さて、iPad mini も発売されてから1週間。iPad mini を家で使っていても仕方ないので(家で使うなら Retina iPad の方が断然快適だし)、できるだけ持ち歩いて使うようにしています。
iPad mini そのものに関しては“通り過ぎたはずの旧世代機を小さく薄くしただけ”であり、(悪い言い方をすれば)迎合と妥協の産物とも言え、無条件に「こりゃ良い!素晴らしい」とは、私には言えません。
しかし、迎合と妥協の産物というのは、言い換えれば“時代のニーズに即して現状のバランスを上手く取った商品”と言えるわけで、iPad mini がそうなったことは諸事情を鑑みれば理解できるわけです。欠点についても(全てではありませんが)仕方ないと納得できる点も多いのも事実。
そして何より
であり、あくまでタブレットとしての操作感・経験を最重要視した結果の現状最適解と思えるわけで、決して悪い評価はしていません(悪くはないであって、満足はできませんが)。実際、使っていて便利な商品ですしね。
まぁ、Retina iPad や Retina MacBook Pro 登場時に「これからは Retina の時代、これが基準、もう Retina しか有り得ない」的なことを散々言った輩が、iPad mini では「Retina じゃないのは気にならない、そんなの関係ない」と無条件に絶賛する提灯を多々見かけたのには辟易でしたが X-)
いずれにせよ、iPad mini は貶そうと思えばいくらでも貶せますし、逆に褒めようとすれば幾らでも褒められる、という代物ものなので、視点によってどうとでも言えるモノという感じです。
そして、iPad mini を使ってきて iPad としての良さを感じると同時に、Nexus 7 など Android の7インチ端末の良さも再認識していますが、それについてはまた別途、記そうと思います。

さて、
モノなわけですが、とりあえず使ってみて一言いいたいのが、
という感想に尽きます。使っていて時々、なんかなぁ…と思うことがあります。
ボディデザインの変更に伴って仕方ない部分はあったかと思いますが、従来のフルサイズ iPad用スマートカバーと比べると、細かい点で使い勝手が悪くなってると感じるのですね。
iPad mini そのものに関しては“通り過ぎたはずの旧世代機を小さく薄くしただけ”であり、(悪い言い方をすれば)迎合と妥協の産物とも言え、無条件に「こりゃ良い!素晴らしい」とは、私には言えません。
しかし、迎合と妥協の産物というのは、言い換えれば“時代のニーズに即して現状のバランスを上手く取った商品”と言えるわけで、iPad mini がそうなったことは諸事情を鑑みれば理解できるわけです。欠点についても(全てではありませんが)仕方ないと納得できる点も多いのも事実。
そして何より
iPad mini はどこまでも iPad そのもの
であり、あくまでタブレットとしての操作感・経験を最重要視した結果の現状最適解と思えるわけで、決して悪い評価はしていません(悪くはないであって、満足はできませんが)。実際、使っていて便利な商品ですしね。
まぁ、Retina iPad や Retina MacBook Pro 登場時に「これからは Retina の時代、これが基準、もう Retina しか有り得ない」的なことを散々言った輩が、iPad mini では「Retina じゃないのは気にならない、そんなの関係ない」と無条件に絶賛する提灯を多々見かけたのには辟易でしたが X-)
いずれにせよ、iPad mini は貶そうと思えばいくらでも貶せますし、逆に褒めようとすれば幾らでも褒められる、という代物ものなので、視点によってどうとでも言えるモノという感じです。
そして、iPad mini を使ってきて iPad としての良さを感じると同時に、Nexus 7 など Android の7インチ端末の良さも再認識していますが、それについてはまた別途、記そうと思います。

さて、
iPad mini は良くも悪くも言える
モノなわけですが、とりあえず使ってみて一言いいたいのが、
iPad mini用の純正スマートカバーだけはイマイチ劣化
という感想に尽きます。使っていて時々、なんかなぁ…と思うことがあります。
ボディデザインの変更に伴って仕方ない部分はあったかと思いますが、従来のフルサイズ iPad用スマートカバーと比べると、細かい点で使い勝手が悪くなってると感じるのですね。
とりあえずパッと見は、単に iPad mini に合わせてカバーも小さくなっただけ、という感じではあります。

(左:iPad mini (Product) RED、右:iPad 3rd Gen. 革ネイビー)
サイズに合わせてか、フルサイズ iPad 用純正スマートカバーでは四つ折りだったのが、iPad mini では三つ折、それも変則的なサイズになっています。
個人的には三つ折になったことで、カバーを背面に回して片手持ちする時の感覚がイマイチ中途半端で決まらないのですが、それは個人的な好みの範疇なので、ここでどうこうは言いません。サイズ的に仕方ない部分もありますし。
表面から見ると iPad用も iPad mini用も大差ないのですが、裏から見ると少し違いが見えてきます。

フルサイズ iPad 用純正スマートカバーでは、右端のマグネット接合部のところが金属ヒンジになっているのですが、iPad mini 用ではカバーと同じ色になっていて、マグネット接合部から表面へ繋ぐところが単なるポリウレタンになっています。

(フルサイズ iPad とスマートカバーの側面)

(iPad mini とスマートカバーの側面)
これだけでは「何が悪いの?」という感じですが、以下のように広げてみると判るように、フルサイズ iPad 用スマートカバーでは金属ヒンジでキッチリ固定されているのに対して、iPad mini用ではポリウレタン製で本体との間に“隙間”ができています。




問題はフルサイズ iPad用スマートカバーでは金属ヒンジで固定されているため、本体に対してカバーが動きようがないのに対して、iPad mini用カバーでは柔らかいポリウレタン製で隙間もタップリのため、いささか動く余地ができています。
そのため、
のです。
例えば、判りやすく縦置きにしてみた場合を示します。ビデオを見たり外部キーボードを使う時によく使う姿勢です。


右に寄ったり、左に寄ったり。これだけなら真っ直ぐに自分で直したら良いのですが、車内のような元々振動のあるところだったりすると、車内の揺れに伴って微妙に寄ったり揺れたりするわけです。
それに比べるとフルサイズ iPad 用スマートカバーは、マグネット接合部から表面への回転部分が金属ヒンジでできており、動かずしっかり固定できているので、全高がより高いもののしっかり安定しています。

(iPad mini用スマートカバーでスタンドにした時と比べれば、大きいのにずっと安定)
フルサイズ iPad用スマートカバーもこういった縦置きスタイルで使うと完全に安定しているとはいいませんが、多少揺れる新幹線や在来線特急、飛行機内でも問題なく使えてきました。けれど、
んですよね…。それでなくても Retina じゃないわ、画面は小さめだわで、目に負担はかかっているのに、安定しづらいのはちょっと困りモノです。

(スマートカバーの三角部分と mini本体との隙間の多さも安定感の悪さに繋がってるかと)

(iPad mini用スマートカバーを立てた時の隙間)

(フルサイズ iPad用スマートカバーを立てた時の隙間)
iPad mini用スマートカバーを横置きで使った場合も、三角形の頂部と iPad mini を繋ぐ部分がポリウレタンですからフルサイズ iPad と比べると微妙に思えるのですが、こちらは iPad の荷重が常に下へかかるので、縦置きと違って不安定感は殆どありません。

繋ぎに“遊び”があって柔らかい素材とはいえ、荷重のかかり方が一定ですし、特にスクリーン上の仮想キーボードでタイプしているような場合は荷重が上からかかって押さえられたようになるので、問題になりません。
ただ、フルサイズ iPad の4つ折りで内側に巻き込んでいく畳み方に比べると安定はイマイチで、何かの拍子に三角がパタンと開いてしまうことがあり、フルサイズ iPad の方が安心して使えていました。
とはいえ、こればかりはサイズの違いということで許容しなければならないでしょうね。

また、上記のようなスタンド式に使う時でなくても、ヒンジ部分が柔らかいポリウレタンになっているので、背面に回した時も本体とカバーがピッタリにならず、ちょっとズレたりすることもあります。
普段使いではなんかちょっとズレるね程度ですけれど、何かに立て掛けて iPad mini を見る、なんていう時にはカバーと本体がズレやすくて、やっぱりちょっと微妙です。

フルサイズ iPad には、スマートカバーを背面に回した時にカバーのマグネット部分がケースにくっついてカバーがブラブラしないようになっている背面ケースが belkin から出ていました。
私自身、第三世代 iPad 用に購入して、カバーを裏面に回した時にピタっと貼り付いてなかなか具合が良かったのですが(結局私はケースを使わないので友人にあげちゃいましたけど ^^;)。これの iPad mini 版が欲しい感じがします。
まぁ、ケースを付けて分厚くなるのが嫌な派ですし、せっかく薄く軽い iPad mini にケースをつけたら Nexus 7 よりデブって意味ないなぁ…と思いますから悩ましいところです。

(iPad より若干ミスは増えるが、簡易としては使える iPad mini 横置き仮想キーボード)
ま、細かいところを言ってるのは自覚していますが、やはりフルサイズ iPad の純正スマートカバーをずっと使ってきて高く評価してきただけに、良くなったところはないのに劣ったと思う部分だけがあるでの書かせてもらいました。
なんというか、iPad mini のスマートカバーは、今ひとつ“スマート”じゃないんですよね。まだロクなケースやカバーがないので、他に選択肢はないですけれど…
ボディデザインの変更に伴って仕方ない部分はあったかと思いますが、もうちょっと何とかならんかったのかな、コストダウンが見える割には価格的にはどうかと思うし、こういう妥協が今後も続くのかなぁ…と思ったりします。


今回の iPad mini用純正スマートカバーについては他にも
という、なんだかなーな点がありました。
しかしホント、みんな疑問を感じずに買ってますが、なんで同じ値段?と思いますけどね。ブランド化が進んだせいか、ますます銭儲け主義になってなぁ…という思いは Lightning その他で実感しますけれど。
ま、Apple ユーザー歴は 5年や10年という浅いものではないので、そんな会社であることは今さら判りきったことですが、その割りには今年の製品には妥協が多いんじゃないかと感じざるを得ず、どこか釈然としない今日この頃です。

(左:iPad mini (Product) RED、右:iPad 3rd Gen. 革ネイビー)
サイズに合わせてか、フルサイズ iPad 用純正スマートカバーでは四つ折りだったのが、iPad mini では三つ折、それも変則的なサイズになっています。
個人的には三つ折になったことで、カバーを背面に回して片手持ちする時の感覚がイマイチ中途半端で決まらないのですが、それは個人的な好みの範疇なので、ここでどうこうは言いません。サイズ的に仕方ない部分もありますし。
表面から見ると iPad用も iPad mini用も大差ないのですが、裏から見ると少し違いが見えてきます。

フルサイズ iPad 用純正スマートカバーでは、右端のマグネット接合部のところが金属ヒンジになっているのですが、iPad mini 用ではカバーと同じ色になっていて、マグネット接合部から表面へ繋ぐところが単なるポリウレタンになっています。

(フルサイズ iPad とスマートカバーの側面)

(iPad mini とスマートカバーの側面)
これだけでは「何が悪いの?」という感じですが、以下のように広げてみると判るように、フルサイズ iPad 用スマートカバーでは金属ヒンジでキッチリ固定されているのに対して、iPad mini用ではポリウレタン製で本体との間に“隙間”ができています。




問題はフルサイズ iPad用スマートカバーでは金属ヒンジで固定されているため、本体に対してカバーが動きようがないのに対して、iPad mini用カバーでは柔らかいポリウレタン製で隙間もタップリのため、いささか動く余地ができています。
そのため、
スタンド形式で使うと iPad mini が微妙に安定しないことがある
のです。
例えば、判りやすく縦置きにしてみた場合を示します。ビデオを見たり外部キーボードを使う時によく使う姿勢です。


右に寄ったり、左に寄ったり。これだけなら真っ直ぐに自分で直したら良いのですが、車内のような元々振動のあるところだったりすると、車内の揺れに伴って微妙に寄ったり揺れたりするわけです。
それに比べるとフルサイズ iPad 用スマートカバーは、マグネット接合部から表面への回転部分が金属ヒンジでできており、動かずしっかり固定できているので、全高がより高いもののしっかり安定しています。

(iPad mini用スマートカバーでスタンドにした時と比べれば、大きいのにずっと安定)
フルサイズ iPad用スマートカバーもこういった縦置きスタイルで使うと完全に安定しているとはいいませんが、多少揺れる新幹線や在来線特急、飛行機内でも問題なく使えてきました。けれど、
iPad mini用スマートカバーは移動時に縦置きで使うと細かく画面が揺れる
んですよね…。それでなくても Retina じゃないわ、画面は小さめだわで、目に負担はかかっているのに、安定しづらいのはちょっと困りモノです。

(スマートカバーの三角部分と mini本体との隙間の多さも安定感の悪さに繋がってるかと)

(iPad mini用スマートカバーを立てた時の隙間)

(フルサイズ iPad用スマートカバーを立てた時の隙間)
iPad mini用スマートカバーを横置きで使った場合も、三角形の頂部と iPad mini を繋ぐ部分がポリウレタンですからフルサイズ iPad と比べると微妙に思えるのですが、こちらは iPad の荷重が常に下へかかるので、縦置きと違って不安定感は殆どありません。

繋ぎに“遊び”があって柔らかい素材とはいえ、荷重のかかり方が一定ですし、特にスクリーン上の仮想キーボードでタイプしているような場合は荷重が上からかかって押さえられたようになるので、問題になりません。
ただ、フルサイズ iPad の4つ折りで内側に巻き込んでいく畳み方に比べると安定はイマイチで、何かの拍子に三角がパタンと開いてしまうことがあり、フルサイズ iPad の方が安心して使えていました。
とはいえ、こればかりはサイズの違いということで許容しなければならないでしょうね。

また、上記のようなスタンド式に使う時でなくても、ヒンジ部分が柔らかいポリウレタンになっているので、背面に回した時も本体とカバーがピッタリにならず、ちょっとズレたりすることもあります。
普段使いではなんかちょっとズレるね程度ですけれど、何かに立て掛けて iPad mini を見る、なんていう時にはカバーと本体がズレやすくて、やっぱりちょっと微妙です。

フルサイズ iPad には、スマートカバーを背面に回した時にカバーのマグネット部分がケースにくっついてカバーがブラブラしないようになっている背面ケースが belkin から出ていました。
私自身、第三世代 iPad 用に購入して、カバーを裏面に回した時にピタっと貼り付いてなかなか具合が良かったのですが(結局私はケースを使わないので友人にあげちゃいましたけど ^^;)。これの iPad mini 版が欲しい感じがします。
まぁ、ケースを付けて分厚くなるのが嫌な派ですし、せっかく薄く軽い iPad mini にケースをつけたら Nexus 7 よりデブって意味ないなぁ…と思いますから悩ましいところです。

(iPad より若干ミスは増えるが、簡易としては使える iPad mini 横置き仮想キーボード)
ま、細かいところを言ってるのは自覚していますが、やはりフルサイズ iPad の純正スマートカバーをずっと使ってきて高く評価してきただけに、良くなったところはないのに劣ったと思う部分だけがあるでの書かせてもらいました。
なんというか、iPad mini のスマートカバーは、今ひとつ“スマート”じゃないんですよね。まだロクなケースやカバーがないので、他に選択肢はないですけれど…
ボディデザインの変更に伴って仕方ない部分はあったかと思いますが、もうちょっと何とかならんかったのかな、コストダウンが見える割には価格的にはどうかと思うし、こういう妥協が今後も続くのかなぁ…と思ったりします。


今回の iPad mini用純正スマートカバーについては他にも
- しばらく Apple Store でしか売らないと言われて、発売日にヨドバシで iPad mini を買った私は別途 Apple Store Online で注文するハメに
(おまけに在庫ありで金曜日昼間に注文したのに届いたのが火曜…独占ならもっと早く処理しろよ) - iPad mini にはポリウレタン製カバーのみで革製がない
- サイズも小さく、ヒンジ部もポリウレタンでコストダウンしてるのに、フルサイズ iPad 用と同じ値段
という、なんだかなーな点がありました。
しかしホント、みんな疑問を感じずに買ってますが、なんで同じ値段?と思いますけどね。ブランド化が進んだせいか、ますます銭儲け主義になってなぁ…という思いは Lightning その他で実感しますけれど。
ま、Apple ユーザー歴は 5年や10年という浅いものではないので、そんな会社であることは今さら判りきったことですが、その割りには今年の製品には妥協が多いんじゃないかと感じざるを得ず、どこか釈然としない今日この頃です。
コメント
コメント一覧 (1)
グラッとする度に毎回腹立たしく思っております。