


この写真を見ながら当たりをつけて組み立てていきます。などというほど難しくも何ともないのですが。

以下が、袋に入っていたケースのアクリル板部品全部です。6面用に6個のパーツ。側面は端子を見ればどこに何が当てはまるかは自明であり、左の大きな2つの板は上面と底面になります。

RaspberryPiCase04


で、まずアクリル部品に引っ付いている保護用の青いシールを剥がします。これがなかなか大変というか剥がれにくくて、この作業が一番の難関(というほどのものでもないけど)。

剥がし終わると透明に。

RaspberryPiCase05


で、まず説明書の手順にあるように長辺の側面、ビデオ端子や音声出力端子のある側から Raspberry Pi にアクリル板を合わせていきます。

RaspberryPiCase06


そして短辺の側面用アクリル板を合わせるのですが、以下のように長辺のアクリル板の下側が爪になっていて、少し曲げつつ短辺側アクリル板の穴に入れて引っ掛けてやるわけですね。このケースの固定は、4箇所のこれだけで賄われています。

RaspberryPiCase07


長辺・短辺の側面を1枚ずつ付けたら、次に上面と底面のアクリル板を合わせて、そしてもう一つ長辺の側面を取り付け、最後に残り1つの短辺側面を取り付けます。

うっかりすると、こんなミスも。って、普通しないか…(´Д`)

RaspberryPiCase08


ともあれ、サクッと組み立ててケースに Raspberry Pi が入って、完成です。アクリル部品に引っ付いていた保護用シールを剥がし終えれば、5分とかかりません。

RaspberryPiCase09
(ビデオ/音声出力端子側から)

RaspberryPiCase10
(HDMI 端子側から)

RaspberryPiCase11
(LAN/USB 端子側から)

RaspberryPiCase12
(電源用 microUSB 端子、SDカードスロット側から)


チャチいものではありますが、送料込みで 800円ですし、自分でアクリル板を切って端子穴を開ける手間を考えれば十分見合ったものでしょう。

それに、ある意味 Raspberry Pi に似合ってるというか、こういう小さいモノは何か愛着が湧きますね。どこかのブログで見たようにレゴブロックでケースを作るのもやってみたいとは思いましたが、面倒臭がりはこれくらいお手軽なのに留めておくのが良いでしょう X-)

あとは、先日セットアップして作ったブート用 SDHC カードを挿します。

RaspberryPiCase13


ちなみに裏面から見ると、こんな感じ。

RaspberryPiCase14


SDHC カードがケースから飛び出していますが、持ち歩くわけでもなければ、あまり問題ないでしょう。

加えて私は USB コネクタに microSDHC カードを利用した超小型の USB メモリを差し込んでいます。

RaspberryPiCase15
(左側の白いものが microSDHC 利用の超小型 USB メモリ)


ブートに利用している SDHC カードは 8GB ありますので、ちょっとしたお遊びの通常使用分には問題ない容量なのですが、Raspberry Pi の使い道として自分用ではなく家族の閲覧も可能な WebDAV ベースのファイル置き場にしたいと思っているので、そのためのストレージです。

最初は全く使ってない 2.5インチ 500GB HDD でも繋げようかと思ったのですが、そこまでの容量は必要ないし、またもう1つ置きモノが増えるのも嫌だったので、32GB microSDHC カードを利用しています。USB ポートは2つありますので、近いうちにもう1枚 32GB を追加する予定です。

Transcend microSDHCカード 32GB Class10 変換アダプタ無し 永久保証 TS32GUSDC10
Transcend microSDHCカード 32GB Class10 変換アダプタ無し 永久保証 TS32GUSDC10

(今や 32GB の高速タイプ Class10 でも2千円ちょいで買えるので手軽なものです)

iBUFFALO カードリーダー/ライター microSD対応 超コンパクト ホワイト BSCRMSDCWH
iBUFFALO カードリーダー/ライター microSD対応 超コンパクト ホワイト BSCRMSDCWH

(超小型 microSDHC カードリーダーがコレ。持ち歩き用としても重宝している)


基本的に LAN 経由のリモートメンテで作業していくので、Raspberry Pi の USB ポートを2つともメモリーカードで塞いでしまっても問題ありません。Raspberry Pi に繋げているものは電源用の microUSB ケーブルと LAN ケーブルのみ。

RaspberryPiCase16


USB 無線LAN アダプターで無線LAN 化して LAN ケーブルも排除しても良いと思うのですが、そうなると 32GB 分の USB メモリを挿せるのが1箇所だけになるので、悩ましいところです。今後の気分次第ということでしょうか。



ソフトウェア的には今回ウェブサーバーに nginx、PHP 処理には php-fpm を利用しました。nginx を使う時はいつもバックエンドに apache を用意していたのですが、今回は非力なマシンということもあって apache なしで諸々やってます。

Raspberry Pi が最初から用意しているレポジトリにも nginx や php-fpm のパッケージは用意されているので、

sudo apt-get install nginx-full geoip-bin
sudo apt-get install php5-fpm php-pear php5-dev


でインストールは終わります。

/etc/nginx/sites-enabled/default など /etc/nginx/ 以下と、/etc/php5/fpm/pool.d/www.conf など /etc/php5/fpm/ 以下を調整設定して、諸々詰めればサクッと動きます。

RaspberryPiCase18

RaspberryPiCase19


Raspberry Pi が最初から用意しているレポジトリは少々古いバージョンですが、完全に LAN内限定なので当面はコレで遊んで、必要があればソースから make するか、dotdeb のレポジトリを指定して、apt-get source & apt-get build-dep するなどすればいいかと思っています。

気が向いてリソースに余裕がありそうだったら、passenger でも入れてみるかもしれませんが、そういうのは VMware の上でやればいいかな…



このケースの eBay 購入ページは

Pi Box Case Box Enclosure for Raspberry Pi Computer New from Piworks | eBay

ですが、1000個売り切って終了だったようで、今はもう買えません。

現在は新しいケースがこのプロジェクトのページで売られています。

The New RPi-Technicase

今度のは £7.99 と、かなり値上げになっていますが、SDHC カードがケース内に収まるようになっていたり、GPIO コネクタからのケーブルが上面に出せるようになったりしているようです。

私はとりあえず現在のケースで何の問題もないのですが、省電力な超小型PC とはいえ、今のままだと夏場は多少熱がケース内にこもるかもしれないなぁ…と思っているので

夏場対策に上面のアクリル板に穴を開ける


つもりではいます。今の時期は気温が低いので 24時間連続稼動していても全く熱がこもるようなことはないのですけどね。

ともあれ、手のひらサイズのお安いミニPC、今後はお遊びテストマシン兼ちょい実用機として常時稼動させていくことになりそうです。

Raspberry Pi | An ARM GNU/Linux box for $25. Take a byte!
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)(日本語での購入サイト)


Microsoft Windows 8 Pro 発売記念優待版 (XP・Vista・7からのアップグレード専用:2013年1月31日まで)
Microsoft Windows 8 Pro 発売記念優待版
XP・Vista・7からのアップグレード専用:2013年1月31日まで

(激安優待版の購入期限はあと5日!買おうと思っていた人は忘れないように…俺もだけど)