まだまだ暑いねぇ…と言っていたのが、あっという間に寒くなってきて、「今年は秋があったっけ?」なんて思いがしつつ、紅葉前線もどんどん南下して、山から麓へ降りていく秋まっただ中な季節。

関西では高野山が、関東でも箱根あたりが見頃を迎えて、いよいよこれからは低山、都会の公園、街路樹が色づく季節になり、その後は各地でイルミネーションイベントが催される季節になります。

紅葉を撮る時には三脚を据えて、きっちり構図を考え、しっかりピントを合わせて…というのが、カメラの入門書などでは書かれていているわけで、まぁ常識といっても良いのでしょう。

さらに、夜景の一つであるイルミネーションイベントを撮るなら、なおさら三脚は必要。スマートフォンのカメラで撮るならともかく、わざわざカメラを持って行って撮るなら、ちゃんと三脚で撮りたいものです。

しかし、そんな「三脚でちゃんと撮りたい」という気持ちはあったとしても、

三脚って、持って行くのが重いし、面倒くさいよね


ってのは大いにあります。そういう人は、きっと私だけじゃないはず(^_^;)

おまけに三脚は重いだけじゃなくて、長いのでかさばります。会社帰りにイルミイベントへ行こうとしても、普通の三脚を会社へ持って行くなんて、とてもできません。

かといって、荷物を軽くしようと安物の極細三脚ではコンパクトデジカメでも不安ですし、ミラーレス機は軽いレンズですら載せるのに躊躇われるレベル。風がちょっと吹いたら倒れてしまいます。

でも、重くて剛性のある三脚が良いだろうことは誰もが判っていても、高い・重い・長い、の三重苦。重いしっかりした三脚を持って行くのは、よほどの気合いがないと難しいですし、携行に負担がかかって、本来の目的(ハイキングとか写真撮影)が楽しくなくなっては無意味です。実に悩ましいところです。

Dojima River in the night


ということで、私自身が

「ちょっとハイキングがてらに紅葉を撮りに行く」
「気楽にミラーレス機を持って、近場に紅葉を撮りに行く」
「仕事帰りに、イルミネーションを撮りに行く」

こういったシーンを考えて

  • ミラーレス機を(ミラーレス用レンズとともに)載せるのに概ね満足できるレベル
    (個人的には NEX-7 + E 24mm F1.8 ZA レベルを載せても怖くない条件)

  • 軽すぎると風に弱いが、重すぎると持って行かなくなるので、重さは 1〜1.5kg 程度

  • カバンに収めやすいように縮長(畳んだ時の長さ)は、できるだけ短く

  • お値段は高くても2万円まで
    (本当は1万円以下がいいけど、安いモノは柔なものが多いので…)

  • 使い勝手が悪くないもの
    (細部の性能より使いやすさ優先)


といった条件に見合った三脚の中から選んだのが、コレ



色々とスペックやネットでの評判を机上で調べるだけではなく、ヨドバシカメラの三脚コーナーで自身で使い勝手やカメラを載せてみて決めました。



決め手になったのは

縮長が極めて短いということ


雲台含めて 30cm を切る三脚というのは意外と少なく、使ってみると重宝します。

決して三脚全体としては小さくはありませんし、重さも 1.2kg とコンパクトデジカメ用の三脚と比べれば軽量というほどではありません。高くない三脚ゆえカーボンじゃなくアルミ三脚ですから、剛性感と重さのバランスは低いのは仕方ありません。

ULTREK45L_01
(ULTREK 45L と NEX用 18-200mm 高倍率ズーム、DSC-RX100、NEX-7 + SIGMA 30mm F2.8)


脚径は 24mm と中型三脚並みですが、段数が6段とかなり多いので、一番下は極細になってしまうので、3〜4段の中型三脚と比べると随分と華奢です。これは縮長との交換条件みたいなものですから致し方無いでしょう。

ただ、縮長 30cm を切るコンパクトな三脚ですが、全高が 156cm あるので、必要に応じて足は短くして高さは抑えることで、4段とか5段で使えば、そこそこしっかりした感じで使えます。

ただ、安く買えるコンパクトデジカメ用の軽く細い三脚のように、ちょっとした風で倒れてしまうような不安定感はないものの、やはり風が強い日には使えないか、使う段数を減らして、高さを抑える必要があるので、そのあたりは割り切りが必要です。

とはいえ、5〜6千円レベルの極細足の三脚とはかなり剛性感は違いますし、何よりも縮長が小さいため、カバンに入れやすくなるのは便利です。

例えばこんな、さほど大きくもないショルダーバックにも入ります(サイズ感は 500ml ペットボトルと比べてみて下さい)。

ULTREK45L_02


これはカメラバックでもないのですが、サイズと雨に強い造りが気に入っていて、普段使いバックとして愛用しており、カメラ用の小さなインターケースを入れて、ミラーレス機を持って行く時のカメラバックとしても利用しています。

上記のように、このショルダーバックにこの三脚を入れた上で、その上にカメラ用インナーケースを入れると、こんな感じになります。

ULTREK45L_03


ここで使っているカメラ用インナーケースは以下の製品。



大きなレンズを入れるのには向きませんが、私の場合 NEX-7 に SIGMA 19mm F2.8 EX DN、30mm F2.8 EX DN、SONY 50mm F1.8 OSS の3本の単焦点レンズを持って出るのにピッタリです。

ULTREK45L_07
(ULTREK 45L と、カメラ・レンズを入れたインナーボックス)


ミラーレス1台と3本の単焦点レンズをインナーボックスに入れ、そのインターボックスの下に収まる三脚の組み合わせが、大きくもないショルダーバックでも十分入れられるので、

三脚持ってお出かけが、さほど苦にならなくなった


のは事実です。まぁ全く苦にならないわけじゃないですけどね。

ULTREK45L_04
(足を全部伸ばすと見た目通り華奢なので、風のある日は中型三脚以上にしたくなる)


脚はベルボンの小型三脚でよく使われているダイレクトコンタクトパイプなので、脚のロックは回転式。同社 Ultra シリーズを使っていた経験からすれば、必ずしも耐久性に優れてるとは言えませんが、使い勝手は悪くない。

付属雲台は水準器、クイックシュー付きで、パン棒も1本のタイプなので、あくまで利便性重視。パン棒が2本になると使用開始時や収納時に手間がかかりますから、気軽に持っていく三脚としては、アリだと思います。

気合入れまくって撮る時に使う三脚ではなく
気軽に持っていって楽に使える三脚
(でもミラーレス機が使えるくらいの荷重耐性あり)


ですので、そのあたりは心意気?で使い分けですね。

長時間露光は厳しくても 5〜10秒くらいまでならブレなしでした。

ULTREK45L_05
(旭岳の紅葉は撮りに行けましたが、沖縄はずっと雨で三脚を出す機会もなくでした…)


ま、三脚は人それぞれの写真撮影スタイル、行動スタイルで向き不向きが変わりますし、1つの三脚で全てを賄うのは無理なので、用途に応じて使い分けるのが良いわけですが、私の場合

ハイエンドコンパクトとミラーレス機には ULTREK 45L くらいが似合う


と感じているので、しばらくは持ち出す機会が増えそうです。

ミラーレス機だけでなく DSC-RX100 のような画素数の多いハイエンドコンパクトデジカメもブレにはシビアですから、状況によっては三脚を使いたいですしね。

技術の進歩は怠惰な人間を救済し、手ぶれ補正機構は強力になり、感度対画質は年々進化して、今や 200mm の望遠を手持ちで紅葉をビシッと撮るとか、イルミネーションイベントの光量の多いシーンをちょいと撮るくらいなら、手持ちでもそこそこ撮れるようにまでなりました。

とはいえ、

三脚据えてじっくり撮ったモノは違う、気のせいも含めて違う


のもまた事実。

細かい部分までの構図の調整、ピント合わせ、ミラーアップ撮影でのブレ抑制に、絞りこみとかシャッター速度による表現とか、そういった点もありますが、まぁなんというか、

三脚を使う心意気


ってのは絶対あると思うんですよね。特に私のような、なんちゃって写真撮りには。まぁ三脚で使って頑張って撮った、という自己満足度も(多少は)込みですけどね(^_^;)

まぁ、写真に対して心の底から真剣に向き合い、撮っている人ならば「何言っとんねん、ボケ。こんな軽い三脚とか話しにならんわ」レベルの他愛もないことですが、面倒くさいモノは面倒くさいし、重いモノは重いのでねぇ…

the ocean of Aleutian avens


三脚の必要性も判っていつつも「三脚持って行くの面倒くせえ」とか思っているのを、少しでも改善しようとして買ったこの三脚 ULTREK 45L。

都会で持ち歩いたり、ちょっとした山歩きには便利な三脚


です。風が強くなければ、ミラーレス機+単焦点 or 標準ズームくらいは余裕ですしね。

軽くはないですが、重さは安定度に直結するので必要以上に軽くできませんが、縮長は短い方が持ち歩き時には便利です。

お値段もそんなに安くはないですが、色々なシーンで携行しやすい三脚を考えている人は一度店頭で確かめてみるのも良いかと思います。

ベルボン株式会社 ウルトレック45L