先日の Kindle Paperwhite の感想記事では、

「Kindle Paperwhite は欠点が多いけれど、フロントライト付きというだけで使いたくなる」
「Kindleストアはまだまだイマイチな状態、端末は良くてもストアが微妙で悩ましい」

などと書きました。

(友人など周囲の6人に両方を見せてみましたが、5人までは一も二もなく断然 Kindle Paperwhite がイイね!と言ったものの、1人は SONY Reader の方が読みやすいかも…と言っていたので、私の感覚が全てじゃないことは理解しています)

“端末としては Kindle Paperwhite を使いたいけれど Kindle ストアになくて他のストアにある” という状態はしばらく続きそうで、頭の痛い問題です。

そんなイマイチ加減な Kindle ストアではありますが、以前の記事も少し触れたように端末から Kindle ストアへの動線だけは多く用意されていますし、買い物までがとにかく素早い手順でできます。

Kindle は端末もストアも、買い物のしやすさだけは Amazon の本領発揮


って感じです。

もちろん、決して悪いことではありません。SONY Reader では「買わせる気ないやろ」と思うくらい自社ストア、提携ストアでの本購入が手間ですから、それを思うとずっと良いのですけれど、Kindle のやり方を見てると「Amazon は徹底してるなぁ…」と感心させられます。

その中でも特に感心するのが、サンプル版を読んでからそれを購入するまでの手間の無さです。手間の少なさ、というレベルではなく、手間がないレベル。

実際に初めてサンプル版を読んでから購入すると、思わず苦笑してしまうくらい。と同時に、怖いレベル(^_^;)。以下に実例を示してみます。


Kindle_Paperwhite32Try2Buy1
(サンプル版の一番最後のページまで読み終えました)

Kindle_Paperwhite33Try2Buy2
(次ページはない状況で画面上をタップすると「今すぐ買うか?ストアへ行くか?」と二択 ^^;)


サンプル版の最後にストアの書籍ページヘの動線を用意しておくというのは重要なことだと感じますね。ここでサンプル版を閉じてしまうか、そのままストアへ行くか。買う気になってるなら、すぐ買えるのが大事。

(二択と書きましたが、右上の×ボタンでこのダイアログは消去できます)

ところが Amazon Kindle の場合、「今すぐ購入」ボタンまで用意されています。ストアの書籍ページでも Amazon お得意の 1-Click 購入できますが、さらに手順短縮!

サンプル版の最後に出てくる上記二択画面で「今すぐ購入」をタップすると、ネットに接続しに行って何やらやってると思ったら…

Kindle_Paperwhite34Try2Buy3
次の画面がコレ!(笑)


いやー、潔いほど 1-click 購入。サンプル版からもワンタップ。恐ろしいほどに簡単。というか、簡単すぎて怖いですな…

Kindle_Paperwhite35Try2Buy4
(購入済みダイアログを閉じると、ストアページでも購入した状態になっている)


ただ、SONY Reader なんかはサンプル版を読んでから書籍を買うのも無駄に手間がかかるので(説明する気もないくらい)、どちらが良いかといえば(ちょっと怖くても)Kindle の方が良いですね。

もっとも、「今すぐ購入」をタップをしてからもう一度くらい確認を聞いて欲しい気はします。ただ、Amazon のストアページでも Kindle 書籍は全て 1-click 購入ですからね…

Kindle_Paperwhite49


こんな 1-click 購入が怖すぎるという人は

Amazon にクレジットカード情報を登録せず、Amazonギフト券を使う


のが良いかと思います。

Amazonギフト券(グリーティングカードタイプ)
Amazonギフト券(グリーティングカードタイプ)

(Amazon自体で買えるカードタイプは 1,000円〜50,000円まである)


これは iTunes カードなどと同じく Amazon の買い物用プリペイドカードです。上記は Amazon で買えるギフトカードですが、カードタイプのものが各種コンビニやイオン、ジョーシンなどで売られています。詳しくは以下のページを参照して下さい。

Amazon.co.jp: Amazonギフト券 Amazonショッピングカード

購入した Amazon ギフトカードでポイントをチャージしておけば、決済にはギフトポイントが使われます。コンビニで Amazon ギフトカードを購入するなり、Amazon 自身で Amazon のギフト券を買って振り込みや Edy で支払うようにすれば、クレジットカードを使わずに済みます。

また、クレジットカード情報を登録している場合でもギフトポイントがあればそちらが優先して使われるので、自分の支払い量をコントロールするために「1ヶ月分の予算だけギフトカードを買って、それ以上は買わない」なんてこともアリかもしれません。

(個人的にはギフトポイントがあっても、それを使わずクレジットカードで買えるようにもして欲しいのですが…その方法はないもんですかねぇ)

Amazonギフト券(カードタイプ・パッケージ版) - 10枚セット
Amazonギフト券(カードタイプ・パッケージ版) - 10枚セット

(10枚セットも 500円✕10〜5,000円✕10枚まで揃っている)


上記の話では Kindle 端末におけるサンプル版の話をしましたが、Kindle ストアに限らず電子書籍ストアを使うメリットの一つはサンプル版を手軽に読めることだと思っています。気になった書籍の冒頭少しだけでも読めれば、買う判断の材料になります。

電子書籍を買うつもりがなくても電子書籍ストアの会員登録さえしておけば、スマートフォン・タブレット用アプリを使ってサンプル版を読むことはできますので、

サンプル版を読む→気に入ったら本屋で紙書籍を購入

とか、ちょっとアレですが、

サンプル版を読む→気に入ったら図書館で借りる

というのもできるわけです。冒頭だけですが、ちょっとした立ち読みを気兼ねなくできるとも言えます。

サンプル版を読まれるだけではストアとしてはキツいですが(ユーザー登録されれば購入の可能性は生まれるわけだけど)、ユーザー的には幾つかのストアをサンプル版で試していると、自分にあったストアが判るというメリットもあります。

紀伊国屋BookWeb みたいな総合系だけでなく、コミックに強いところ、ラノベに強いところ、決済の種類が豊富なところ、アプリが使いやすいところ、ダメなところ…使わないと判らない差はありますからね。

ただ、本を買わせる、という点で抜きん出ているのは Amazon Kindle というのは先にも示したとおりですし、例えばサンプル版一つ取っても、Kindle の場合は端末でストアへ行ってダウンロードする方法だけでなく、パソコンからも「今すぐ無料サンプルを送信」ボタン一発で済みます。

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このボタンをクリックして Kindle 端末または Kindle アプリの入ってる端末へサンプル版を送ったのち、送られた端末・アプリを起動すれば自動的にサンプル版が受信できます。

SONY Reader だと端末のモッサリ極まりないブラウザで、検索で探す以外は全く見通しの効かないストアにアクセスしない限りはサンプル版の直接ダウンロードができない、パソコンからだと端末の USB 接続が必要という仕様なので、Kindle の快適さが余計に身に染みます。

結局のところ、ストアの書籍数が少ないとか文句を言っていても、

  1. パソコンで Kindle ストアを眺める

  2. 気になる書籍があったら、サンプル版を一発クリックで Kindle 端末/アプリへ送る

  3. Kindle 端末/アプリでサンプル版を読んでみて良さげなら、そのまま「今すぐ購入」一発


という流れは快適すぎて、他のストアはもう少し考えて欲しいと思いますね。SONY Reader は根本から考えなおして下さい。

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Kindle ストアで欠点があるとすれば

Kindle 本だけは 1-Click 購入だけでカート機能がない


ことでしょう。そのせいか、大人買い上等!なシリーズ一括購入ボタンもないのも微妙です。

ただ、1タップ・ノーアクションな「今すぐシリーズ全巻購入」ボタンがあったりすると、さすがにちょっと怖い気もしますが…(^^;)

というわけで、先日の記事では少し Kindle ストアを否定的に書きすぎたかと思うので(事実だけど)、Kindle および Kindle ストアの良い点も付け加えてみました。

でもまぁ、Kindle ストアは配信書籍を充実かつ新刊の配信速度を上げてもらわないと…ですけどね。

Kindle Paperwhite を1週間使ってみて【前編】〜色々イマイチだがフロントライトの威力は絶大
Kindle Paperwhite を1週間使ってみて【中編】〜多くの点で SONY Reader の方が良いのだけど…
Kindle Paperwhite と1週間使ってみて【後編】 〜端末とストアの“ねじれ”たデキに悩む日々