先週、購入レビューした中華製ノーブランドの iPad mini用のキーボードケースですが、以前のフルサイズ iPad +キーボードケース/キーボードカバーと同じような感じで鞄に入れて持ち歩き、ちょっとした移動その他でもタイプするのに便利に使っています。



Command キーがないためにキーボード・ショートカットでカット&ペーストやアンドゥができないという大きな欠点はどうしようもありませんが、iPad mini を入れるアルミケースなのに iPad mini 本体との接触部に保護なしで傷つけやすい点は、突起部にテープを貼って対処したのは過去記事で書いたとおりです。

ただ、しばらくまた使っていると、もうちょっと対処した方が良い点もありましたので、そのあたりを追記として簡単に。


先週のレビュー記事後編では iPad mini を収容するときに押さえとなる突起部が iPad mini と擦れて傷つける可能性が大きいので、突起部にテープを貼るようにしました。

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ところがしばらく使っていると iPad mini の背面に一直線な擦り傷っぽいものが付いていました。

場所を見ると、ちょうどキーボードケースに iPad mini を立て掛けた際、iPad mini 背面が立て掛けるスリットの後ろ側の角に当たる部分でした。

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(この iPad mini の背面とスリットの後ろ側の角が当たって擦ったような跡が付く)


先日の記事ではフロント側のエッジが鋭角で気になる…と書いたのですが、むしろ逆の背面側、iPad mini を立て掛けて使っていると荷重がかかる方の角でした。

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(スリットのキーボード側角が気になっていたが、むしろ写真手前、背面側の角がマズかった)


消えないような傷跡がついたわけでもないのですが(iPad は mini も含めて意外と背面は擦りに強い)、立て掛けて使っている時間が長いと、どうやらこの角の部分と当たる iPad mini 背面に傷がつきやすいようです。

iPad mini の背面にがっつりと擦り跡があった時には微妙に焦ってすぐ対処してしまって写真を撮ってはいませんでしたが、見事に横一直線に擦り跡がついていたのは、ケースなしで使うので多少の小傷は仕方ないと思ってる私も若干焦りました(^_^;)

本体背面に完全に傷がついたわけではありませんが、あまり心地よくはありませんので、ここにも傷防止にテープを貼って対応しました。

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(スリットの背面側の角をまたビニールテープで保護)


判りやすいように今回もまた、手元にあった白いビニールテープでガッツリ貼って写真に撮っていますが、今はもう透明のビニールテープを買ってきて目立たないようにやり直しています。

また、ビニールテープを貼ってからは1〜2時間使い続けていても、以前のように iPad mini 背面に目立った擦り跡が付くこともないようです。



あと、もう一つ。ふだん膝の上などで使っているともあまり気づかなかったのですが、

机の上で使っているとキーボードケース自体が滑りやすくて安定に欠ける


ということ。使っている時の机の素材にもよりますが、机の表面はだいたいツルツルですから、キーボードケースの底面もアルミむき出しとなれば滑りやすいのも当然です。

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(キーボードケース底面。滑り止めの工夫が全くないから滑って当然)


ということで、先日の Lightning用 iPad mini / 第四世代 iPad用 Dock スタンドの滑り止めにも使ったコレ

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をキーボードケースの裏にも貼ってみました。

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これまた効果覿面ではあります。ガラステーブルみたいなところで使っても全く滑らなくなったので、机の上で使う時にも、もうバッチリです。

ただ、今回使った滑り止めのゴム足は効果抜群な反面、ちょっと出っ張ってしまいますので、モバイル用途の製品に使うには最適とは言えないかもしれません。

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手元にあったモノを流用しただけなので、iPad mini 本体保護用に貼ったビニールテープを透明なモノに代えたように、底面の滑り止めもいずれもっと薄いモノに変えるつもりです。

いずれにせよ、iPad mini & キーボードケースを机の上に置いて使うつもりなら、こういった滑り止めは絶対にあった方が良いと思います。

【2013/2/5 追記】先日旅の途中で4つの脚のうち1つがもげてしまっていました。後付なので、そういうこともあるかな、と思います。今度はもうちょっと別の方法を考えてみようと思っています…

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というわけで、都合3回も記事を書いてしまった、この iPad mini 用キーボードケース。致命的に近い欠点もあるのですが、アレコレ手をかけるということは常用してるということでもあります。

大きな欠点はあれど、工夫すれば便利に使えてる


と私自身は感じています。Command キーがなくてキーボード・ショートカットが使えないのは痛いですが、そこは ATOKPad や ATOKPad と連携するアプリを積極的に使うことでカバーしています。

とはいえ、そういった欠点もあるので他人に勧めづらく、大手を振ってオススメとは到底書けませんが、先日紹介した Lightning用 iPad mini / 第四世代 iPad用 Dock スタンドみたいな電気的なリスクもないですし、正直悪くないと思っています。

まぁなんというか、この iPad mini + キーボードケースの組み合わせを使っていると

近年絶滅したミニノートPC の代わり


みたいな感じがするんですよね。

かの昔 IBM ウルトラマンPC であったり、初期の東芝 Libretto であったり、今から思えばよくまぁあんな小さなパソコンを使えたもんだと思います(iPad mini はそれらよりはずっと大きい)。

若いと小さな液晶、細かな文字を苦にしませんでしたから、ミニノートPC で出先仕事なんてしていましたのを思い出しつつ(ジジイ回顧モード)、それと似た感覚をこの組み合わせでは感じるんですよね。

決して使いやすい(タイプしやすい)とは言えないけれど、使えなくはないし、むしろ使える。そんな、どこか矛盾した感じ。それが妙に心を捉えたり、色々手をかけつつ使いたくなるのかもしれません。

そして、久しぶりに フルサイズ iPad +キーボードカバー TK710 を持ち出すと、

「やっぱり大きな Retina iPad とマトモなキーピッチのキーボードは使いやすいなー、iPad mini とそれに合わせた小さなキーボードは苦しいなー」

と思うわけですが、それでもこの軽さ、小ささ、そしてフルサイズ iPad と同じことができるというのは手放せないし、つい持って出かけて使いたくなります。

色々と欠点も文句も手間もかかるけれど、

この中華製 iPad mini用キーボードケースは買って良かった


と思っています。

とりあえず今は(それでなくてもチャチい造りなので)すぐに壊れて欲しくないのと、ちゃんと Command キーや Fnキーのあるキーボードケース、いやキーボードカバーが出て欲しいですね。

この手では信頼の置ける ZAGG も今回の iPad mini 用キーボードはなんかイマイチ違うのばかりだし…うーむ。

中華製 iPad mini用キーボードケース【前編】軽くてピッタリサイズで持ち運びに便利…だけど
中華製 iPad mini用キーボードケース【後編】良さげなのに欠点が残念な一品


【2013/2/7 追記】ロジクール(Logitech)、Belkin から(まともそうな)キーボードカバーがようやく発表されました。
Logitech(ロジクール)が「Ultrathin Keyboard Cover」の iPad mini版を米国で発表
Logitech に続いて Belkin からも iPad mini用キーボードカバーが(米国で)発表されてた