10月末よりドコモから nanoSIM が提供されていましたが、MVNO の雄である日本通信も本日から nanoSIM の提供を開始しました。

日本通信、nanoSIM新発売|日本通信株式会社

現状 nanoSIM は実質 iPhone 5 専用ということもあって、今回の日本通信による nanoSIM 提供は、

音声通話込みの「スマホ電話SIM」プランのみ


となっています。

スマホ電話SIM | b-mobile

「スマホ電話SIM」は Amazon およびヨドバシカメラで SIM 入りパッケージを購入してからオンラインで契約手続きして使うタイプのものです。店頭での鬱陶しい契約手続きは必要としませんが、オンライン手続きで

  • プランS/M/L の音声プラン(月額 1,290円〜)

  • 速度が 200Kbps までに抑制される U200(月額 1,690円)または
    月間2GBまでは速度制限のない 2GB定額(月額 2,990円)


の音声プランとデーター通信プランを組み合わせて契約する必要があります(クレジットカード必須)。


縛りなしで最低3千円弱からスマートフォンを音声、データー通信ともに利用できるようになるのは“できるだけ月額コストは安く”という人には向いているかもしれません。

またまた日本通信から新しいサービス、通話+データー通信が3千円以下も可能な「スマホ電話SIM」

ただ、周知の通り、SIMロックフリー版 iPhone 5 ではドコモ系の SIM を挿しても

  • FOMA プラスエリアが使えないので、エリアは au、ソフトバンク版 iPhone に比べてかなり不利になる
    (山間部や僻地はもとより、ビル屋内なども電波が届かなくなることが多い)

  • ドコモ xi LTE は iOS 6.0.1 で使えるようになったが、現在テストされている iOS 6.1β2 では使えなくなったりと不安定模様
    (6.1β1では Xi LTE が使えたが、LTE ではテザリング不可)


というのがあります。エリア的にも辛いですが、LTE 利用も今後何も保証されていないのが辛いところです。

au iPhone 5 では既に、SB iPhone 5 でも来月からテザリングできるので、正直なところ iPhone 5 で無理してドコモで使う必要性は薄れていますが、縛り無しで契約したい人は SIMロックフリー機へ行くしかないですからね…

(私自身、FOMA プラスエリアの使えない海外 SIMロックフリー機を常用していたことがありますが、正直なところ、エリア的にはドコモ系を使っている意味がゼロなので、縛りなしで MVNO SIM が使えるのみがメリットでした)



今回の nanoSIM 提供は音声通話込みの「スマホ電話SIM」のみの取り扱いですが、iPad mini の Cellular版が発売されれば、SIMロックフリー版 iPad mini と MVNO の安価なデーター通信プランの組み合わせはそれなりに需要があると思いますので、「スマートSIM」あたりへの提供も期待したいところです。

iPad mini の Cellular版についてはドコモ系SIM で使った場合の LTE や FOMA プラスエリアの利用可否もまだ判りませんし、国内発売も遅れるなどという噂もありますが、さてどうなりますやら…

個人的にも、Cellular版 iPad mini を家族用に調達しなければならないのですが、従来の iPad 同様 SIMロックフリー機を考えているので、色々と注目していきたいと思っていますし、日本通信他にはデーター通信用 nanoSIM 提供も期待したいところです。


日本通信 bモバイル・スマホ電話SIM ドコモ FOMA3Gネットワーク利用 SIMパッケージ
日本通信 bモバイル・スマホ電話SIM ドコモ FOMA3Gネットワーク利用 SIMパッケージ

(記事執筆時点ではまだ nanoSIM を選択して購入はできない)