一昨日は iPad mini や Macの新製品発表があったかと思えば、Kindle の国内発表があり、そして昨日は Kindle Store のオープン、そして今日は Windows 8 の発売。来週には Google 発表会やら週末は iPad mini 発売やら…

ホント、このところ色々ありすぎますね。さすがに私もついていけません。なんだかんだ言っても iPad mini を予約して買うと思われているようですが、今日から予約開始でも何もしてません。見直したので完全スルーとは言いませんが、まずは様子見気分…たぶん…

というか、一昨日は iPad mini のあとに発表された Kindle 関係の方が興味は強くて、Kindle paperwhite を予約してしまったので、物欲的にはそちらで満足してしまったということがあります。Kindle は iPad mini と違って、納得のお値段ですし。

(昨日も触れましたが、Nexus 7 + Kindle paperwhite 両方買っても iPad mini より安いですからねぇ。いくら良い面があるとは言え、ちょっと…)

iPad mini その他タブレット関連のことは、また近くに記事を載せるつもりですが、ちょっと昨日の補足。Amazon Kindle の話。

昨日オープンした Kindle ストアを使ってみた感想をつらつらと書いたわけですが、

「使い勝手と品揃えはスタートとしてはまずまず、価格は他とほぼ横並び」
「現時点では他の国内電子書籍ストアを凌駕するほどではないし、特色ある他のストアに負ける点も」

というのがありました。

それでも

最後には Amazon Kindle メインに落ち着いちゃうかな


とも感じるわけで、その乖離を繋ぐ部分を説明してなかったので、その理由を書いておこうと思います。

理由は簡単、以下の2点です。共通するのは、将来への担保、安心です。



【理由その1】多くの環境で利用できる、多分この先も


現状、日本の Kindle ストアで買った電子書籍を読む方法は、iOS / Android の Kindle アプリのみ。これに近々 Kindle paperwhite と Fire / Fire HD といった専用端末が加わります。

iOS と Android の両環境で読める、というのは今や当たり前、一番多いパターンでしょう。国内ストアでも、最近まで自社端末限定だったソニー reader Store など一部を除いて両 OS をカバーしており、加えてパソコンや電子書籍端末で読めるといった+αのあるストアもあります。

しかし、Amazon は本家米国で BlackBerry, Windows Phone といった環境にもアプリが提供されている他、Windows / Mac のパソコン向けリーダーアプリ(日本ストア書籍にはまだ非対応)、さらには「Kindle Cloud Reader」と言うブラウザさえあれば Kindle Store で買った本が読めるサービスも提供しています。

Buy Once, Read Everywhere
一度買えば、どんな環境でも読める


というコンテンツ販売で最も重要なことが、Amazon Kindle では、かなりのレベルで実現されています。

日本の Kindle ストアはまだ始まったばかりなので iOS / Android 端末でしか読めないものの、日本の Kindle ストアで買ったモノが読める環境は拡大していくことが期待できます。

自分がどんな端末に、環境に変わっても、買ったものが読める


ことは一番重要なことで、電子書籍を購入するにあたって大きな安心材料です。

加えて、個人的な嗜好も含めてではありますが、

・文庫・新書は、電子インク端末で読みたい
・コミックは、液晶タブレット端末で読みたい
・雑誌類は、10インチクラスの液晶タブレットで読みたい

というのがあります。

長時間文章を読むのに液晶ディスプレイの端末は、ちょっと目に辛い。私自身、昔から長時間ディスプレイとにらめっこしていて慣れているけれど、だからこそ本を読む時は、電子書籍ならできるだけ目に優しい端末にしたい。

反面、コミックを電子インク端末で読むのは厳しい。現在国内で利用可能な電子インク端末ではモノクロ表示限定というだけでなく、コミックを表示させると吹き出しの文字が潰れてしまう(ルビは殆ど判別不可能)。それゆえ、コミックは液晶端末で読みたい。

そして雑誌類は、元々サイズの大きな書籍をスキャンした物が殆どだから、やっぱり読むのも大きめ端末で読みたいし、その方が拡大縮小が少なくて済むから楽です。

となると、

電子書籍の内容に応じて、読む環境(端末)を使い分けたい


とも思うわけです。そういった点でも、多様な環境で読める、というのは重要だと感じています。


また、iOS / Android アプリの使い勝手に大きな差がないのも Kindle の良いところ。国内ストアでは iOS / Android アプリ間で使い勝手に差がある電子書籍ストアがあります。また、中には不安定でよく落ちるアプリ、基本的な機能が未だに足りないアプリもあります。

(Android では電子書籍に限らず、タブレット端末を使ってると「もうちょっと Android アプリはタブレットのことを考えろよ」と思うことは少なくありませんが…)

そして将来の

OS アップデートに対して迅速に対応してくれるか


というのもあります。OS をアップデートしたら使えなくなったけれどアップデートに時間がかかる状況は許されるものではないでしょう。

そういった点において、国内電子書籍ストアの全てに期待できないとは思いませんが、過去の実績から

「(とりあえず)安心安定の(感じがする)Amazon」

という印象を持ってしまうのはやむを得ないと思っています。


国内電子書籍ストアが全て

・できるだけ多くの環境で読める
・OS アップデートなど利用環境の変化に対するサポートが迅速

を満たさないとは思いませんし、紀伊国屋 BookWeb Plus / Kinoppy なんかは頑張っているので使い続けられたらなぁ…と思っているのですが、専用端末なんかはメーカー系ではないストア単独ではどうしようもありませんからねぇ。



【理由その2】現時点で一番潰れそうにない電子書籍ストアだから


電子書籍は購入と言いつつ、その実、使用権利を得ているだけです。

電子書籍は「本を買うのではなく、そのストアのその本を読む権利を買う」もの


です。それは Amazon Kindle だけの話ではなく他の電子書籍ストアでも同じですし、また電子書籍だけでなくアプリなどでも同じです。

それゆえ、多くの場合

電子書籍ストアが潰れたら終わり


となる可能性が高いわけです。

潰れる前に端末へ買った本を全部入れておけば、ストアが潰れたのちも読めることが殆どですが、コンテンツを入れた端末が故障すれば、やはり終わりです。

まだ電子書籍ストアが潰れた・潰された事例は多くないので、「電子書籍ストアが潰れたらどうなる?」的なことは将来どう変わっていくか分かりませんし、ストアが潰れたら買った本が読めなくなることは今後改善されるかもしれません。

しかし、現状ではストアが潰れたら終わりです。


楽天なんかを例に出しても悪い例にしかなりませんが、楽天は kobo を買収して kobo ストアを国内でも展開するとともに、それまで自社で展開してきた電子書籍ストア Raboo を閉鎖することにしました。

新たな電子書籍ストアを展開するということなら本来、Raboo で購入した電子書籍を kobo で買ったものとして移行措置を取るべきでしょうが、楽天の執った措置はkobo への移行措置なしの Raboo 閉鎖、以下のような楽天ポイントによる還元措置でした。

  • 利用者全員に 200ポイントを付与

  • Raboo で購入したコンテンツ代金の 10%相当をポイントで付与

  • kobo Touch 購入時に 3000円割引

  • kobo Touch 購入登録ユーザーには Raboo で購入したコンテンツの 40%相当をポイントで付与


要は

「kobo に移行するなら買った金額の半額相当をポイントで還元してやる。kobo に移行しない奴には購入金額の1割をポイントをやる。」


ということ。

これが酷いかどうかは Raboo ユーザーではないので何とも言えませんが、私なら怒りますね。だって、電子書籍ストアの開店から1年かそこらで身勝手に潰されて、ポイント還元1割ないし半額ですから。

こういう事例は特殊かもしれませんが、逆に「運営が苦しくなって潰れた、スマン!全部パァ」ということも、将来なくはないわけです。

永遠に残るような企業はないとしても、電子書籍を買ってるストアが 5年10年で潰れられると、「本」という感覚からは寿命が短いと感じます。そのストアに依存し、買い続けた分だけ厳しいことになるでしょう。

現在、大小いくつもの電子書籍ストアがありますが、これらが全て 5年10年生き残れるかというと、私は疑問です。

となると、今の電子書籍には DRM がかかっていて、

購入先の電子書籍ストアが存続する限りでしか読めない条件だからこそ
潰れそうにない電子書籍ストアを選びたい


と思うわけで、そう考えていくと

「(とりあえず)国内電子書籍ストアよりはずっと安心安定(な感じがする)Amazon」

という印象も持ってしまうのはやむを得ないと思っています。

変化の速い業界ですから、10年後に Amazonが存続しているかどうかは誰にも判りませんし、それ以前に音楽のように DRM が外れてストアが潰れても購入した本を読めるようになるかもしれませんが、どちらにしても国内電子書籍ストアの淘汰の方が先であることは間違いない気がしています。

Marware 【Kindle Paperwhite専用ケースカバー】 Atlas アトラス ベージュ KGAT2I
Marware 【Kindle Paperwhite専用ケースカバー】 Atlas アトラス ベージュ KGAT2I

(非純正の Kindle 用アクセサリーも続々予約受付中に)


というわけで、またダラダラと書いてしまいましたが、読める環境の多さとストアの存続性、この2つの理由から、

「国内電子書籍ストアには頑張って欲しいけれど、やっぱり Amazon メインになっちゃうのかな…」

というのはあります。


ただ既にそれなりの電子書籍を買ってきていますから、自分がメインで使ってきているストアである「紀伊国屋BookWeb Plus / Kinoppy」や「Book☆Walker」には、この先も頑張っていただきたいと思っています。

紀伊国屋BookWeb Plus は書籍点数も頑張っているし、対応環境も以前から iOS / Android / Windows に対応していた他、電子インク端末(SONY Reader)に限定的ながらも対応し、Mac版も先日 MacAppStore に申請をしたようですから Mac メインのユーザー的にも安心です。

本音を言えば、

ソニーが今年フロントライト付きの新機種をリーズナブルに出せていて
紀伊国屋BookWeb Plus の書籍も全部読めるようになっていれば
Kindle paperwhite なんか買うこともなかったのになぁ…


と心の底から思っています。

さらに Reader に関して言えば、

Book☆Walker その他のストア書籍も Reader で読めれば
ずっとついていくのになぁ…


と思ってるんですけどね。

Reader 端末は reader Store はあるせよ、他の国内電子書籍ストアとの連携をもっと増やせば良いのに…と本気で思います。他のストア利用者も Reader を買うキッカケになるかもですし、ストアの方も読める環境が増えて Win-Win だと素人的には思うんですけど…

…つい最近までストアを自社端末限定にしていたようなところには無理か。Amazon なんかよりずっと昔から電子書籍やってるメーカーなのにね…って、最近あちこちでよく見るパターンですね(>_<)

実のところ、私自身 Kindle 日本参入\(-o-)/ワーイ とか Kindle paperwhite 速攻予約とかしていますが、

結構 SONY Reader 気に入ってんだよね…


と思っていたりします。まぁ新機種で安くしても大して安くないし、2012年秋発売とは思えない旧世代な仕様ですし、紀伊国屋BookWeb Plus の書籍が一部しか読めないままなのは腹立ちますが。

でも、Reader はとにかく軽いし、PRS-T2 になってリフレッシュ回数が減って読みやすいし、Kindle と違って ePub が読めるからメルマガリーダーにはピッタリです(内蔵ブラウザで Gmail にアクセスして、ePub の URL タップから直接 ePub のメルマガが読めるのは快適)。

しかし、Amazon が専用端末も含めて参入してきた今、SONY Reader を薦められるか?といったら、私には無理。Amazon がもっと良い端末を安く出しているのですから。

ストアに大きな差があれば別だけど、それもない。reader Store と比べれば使い勝手は Kindle ストアの方が良い。そして Kindle 端末を買うならストアは自然と Kindle になってしまいます(ソニーには LIBRIe という過去もあるし…)。

そうやって考えていくと結局

「多彩な環境で読めて&専用端末も安くて良くて&将来への安心感の強い Amazon」

に人が流れるばかりで終わってしまうような気がして、なんだかなぁ…という気もします。

と言いながら、私も自分でお金を出して買う物は、より良い環境の方に出したいから、そうなっていくのだろうと思うのですけどね(´・ω・`)

なんか、最後は単なる愚痴になってしまいましたが、収集がつかないのでこの辺で。