前回記事に引き続き、新発売の iPad用キーボード一体型カバー「Ultrathin Keyboard Cover」TK710 を3週間使ってみた感想を記していきます。今回は前モデル TK700 やコストパフォーマンスに優れた中華製パクリ商品と比較してみます。
まずは前モデル「Logicool Keyboard Case For iPad 2」 TK700 との単体での厚み比較。
(左:TK700、右:TK710)
(左:TK700、右:TK710)
これを見ていただければ判るように、もう圧倒的に新モデル TK710 の方が薄いことが一目瞭然、半分以下です。
TK700 と TK710 のサイズ・重さの差異は、ロジクール公式の仕様では
となっていて、厚みは約 3.5mm 減、25% ほどの削減に留まってるのですが、実測してみるとかなり違います。
厚さ 9.4mm の第三世代 iPad 本体と比べてみても
(左:TK710、右:iPad 2012モデル)
という写真で判るように iPad 本体よりも随分薄く、ロジクールの TK710 公称厚み 9.96mm よりは随分薄いことが判ります。
ロジクールの公称値はマグネットバーの部分を含んでいるようで、
です。このあたりは仕様値だけで比較しても判らないところだと思います。
ただ、TK710 本体は薄くなっていますが「キーボードカバー」であり、iPad 本体にそのまま被せるものです。前モデル TK700 は「キーボードケース」で iPad 本体をある程度包み込む、嵌めこむ形になっています。
よって、iPad とキーボードを合わせて持ち運ぶ場合の厚みの差は、本体の厚みの差より小さくなります。
この写真を見ても判るように
です。純正スマートカバーと同じく保護されるのは液晶部分だけですし、側面部分を包み込む構造と剛性感は持ち歩き時の安心を与えてくれます。
ただし、前回記事の追記部分にも書きましたが、
な点は大きく、背面保護という点では TK700 よりも TK710 の方が安心なのは間違いありません。背面保護の問題については TK700 も含めた従来のキーボードケースの大きな欠点でした。
また、
印象はあります。
ハッキリ言って
ので、個人的には TK700 の方が側面部分の保護があったり全体的な剛性の安心感、キーボードの配列の問題があっても、TK710 を使い始めると従来モデルに戻るのは難しい感じです。
(iPad に装着した TK710 を左に開き、右が背面ケースを装着した iPad 本体)
ただ、TK700 の方が iPad の側面保護は十分ありますし、ケース自体がゴツくて剛性感があるので
のように感じます。TK710 だと持ち歩き時にどうしても包むケースが欲しくなってしまいます(前回記事参照)。
また、前回記事にも書きましたが、新モデル TK710 のキーボード配列はちょっといただけませんし、キーボードのストローク長も従来の TK700 の方が深くて、新モデル TK710 はかなり浅いです。
こういったモバイルキーボードのキーに多くを求めることは無理がありますし、前モデル TK700 の場合は外枠部分がタイピング時に当たって気になる人もいると思いますので、キーボードやタイピング感は TK700 の方が良かった、とまでは必ずしも言い切れませんが、新モデル TK710 が全て良いわけではありません。
私自身は新モデル TK710 の薄さ軽さ、背面ケースの併用という点の方が魅力を感じますが、両方使ってみて全て TK710 が良いとは言い切れないので、求めるものによっては旧モデル TK700 の方が良い場合があるのは確かだと思います。
(とはいえ、多くの人にとって TK710 の方が印象は良いと思いますが…高いけど)
次に、中華製品とのサイズ比較をしてみます。私が持っている中華製品は割と初期の頃のモデルなのでキーボード配列に大きな難があったりしますが、現在はキーボード配列が改善されたモデル、iPad 縦置きを考慮したモデル、第三世代 iPad のスリープに対応したモデルなどがあるようです。
中華製品は多種多様出てるようなので、一概には言えませんが、サイズ的にはどれも似たようなものなので、手持ちの中華製品で比較しても参考になるかと思います。
(左:中華製キーボードケース、右:TK710)
(左:中華製キーボードケース、右:TK710)
TK700 との比較ほどではありませんが、中華製品と比較しても TK710 の薄さは際立っています。この中華製品の厚み公称値は 11.6mm と TK700 より 2mm ほど薄いのですが、実測値で 6mm 程度の TK710 とは比較になりません。
また TK700 の時と同様、この中華製品も「キーボードケース」で iPad 本体を嵌めこむ形になっていますが、TK700 と違って嵌めこみがかなり薄いので、半分カバーみたいなものです。
(実際この中華製ケースは TK700 と違ってガッシリと iPad がケースに嵌めこまれないので、ちょっとした揺れやショックで iPad がケースから外れてしまう。TK700 はちょっとやそっとじゃ外れない)
そして、この手の中華製類似製品も「キーボードケース」ですので、背面ケースを併用することはできません。iPad 保護という点では最も不安ではありますが、安いので仕方ないでしょう。
この中華製キーボードケースはキー配列が右にシフトしすぎてダメダメですが、TK710 もあまり褒められたものではないので、キーボード配列の比較は適当にスルーしておきます。中華製キーボードケースは現在キー配列がマトモなものも売られていますが、ズレたのもまだ多く売られています。
で、3種類のキーボードケース・カバーを積んでみました(^^;)
あまり意味はありませんが、薄さの差は判ってもらえると思います。中華製品と前モデル TK700 については以前の記事で色々と感想を述べていますし、両者の比較もしています。
■ ネタで買ったのに実用的!? $40のカバー兼用 iPad 2用キーボード「Mobile Bluetooth Keyboard for iPad 2」
■ 「ロジクール キーボードケース For iPad2」TK700 国内販売開始(+中華製パクリとの比較)
■ iPad2 用 Bluetooth キーボードケース「ロジクール TK700」と同種格安品を改めて比較
前モデル「Logicool Keyboard Case For iPad 2」TK700 の時は国内販売される前に焦れて中華製品に手を出したら、ブログに中華製バッタもん製品のレビュー記事を書いた翌日に国内販売が発表されるという間の悪さでした。が、そのおかげで中華製品のコストパフォーマンス抜群さも体感できたので良かったといえます(造りはチャチで半年で壊れましたが…)。
また、薄いのは TK710 が断トツですが、
ですし、何と言っても安い!のは魅力です。
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(新iPadでも一応使える&キーボード配列がズレた iPad2用なら2千円以下で買える)
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(縦置き配慮+新 iPad 対応モデルも2千円台。これもキー配列は微妙だけど…)
個人的には中華製品にはキーボード配列が微妙なものが多いのと、半年ほどでキーの接点不良で使い物にならなくなった経験があるので、あまりお勧めはしませんが、ちょっと試してみたい程度には価格がお手頃かと思います。
安い中華製品を使ってみた上で、
「これならもっと使っていける」
「もっとマトモなキーボードケース・カバーが欲しい」
と思ってからロジクール製品を買うのもアリだと思います。ただ、キチンとした製品が欲しいというなら、最初からロジクールの TK700 / TK710 を買った方が良いと思っています。
ということで、従来は本家とも言うべき ZAGGおよびロジクール製品と中華製バッタもんとの間にはどちらにも良い点があり
という状況でしたが、今回ロジクールが
ということで出してきたのが「Ultrathin Keyboard Cover」 TK710 のように感じます。
また、従来製品同様の“キーボードケース”ではなく、背面ケースを利用することもできる“キーボードカバー”としてリリースしたことで
の製品となっていますし、本家が本気で新しく作り直したというのは高く評価されて良いと思います。
今後、Microsoft Surface のキーボードカバーに触発されて多くのキーボードカバーは出てくるでしょうし、パクリ上等な中華製品もキーボードカバータイプが出てきて、スリット部分のマグネット吸着なんかもパクられるだろうと思います。
TK710 は全てが良いというわけではないですし、発売から3週間経っても実売価格は1万円弱と安くありません。それを考えると安易にオススメはできないのですが、高く値付けしたことだけはあるかなぁ…と感じる点もありますし、正直なところ、3週間使ってきて
なのは間違いないので、iPad とキーボードを同時に持ち出す人なら十分購入を検討する価値がある製品だと感じています。
■ Ultrathin Keyboard Cover(公式ページ)
続編記事→ キーボード付きの iPad カバー「Ultrathin Keyboard Cover」TK710【後編】
(左:TK700、右:TK710)
(左:TK700、右:TK710)
これを見ていただければ判るように、もう圧倒的に新モデル TK710 の方が薄いことが一目瞭然、半分以下です。
TK700 と TK710 のサイズ・重さの差異は、ロジクール公式の仕様では
TK700 | 246.4 ✕ 190.9 ✕ 13.45 | 420g |
TK710 | 241.2 ✕ 189.85 ✕ 9.96 | 355g |
となっていて、厚みは約 3.5mm 減、25% ほどの削減に留まってるのですが、実測してみるとかなり違います。
厚さ 9.4mm の第三世代 iPad 本体と比べてみても
(左:TK710、右:iPad 2012モデル)
という写真で判るように iPad 本体よりも随分薄く、ロジクールの TK710 公称厚み 9.96mm よりは随分薄いことが判ります。
ロジクールの公称値はマグネットバーの部分を含んでいるようで、
TK710 通常部の厚みは公称値よりずっと薄く、実測で 6mm ほど
iPad と合わせてカバーした状態でも実測値 15mm 前後
iPad と合わせてカバーした状態でも実測値 15mm 前後
です。このあたりは仕様値だけで比較しても判らないところだと思います。
ただ、TK710 本体は薄くなっていますが「キーボードカバー」であり、iPad 本体にそのまま被せるものです。前モデル TK700 は「キーボードケース」で iPad 本体をある程度包み込む、嵌めこむ形になっています。
よって、iPad とキーボードを合わせて持ち運ぶ場合の厚みの差は、本体の厚みの差より小さくなります。
この写真を見ても判るように
TK700 では iPad を半分包み込むようになって保護されているが
TK710 は薄いカバータイプな分、iPad の保護はないも同然
TK710 は薄いカバータイプな分、iPad の保護はないも同然
です。純正スマートカバーと同じく保護されるのは液晶部分だけですし、側面部分を包み込む構造と剛性感は持ち歩き時の安心を与えてくれます。
ただし、前回記事の追記部分にも書きましたが、
TK710 は純正スマートカバー対応の iPad 背面ケースが装着可能
な点は大きく、背面保護という点では TK700 よりも TK710 の方が安心なのは間違いありません。背面保護の問題については TK700 も含めた従来のキーボードケースの大きな欠点でした。
また、
TK700 は iPad を保護する側面の壁がゴツい感じがするだけに
TK710 は iPad と合わせた状態でも数字以上に薄く軽く感じられる
TK710 は iPad と合わせた状態でも数字以上に薄く軽く感じられる
印象はあります。
ハッキリ言って
TK710 は従来よりかなりスマートに持ち歩きできるし
必要ならば背面保護ケースを装着することもできる
必要ならば背面保護ケースを装着することもできる
ので、個人的には TK700 の方が側面部分の保護があったり全体的な剛性の安心感、キーボードの配列の問題があっても、TK710 を使い始めると従来モデルに戻るのは難しい感じです。
(iPad に装着した TK710 を左に開き、右が背面ケースを装着した iPad 本体)
ただ、TK700 の方が iPad の側面保護は十分ありますし、ケース自体がゴツくて剛性感があるので
iPad+キーボードケースだけで持ち歩いて安心感があるのは TK700
のように感じます。TK710 だと持ち歩き時にどうしても包むケースが欲しくなってしまいます(前回記事参照)。
また、前回記事にも書きましたが、新モデル TK710 のキーボード配列はちょっといただけませんし、キーボードのストローク長も従来の TK700 の方が深くて、新モデル TK710 はかなり浅いです。
こういったモバイルキーボードのキーに多くを求めることは無理がありますし、前モデル TK700 の場合は外枠部分がタイピング時に当たって気になる人もいると思いますので、キーボードやタイピング感は TK700 の方が良かった、とまでは必ずしも言い切れませんが、新モデル TK710 が全て良いわけではありません。
私自身は新モデル TK710 の薄さ軽さ、背面ケースの併用という点の方が魅力を感じますが、両方使ってみて全て TK710 が良いとは言い切れないので、求めるものによっては旧モデル TK700 の方が良い場合があるのは確かだと思います。
(とはいえ、多くの人にとって TK710 の方が印象は良いと思いますが…高いけど)
次に、中華製品とのサイズ比較をしてみます。私が持っている中華製品は割と初期の頃のモデルなのでキーボード配列に大きな難があったりしますが、現在はキーボード配列が改善されたモデル、iPad 縦置きを考慮したモデル、第三世代 iPad のスリープに対応したモデルなどがあるようです。
中華製品は多種多様出てるようなので、一概には言えませんが、サイズ的にはどれも似たようなものなので、手持ちの中華製品で比較しても参考になるかと思います。
(左:中華製キーボードケース、右:TK710)
(左:中華製キーボードケース、右:TK710)
TK700 との比較ほどではありませんが、中華製品と比較しても TK710 の薄さは際立っています。この中華製品の厚み公称値は 11.6mm と TK700 より 2mm ほど薄いのですが、実測値で 6mm 程度の TK710 とは比較になりません。
また TK700 の時と同様、この中華製品も「キーボードケース」で iPad 本体を嵌めこむ形になっていますが、TK700 と違って嵌めこみがかなり薄いので、半分カバーみたいなものです。
(実際この中華製ケースは TK700 と違ってガッシリと iPad がケースに嵌めこまれないので、ちょっとした揺れやショックで iPad がケースから外れてしまう。TK700 はちょっとやそっとじゃ外れない)
そして、この手の中華製類似製品も「キーボードケース」ですので、背面ケースを併用することはできません。iPad 保護という点では最も不安ではありますが、安いので仕方ないでしょう。
この中華製キーボードケースはキー配列が右にシフトしすぎてダメダメですが、TK710 もあまり褒められたものではないので、キーボード配列の比較は適当にスルーしておきます。中華製キーボードケースは現在キー配列がマトモなものも売られていますが、ズレたのもまだ多く売られています。
で、3種類のキーボードケース・カバーを積んでみました(^^;)
あまり意味はありませんが、薄さの差は判ってもらえると思います。中華製品と前モデル TK700 については以前の記事で色々と感想を述べていますし、両者の比較もしています。
■ ネタで買ったのに実用的!? $40のカバー兼用 iPad 2用キーボード「Mobile Bluetooth Keyboard for iPad 2」
■ 「ロジクール キーボードケース For iPad2」TK700 国内販売開始(+中華製パクリとの比較)
■ iPad2 用 Bluetooth キーボードケース「ロジクール TK700」と同種格安品を改めて比較
前モデル「Logicool Keyboard Case For iPad 2」TK700 の時は国内販売される前に焦れて中華製品に手を出したら、ブログに中華製バッタもん製品のレビュー記事を書いた翌日に国内販売が発表されるという間の悪さでした。が、そのおかげで中華製品のコストパフォーマンス抜群さも体感できたので良かったといえます(造りはチャチで半年で壊れましたが…)。
また、薄いのは TK710 が断トツですが、
重さは中華製キーボードケースが一番軽い
ですし、何と言っても安い!のは魅力です。
iPad2 bluetoothキーボード内蔵アルミケース ホワイト 日本語操作説明書付き
(新iPadでも一応使える&キーボード配列がズレた iPad2用なら2千円以下で買える)
Portacell★新しいiPad3専用Bluetooth キーボード内蔵アルミケース [AP-A11B]
(縦置き配慮+新 iPad 対応モデルも2千円台。これもキー配列は微妙だけど…)
個人的には中華製品にはキーボード配列が微妙なものが多いのと、半年ほどでキーの接点不良で使い物にならなくなった経験があるので、あまりお勧めはしませんが、ちょっと試してみたい程度には価格がお手頃かと思います。
安い中華製品を使ってみた上で、
「これならもっと使っていける」
「もっとマトモなキーボードケース・カバーが欲しい」
と思ってからロジクール製品を買うのもアリだと思います。ただ、キチンとした製品が欲しいというなら、最初からロジクールの TK700 / TK710 を買った方が良いと思っています。
ということで、従来は本家とも言うべき ZAGGおよびロジクール製品と中華製バッタもんとの間にはどちらにも良い点があり
ロジクール TK700 は剛性もあって安定していてキーボードも良いが分厚い
中華製バッタもんは軽くて薄くて良いけど縦置き微妙でキーボードも…
中華製バッタもんは軽くて薄くて良いけど縦置き微妙でキーボードも…
という状況でしたが、今回ロジクールが
本家が軽くて薄いのを出せばいいんだろ!
ということで出してきたのが「Ultrathin Keyboard Cover」 TK710 のように感じます。
また、従来製品同様の“キーボードケース”ではなく、背面ケースを利用することもできる“キーボードカバー”としてリリースしたことで
TK710 は従来の類似製品と全く違う新機軸
の製品となっていますし、本家が本気で新しく作り直したというのは高く評価されて良いと思います。
今後、Microsoft Surface のキーボードカバーに触発されて多くのキーボードカバーは出てくるでしょうし、パクリ上等な中華製品もキーボードカバータイプが出てきて、スリット部分のマグネット吸着なんかもパクられるだろうと思います。
TK710 は全てが良いというわけではないですし、発売から3週間経っても実売価格は1万円弱と安くありません。それを考えると安易にオススメはできないのですが、高く値付けしたことだけはあるかなぁ…と感じる点もありますし、正直なところ、3週間使ってきて
今までになく良い感じで持ち出せる iPad 用キーボードケース(カバー)
なのは間違いないので、iPad とキーボードを同時に持ち出す人なら十分購入を検討する価値がある製品だと感じています。
■ Ultrathin Keyboard Cover(公式ページ)
続編記事→ キーボード付きの iPad カバー「Ultrathin Keyboard Cover」TK710【後編】
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