6月に発表された、キヤノン EOS 7D の大幅強化アップデート Ver.2.0 ファームウェアが本日リリースされました。
■ キヤノン:ダウンロード|EOS 7D ファームウエア Version 2.0.0
デジカメのファームウェア・アップデートといえば、バグフィックスやちょっとした機能追加が殆どである中、EOS 7D の Ver.2 アップデートはまれに見る盛り沢山な内容。
って感じです。
今年はフルサイズの年っぽいので、EOS 7D MarkII は出さない/出せないでしょうから、これで来年まで待ってくれ、というメッセージだと思うことにしますし、それなら納得です!(7D 後継機を出さないのは勘弁して欲しい)。
ちなみにアップデートに際しては、幾つか注意点があります。
アップデート方法に関しては従来と同じで特に難しくはないので、バッテリーさえ気をつけておけば良いかと思います。

アップデート内容については、以前の記事にも書きましたが、以下のとおり。実際にアップデートして中身を見てみると、機能面では最近の機種で追加されたものがかなり取り入れられています。
というもの。特に RAW 使用時の連写コマ数の大幅増加は有難いところです。
そういう意味では、先週、南海上を台風が幾つも通過した影響で伊丹空港ではレアケースな逆方向からの離着陸が5日連続で行われるという、年に一度もないヒコーキ好きにとっては祭り状態でしたので、その時に新ファームウェアが来ていれば…なんて思って、ちょいと残念だったり(^_^;)
もっとも、アップデート開始は8月上旬予定と予告されていたので、予定通りの日程ですけどね。
ファームウェア・アップデートの方法は旧来のアップデートと同じで、手順的には以下のとおりで難しくありません。
以上でアップデートは終わりです。文字にすると面倒くさそうですが、アップデート用ファイルを CF にコピーして、カメラでファームウェアバージョン表示からアップデート画面に行けば、あとは一本道です。
これらの手順はアップデートのためにダウンロードしたファイルの中に手順解説 PDF が入っています(解凍した中に「update-procedure-pdf」というフォルダがあり、その中に言語別の手順解説 PDF があります)。
アップデート後は、もしパソコン側で使っているソフトウェアが最新バージョンでない場合には、下記より最新版をダウンロードして更新する必要があります。
■ キヤノン:ダウンロード|ソフトウエアダウンロード
記事執筆現在、主要ソフトウェアのバージョンは
・Digital Photo Professional 3.11.31
・EOS Utility 2.11.4
・ImageBrowser EX 1.0.1 for Mac OS X
・ImageBrowser EX 1.0.1a for Windows
・ZoomBrowser EX 6.9.0a (Windows版のみ)
となっています。
さて、アップデート後にメニュー画面でファームウェア・バージョンを確認すると

と Ver.2.0.0 になっていることが判ります。
そして、RAW + JPEG 撮影の設定でファインダを覗いてシャッターを半押ししてみると

右下に表示される連写バッファ残枚数が「16」となっています。アップデート公称値では「17」になるはずなんですが、CF カードの種類の問題なのか1枚足りません(>_<) 使っているのは一応 Sandisk Extreme の 60MB/s バージョンなのですが…
また、RAW のみに設定してシャッター半押しでファインダを覗いてみると…

こちらの連写バッファ残枚数が「22」。Ver.2 アップデート後の公称連続撮影枚数は「23ないし25」ですから、やはり少ない(>_<) これはやはり「Extreme Pro を買え!」ということでしょうか。EOS 7D は UDMA7 には対応してないはずですけど、うーむ…
と思ったのですが、実際に連写して計ってみたところ、最初のバッファ残枚数よりは1〜2枚余分に撮れて RAW で 24枚、RAW + JPEG で 17枚撮れましたので、60MB/s バージョンの Extreme でもほぼ公称値枚数はいけるようです。
とはいえ、ネット上での情報を見ていると、やっぱり Extreme Pro だと更に数枚伸びるみたいなので、32GB の Extreme Pro を追加するかなぁ…と思ったり。ファームウェア・アップデートは無料のはずなのに、出費を呼びそうだ(^^;)
いずれにせよ、RAW + JPEG の連続撮影枚数が 2.5倍、RAW だけの場合でも 1.7倍以上になっているのは、ホント助かります。飛行機撮りでは連写に頼ることは殆どありませんし、あっても一瞬ですが、スポーツ撮りでは弾幕を張らざるをえない時もありますから、RAW や RAW + JPEG で 0.1 秒でも長く撮りきれるのは助かります。
1D系を使っていた時と違って 7D では RAW での連続撮影枚数が少なすぎて、メインを 7D に移してからはスポーツ撮りは JPEG のみにしていたのですが、これでまた RAW 撮影に戻れそうです。
最新機種と比べると高感度画質が苦しくなってきた 7D ですが、ナイターのサッカーを RAW で撮れるようになれば、ノイズ処理専門のプラグインで後処理させてやることで画質向上効果は見込めそうなので期待したいところです。
また、カメラ内で JPEG 現像が可能になったことで RAW + JPEG じゃなくても良いかも…という気がしています。レーティングも含めて、最近の機種と同じくカメラ内でできることが多くなって、撮ってすぐのチェック→選別に効果を発揮しそうです。
カメラ内でのチェックといえば、拡大画面でのスクロールが高速化したのはかなり有難いです。ちょっとずつですが、ストレスの溜まる部分でしたので意外と効果が大きそうです。

できれば、
といった欲が出てきてしまいますが、そういうことは別にしてもひと通りの機能を使ってみると
というのを実感します。
発表発売から3年近くも経つカメラなのに、ホントありがたい限り。キヤノンらしからぬ、と言っては怒られるけれど、他も見習って欲しい素晴らしい措置ですわ。昨今モデルチェンジだけが激しいミラーレス機では考えられないことで、嬉しい限り。
この3年間、一眼レフの買い増し、買い替えはなしで、ミラーレス機をこれでもない、あれでもないと取っ替え引っ替えしてきたけれど、やっぱり一眼レフは安心安定で使えることを先週も実感してましたしね。
今日アップデートしたばかりなので、まだ実戦投入はしていませんが、使ってみるのが楽しみです。色々と変わって、自分の撮影スタイルにも少しは影響ありそうなので
今回ばかりは心から「ありがとう、キヤノン!」です。
■ キヤノン:EOS 7D IMAGE MONSTER2.0

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D
(3年経っても余裕で現役。動きモノ、連写が必要なら10万切ってこの性能は激安)
■ キヤノン:ダウンロード|EOS 7D ファームウエア Version 2.0.0
デジカメのファームウェア・アップデートといえば、バグフィックスやちょっとした機能追加が殆どである中、EOS 7D の Ver.2 アップデートはまれに見る盛り沢山な内容。
3年経っても十分に現役、APS-C トップクラスなのを更に強化
って感じです。
今年はフルサイズの年っぽいので、EOS 7D MarkII は出さない/出せないでしょうから、これで来年まで待ってくれ、というメッセージだと思うことにしますし、それなら納得です!(7D 後継機を出さないのは勘弁して欲しい)。
ちなみにアップデートに際しては、幾つか注意点があります。
- ファームウェアのアップデートには5〜10分かかる
- アップデート途中でバッテリーが切れるとカメラが使えなくなる可能性が高いので、十分充電された状態で行う必要がある(半分以上はあった方が良い)
- 日時設定など一部の設定は初期化される
- ファームウェアを古いバージョンに戻すことはできない
- Digital Photo Professional や EOS Utility などパソコン側ソフトウェアは最新版が必要になる
アップデート方法に関しては従来と同じで特に難しくはないので、バッテリーさえ気をつけておけば良いかと思います。

アップデート内容については、以前の記事にも書きましたが、以下のとおり。実際にアップデートして中身を見てみると、機能面では最近の機種で追加されたものがかなり取り入れられています。
- RAW 撮影時の連続撮影枚数の大幅増加(RAW: 15→23〜25コマ、RAW+JPEG: 6→17コマ)
- GPS ユニット GP-E2 対応(USB 接続のみ)
- 待望の ISO Auto 時の上限設定が ISO 400〜6400 の間で可能に
- カメラ内 RAW 現像機能の追加(EOS 5D Mark III 同様、ピクチャースタイル、WB 調整や歪曲・色収差補正が可能)
- 再生時の各種機能(プロテクト、回転、ハイライト警告、フォーカスフレームなど)を画像再生しながらクイック設定可能に
- 撮影画像へのレーティング機能追加
- JPEG ファイルのカメラ内リサイズが可能に
- 動画再生時の録音レベルマニュアル調整機能の追加
- 撮影画像ファイル名の先頭3〜4文字の任意設定が可能に(ユーザー別に設定可能)
- タイムゾーン設定・GPS ユニット連動が可能に
- 拡大再生時のスクロール速度が大幅向上
というもの。特に RAW 使用時の連写コマ数の大幅増加は有難いところです。
そういう意味では、先週、南海上を台風が幾つも通過した影響で伊丹空港ではレアケースな逆方向からの離着陸が5日連続で行われるという、年に一度もないヒコーキ好きにとっては祭り状態でしたので、その時に新ファームウェアが来ていれば…なんて思って、ちょいと残念だったり(^_^;)
もっとも、アップデート開始は8月上旬予定と予告されていたので、予定通りの日程ですけどね。
ファームウェア・アップデートの方法は旧来のアップデートと同じで、手順的には以下のとおりで難しくありません。
- ダウンロードページからアップデート用ファイルをダウンロードする(Windows, Mac 別)。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして解凍する。
- 解凍した中にある“7D000200.FIR”というファイルを CF にコピーする(フォルダの中ではなく、CF を開いた直下に入れる)。
- EOS 7D に CF を入れて電源を入れ、MENU ボタンを押し、右から3番目にある黄色いタブ(機能設定3)を選び、その一番下の「ファームウェア Ver.1.x.x」とある欄を選ぶ。
- SET ボタンを押すと、アップデートするかどうかの確認がされるので、OK を選んで SET ボタンを押す。
- ファームウェアの読み込み(Loading)が始まり、1〜2分待ちます。
- ファームウェアの読み込みが終わると、アップデートするファームウェアの選択画面になりますが、7D000200.FIR の行が選ばれているので、そのまま SET ボタンを押します。
- 最終のアップデート確認画面になるので、OK を選んで SET ボタンを押します。
- ちょっとした間があってから進行状況のバーグラフと%表示が進み始めます。4〜5分くらいかかります。
- ファームウェア・アップデートが終わると、終了した旨の画面が表示されます。
- その後、アップデート時に初期化された日時設定の設定画面になりますので、設定します。
以上でアップデートは終わりです。文字にすると面倒くさそうですが、アップデート用ファイルを CF にコピーして、カメラでファームウェアバージョン表示からアップデート画面に行けば、あとは一本道です。
これらの手順はアップデートのためにダウンロードしたファイルの中に手順解説 PDF が入っています(解凍した中に「update-procedure-pdf」というフォルダがあり、その中に言語別の手順解説 PDF があります)。
アップデート後は、もしパソコン側で使っているソフトウェアが最新バージョンでない場合には、下記より最新版をダウンロードして更新する必要があります。
■ キヤノン:ダウンロード|ソフトウエアダウンロード
記事執筆現在、主要ソフトウェアのバージョンは
・Digital Photo Professional 3.11.31
・EOS Utility 2.11.4
・ImageBrowser EX 1.0.1 for Mac OS X
・ImageBrowser EX 1.0.1a for Windows
・ZoomBrowser EX 6.9.0a (Windows版のみ)
となっています。
☆
さて、アップデート後にメニュー画面でファームウェア・バージョンを確認すると

と Ver.2.0.0 になっていることが判ります。
そして、RAW + JPEG 撮影の設定でファインダを覗いてシャッターを半押ししてみると

右下に表示される連写バッファ残枚数が「16」となっています。アップデート公称値では「17」になるはずなんですが、CF カードの種類の問題なのか1枚足りません(>_<) 使っているのは一応 Sandisk Extreme の 60MB/s バージョンなのですが…
また、RAW のみに設定してシャッター半押しでファインダを覗いてみると…

こちらの連写バッファ残枚数が「22」。Ver.2 アップデート後の公称連続撮影枚数は「23ないし25」ですから、やはり少ない(>_<) これはやはり「Extreme Pro を買え!」ということでしょうか。EOS 7D は UDMA7 には対応してないはずですけど、うーむ…
と思ったのですが、実際に連写して計ってみたところ、最初のバッファ残枚数よりは1〜2枚余分に撮れて RAW で 24枚、RAW + JPEG で 17枚撮れましたので、60MB/s バージョンの Extreme でもほぼ公称値枚数はいけるようです。
とはいえ、ネット上での情報を見ていると、やっぱり Extreme Pro だと更に数枚伸びるみたいなので、32GB の Extreme Pro を追加するかなぁ…と思ったり。ファームウェア・アップデートは無料のはずなのに、出費を呼びそうだ(^^;)
いずれにせよ、RAW + JPEG の連続撮影枚数が 2.5倍、RAW だけの場合でも 1.7倍以上になっているのは、ホント助かります。飛行機撮りでは連写に頼ることは殆どありませんし、あっても一瞬ですが、スポーツ撮りでは弾幕を張らざるをえない時もありますから、RAW や RAW + JPEG で 0.1 秒でも長く撮りきれるのは助かります。
1D系を使っていた時と違って 7D では RAW での連続撮影枚数が少なすぎて、メインを 7D に移してからはスポーツ撮りは JPEG のみにしていたのですが、これでまた RAW 撮影に戻れそうです。
最新機種と比べると高感度画質が苦しくなってきた 7D ですが、ナイターのサッカーを RAW で撮れるようになれば、ノイズ処理専門のプラグインで後処理させてやることで画質向上効果は見込めそうなので期待したいところです。
また、カメラ内で JPEG 現像が可能になったことで RAW + JPEG じゃなくても良いかも…という気がしています。レーティングも含めて、最近の機種と同じくカメラ内でできることが多くなって、撮ってすぐのチェック→選別に効果を発揮しそうです。
カメラ内でのチェックといえば、拡大画面でのスクロールが高速化したのはかなり有難いです。ちょっとずつですが、ストレスの溜まる部分でしたので意外と効果が大きそうです。

できれば、
- RAW + JPEG 撮影画像を削除する時に「RAW のみ削除」「JPEG のみ削除」を追加して欲しかった
(最近の機種には PowerShot S100 も含めてあるので…) - 今回追加された画像再生時のQボタンによるクイックメニューに RAW 現像もあれば良かった
(RAW 現像をメニューから開くのは、ちょいと面倒 ^^;) - 画像再生時に SET ボタンで一発拡大(フォーカスフレーム追従)があれば良かった
といった欲が出てきてしまいますが、そういうことは別にしてもひと通りの機能を使ってみると
3年経って、また使い勝手が良くなったなぁ
さらに使える機材になったなぁ
さらに使える機材になったなぁ
というのを実感します。
発表発売から3年近くも経つカメラなのに、ホントありがたい限り。キヤノンらしからぬ、と言っては怒られるけれど、他も見習って欲しい素晴らしい措置ですわ。昨今モデルチェンジだけが激しいミラーレス機では考えられないことで、嬉しい限り。
この3年間、一眼レフの買い増し、買い替えはなしで、ミラーレス機をこれでもない、あれでもないと取っ替え引っ替えしてきたけれど、やっぱり一眼レフは安心安定で使えることを先週も実感してましたしね。
今日アップデートしたばかりなので、まだ実戦投入はしていませんが、使ってみるのが楽しみです。色々と変わって、自分の撮影スタイルにも少しは影響ありそうなので
新しいカメラを買った時に少し近い「早く撮りたい」気分
今回ばかりは心から「ありがとう、キヤノン!」です。
■ キヤノン:EOS 7D IMAGE MONSTER2.0

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D
(3年経っても余裕で現役。動きモノ、連写が必要なら10万切ってこの性能は激安)
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