SONY Reader の新型 PRS-T2 も発売から1ヶ月が経っているので、今さら私如きが新旧 Reader 端末を比較して云々する必要もないのですが、前回記事で書いたように新旧機種を連チャンで買って使うことになりましたし、T1→T2 という買い替えをする人もあまりいないと思うので、敢えて書いてみようかと思います。



内容そのものへ行く前に一つ。今回はボディーカラーを白から黒にしましたが、気分ではなく理由があります。

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(左黒:新型 PRS-T2、右白:旧型 PRS-T1)


この手の端末は黒とかグレーが多いこともあって、最初に買った PRS-T1 ではホワイトを選択して気に入っていたのですが、

SONY Reader のホワイトボディは、すぐに薄汚れてきてしまった


ので、PRS-T2 を買い直す時にはブラックにしました。

PRS-T2_02
(四隅を中心に角がこのように汚れる。消せるがまたすぐ汚れてくる…)


新旧問わず安物樹脂な筐体ですので仕方ないのかもしれませんが、白い筐体が使い続けていくうちに薄汚れていくのは忍びないので今回はブラックにしました。レッドがもう少し渋い色、ワインレッドな感じなら赤にしたのですが…

SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader レッド PRS-T2/RC
SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader レッド PRS-T2/RC

(オヂさんが持つには、ちょっと派手すぎ…)


もっとも個人的には iPhone も今回ホワイト 4S からブラック&スレート 5 にしてしまったので、どれもこれも黒筐体の端末ばかりになって、つまらなくなってしまいました(´Д`)

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さて、色の件はともかく、最初に「PRS-T1→T2 という買い替えをする人もあまりいないと思う」と書いたように

前機種から買い換える必要性は殆どない新型だなぁ


というのが率直なところ。

全く同じというわけではなく、使い勝手は良くなってます。ただ、それはハードウェア周りの改善というよりファームウェア周りの改善のように感じられますし、なにより最初に触ってみて感じたのが

使い勝手は多少良くなってるし、価格も安くなったけれど
筐体のチープさにも磨きがかかったなぁ


というのが PRS-T1 → PRS-T2 の第一印象。ボタンなんか長く使ってたら壊れるんじゃない?という感じ。

まぁちゃんと耐久テストをしていると信じたいですし、ボタンの位置は旧型 PRS-T1 よりも使いやすい位置にあって好印象ですから、別に PRS-T2 が悪い端末というわけではありません。

また、操作レスポンスは多少良くなっているし、ホーム画面のメニューデザインも良くなっていてタップしやすくなったし、テキスト物のストア書籍や ePub 書籍を読む限りはページリフレッシュが激減して読みやすくなっているので、使い勝手は旧型より確実に良いです。

それゆえ、千円くらい安く売っていても PRS-T1 を選ぶ理由はなく(安いどころか今は T2 より高いですけど)、買うべきは新型 PRS-T2 なのは間違いありません。

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(メニュー周りは随分良くなった。PRS-T1 もアップデートで適用すればいいのに)


ただ、PRS-T1 → T2 に買い換える価値があるかというなら、金に糸目をつけない、1年 PRS-T1 を使い込んできてボロボロだから買い換えたいというパワーユーザー以外は、改めて1万円出して買い換える差はないなぁというのが正直なところ。

私自身も前回記事で「壊してしまったとはいえ、前モデルと大差ない、安くなっただけの微妙な新製品を買うのは躊躇われた」と書いたように、前モデル PRS-T1 を壊さなければ買い替えなんて露ほどにも考えなかったでしょう。

少なくとも、他メーカーが今年発表する電子インク端末のように高解像度化されてるわけでも、フロントバックライトが追加されているわけでもなく、Evernote や Facebook 連携といったオマケ以外に機能は何も追加されていません。

買い換えるなら、そういった他メーカー並みの新端末を出した時でしょうし、私もそのつもりでしたが…(それ以前にソニーが価格面も含めて、ちゃんとキャッチアップできるのかどうか、ですけど)

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(リフレッシュ間隔が減ったこと以外は、読みやすさや読書機能に変化なし)


ともあれ、PRS-T2 を使い始めて感じたことを箇条書きにまとめてみると、以下のようになります。

  • 超安っぽい。PRS-T1 も安っぽかったけれど、T2 では持った瞬間に判る更なるチープさ。

  • ボタンもチープ。けれど、押しやすい位置に改善された。

  • トップメニュー構成は見やすく、タッチしやすくなった。が、一階層下がると以前のまま。改善の余地あり。

  • レスポンスは少し改善された部分がある…気がする。
    (リフレッシュ改善による印象も大きいと思う)

  • 相変わらず画面解像度が石器時代レベルなので、文字の見やすさはイマイチ…(もちろん旧型と変わらず)

  • Evernote / Facebook 連携なんかより、相変わらず読めない JPEG+ZIP を読めるようにして欲しいね。
    (電子インク端末で自炊書籍はもうあまり読まないけど)

  • というより、フォーマット対応を増やして、紀伊国屋 BookWebPlus で購入した本で読めない書籍が多すぎるのを改善してくれ。
    (オマケ機能よりそっちだろ…)

  • eBook Transfer で大量の書籍を一気に追加するとハングアップして強制再起動するのは PRS-T1 と変わらず。

  • ページの多い epub 書籍を転送して読んでたらフリーズ→強制再起動なんてことが、たまにあるのも PRS-T1 と変わらず。

  • つーか、eBook Transfer for Mac もよく落ちる。
    (Apple の Windows 用ソフトも出来が悪いけど、SONY の Mac 用ソフトもロクなのがないねぇ)

  • eBook Transfer for Mac でコレクションを編集しても、reader のほうにきちんと反映されないことがあるのも変わらず。

  • PRS-T2 でトップメニューは改善されているが、ホーム画面の2段目が「最近追加された書籍」に固定されているのは使いづらい。「最近読んだ書籍」にできるようにして欲しいね。
    (琴線に触れたことのない「reader Store からのお知らせ」によるお薦めは、設定でオフにしてある)

  • 大量の書籍を入れられるわりには、書籍タブでの収納書籍の見通しが良くないのは変わらず。レスポンスが悪いこともあって、あまり多くの書籍を詰め込むのには向かないと感じている。
    (これは SONY Reader だけでなく、他の電子インクにも言えることだけれども)

  • 多くの電子書籍を収納する時はコレクションで書籍を整理することになるが、コレクションタブでは書籍の実体を削除できず、書棚タブに移って全収納書籍のリストをまったりとページめくりしながら削除しなきゃならないのは面倒。

  • コレクションタブで任意のコレクションを開いている状態からホーム画面へ戻り、本棚ボタンでコレクションタブに戻ってきた際に、前回開いていたコレクションに行かず、コレクション選択画面に戻されてしまうのは使いづらい。

  • 音楽機能がなくなったのは、個人的には気にならない。


以上、PRS-T1 → PRS-T2 での感想というより、PRS-T1 の時も含めた現状の SONY Reader の使い勝手への感想・文句になってしまいましたけど、感じるのはこれらの点でしょうか。

前回記事でも強調しましたが、

現状まともに和書が読める電子インク端末がコレしかないから仕方なく


という部分があるので、PRS-T1 の時から納得して使っていますが、満足は全くしていません。

PRS-T2_06
(最近追加された書籍を最近読んだ書籍にしてもらえれば、複数の本を交互に読みやすいのだが…)


おまけに先日 Nook Simple Touch with light を友達を見せてもらったこともあって

フロントライト欲しい〜


と、切実に思いましたね。

高解像度も漢字圏ですから欲しいですけど、電子インクはリアル本と同じく明るいところでは読みやすく暗いところではダメですから、フロントライトはかなり魅力的でした。液晶と異なり、目に優しいですし…

SONY Reader には純正のライト付きブックカバーが用意されていますが、値段も PRS-T2 本体の半額近いですし、何よりも厚みが増えすぎて(かつ重くなって)、せっかく薄く軽い魅力が大きくスポイルされるので躊躇われてしまいます。

【追記】初出で Kindle と勘違いして書いていたら、友人からあれは NOOK だと言われました…失礼。

PRS-T2_14
(安物のブックライトを使ってみたりするけど、イマイチすぎて使う気には…)


PRS-T1、PRS-T2 と連続で買うハメになった身としては、すぐに SONY Reader の新機種が出てしまうと哀しいのですが、ソニー以外のメーカーから今年発表された電子インク端末は全て高解像度化&フロントライト付きになっているのに、ソニーだけは…な状態ですから、ソニーは頑張って新機種出せよ、な思いの方が強いです。

コスト削減を進めて PRS-T2 のチープさ加減はかなりのものになり、チープさ加減でも Kindle とタメを張れるわけですが、前モデルからハードウェア的な機能差がないことも考えると 9,800円でも大して安い感じがしません。

むしろ、Kindle の廉価版と変わらないスペックを思えば、もっと安くできてもおかしくない、そうでなきゃ勝負できないのでは?と思うくらいですが、むこうはハードの利益度外視で売ってますからね…

Kindle の国内販売が発表されたら、すぐに SONY Reader の高解像度&フロントライト付き新機種を発表、PRS-T2 はさらに値下げで対抗…なんてことが可能なら良いのですけど、どうなんでしょうかねぇ(買った身としてはそうなると気分複雑ですけど ^^;)。

正直言ってソニーや reader Store がどうなろうと構いやしないのですが、電子インク端末で使える国内電子書籍ストアが amazon と楽天kobo だけになるのは、Amazonプライムにどっぷり使っている私としても、あまり考えたくない未来ですから、とりあえずソニーには頑張ってもらいたいものです。

PRS-T2_15
(軽くて、意外と目立たなくて、手も疲れないのはスマートフォン並み…)


話を元に戻すと、PRS-T1 → T2 は改善されている点も実感できましたが、PRS-T1 が十分使えている人なら1万出して買い換えるほどの改善はないというのが私なりの感想です。

そして、PRS-T2 ですら旧世代仕様ですから、

新規に電子インク端末を買おうと思っている人も迷うなら待ち


な状況に思います。

Kindle 国内展開は未だいつになるかは判りませんから、今すぐ電子インク端末を使いたい人、既に紀伊国屋 BookWeb Plus や reader Store で電子書籍を買っている人なら PRS-T2 を買うのも悪くないと思いますが、電子書籍ストアも新規という人の場合は、前回記事でも書いたように、電子インク端末は使う電子書籍ストアも縛ることになるので、納得の上でどうぞ…としか言えないですね。

私自身は何度も書いているように、今の SONY Reader に全く満足はしていませんが、納得して使っていますし、それなりに気に入ってます。選択肢がない現状ですしね。

そこそこ気に入ってるけれど、とうてい満足はできない、という(複雑な)思いを文字にするのは難しいですが(^_^;)