【2013/4/2 追記】Nexus Media Importer がバージョンアップされて現在は Nexus Media Importer でも microUSB 経由外部メディアへファイルの書き込みが可能になっています。

昨日の記事に引き続き、Nexus 7 にないメモリーカードスロット代わりとして使っている方法その2を紹介します。

前回紹介したように、Nexus 7 のメモリーカードスロット代わりとして

  1. USB ホストケーブルと Nexus 専用アプリを使ってカードリーダーのファイルを閲覧・取り込む方法

  2. Wi-Fi カードリーダー、Wi-Fi ストレージを使う方法


の2つを使っています。

前回紹介した USB ホストケーブルと専用アプリを使う方法はコストが最小限で済みますが、メモリーカードのファイルを閲覧・読み込むことに限定されます。自由にデーターを読み書きすることはできず、完全に内蔵メモリカードスロット代わりにはなりません。
(バージョンアップにより現在は Nexus Media Importer でも microUSB 経由外部メディアへファイルの書き込みが可能になっています)

ということで、今回は

Nexus 7 と自由にデーターやり取りするための Wi-Fi 外部ストレージ


を紹介します。これは Nexus 7 だけではなく、様々なデバイスから使えて私も iPhone などで利用しています。


昔からノートパソコンで使うための USB 接続のポータブル HDD/SSD はありましたが(私も買い換えつつ長年利用しています)、それに Wi-Fi 機能を載せて、単独駆動可能なようにバッテリーも載せたのが、Wi-Fi ストレージ(無線LAN 対応ポータブル NAS)です。

パソコンからだと USB 接続でアクセスする外部 HDD/SSD に 無線LAN 経由で接続することができ、無線LAN 経由で HDD や SSD の中身へ自由にアクセスできるというものです。

パソコンから大量にデーターを入れる時には USB 接続で、出先でスマートフォンやタブレットからアクセスする時には Wi-Fi 経由で、という使い方が一般的です。

USB 経由と違って Wi-Fi 経由のアクセスは遅いですが、一般的に USB はないけれど Wi-Fi ならあるというデバイス群向け、

スマートフォン/タブレット時代に即したポータブル HDD/SSD


というわけです。まだあまり目立たないニッチ製品群ですが、もう少し注目されて良いカテゴリーだと思っています。

Wi-Fi ストレージへの(無線LAN 経由での)アクセス方法は専用アプリ経由が用意されていることもありますし、多くの場合は WebDAV や SMB 経由でのアクセスが可能ですので、ウェブブラウザや Android 上のファイルマネージャーアプリ(私は ES ファイルマネージャーをずっと愛用中)を使ってアクセス可能です。

また、USB ホスト機能を持ったスマートフォンやタブレットならば当然 USB 接続でも使えますから、その場合は Wi-Fi 経由より高速にアクセスできます(Nexus 7 でも読み込みだけなら USB 経由で利用可能)。

具体的な製品としては、500GB HDD 搭載製品なら



とか



といったものがあります。

お値段的には 500GB の外付け 2.5インチHDD 製品が1万円以内で余裕もって買えることを思うと、+5千円以上しますが、

・ノートパソコン用の外付 2.5" HDD
・出先でスマートフォンやタブレットから使える外部ストレージ

が兼用できるので、

出先にも大量にデーターを持って行く。スマートフォンやタブレットからも使えたら便利!

という人にはピッタリです。私も今の 500GB 2.5インチ HDD が壊れたら、次は Wi-Fi 搭載の HDD ストレージにしようかな、と思っています。

ただ、HDD 搭載の Wi-Fi ストレージはバッテリー駆動時間が短いので、モバイルバッテリーは有った方が良いでしょう。スマートフォンやタブレットを持ち歩いている人ならモバイルバッテリーも持っているでしょうから、大容量タイプなら兼用できることが多いと思います。

ただ、バッテリー駆動時間重視なら SSD 搭載の Wi-Fi ストレージの方が良いかもしれません。



ただ、容量的には上記製品で 64GB になってしまいます(5千円以下で買える 32GB 版もありますが…)。ちょっと物足りない容量ですし、アクセス速度とメモリーカードの交換の手間を考えなければ、後述の Wi-Fi メモリカードリーダーの方が容量的には有利かもしれません。

また、上記製品は外部ストレージに徹していて、せっかく外部 HDD/SSD に多くのメディアファイル(音楽や動画)を入れていてもストレージとしてアクセスして再生する必要がありますが、以下の製品はメディアサーバーとしての機能も持っていて、さらに便利になっています。



通常の Wi-Fi ストレージ(NAS) 機能だけではなく DLNA サーバー機能もあるので、音楽や動画、写真の再生は DLNA クライアントアプリで簡単に接続して再生できますから、初心者にも判りやすいでしょう。お値段的にも先の HDD タイプの Wi-Fi ストレージと同程度です。

ただ、容量が 200GB と HDD タイプにしては少なめ、1.8インチHDD なので(USB 接続時は)アクセス速度が遅め、バッテリー駆動時間がやや少なめ(HDD タイプと SSD タイプの中間)というところが欠点でしょうか。

そういった欠点はあるものの、ポータブル HDD としては小型ですし、DLNA サーバー機能があるのはお手軽・便利なので、いま使ってる 2.5インチ HDD が壊れた際に購入する一番有力な候補はこの製品になりそうです。



以上、HDD / SSD 搭載の Wi-Fi ストレージ(無線LAN 対応ポータブル NAS)を紹介したのですが、同じような製品でもう一つ、Wi-Fi メモリカードリーダーという製品があります。

Wi-Fi ストレージはモバイル利用可能な外付け HDD / SSD に無線LAN 機能を付けたものでしたが、

メモリカードリーダーに無線LAN と内蔵バッテリーを付けた製品


が Wi-Fi メモリカードリーダーです。もちろん、“カードリーダー”と言っても、メモリーカード内のデーターの読み出しだけでなく書き込みも可能です。

つまり、

無線LAN が使える製品なら何でも
デジカメ(SD/SDHC)で撮った写真・動画を取り込める


わけですし、

SDHC カードを HDD/SSD 代わりにすれば Wi-Fi ストレージにもなる


わけです。

私は大容量が欲しいというより、デジカメで撮った写真が取り込める点、バッテリー駆動時間が長めという点で、現在は Wi-Fi ストレージではなく Wi-Fi メモリカードリーダーを使っています。

具体的な製品としては



とか



がありますが、私は後者、マクセルの AirStash を使っています。

AirStash を気に入ってる点としては

  • サイズがコンパクト、USB メモリーと同じスティック型で取り回し、持ち運びが楽

  • バッテリー駆動時間が公称7時間と長い
    (実稼働では連続4時間までしか使ってないが問題なし。まず実用的かと)

  • ちょっとデカい USB メモリー感覚でパソコンに挿して転送も可能だし、充電も直結でケーブル要らず

  • SDHC カード利用のデジカメの写真・動画を iPhone でも Nexus 7 でも Galaxy Tab でも機種を選ばず取り込める

  • SDHC カードをストレージ代わりにして、用意しておいたファイルを取り込んだりバックアップできる
    (AirStash が使えるメモリーカード容量は 32GB までですが、差し替えれて複数使える強みもあります)

  • 複数のデバイスからの同時アクセス可能

  • WebDAV が使えるので、専用アプリだけでなくウェブブラウザやファイルマネージャーアプリからもアクセス可能


というのがあります。

形状は USB メモリーで、サイズ的には大きめのチューインガムより更に一回り大きいくらい。以下に比較写真を載せてみます。

AirStash03
(iPhone 5 と AirStash の比較)

AirStash02
(Nexus 7 と AirStash の比較)


超小型とまではいきませんが、十分小型で、これに SDHC カードスロット(下部)と無線LAN 機能、バッテリーまで内蔵しているなら十分満足できるサイズです。

AirStash_Nexus7_07
(専用アプリでメモリーカードの中を一覧中。Android なら自由に読み書き可能)

AirStash_Nexus7_14
(USB ホストケーブル利用と違って Nexus 7 でも書き込み/アップロードが可能)

AirStash_Nexus7_19
(Chromeブラウザで AirStash 内のメモリーカードにアクセスしているところ)

AirStash_Nexus7_26
(ESファイルマネージャーで AirStash内のメモリーカードにアクセス中)

AirStash_Nexus7_27
(Wi-Fi 経由でもファイルを開こうとすると対応アプリ選択になるのは通常通り)

AirStash_Nexus7_28
(短い動画なら Wi-Fi 経由で直接再生可能だが、長い動画は本体へコピーしてから推奨)


普段からファイルマネージャーアプリを使っている人は、

内蔵ストレージとシームレスに Wi-Fi 先のメモリーカードや SSD を扱うことが可能


ですので、扱いは非常に便利です。

ただ、

無線LAN 経由なのでサイズの大きなファイルの転送には時間がかかる


のはやむを得ませんし、他の欠点は色々あって

  • ストリーミングには対応してないので、動画ファイルは一度本体内に転送してから再生するのが良い
    (数分レベルなら転送しながらの再生も問題ないが、長時間になると切れることが多い)

  • 無線LAN 使いまくりなので、当然バッテリーの減りが早くなる

  • 無線LAN を使用するので、飛行機内など電波使用が制限された場所では使えない

  • 高いとは言わないが、7千円というお値段は決して安くない


というのがあって、これらは不可避です。

この欠点を思えば「Nexus 7 に内蔵メモリカードスロットがあれば、こんな欠点考えなくて済むのに…」というのは実際ありますし、デジカメで撮った写真を取り込むだけなら前回記事で紹介した USB OTG ケーブルを使う方法の方がずっと安くて良いです。

しかし Nexus 7 だけでなくスマートフォンなど複数のデバイスを持っている人にとっては

Nexus 7 だけでなく他のデバイスからも利用できる


わけで、私なら iPhone からも利用可能なので便利にしています。スマートフォン・タブレットの内蔵メモリカードスロットも殆どは microSDHC でしょうから、デジカメの画像をちょっと取り込むには良いかと思います。

ただ、無線LAN 経由ですのでデジカメで撮った画像を何GB も大量転送(読み込み)するのには向きません。その点では Nexus 7 でも前回記事で紹介した USB ホスト機能を使う方法とケース・バイ・ケースで使い分けています。

AirStash05
(iPad, Nexus 7, iPhone 5 で AirStash 内メモリーカードの同じ写真にアクセスしたところ)


私自身、元々 AirStash を Nexus 7 の外部ストレージとして考えていなくて、単に iPhone / iPad や Galaxy Tab でのデジカメ写真取り込み手段として検討していました。そこへ Nexus 7 を衝動買いしたので、これはメモリーカードスロットのない Nexus 7 でも便利に使える!と思って購入し、実際便利に使っています。

私の場合は普段から AirStash を持ち歩いて使っているわけではありませんが、旅や出張の際には持ち歩いて、今も九州に来ていますが、時間があれば見ようと思っているファイルをメモリーカードに入れて AirStash に挿して持ってきてます。

人によってスタイルが違うので、この Wi-Fi メモリカードリーダーや Wi-Fi ストレージが良い!便利だとは断言できませんが(それなりの値段するし)、Nexus 7 にないメモリカードスロットの代替手段の一つとしては悪くないと思っています。

Nexus 7 だけのためなら少々高く感じるお値段も、他のスマートフォン・タブレットからも使えると思えば、

1つあれば便利かな


という感じですしね。気に入っています :-)

AirStash については iOS からも利用できますので、また稿を改めて詳しく取り上げようと思っています。


なお、AirStash については、検索で最初に引っかかる宣伝用のページ以外に、サポート用ページも参考になるかと思います。特に購入後はサポートページから PDF マニュアルをダウンロードしておくことをオススメします。

AirStash - Wi-Fi SDメモリカードリーダー「エアスタッシュ」 - マクセル
【エアスタ】Wi-Fi SDメモリカードリーダー AirStash(エアスタッシュ)[個人向け] - マクセル

【10/28 追記】
AirStash が Ver.2 へアップデートされて、iOS からは使い勝手が向上しました。まだ Android版アプリはアップデートされていないので恩恵には預かれませんが、参考までに。
iPhoneやNexusで便利な Wi-Fiカードリーダー「AirStash」、アップデートで安全かつ便利に進化!(WPA2対応&SideLink追加など)