今年になって、ソニーの元気さが戻ってきたかな、と感じることは多い気がします。ちょっと前の、新製品の発表を見ても「なんかもうソニーでも他でも大して変わらないよね」と流し見してスルーしてしまったり、それで十分なことが多い近年から変わり、「おぉ!?」と目を惹くものが増えました。
中には発売日に急遽発売延期になったり、発表直後に圧倒的にインパクトのある製品がライバルから発表されたりなんてこともありますが、概ね良い印象を残す新製品発表が多くなってきたように思います。
その中でも超頑張ってる感のあるのが、ソニーのデジカメ。
元々トランスルーセントミラーという独自の仕組みを邁進するα一眼レフに、大きな APS-C サイズ撮影素子なのにボディは超小型なミラーレス機 NEX、そしてコンパクトデジカメでも売れ筋だけを追った製品ばかりから DSC-RX100 のような、ソニーらしい引きの強いカメラも出てきました。
そして今日の発表では、またまた強いインパクトを残すものが。
α99 に RX1。特に RX1 は
と、デジタルカメラの世界でも思わせる製品。他にないソニーならでは感に溢れています。
さらに、デジタルカメラだけじゃなく、Eマウント採用なのにフルサイズセンサー搭載という「なんじゃそりゃ?」感のあるデジタルビデオカメラ「NEX-VG900」も発表されていて、なかなか尖った製品が揃っている感じです。
(個人的に一番気になっていた NEX-6 は海外発表だけで、国内は年内発売予定だが後日発表のようです)
中には発売日に急遽発売延期になったり、発表直後に圧倒的にインパクトのある製品がライバルから発表されたりなんてこともありますが、概ね良い印象を残す新製品発表が多くなってきたように思います。
その中でも超頑張ってる感のあるのが、ソニーのデジカメ。
元々トランスルーセントミラーという独自の仕組みを邁進するα一眼レフに、大きな APS-C サイズ撮影素子なのにボディは超小型なミラーレス機 NEX、そしてコンパクトデジカメでも売れ筋だけを追った製品ばかりから DSC-RX100 のような、ソニーらしい引きの強いカメラも出てきました。
そして今日の発表では、またまた強いインパクトを残すものが。
α99 に RX1。特に RX1 は
尖ってるソニーが帰ってきたなぁ…
と、デジタルカメラの世界でも思わせる製品。他にないソニーならでは感に溢れています。
さらに、デジタルカメラだけじゃなく、Eマウント採用なのにフルサイズセンサー搭載という「なんじゃそりゃ?」感のあるデジタルビデオカメラ「NEX-VG900」も発表されていて、なかなか尖った製品が揃っている感じです。
(個人的に一番気になっていた NEX-6 は海外発表だけで、国内は年内発売予定だが後日発表のようです)
久々のフルサイズ一眼レフ「α99」の登場は、以前から待望され予測もされてきましたし、最近のトレンドを持ち込んできたことも含めて、さほど大きな驚きはありません。ただ、個人的には
とは思いますし、
と思ってますが、AF は一朝一夕に突如良くなるわけでもなく(毎回世界最速云々言ってるメーカーを見れば判る)、またレンズに左右される部分もあるので、新たな AF-D モードが多くのレンズで使えるようになってから、という気はします。
とはいえ、フルサイズの利点を活かせる「テレコン高速連写」は魅力的ですし(トータルとしてコマ速は少々遅いけど)、ニコン・キヤノンに迫る動体捕捉能力を持とうとしている意気込みは「AFレンジコントロール」などの新機能を見ても判るので、今後を楽しみにしたいと思います。
(フォーカスエリアのゾーンが左右分割だけなのが気になるのと、追従感度を細かく調整できるのかはスポーツなどを撮る身としては気になりますね。そのあたりがNC以外のメーカーでは弱いところでしたから)
■ SLT-A99V | デジタル一眼カメラ“α”(アルファ)[Aマウント] | ソニー
そんなα99 も AF 周りを中心にちょっと気になることはなるのですが、やっぱりインパクトが大きいのは
いやー、ちょっと前に噂が流れた時には「マジかよ!?」と思いましたが、マジでした。
国内メーカーでも APS-C センサーと単焦点レンズを組み合わせた高級コンパクトデジカメはシグマの DP シリーズを始め、最近では富士フィルムが出していますし、ユニット交換式ながらリコー GXR もサイズ的には近しいものがあります。
しかしまぁ、
というインパクトは凄いし、RX100 に続いて「いやー、ソニーならではの製品だねぇ」と思える凝縮感。素晴らしい。
正直なところ、
というのは買える層が限られていて、さほど弾は出ないのでしょうけれど(35mm 大好きな私も欲しいけれど無理)、これを作って売ることは高く評価され続けると思います。
ソニーの、やたら高いコンパクトデジカメといえば、「QUALIA 再び?」という思いが一瞬よぎるわけですが、中身が箸にも棒にかからないのに超小型化デザインだけでアホみたいな値段で売りだした QUALIA 016 とは違って、こちらは中身もあるし、高くても仕方ないかな…と思える点もあります。
と個人的には感じています(勝手な思いですけどね)。
RX100、nasne、VAIO Duo 11、各種 XPERIA、α99 等々…色々ソニーらしい、頑張りが感じられる製品が出てきていますが、この CyberShot RX1 は尖り加減を含めて、昨今一番ソニーらしさが伺える製品な気がします。
今の私には RX1 まで買う余裕はありませんが、それなりでもいいから売れてくれて、後継機が続いて、会社が追随して「フルサイズ・コンパクトデジカメ」の将来を形作ってくれる製品になってほしいなぁ…と心から思います。
ちなみに、RX100 とサイズを比較すると、以下のとおり。
1インチセンサーとフルサイズセンサーを比較してもどうかと思いますが、一回り以上大きく、特に厚みが倍、重さも倍というのは、仕方ないとはいえ(レンズが完全に沈胴しない)、今どきのコンパクトデジカメ感覚からは遠いかもしれません。
ま、ライカやフィルム時代の高級コンパクトカメラを思えば、そう大きいわけでもないとは思いますが…
また、RX100 との違いで言うなら
と思います。RX1 と同じ RX100 の背面液晶も良いのですが、条件によってはお馬鹿すぎる AF なので、ピントをマニュアルで合わせようと思うと背面液晶は辛いですからねぇ。
あと、ひとこと RX1 に苦言を付け加えておくなら
という感じはします。
Fn ボタンの位置は RX100 と一緒ですが、MENU とかゴミ箱ボタンは変わっています。サイズの違いから色々とデザイン、UI 配置の違いはあるのでしょうけれど、ホント節操ないというか、他を決めた後に行き当たりばったりで決めてるんだろうなぁ…と思わざるを得ません。
もうちょっとソニーはこのあたりを考えても良いと思いますが…
■ 世界初、35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載“サイバーショット”最上位機種 | プレスリリース | ソニー
■ ソニー、35mmフルサイズセンサー搭載コンパクト「サイバーショットDSC-RX1」 - デジカメWatch
そして本日発表3つめの“フルサイズ”がビデオカメラ「NEX-VG900」。こいつの何がスゴいのかというと
というわけです。そうなると
という2つの撮影スタイルが1台で可能になります。
「将来フルサイズ NEX が発売されて、LA-EA3+αマウントレンズで本気のフルサイズ撮影、軽量小型の Eマウントレンズでお気楽スナップが1台で賄えるようになるのかも…」
という予想ないし妄想が広がるビデオカメラなわけです。
Eマウント+マウントアダプターでフルサイズ撮影して画像周辺部の画質が大丈夫なのか?など心配な部分もありますから、実際にフルサイズなスチルカメラの NEX が出るかどうかなんて判りませんが、今のソニーの勢いなら…と思いますし、こうなると実現しても全く驚きません。
事実、発表会でも
というか、Eマウントは APS-C センサーのミラーレス規格でしょ、という勝手な思い込みすら覆してくれるソニーのやりっぷりには、ちょっとワクワクを禁じえませんね。
まぁしばらくは NEX-7 も(時々窓から投げ捨てたくなることはあれど)それなりに気に入って使っていると思うので、今後の展開を色々と楽しみにしておきたいと思います :-)
■ ソニー、フルサイズ/Eマウントのレンズ交換式ビデオカメラ -AV Watch
■ 【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第583回:“Eマウントなのにフルサイズ”の衝撃、ソニー「NEX-VG900」 -AV Watch
というわけで3機種とも色々と注目したい、特に RX1 や NEX-VG900 は従来にない方向性の尖った製品でした。NEX-5R や NEX-6 の国内向け発表はありませんでしたが、それなりに盛り沢山な「フルサイズ限定。」なソニーデジカメ発表会でした。
(ってか、NEX-5R / NEX-6 を海外先行ってのはなぁ…α800 みたいにならないだけマシだけど)
■ ソニー、ミラーレスのNEX-5R/NEX-6を年内に国内発売 -AV Watch
■ ソニー、「NEX-6」を海外発表。NEX-7と同じEVF搭載 - デジカメWatch
SONY デジタル一眼カメラ α NEX-7 ボディ NEX-7
(NEX-7 もようやく8万円くらいになって、内容に比して薦めやすい値段に)
ソニーがようやく本気で AF を頑張り始めたかなぁ…
とは思いますし、
通常の位相差センサーに、像面位相差センサーをアシストに使うデュアルAF は興味深い
と思ってますが、AF は一朝一夕に突如良くなるわけでもなく(毎回世界最速云々言ってるメーカーを見れば判る)、またレンズに左右される部分もあるので、新たな AF-D モードが多くのレンズで使えるようになってから、という気はします。
とはいえ、フルサイズの利点を活かせる「テレコン高速連写」は魅力的ですし(トータルとしてコマ速は少々遅いけど)、ニコン・キヤノンに迫る動体捕捉能力を持とうとしている意気込みは「AFレンジコントロール」などの新機能を見ても判るので、今後を楽しみにしたいと思います。
(フォーカスエリアのゾーンが左右分割だけなのが気になるのと、追従感度を細かく調整できるのかはスポーツなどを撮る身としては気になりますね。そのあたりがNC以外のメーカーでは弱いところでしたから)
■ SLT-A99V | デジタル一眼カメラ“α”(アルファ)[Aマウント] | ソニー
☆
そんなα99 も AF 周りを中心にちょっと気になることはなるのですが、やっぱりインパクトが大きいのは
フルサイズセンサーのコンパクトデジカメ CyberShot RX1
いやー、ちょっと前に噂が流れた時には「マジかよ!?」と思いましたが、マジでした。
国内メーカーでも APS-C センサーと単焦点レンズを組み合わせた高級コンパクトデジカメはシグマの DP シリーズを始め、最近では富士フィルムが出していますし、ユニット交換式ながらリコー GXR もサイズ的には近しいものがあります。
しかしまぁ、
コンパクトというにはデカすぎるとはいえ、フルサイズセンサーかよ!
というインパクトは凄いし、RX100 に続いて「いやー、ソニーならではの製品だねぇ」と思える凝縮感。素晴らしい。
正直なところ、
フルサイズのデジタル一眼が買えちゃうお値段 25万円
というのは買える層が限られていて、さほど弾は出ないのでしょうけれど(35mm 大好きな私も欲しいけれど無理)、これを作って売ることは高く評価され続けると思います。
ソニーの、やたら高いコンパクトデジカメといえば、「QUALIA 再び?」という思いが一瞬よぎるわけですが、中身が箸にも棒にかからないのに超小型化デザインだけでアホみたいな値段で売りだした QUALIA 016 とは違って、こちらは中身もあるし、高くても仕方ないかな…と思える点もあります。
ダメソニーの象徴だった QUALIA と、真面目に凄い RX1 の違いが
今のソニーの頑張り加減を象徴してるかなぁ
今のソニーの頑張り加減を象徴してるかなぁ
と個人的には感じています(勝手な思いですけどね)。
RX100、nasne、VAIO Duo 11、各種 XPERIA、α99 等々…色々ソニーらしい、頑張りが感じられる製品が出てきていますが、この CyberShot RX1 は尖り加減を含めて、昨今一番ソニーらしさが伺える製品な気がします。
今の私には RX1 まで買う余裕はありませんが、それなりでもいいから売れてくれて、後継機が続いて、会社が追随して「フルサイズ・コンパクトデジカメ」の将来を形作ってくれる製品になってほしいなぁ…と心から思います。
ちなみに、RX100 とサイズを比較すると、以下のとおり。
RX1 | RX100 | |
---|---|---|
サイズ (mm) | 113.3✕65.4✕69.6 | 101.6✕58.1✕35.9 |
重さ (バッテリー、メモリーカード含) | 482g | 240g |
センサーサイズ (mm) | 35.8✕23.9 | 13.2✕8.8 |
レンズ | 35mm F2 | 10.4-37.1mm (28-100mm 相当) F1.8-4.9 |
1インチセンサーとフルサイズセンサーを比較してもどうかと思いますが、一回り以上大きく、特に厚みが倍、重さも倍というのは、仕方ないとはいえ(レンズが完全に沈胴しない)、今どきのコンパクトデジカメ感覚からは遠いかもしれません。
ま、ライカやフィルム時代の高級コンパクトカメラを思えば、そう大きいわけでもないとは思いますが…
また、RX100 との違いで言うなら
マルチインターフェイスシューで外付け EVF を付けられるのは良いなぁ〜
と思います。RX1 と同じ RX100 の背面液晶も良いのですが、条件によってはお馬鹿すぎる AF なので、ピントをマニュアルで合わせようと思うと背面液晶は辛いですからねぇ。
あと、ひとこと RX1 に苦言を付け加えておくなら
またボタン配列が変わったのか
という感じはします。
Fn ボタンの位置は RX100 と一緒ですが、MENU とかゴミ箱ボタンは変わっています。サイズの違いから色々とデザイン、UI 配置の違いはあるのでしょうけれど、ホント節操ないというか、他を決めた後に行き当たりばったりで決めてるんだろうなぁ…と思わざるを得ません。
もうちょっとソニーはこのあたりを考えても良いと思いますが…
■ 世界初、35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載“サイバーショット”最上位機種 | プレスリリース | ソニー
■ ソニー、35mmフルサイズセンサー搭載コンパクト「サイバーショットDSC-RX1」 - デジカメWatch
☆
そして本日発表3つめの“フルサイズ”がビデオカメラ「NEX-VG900」。こいつの何がスゴいのかというと
APS-C センサーのミラーレス向けと思われていた Eマウントに
フルサイズのセンサーを載ってけきた NEX 登場
フルサイズのセンサーを載ってけきた NEX 登場
というわけです。そうなると
- 新しいマウントアダプター LA-EA3 を使うことで、Eマウントなのにフルサイズ撮影可能
- ASP-C モードを使うことで、Eマウントレンズやαマウントの DTレンズを使って APS-C カメラ感覚で撮影可能
という2つの撮影スタイルが1台で可能になります。
「将来フルサイズ NEX が発売されて、LA-EA3+αマウントレンズで本気のフルサイズ撮影、軽量小型の Eマウントレンズでお気楽スナップが1台で賄えるようになるのかも…」
という予想ないし妄想が広がるビデオカメラなわけです。
Eマウント+マウントアダプターでフルサイズ撮影して画像周辺部の画質が大丈夫なのか?など心配な部分もありますから、実際にフルサイズなスチルカメラの NEX が出るかどうかなんて判りませんが、今のソニーの勢いなら…と思いますし、こうなると実現しても全く驚きません。
事実、発表会でも
「NEXシリーズのコンセプトは、一眼画質を小型化するという事にある。フルサイズは大きさの面で現在採用していないが、技術的には検討しており、今後のチャレンジにはご期待いただいてもよろしいかと思う」
というか、Eマウントは APS-C センサーのミラーレス規格でしょ、という勝手な思い込みすら覆してくれるソニーのやりっぷりには、ちょっとワクワクを禁じえませんね。
まぁしばらくは NEX-7 も(時々窓から投げ捨てたくなることはあれど)それなりに気に入って使っていると思うので、今後の展開を色々と楽しみにしておきたいと思います :-)
■ ソニー、フルサイズ/Eマウントのレンズ交換式ビデオカメラ -AV Watch
■ 【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第583回:“Eマウントなのにフルサイズ”の衝撃、ソニー「NEX-VG900」 -AV Watch
というわけで3機種とも色々と注目したい、特に RX1 や NEX-VG900 は従来にない方向性の尖った製品でした。NEX-5R や NEX-6 の国内向け発表はありませんでしたが、それなりに盛り沢山な「フルサイズ限定。」なソニーデジカメ発表会でした。
(ってか、NEX-5R / NEX-6 を海外先行ってのはなぁ…α800 みたいにならないだけマシだけど)
■ ソニー、ミラーレスのNEX-5R/NEX-6を年内に国内発売 -AV Watch
■ ソニー、「NEX-6」を海外発表。NEX-7と同じEVF搭載 - デジカメWatch
SONY デジタル一眼カメラ α NEX-7 ボディ NEX-7
(NEX-7 もようやく8万円くらいになって、内容に比して薦めやすい値段に)
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