昨日からソフトバンク iPad / iPad mini の Cellular版でもテザリングが利用可能になり、またソフトバンク iPhone 5 にもキャリア・アップデートがきて来週末15日からのテザリング解禁準備が整いつつあるようです。
au iPhone 5 ユーザーとしては一足早くにテザリングを使ってきて重宝しているのですが、iPhone 5(や iPad / iPad mini)でテザリングする場合、利用するデバイスを iPhone 5 および Cellular版 iPad / iPad mini に繋げる方法としては以下の3種類があります。
もっとも一般的なのは Wi-Fi テザリングでしょう。テザリングに関する多くの説明はこの Wi-Fi テザリングで説明されていると思います。ユーザー的にも自宅の無線LAN や公衆無線LAN に接続するのと同じ要領でできるので、判りやすく一番馴染みがあります。
また USB テザリングは昔ながらの USB モデムによるインターネット接続と同じスタイルで、通信速度的には一番高速に利用できるのですが、速度差が体感できるのは LTE 接続でよほど条件の良い時のみですし、USB 接続を使うのも今や限られた時でしょうから、ここでは割愛します(公衆無線LAN が多すぎる時には USB テザリングは安定して使えて良いのですけどね)。
そして、ここで取り上げる Bluetooth テザリングは一番馴染みが薄いようで、先日 Twitter で Bluetooth テザリングの話が出てきた時に、意外と Bluetooth テザリングのメリットが知られていないようでしたし、Bluetooth 経由のテザリングという存在そのものも知らない人も見かけました。

(Android から iPhone 5 への Bluetooth テザリング接続)

(パソコンから iPhone 5 への Bluetooth テザリング接続)
私自身 iPhone 5 購入当初は通常の Wi-Fi 経由のテザリングを使っていましたが、色々と試してみた結果、現在は
にしています。
個々人考え方が違うと思いますが、私自身は毎日のように iPhone 5 テザリングを使っている中で
と思っています。
私が Bluetooth テザリングを常用している理由、Bluetooth テザリングを使うメリットは以下の点です。
バッテリーの減り方は常時通信しまくっていると Wi-Fi経由と Bluetooth経由でのバッテリーの減り方に大きな差はありませんが、間欠的に通信しているような状況だと少し差がでますし(1時間で数%くらいの差ですが)、iPhone 5 本体の熱の持ち方には明らかな差があります。
また、iPhone 5 / iPad とのテザリング接続が切れた場合の再接続も、Wi-Fi テザリングより Bluetooth テザリングの方が簡単です。
iPhone 5 / iPad で Wi-Fi テザリングする場合、インターネット共有をずっと ON にしていても、一度テザリングが切れたデバイスを再接続する場合には、設定→インターネット共有の画面を開いておく必要があります(不要な場合もあるけど、たいていその方が早く再接続できる)。

(この画面にしておかないと ESS ID がクライアント側に出ないことも多い)
ところが Bluetooth テザリングは、一度 Bluetooth ペアリングしておけばテザリングの再接続もクライアント側(テザリング接続で使うデバイス)から Bluetooth 再接続するだけで済むので、iPhone 5 / iPad を弄る必要はありません(いま使おうとしてるデバイスだけで再接続できる)。
言葉で説明していると判りづらいのですが、実際やってみると Bluetooth テザリングの方が簡単で便利です。インターネット共有を ON にしたまま、Bluetooth を ON にしたままでも、テザリングを使っていなければバッテリーの減りはそれらを OFF にしている時と大きな差はありません(多少のバッテリーの減り方の差はある)。
それに Wi-Fi を使わないテザリングなので、「公衆無線LAN が鬱陶しいから出かける時は Wi-Fi をオフにしてるわー」という人にも便利です。

(Bluetooth テザリングでも複数台接続は可能)
ただ、Bluetooth テザリングも良いことばかりではありません。Wi-Fi 経由のテザリングに比べて Bluetooth 経由のテザリングが劣っている点もあります。
といったところでしょうか。
この中で一番気になるであろうテザリング速度ですが、
と感じています。決して速くはなく、サクサクキビキビとは言いませんが、一般的なメール、ウェブブラウズ、SNS その他通常作業くらいで遅いなぁ…と感じることはなく、遅いとしたらむしろ 3G 回線の遅さだったりします。
ただの一例ですが、3G エリアと LTE エリアでの Wi-Fi テザリング、Bluetooth テザリングの差を以下に示しておきます。

(3G エリア・iPhone 5 本体での速度計測)

(3G エリア・Bluetooth テザリングした iPad mini での速度計測)

(3G エリア・Wi-Fi テザリングした iPad mini での速度計測)

(LTE エリア・iPhone 5 本体での速度計測)

(LTE エリア・Bluetooth テザリングした iPad mini での速度計測)

(LTE エリア・Wi-Fi テザリングした iPad mini での速度計測)
上記の結果を見て判るように、Bluetooth テザリングでもそう悪くない数値というか、最低限の速度は出ていますし、3G エリアで速度があまり出ないような状況では Bluetooth テザリングも Wi-Fi テザリングと大差ない速度であることも少なくありません。
ただ、上記の計測は各条件で3〜4回行なっているのですが、3Gエリア+Bluetooth テザリングは値のばらつきが大きかったので(上下とも1回ずつ 300Kbps まで落ちたこと有り)、そういう意味では Wi-Fi テザリングの方が安定した速度が出るのは間違いないでしょう。
また、LTE エリアになると話は変わり、LTE の速度を十分に生かしたテザリングを求めるなら Bluetooth ではなく Wi-Fi テザリングに限る結果になっています。
Bluetooth テザリングでは 3G も LTE も大差ありませんが、Wi-Fi テザリングでは LTE の高速な通信速度をテザリングした側のデバイスでも十分恩恵を受けられます。
このあたりはテザリングでもできるだけ速度が欲しいか、そこそこの速度で妥協しつつ消費電力や使い勝手の差を取るか、というところになります。
私の場合は、先に挙げた Bluetooth テザリングのメリットに重きを置いているので、テザリング設定は Wi-Fi, Bluetooth 両方を使えるようにしつつ適宜使い分け、普段使いは Bluetooth にしてあります。
そして、
の時だけ Wi-Fi テザリングにして使っています。
もっとも、Bluetooth テザリング、Wi-Fi テザリングといっても、基本的にはiPhone 5 / iPad 側ではインターネット共有を ON にするだけで両方とも(USB テザリングも)有効になりますし、Bluetooth テザリングを使えるようにする設定も単に iPhone 5 / iPad と利用デバイスとで Bluetooth ペアリングすればおしまいですから、非常に楽です。ある意味、Wi-Fi 接続するより楽。
というわけで、
という話でした。
一応、次記事では Bluetooth テザリングを行うための設定方法を書いておこうと思います(が、Bluetooth ペアリングすればいいだけですけどね)。
au iPhone 5 ユーザーとしては一足早くにテザリングを使ってきて重宝しているのですが、iPhone 5(や iPad / iPad mini)でテザリングする場合、利用するデバイスを iPhone 5 および Cellular版 iPad / iPad mini に繋げる方法としては以下の3種類があります。
- Wi-Fi テザリング
(3G/LTE − iPhone5/iPad − 無線LAN − タブレット・パソコン・デジカメ・電子書籍端末など複数可) - Bluetooth テザリング
(3G/LTE − iPhone5/iPad − Bluetooth − タブレット・パソコン・デジカメ・電子書籍端末など複数可) - USB テザリング
(3G/LTE − iPhone5/iPad − USB接続 − パソコン)
もっとも一般的なのは Wi-Fi テザリングでしょう。テザリングに関する多くの説明はこの Wi-Fi テザリングで説明されていると思います。ユーザー的にも自宅の無線LAN や公衆無線LAN に接続するのと同じ要領でできるので、判りやすく一番馴染みがあります。
また USB テザリングは昔ながらの USB モデムによるインターネット接続と同じスタイルで、通信速度的には一番高速に利用できるのですが、速度差が体感できるのは LTE 接続でよほど条件の良い時のみですし、USB 接続を使うのも今や限られた時でしょうから、ここでは割愛します(公衆無線LAN が多すぎる時には USB テザリングは安定して使えて良いのですけどね)。
そして、ここで取り上げる Bluetooth テザリングは一番馴染みが薄いようで、先日 Twitter で Bluetooth テザリングの話が出てきた時に、意外と Bluetooth テザリングのメリットが知られていないようでしたし、Bluetooth 経由のテザリングという存在そのものも知らない人も見かけました。

(Android から iPhone 5 への Bluetooth テザリング接続)

(パソコンから iPhone 5 への Bluetooth テザリング接続)
私自身 iPhone 5 購入当初は通常の Wi-Fi 経由のテザリングを使っていましたが、色々と試してみた結果、現在は
普段は Bluetooth テザリング常用、Wi-Fiテザリングは必要な時だけ
にしています。
個々人考え方が違うと思いますが、私自身は毎日のように iPhone 5 テザリングを使っている中で
Bluetooth テザリングは Wi-Fi テザリングより便利だし、もっと使われてもいいのに
と思っています。
私が Bluetooth テザリングを常用している理由、Bluetooth テザリングを使うメリットは以下の点です。
- テザリング中の消費電力が Wi-Fi 経由よりも少なめ
- Bluetooth テザリング通信中の iPhone 5 は Wi-Fi テザリングで使ってる時より熱くならない
- テザリングで繋ぎたいデバイスからの iPhone 5 / iPad への再接続が簡単
- 使えない無線LAN が多数飛び交いすぎてる時は Bluetooth テザリングの方が安定することがある
- iPhone / iPad 側もテザリングでぶら下がる側のデバイスも Wi-Fi をオフにできるのでバッテリーに優しい
- 接続設定(ペアリング)に Wi-Fi パスワードを入れる必要がなく、最初の接続設定も簡単
バッテリーの減り方は常時通信しまくっていると Wi-Fi経由と Bluetooth経由でのバッテリーの減り方に大きな差はありませんが、間欠的に通信しているような状況だと少し差がでますし(1時間で数%くらいの差ですが)、iPhone 5 本体の熱の持ち方には明らかな差があります。
また、iPhone 5 / iPad とのテザリング接続が切れた場合の再接続も、Wi-Fi テザリングより Bluetooth テザリングの方が簡単です。
iPhone 5 / iPad で Wi-Fi テザリングする場合、インターネット共有をずっと ON にしていても、一度テザリングが切れたデバイスを再接続する場合には、設定→インターネット共有の画面を開いておく必要があります(不要な場合もあるけど、たいていその方が早く再接続できる)。

(この画面にしておかないと ESS ID がクライアント側に出ないことも多い)
ところが Bluetooth テザリングは、一度 Bluetooth ペアリングしておけばテザリングの再接続もクライアント側(テザリング接続で使うデバイス)から Bluetooth 再接続するだけで済むので、iPhone 5 / iPad を弄る必要はありません(いま使おうとしてるデバイスだけで再接続できる)。
言葉で説明していると判りづらいのですが、実際やってみると Bluetooth テザリングの方が簡単で便利です。インターネット共有を ON にしたまま、Bluetooth を ON にしたままでも、テザリングを使っていなければバッテリーの減りはそれらを OFF にしている時と大きな差はありません(多少のバッテリーの減り方の差はある)。
それに Wi-Fi を使わないテザリングなので、「公衆無線LAN が鬱陶しいから出かける時は Wi-Fi をオフにしてるわー」という人にも便利です。

(Bluetooth テザリングでも複数台接続は可能)
ただ、Bluetooth テザリングも良いことばかりではありません。Wi-Fi 経由のテザリングに比べて Bluetooth 経由のテザリングが劣っている点もあります。
- 通信速度が Wi-Fi 経由に比べて遅い
(3G 環境では大差ないことが多いが、LTE 環境では実感で速度差が判ることが多い) - テザリングにぶら下がるデバイスによっては Wi-Fi しか使えないことがある
(電子書籍端末やデジカメ、古い Android 端末など) - iPhone 5 / iPad とテザリングするデバイスの距離が離れている場合は、Wi-Fi 経由の方が通信が安定する
といったところでしょうか。
この中で一番気になるであろうテザリング速度ですが、
Bluetooth 経由でも(多少遅いけど)実用的な速度は出る
と感じています。決して速くはなく、サクサクキビキビとは言いませんが、一般的なメール、ウェブブラウズ、SNS その他通常作業くらいで遅いなぁ…と感じることはなく、遅いとしたらむしろ 3G 回線の遅さだったりします。
ただの一例ですが、3G エリアと LTE エリアでの Wi-Fi テザリング、Bluetooth テザリングの差を以下に示しておきます。

(3G エリア・iPhone 5 本体での速度計測)

(3G エリア・Bluetooth テザリングした iPad mini での速度計測)

(3G エリア・Wi-Fi テザリングした iPad mini での速度計測)

(LTE エリア・iPhone 5 本体での速度計測)

(LTE エリア・Bluetooth テザリングした iPad mini での速度計測)

(LTE エリア・Wi-Fi テザリングした iPad mini での速度計測)
上記の結果を見て判るように、Bluetooth テザリングでもそう悪くない数値というか、最低限の速度は出ていますし、3G エリアで速度があまり出ないような状況では Bluetooth テザリングも Wi-Fi テザリングと大差ない速度であることも少なくありません。
ただ、上記の計測は各条件で3〜4回行なっているのですが、3Gエリア+Bluetooth テザリングは値のばらつきが大きかったので(上下とも1回ずつ 300Kbps まで落ちたこと有り)、そういう意味では Wi-Fi テザリングの方が安定した速度が出るのは間違いないでしょう。
また、LTE エリアになると話は変わり、LTE の速度を十分に生かしたテザリングを求めるなら Bluetooth ではなく Wi-Fi テザリングに限る結果になっています。
Bluetooth テザリングでは 3G も LTE も大差ありませんが、Wi-Fi テザリングでは LTE の高速な通信速度をテザリングした側のデバイスでも十分恩恵を受けられます。
このあたりはテザリングでもできるだけ速度が欲しいか、そこそこの速度で妥協しつつ消費電力や使い勝手の差を取るか、というところになります。
私の場合は、先に挙げた Bluetooth テザリングのメリットに重きを置いているので、テザリング設定は Wi-Fi, Bluetooth 両方を使えるようにしつつ適宜使い分け、普段使いは Bluetooth にしてあります。
そして、
- Bluetooth は使えず Wi-Fi しか対応していない機器(デジカメ、電子書籍端末など)を使う時
- LTE接続時にダウンロード・アップロードの速度が少しでも欲しい時
の時だけ Wi-Fi テザリングにして使っています。
もっとも、Bluetooth テザリング、Wi-Fi テザリングといっても、基本的にはiPhone 5 / iPad 側ではインターネット共有を ON にするだけで両方とも(USB テザリングも)有効になりますし、Bluetooth テザリングを使えるようにする設定も単に iPhone 5 / iPad と利用デバイスとで Bluetooth ペアリングすればおしまいですから、非常に楽です。ある意味、Wi-Fi 接続するより楽。
というわけで、
iPhone 5 / iPad でテザリングするなら Bluetooth も良いよ!
という話でした。
一応、次記事では Bluetooth テザリングを行うための設定方法を書いておこうと思います(が、Bluetooth ペアリングすればいいだけですけどね)。


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