Photokina に向けたソニーやマイクロフォーサーズの新しいカメラやら、iPhone 5 や iPad mini やらの噂が飛び交いまくってる夏ですが、噂に言及しても仕方ないし、お盆かつ金欠のネタなし時期なので

「埃をかぶっていた初代 Galaxy Tab を最近復活させた理由と環境」

みたいな、ダラダラ意味なしチラシの裏記事をば。まぁ、この時期に Galaxy をわざわざ取り上げるのもアレですけど(^_^;;)


サムソンが最初に発売した Android タブレット、初代 Galaxy Tab。手元にあるのは SIMロックフリー海外端末ではなくドコモ版の SC-01C。1年半ほど前に一括1円で買って、毎月数百円で維持している端末。発売から数ヶ月でそんな値段で売られていた時代でした。

昨年くらいまでの Android 端末は、スマートフォンでもそうですが、一部の機種を除いてメモリ周りその他が厳しく、使ってるとすぐにモッサリ動作になったり、OS アップグレードされなくなったりしてしまいます。

サムソン端末は Android の中では比較的高いバランスで評判をとっていますが、それでもこの初代 Galaxy Tab は最初期の Android タブレットということもあり、今となってはモッサリまくり、すぐにメモリ不足の鈍足タブレット。Android 4.0 へのアップグレードもされることなく、このまま朽ちていく端末となりました。

それでも初代 Galaxy Tab の現 OSバージョン 2.3 系は利用者の最も多いバージョンですし、RAM は少なくてキツキツですが、今時の端末にも少ないくらいフラッシュメモリは贅沢な作りになっています。

そういう意味では、発売当初に2年縛りで買った人でも実用範囲内で終われそうな、一昨年発売の Android 端末としては幸せな方かもしれません(2.3.3 なので色々な意味で 2.3.6 にはアップデートしてほしいんですけど無理でしょうねぇ)。

docomo タブレット GALAXY Tab SC-01C ホワイト 白ロム Android スマートフォン 標準セット品
docomo タブレット GALAXY Tab SC-01C ホワイト 白ロム 標準セット品

(白ロムもすっかりこなれた値段になっている)


さて、そんな初代 Galaxy Tab (SC-01C) ですが、購入して「手頃なサイズで良い感じ」と愛用していたのも数ヶ月。iPad 2 が発売され購入すると

「いやー、やっぱりサイズが小さいより、多少大きくても薄い方が断然使いやすいわー」

となって、使われなくなってしまいました。

7インチというサイズについては結構良い落としどころだと思っていますし、サムソンが最初にタブレットを出す時に iPad と真っ向勝負の 10インチクラスではなく 7インチからスタートしたのも巧い戦略だったと思っています。

スマートフォンがアホみたいに巨大化して 5インチ以上までくると 7インチあたりの存在意義が微妙になる部分もありますし、モバイルではなく自宅やカフェでゆっくりネット端末的に使ったり、電子書籍でも雑誌類は 9〜10インチクラスがベストだと思いますが、持ち出し用タブレットとしての 7インチは悪くないと感じています。

GalaxyTab_Eb11


ただ、初代 Galaxy Tab SC-01C は(サイズに比して)やや厚く重く感じるのが厳しいところ。バッテリーは十分保ちますが、モッサリめの動作とこの重さと厚みは…やっぱりネック。

このことは過去記事でも何度となく書きましたが、分厚さゆえにサイズの割には片手持ちが良くなく、モバイル端末としてはサイズの印象と比べると微妙に感じるところがあります。

それゆえ、iPad 2 購入以降ほとんど使わなくなってからも、何度かは「もう一度 Galaxy Tab を使ってみよう」と思ったことがあるのですが、結局のところ

・iPhone、iPad と同じことをやらせようとして、モッサリ気分に萎える
・サイズ的には良いけど分厚くて、使ってて感じがイマイチ
・しっくりくるアプリが足りなかった

という理由(当時)で、すぐに放置プレイとなってしまっていました。

Android のモッサリ動作も世代を重ねるごとに解消されていって、最新機種の一部では随分とスムースかつ心地よく使えるになりましたし(まだタスクマネージャーを普段気にしないで済むところまでは微妙のようですが)、iOS環境に比べたアプリの物足りなさもこの1年でかなり解消された(自分比)と感じています。

が、手持ちの初代 Galaxy Tab がハードウェア的に進化するわけではないので、油断するとすぐに動作が重くなり、タスクマネージャーでどんどん不要タスクを切っていかないといけない手間暇は変わりませんし、分厚めのボディも変わりません。

そんなこともあって、たまにテストする以外には殆ど埃をかぶっていたのですが、最近また使い始めています。今はかなり前向きに、継続的に使っています。

その理由はといえば、

埃をかぶってた Galaxy Tab 復活のキッカケは電子書籍


でした。それも自炊の“なんちゃって電子書籍”ではなく、電子書籍ストア配信の電子書籍。

GalaxyTab_BTKey07
(紀伊国屋 Kinoppy for Android)


以前の記事で書きましたが、「Amazon が参入してから電子書籍は本気出す(本気出して買う)」と思っていたものの、さすがにもう待てなくなり、というか、

「これ以上、このペースで本を買い続けると、部屋の中が本で埋め尽くされてしまう」

となったので、読み捨てていく系の本を中心に電子書籍を積極的に買うようにしたのが、この春。

少なくとも当面は iOS 環境がメインですし、全然安くない電子書籍価格を少しでも安く買おうと(iTunes card の割引施策で)AppStore 決済のできる「紀伊国屋 Kinoppy / BookWeb Plus」「角川書店 Book☆Walker」を中心に買っていますが、両方とも(出来はともかく)Android版アプリも用意されています。

電子書籍ストアでは自炊では決してできないリフロー可能な文字ベースの書籍を中心に買っているのですが、文字サイズが自由に変えられてリフロー可能となると iPad のような大きな端末で読む必要もなくなります。かといって、iPhone だとちょっと小さすぎます。

なんというか、

帯に短し襷に長しならぬ
iPhoneでは小さし iPadではデカし


という状態。そこで出てきたのが Galaxy Tab。

今どきの端末の方が良いにしても、あるものは使わなきゃ勿体ないですし、電子書籍リーダーとしてなら古くても十分使える端末です。

GalaxyTab_BTKey08
(Book☆Walker 画面。コミックも十分読める。解像度的に iPad の方が読みやすいけど)


「7インチサイズをもう一度見直してみよう」ということで Galaxy Tab を電子書籍リーダーとして改めて使い始めてみたところ、電子書籍向けには液晶が小さすぎる iPhone や(ストア配信の文庫や新書を読むには)大きすぎる iPad よりフィットするのは明らかでした。

以前、自炊した電子書籍を Galaxy Tab で読むことはありましたが、自炊物は小説だろうとコミックだろうと明らかに iPad の方が読みやすく、目の疲れる Galaxy Tab で無理に読むこともない、と Galaxy Tab が埃をかぶる一因になっていました(Galaxy Tab が 1024×600 ではなく ✕768 だと随分違ったのですが…)。

もっとも、この辺は年齢的なものもありますので、若い人からすれば「オッサンがナニ言ってんだ?www」だと思います。いやホント、四十代は目の衰えが年々半端ないっす。これでも二十代の頃は初期の Libretto を使いながら「画面が小さい?文字が細かい?全然余裕ッスよ」とか言っていたんですが…(-_-;)

ところがストア配信の文字ベースの書籍ならばリフローも文字サイズも自由ですから、基本的にどんなサイズの端末でも快適に読むことができます。ただ、

電子書籍端末としては画面サイズは5〜7インチが具合良いなぁ


と思うことは多々あります。片手で軽く持てて、一画面に程よい文章量。

そういった点から iPhone、iPad より Galaxy Tab の方が(分厚く重くてもまだ)読みやすい部分もあると感じています。デバイス毎の内蔵フォントの優劣は、電子書籍アプリ側が独自フォントを使っているので関係ありませんからね。

また、初代 Galaxy Tab のモッサリ加減も

アレもコレもやらせようとせず、用途を特化して環境構築し、
電子書籍読むだけの端末にすればモッサリ加減も十分我慢の範囲内


になりました。

極力、不要なアプリやサービスは使わず、シンプルに用途を限定すれば、まだまだ十分使えるな、と見直しましたし、放置していた自分を反省しています。

GalaxyTab_BTKey09
(アプリはこれくらいの同時起動が軽快に使える限界な初代 Galaxy Tab)


ただ、あくまで私的な印象に過ぎませんが

「文庫や新書を読む感覚だと 7インチだと少し大きくて、5〜6インチがベストだな」

と Galaxy Tab で電子書籍を読んでいて感じますし、何よりも

Galaxy Tab は本を読む感覚としては分厚く重すぎて微妙


という難点もあるので、別段気に入ってるわけではありません。リフロー可能な電子書籍ストア配信書籍を読む時には iPhone、iPadより少しマシかもな感じです。あくまで次善の策。

(それに各社電子書籍ストアのアプリも iOS版と比べて Android版の出来が悪いところが多いですしね…)

それでも、読むものによっては iPhone、iPad で読むよりマシと感じていますし、ベッドで横になって読むのにはギリギリ我慢できるサイズです。Galaxy Tab も重いし分厚いので読んでいて手が疲れますけど、iPad で寝ながら電子読書は難しいですしね…

ちなみに、分厚さを少しでも解消するために今は Galaxy Tab を裸で使っています。持っていて滑りやすいこともあって、以前は様々な素材のケースを5種類ほど持って使っていたのですが、裸の厚みが自分には限界です。どうせこのまま使い捨てる方向なので、今回の復活利用からは裸利用です。

ELECOM Galaxy Tab レザーケース ブラック MPSC-GT10LSTBK
ELECOM Galaxy Tab レザーケース ブラック MPSC-GT10LSTBK

(裸で使いつつ持ち歩く時だけ、こんなケースに入れて使っています)


そういう意味で、電子書籍読書用のスマートフォンとしては(電子インク採用の専用端末を除けば)現状 Galaxy Note あたりが理想に近いのかな?と常々思っています。5インチ以上あれば文庫感覚で読めて、片手で気軽に持てる重さ、薄さですからね。

もちろん5〜6インチの電子インクの専用端末がベストですけど、幾つもの電子書籍ストアで買い始めてしまってると、特定電子書籍ストアでしか買えない専用端末は辛くなってきました。

BOOK☆WALKER のように iOS / Android しかクライアントがない電子書籍ストアもありますし、紀伊国屋 BookWeb Plus は SONY Reader に対応していますが、BookWeb Plus で売ってる書籍の全てが SONY Reader で読めるわけでもない、という制約があり、結局一番便利なのは iOS か Android…

以前買った Kindle 3 はそれなりに気に入ってますが、新しい Kindle の日本対応版が出ても買うかどうか迷いますね。物欲に誘われて買っちゃうだろうけど、どこまで使うかなぁ…(^_^;)



そんなわけで、埃をかぶって長らく休眠状態だった初代 Galaxy Tab SC-01C を最近復活して使い始めたキッカケは、電子書籍ストア配信の文庫・新書などを積極的に買い始めたことによる、電子書籍リーダー代わりでした。

しかし最近、初代 Galaxy Tab を復活させて使い方を模索している、もう一つのことがあります。

Galaxy Tab を(主にベッドサイド用)電子書籍リーダーとして使いつつ、より快適に、軽快に動作させるためのカスタマイズをしながら、普通のタブレット的にも少し使ってみていると、ふと思うことがありました。

iPad+キーボードカバーで快適な文書作成マシン、ノートPC 代わりにしているけど
Galaxy Tab+キーボードで、もっと軽く小型な簡易文書作成環境にならないだろうか?


と。それが最近 Galaxy Tab を前向きに使ってみている、もう一つのこと。

先に言っておくと、iPad+キーボードカバー TK710 の快適さには及ばないし、Android+Bluetooth キーボードというのは未だに色んな問題を抱えていて、iOS環境みたいに Bluetooth キーボードを使うのにはペアリング一発で終わり、という世界でもありません。

しかし、

Android の場合は ATOK が使える


この一点だけで大きな優位性になるのは言うまでもありません。どうしようもなくアホすぎて、もはや文句を言うのも疲れた iOS の糞日本語入力を思えば、ATOK じゃなく無料の Google 日本語入力だって全然マシでしょう。

(iOS でも ATOKPad というメモアプリ上だけでは ATOK を使えますが、そういう限定された環境だけで使えてもね…)

とまぁ、そういうこともあるので、最近は「タブレット+キーボード」の組み合わせとして Galaxy Tab+Bluetooth キーボードもありだな、ということで持ち出して使ってみています。

そして、以前の TK710 のレビュー記事の際と同じく、感想を書くからにはその組み合わせで記事を書いてみて、実際に使えるかどうかを判断してみよう、と。

そんなわけで、この記事(と次の記事)は主に Galaxy Tab+Bluetoothキーボードを使って書いています。

GalaxyTab_BTKey13


引っ張りだしてきた(これまた眠っていた)超初期の Bluetooth キーボード時代が特殊な配列ということもあったり、慣れない文書作成環境で細々とカスタマイズしながら書いていることもあって、なかなか筆が進まず、お盆ネタなし時期用の記事として書き始めたのに、お盆ウィークも終わりになってしまいました。

で、Galaxy Tab+Bluetoothキーボードの件はそれはそれでまた長くなるので、稿を改めることにし、ひとまず、だらだらチラシの裏記事はこの辺で。

Android 2.2搭載、サムスン製7インチWi-Fiタブレット 【SMT-i9100】
Android 2.2搭載、サムスン製7インチWi-Fiタブレット 【SMT-i9100】

(こちらは au から出た初代 Galaxy Tab の 3Gなし Wi-Fi限定版、少し安い)