出費が出費を呼ぶ」そんな言葉がありますが、デジタルカメラも概ねそういうところがあります。カメラ本体を買って終わり、とはなかなかいきません(^_^;)

レンズ交換式カメラだけでなくコンパクトデジカメでも、予備バッテリーを買ったり、背面液晶保護シートを買ったり(私は使いませんけど)、初めての場合ならメモリーカードを買ったり、ということがあります。

レンズ交換式では、レンズ用のプロテクトフィルターが必要になったり(各口径を持ってる割には殆ど使わってない… ^^;)、PL だの ND だのというフィルター地獄もありますが(77mmで揃えると安レンズ買える値段…)、やはり怖いのはレンズ沼。

特に X-E1 は富士フィルム独自の Xマウント。もちろん私にとって新マウントであり、レンズも色々と考えています…

が、レンズ云々は別にしても、

新しいカメラを買うとアレコレ細かい出費はある


のは世の常、人の常であります。

金欠が X-E1 を買って更に金欠なので、交換レンズをサクサク買っていくのは無理ですが、とりあえず X-E1 を心配なく、少しでも気持ちよく使うために、幾つかの小物を揃えてました。


◯ 予備バッテリー


本気で使うなら当たり前ですよね、予備バッテリー。特に今は冬場ですから、バッテリーの減りは速くなりますし、そうでなくてもミラーレス機を一日使うなら必需品。

購入前に評判を調べている時に、バッテリーの保ちはあまり良くないという話を聞いていましたので、ボディ到着後すぐ、ひとまず Amazon で安い互換バッテリーを購入しました(互換バッテリーは動作確認後あくまで予備ですが)。



購入1週間後の先週は氷点下の北海道、旭岳とか美瑛といった -10〜-20℃くらいのところを昼夜関係なく散歩して X-E1 で撮影をしていたのですが、

X-E1 のバッテリーのもちが良くないと聞いたけど
ミラーレス機+手ぶれ補正付きレンズとしては別に悪くない


という感じですね。

少なくとも NEX-7 よりはバッテリーの保ちが良いと感じます(どちらも純正バッテリー使用時の比較印象)。NEX-7 をずっと使ってきて、また NEX-7 ユーザーと同じように撮っていて、バッテリーのもちは X-E1 の方が良いと感じます。

もっとも NEX-7 のバッテリーの保ち自体が良くないので、それと比較してマシといっても喜べるものではありませんが、過去幾つも使ってきたミラーレス機と比較してバッテリーの保ちが特に悪い印象はありません。

まぁ、その分 X-E1 は色々と動作がノンビリすぎますけどね…(-_-)

X-E1_SampleBiei17
(-10℃前後やそれ以下での撮影も何ら問題なくこなせてました)




◯ アクセサリーシューカバー


X-E1 に限ったことではありませんが、アクセサリーシュー(フラッシュなどを付けるコネクタ)がボディ上面に付いているのにも関わらず、アクセサリーシューのカバーが付属していない、というのが個人的には許せません。

レンズはリアもフロントもキャップが付いているし、ボディもマウント面にはボディキャップが付いているのに、なぜ電気接点もあるアクセサリーシューだけは剥き出しで放置されてるんだ?と、いつも思っています。

小雨や雪でも撮ろうと思うと、そこはどうしても気になります。

ので、購入。定番?とも言える、百数十円の安価なニコン用アクセサリーシューカバー。



梅田へ出た時にヨドバシで買おうとして買い忘れたので、160円のものをヨドバシで送料無料当日配送で注文しました。なんか申し訳なかったけれど…

いつもの amazon でも大差ありませんが、最近 Amazon は少額商品を単品配送してくれない場合が出てきた上に、ヨドバシなら年会費を払わずとも速攻で当日/翌日配達してくれますから、今度は使うことも増えそうです。

で、商品と取り付けたところを以下に。

X-E1_AccessoryShoeCover1
(アクセサリーシューカバーには別に Nikon のロゴはないので無問題)

X-E1_AccessoryShoeCover2
(装着写真。2ミリほど長さが足りないが実用上問題ないかと。むしろ色が合わないかな…)


一瞬、以下の水準器付きも考えましたが、X-E1 には優秀な電子水準器が内蔵されていますので必要ないな、と。ソニーのような当てにならない水準器だと欲しくなりますが、X-E1 で普段使いもしないのに装着しているとダサいですからね。





◯ フロントレンズキャップ


買う前に X-E1 ユーザーだけでなく X-Pro1 ユーザーの感想、評判を調べていて「フロントレンズキャップが緩い、脱落しやすい、装着しづらい」という声を見ていました。で、使ってみると

確かにフロント側のレンズキャップが緩い、外れやすい


感じでした。

レンズキャップのハマリはイマイチだし、かといって緩い(というか浅い?)ので何かの拍子に外れたりします。リアキャップの方は、やたらキツいんですけど…

購入後すぐに、そのことを実感しましたので、レンズキャップも他社製に交換を決めました。既にキヤノンの EF レンズも全部他社フロントキャップで使っています(以前のキヤノンのフロントキャップは外つまみ式で嫌いだったから)。写真を快適に撮るためですので、それくらいは全く抵抗がありません。

フロントキャップは個人的な趣向で絶対内ツマミ方式であること以外に、他のカメラ/レンズメーカー製のを買うか、エツミやケンコーなどのサードパーティ製を買うか、になるのですが、

  • 他メーカー製は価格が高め。それにキャップに書かれている他社メーカーのログは、さすがに消さないとちょっと…(^_^;)

  • サードパーティ製は安価でいいのだが、どの製品もカメラと繋ぐ紐が付いている
    (キャップをなくさないためらしいが、死ぬほどダサいんで紐なし製品を作って欲しいんですが…)


というわけで、いつもどちらを買うか悩みます。

サードパーティ製の紐付きフロントキャップは、たとえ紐を外しても、紐を通すための紐穴がレンズキャップに付いているのが嫌なのですよね…特に大きめの穴が側面に付いているとレンズフードと干渉する場合もありますし。

ということを思いつつ、購入したのがコレ。



これも紐付きですが、もちろん外しています。紐を通す穴が側面ではなく中央にあるのが決めて。レンズフードはデフォルトで付けているので、これなら目立たないだろうと。

X-E1_18-55LenzCap1
(ええ、値段に負けましたよ… ^^;)

X-E1_18-55LenzCap2
(純正フロントキャップとの比較。バネの強さもあってケンコーの方が摘みやすい気が)

X-E1_18-55LenzCap3
(厚みは突起部もそれ以外も同じくらいだが、形状からケンコーの方が厚く感じる)

X-E1_18-55LenzCap4
(レンズフードなしだとキャップ中央の突起が少々気になる…自分だけかもだけど)

X-E1_18-55LenzCap5
(レンズフードしていたら、たぶん気にならない…たぶん…)


付け替えてしばらく使っているのですが、ぶっちゃけ言うと

少しはマシになったけど根本的解決という感じではない


ですね。レンズ側の構造の問題な感じです。

でもまぁ 380円で少しでもマシになってくれれば悪くないです。持ち歩き時の、撮影時のストレスは、ほんの少しでも少ない方が良いですし、プラシーボでも何でも数百円で軽減されれば満足です。



◯ メガネコネクタ直結プラグ


X-E1 のパッケージングや付属品についてはまた稿を改めて書く予定ですが、X-E1 の箱を開けて付属品類を見て

富士フィルムもユーザーの利便性を全く考えない安物アダプターかよ…


と思わずウンザリしたのが、バッテリー充電器。

X-E1_ACAdaptor


もういい加減、メガネケーブル式は止めてくれないかなぁ。1〜2万円の安物デジカメで 1円でもコストダウンに励まなきゃならないのならともかく、10万円クラスの中級機クラスのカメラなんだから、こういうところももうちょっと考えてもらいたい。

いくらカメラボディでデザインが云々、質感が云々言っても、パッケージを開いた時やアクセサリーでケチっていては、単なる上っ面でしかないことの証明ですが、この件はまた別記事で。

X-E1_Package6


ともあれ、この手の充電器にありがちですが、付属のメガネケーブルは上記写真の右にあるように 1.5m くらいの長いケーブル。充電のたびに毎回これを使うことでユーザーが面倒くさいと感じることとかが頭にないんですかねぇ。富士フィルムだけじゃないですけど…

そんなわけで、この手のマヌケな充電器を付けてくるメーカーに対して必要なのが、



とか



とか



です。20cm のショートメガネケーブル、AC-メガネ直結プラグ(ストレート)、AC-メガネ直結プラグ(L字)の順。

特に、旅行には付属の長いケーブルなんて持って行っていられないので、主に AC-メガネ直結プラグを持っていきます。というか、普段から直結プラグですね。

持ち運びに嵩張らないのはストレートですが、ホテルのコンセントに直接挿す時にはL字の方が都合が良いこともあるので、どちらを持っていくかは悩ましいかもしれません。どちらにせよ、旅先では百均で売ってるケーブル長の短い小型 ACタップを併用するのが一番良いかと思います。

X-E1_ACAdaptor_withPlug1
(X-E1 付属充電器にストレートの直結プラグを付けたところ)

X-E1_ACAdaptor_withPlug2
(X-E1 付属充電器にL字型直結プラグを付けたところ)




◯ フィルター類


新しいレンズを買えば、出費が嵩むことがあるのがフィルター類。買おうと思っていたレンズが従来使ってきたレンズとフィルタ径が違って、フィルター類が手元にない時は、たまに思いとどまってしまうこともあるくらい。大口径だと結構泣ける値段。

普段全く使わないけど雨天時にだけは装着するプロテクトフィルター、どんなカメラでも思わず流してしまいたくなるから ND フィルターも念のためにも買っておきたい、そして高いけどやっぱり必要な時は必要な PL フィルター。

手元を探してみると 58mm はプロテクトフィルターのみしかなかったので、仕方なく ND / PL フィルターを購入。52mm は全部揃ってるけれど 58mm はなかった…ミラーレス機を買うまでは基本 77mm だったし、ミラーレス機は 49mm 以下が多かったから、60mm 前後はエアポケットでした。



買わなくてもいいかな…と思ったけど、将来また同口径のレンズを買うことがあるかもしれないし、ということで。77mm とか 95mm に比べれば全然安いし(ToT)

過去にレンズやキットレンズ付きカメラを友達に売却する時にはオマケでフィルターを付けてあげていたこともあったのですが、最近それを反省していたりします。バカにならないです…

個人的にマルミはケースが持ち歩きやすいフィルターケースとして使えるので、マルミのデジタル用を購入することが多いかと。でも値段が高めなので、モノによっては銀塩時代からあるフィルターを買うこともあります。中華製の激安フィルターは一度酷い PL にあたってから止めました。

という感じで PLフィルターも NDフィルターも買ったにも関わらず、北海道へ行く時にずっと雪&曇り予報だったので「PL も ND も出番はなさそうだから、腰痛対策の荷物軽減の一環で置いていこう」と持って行かなかったら

X-E1_SampleBiei11


こんなことになってしまうんですけどね…何のために買ったのやら orz



というわけで、まずは X-E1 レンズキットを買ったばかりですから小物を中心に、少しは自分が快適に撮れるように、必要なものを揃えていっています。正直言って

X-E1 は色々と不自由


なので、ハードも運用も自分で工夫しないと…って感じです。

そして今回、今までのカメラでは全く考えたこともなかったアクセサリーも購入しました。X-E1 を買ってから、ふと思って、正直悩んだのですが、今まで使ってこなかったものですので敢えて買ってみました。次回はそれについて(たぶん)。