先日、注文から半年近くも待たされた「Raspberry Pi」が到着しました。ラズベリー・パイ。食べ物でもお店でもなく、パソコンです。いや、基板剥き出しですからマイコンというべきでしょうか。機能的には立派にパソコンですが。

RaspberryPi_01


こんな可愛い箱に入ってやってきましたが…中身は

RaspberryPi_03


こんな感じでございます。余裕で手のひらに乗るサイズで、基板剥きだしな製品ですが、これで立派にマイコン、いやパソコンです。



USB 2.0 コネクタも2つあれば、HDMI 出力やビデオ出力もオーディオ出力もあるし、有線LAN 端子もある。キーボードとマウスとディスプレイを繋げば立派にパソコンとして使えるし、有線LAN を繋げばインターネットにも繋がる。そんな超小型パソコン。

RaspberryPi_07


ハードディスクも SSD もありませんが、SDカードを繋げるコネクタがあって SDカードからシステムをブートします(最低 2GB、推奨 4GB)。Linux など UNIX 系OS を使うことになりますが、こんなものを買う人がそれで問題になるわけでもないし、それを問題にしない人が買うものでしょう。無問題。

公式から提供されているのは Debian ベースのイメージで、Ubuntu も動くようですが ARMcoreベースの CPU でマシンパワー的には非力なマシンなので、基本的には ssh 経由の CUI ベースで扱う予定です。それなら十分実用的でしょう。

SD カードはデジカメ用の Sandisk Extreme シリーズの 8GB SDHC も既に予備カード状態ですので、それを流用します。パソコンのストレージ代わりとして使うならば、読み書きが実質で速くないと辛いですしね。

RaspberryPi_06
(左の黄色い端子がビデオ出力、右にあるのが HDMI出力、中央奥が USB)


電源供給は USB給電。電源供給専用の microUSB 端子に AC-USB 給電器から USB 接続する方法で、2.5インチHDD や USB 接続の小型ディスプレイと同じです。仕様的には電流は 0.7A 必要ということなので、少し余裕のある AC-USB 給電器が必要ですね。

そしてこの基板剥き出しのパソコンのお値段は本体 $35 +送料 $8 なので

4千円あれば買える楽しいオモチャ


であります。良い時代になったものです。支払いには Paypal が利用可能です。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)

おまけに、

おいらは何ヶ月も待たされたのに、今じゃ発送まで1週間


と早期に入手できる状況なので、羨ましい限りです。

まぁ待たされたおかげで、途中で仕様変更があってメモリ倍増の Rev. B が届いたので、結果的には良かったかもしれませんが。

RaspberryPi_04


とまぁ、ダラダラと Rasberry Pi を説明してるだけですが、実を言うとまだ電源を入れて動かしてないんですよね…(^_^;) 単なる到着報告。プチ散財報告のチラ裏記事でスイマセン。

というか、オモチャを半年近くも待たされたら存在も忘れてたし、今さら到着したくらいでテンションも上がらないのも事実ですし、今さら私が書くようなことは何もないので、適当にチラ裏記事を書くだけにしておこうと思いますX-)

ラズベリーパイ 名刺サイズPC - NAVER まとめ
Raspberry Pi 使用例まとめ - NAVER まとめ

省電力なのを良いことに、ソーラーパネルを付けて太陽光発電で動かしている人もいるようで驚きです。私はそこまでできませんが…良いかも。

ソーラーパワーで動くRaspberry PiのFTPサーバーをDIY : ライフハッカー[日本版]

また、洋書ですが Raspberry Pi の解説書が何冊も出ていて Kindle版も出ているので、すぐ買えるようです。



もっとも、すっかり忘れていた存在で今さらテンションを上げるのも…と言いながらも、こういう小さな PC オモチャは、やっぱり好きで、OpenBlockS で色々やっていた頃を思い出してします。

初代 OpenBlockS は 2000年。仕様をググって思い出してみると、

Motorola PowerPC 860T 50MHz
4MB Flash ROM
16MB RAM (オンボード、拡張不可)
RS-232C x1
10/100Base-T x1
10Base-T x1
2.5" ハードディスクインターフェース x1
コンパクトフラッシュインターフェース x1
各種表示用LED 各種ステータス表示(7セグメントLED) x1
IDEアクセスインジケータ x1
コンパクトフラッシュインジケータ x1
リセットボタン
電源 DC 5V(付属ACアダプター使用)


PowerPC 860T 50MHz というところに時代を感じさせますが、今と比べると遥かに高かった 256/512MB の CF とか初代では保証外だった IBM MicroDrive などを刺して使っていたような…

2つの LAN ポートが付いていて高機能なルーターとして使っている人も多かったですね。今と違って、個人向けの市販のルーターには細かなパケットフィルタリング機能が付いてないのが普通でしたから。

私は LAN内の DNSサーバーやNTPサーバー、あとはテスト用の apache を入れて遊んでいたりしてたと思いますが、さすがにもう十数年前のことで記憶が薄れているので定かではありません。押入れかどこかにまだあるはずでしょうけれど。

いずれにせよ、そういった超小型パソコンが OpenBlockS の 10分の1 の価格で遊べる、使い道によってはそれなりに実用にも使えるものが手に入るとは嬉しいことです。

RaspberryPi_05


とはいえ、LAN サーバーの1台として実用的に運用しつつ遊んでいた OpenBlockS の頃と違って、今は大容量の NAS もあるし、常時稼動しているサーバー機もあるし、テスト環境としては VMware を複数動かしても余裕ある環境もあるしで、実用面で Raspberry Pi が必要なことは何もありません。

そんなこともあって

Raspberry Pi で遊ぶ目的、使う目的を見つける


のが今の課題ですね。目標がないと面白く無いですから。Raspberry Pi をいじり倒すのはこの年末年始にしようと思っていますので、それまでに何かアイデアをひねり出さねば…

あとは、ケースを同時注文しなかったので「ケースをどうすべきか?」というのも懸案事項。ケースは $8 くらいだったので同時注文しても良かったなぁ〜と思っても後の祭り。今から買うという手もありますが…それでは芸がないので。

既に Raspberry Pi を使っている人のブログやウェブサイトを見ていると、レゴ・ブロックをケース代わりにしている人がいて、なかなかオシャレだったので、それを真似するのもいいかな?なんて思ってますが、どうしましょうかね。

まぁ色々悩みつつ、久しぶりに愉しいオモチャを楽しむ年末年始にしたいものです。

Raspberry Pi | An ARM GNU/Linux box for $25. Take a byte!

MK808 Mini PC / Android 4.1.1 / デュアルコア 1.6GHz CPU / RAM 1GB / NAND 8GB / WiFiチップ内蔵
MK808 Mini PC / Android 4.1.1 / デュアルコア 1.6GHz CPU / RAM 1GB / NAND 8GB

(小型PC代わりとしてはこの手の製品も流行りですが、情報収集は必須なようで)