発売前の特別体験会イベントで初めて DSC-RX100 を触ってみた時の第一印象は「操作感が PowerShot Sシリーズと共通するところがあるなぁ」でした。当時の記事にも書きましたが、PowerShot Sシリーズの良さが画質だけでなく操作性にもあると思ってる私としては、RX100 に対して好印象を持ち、結果購入した理由の一つです。
沈胴式レンズ根本のコントローラーリングは PowerShot S90/S95/S100 最大の良さの一つであり、クリック感の有無こそ違えど DSC-RX100 に取り入れられたことは素晴らしいと思っています。
(上:DSC-RX100、下:PowerShot S100)
上面のモードダイアルとレリーズボタン、電源ボタンの配置というのはどこも同じようになりますが、今回の記事を書くにあたって比較写真を撮っていたら、ホントそっくりな感じです(レリーズの感触はかなり違います)。
また背面液晶右側のインターフェース部を見ても、背面ダイアルとダイアル上の4方向&中央ボタンに、ダイアル周囲の4つのボタン。動画ボタンの位置を除く、ボタン・ダイアル配置はかなり似ています。
(左手前:PowerShot S100、右奥:DSC-RX100)
背面コントローラー部分の操作性については、以前ファースト・インプレッションの記事でも書いたように DSC-RX100 の方は液晶部の大きさに押されて、ボタンやダイアルが PowerShot S100 より小さくなってる分(比べると)使いづらいと感じますが、大きな欠点というほどではありません。
しかし、メーカーが違いますので
というのはあります。
PowerShot Sシリーズから DSC-RX100 へ買い換える、完全に移行するというならば、時間・慣れが解決させてくれますが、前回記事でも書いたように「PowerShot S100 と DSC-RX100 は使い分けで併用」していくつもりの私としては、頻繁に間違え、時々イラッとしたりもするわけです。
ただ、メーカーが違う機種間の話ですから違うのは当たり前で、操作体系を共通にしろ!などとは全く思いません。(念のため)。むしろ、操作体系を共通にしろ!と言いたいのは RX100 と NEX との話で、それはまた後日に書きたいと思います。
そんなわけで、PowerShot S100 と DSC-RX100 の操作性の違いを書いてもあまり意味があるとは思いませんが、自分の頭の整理も兼ねて、そして PowerShot S ユーザーで買い替え、買い増しを考えている人(いるの?)向けに、気づいた点を記しておきたいと思います。
沈胴式レンズ根本のコントローラーリングは PowerShot S90/S95/S100 最大の良さの一つであり、クリック感の有無こそ違えど DSC-RX100 に取り入れられたことは素晴らしいと思っています。
(上:DSC-RX100、下:PowerShot S100)
上面のモードダイアルとレリーズボタン、電源ボタンの配置というのはどこも同じようになりますが、今回の記事を書くにあたって比較写真を撮っていたら、ホントそっくりな感じです(レリーズの感触はかなり違います)。
また背面液晶右側のインターフェース部を見ても、背面ダイアルとダイアル上の4方向&中央ボタンに、ダイアル周囲の4つのボタン。動画ボタンの位置を除く、ボタン・ダイアル配置はかなり似ています。
(左手前:PowerShot S100、右奥:DSC-RX100)
背面コントローラー部分の操作性については、以前ファースト・インプレッションの記事でも書いたように DSC-RX100 の方は液晶部の大きさに押されて、ボタンやダイアルが PowerShot S100 より小さくなってる分(比べると)使いづらいと感じますが、大きな欠点というほどではありません。
しかし、メーカーが違いますので
ボタンやダイアルは似てるけど、色々と操作が逆すぎる…
というのはあります。
PowerShot Sシリーズから DSC-RX100 へ買い換える、完全に移行するというならば、時間・慣れが解決させてくれますが、前回記事でも書いたように「PowerShot S100 と DSC-RX100 は使い分けで併用」していくつもりの私としては、頻繁に間違え、時々イラッとしたりもするわけです。
ただ、メーカーが違う機種間の話ですから違うのは当たり前で、操作体系を共通にしろ!などとは全く思いません。(念のため)。むしろ、操作体系を共通にしろ!と言いたいのは RX100 と NEX との話で、それはまた後日に書きたいと思います。
そんなわけで、PowerShot S100 と DSC-RX100 の操作性の違いを書いてもあまり意味があるとは思いませんが、自分の頭の整理も兼ねて、そして PowerShot S ユーザーで買い替え、買い増しを考えている人(いるの?)向けに、気づいた点を記しておきたいと思います。
さて、先程も述べて写真を載せたようにダイアルやボタン配置は非常に似ていますし、レンズ根元のコントロールリングもあります。しかし、当然ながら細かいところで操作が異なります。
とりあえず共通しているのは、
といったところでしょうか。あとは細々と違います。
という点。PowerShot S100 は背面コントロールダイアルの上ボタンで露出補正モードに入りますが、DSC-RX100 は下ボタンで露出補正モードに入ります(これは NEX でも同じ)。
この上下逆は使用頻度が多いだけに両方を使っていると散々間違えまくり、間違えることにイラッとしていると疲れるので、もう慣れるのは諦めました(´Д` ) 併用している限りは間違えるものだと思うことにします。
ちなみに、どちらも露出補正の反対側ボタンが情報表示切り替えボタンになっています。つまり、S100 は下ボタンが、RX100 が上ボタンが液晶画面の情報表示切り替えです。ホント、仕方ないと判っていても、なんでまるっきり逆やねん…と心の中だけで思っておきます(^^;)
反対といえば、前面コントロールリングにズームを割り当てている場合には、リングを動かしてズームする方向が S100 と RX100 で逆になる、というものがあります。具体的に言うと、
です。一眼レフユーザーなら常識ですが、フォーカスリングやズームリングの方向というのはメーカーによって異なります。
コンパクトカメラでもリング方向を自社一眼レフと変える理由がありませんから、ズームをコントロールリングに割り当てた場合には S100 と RX100 ではリングの回転方向が逆になります。これはキヤノンの一眼レフに慣れている or S100 でステップズームを愛用している人ほどハマりやすい微妙な逆だと思います。
ちなみに、ズームレバーでズーム操作する場合にはズーム方向は同じです(これが逆という製品はないと思いますが…)。またコントロールリングにフォーカスを割り当てた場合も S100 と RX100 で同じです(S100 は背面コントロールダイアルでフォーカスする時にはコントロールリングと逆方向という訳の判らない仕様ですけど…)。
まぁ併用するにあたって一番良い方法は
という原始的な方法ですね。S100 では S90 以来ずっと前面リングにステップズームを割り当ててるので今さら戻れませんが、RX100 ではとりあえずズームを割り当てないで使っています。
いずれにせよ RX100 の場合、DMF/MF モードではコントロールリングが強制的にフォーカスリングになってしまうので、NEX-7 同様に DMF を常用する私としてはコントロールリングの設定はあまり意味がないかな、と思っています。
また露出補正ボタンや液晶画面の情報表示切り替え同様、使用頻度が多いのに両者でボタン配置が異なり、頻繁に間違えるのはメニューボタン類。
特に両者とも撮影時に使用頻度の高い設定をファンクションメニューに入れて快適に使えるようにしていますが、
ファンクションメニューは S100 が中央ボタン、RX100 が左上
メニューボタンは S100 が右下、RX100 は右上
になってます。
これも露出補正ボタン同様、間違えまくるのは仕方ない、諦めてます。若い頃はもっと柔軟に切り替えられたと思うんですが…歳をとるって嫌ですね(>_<) 今でも日本語キーボードと英語キーボードは併用していてもあまり問題にならないんですけど(-_-;)
ボタンの機能割り当てについては、何度も書いているようにメーカーが違えば仕方がないことなので言っても詮無いことです。特に意味があるわけでも、役立つわけでもありませんが、一応 PowerShot S100 と DSC-RX100 のボタン割り当て比較表を以下に記しておきます。
似ているようで違ってる、というのが判るかと思います。
というのを実感しています。最初に「PowerShot S100 と似ている」と感じて好印象だったのが、併用する場合にはむしろ仇という感じがしなくもないです。難しいですねぇ。
といっても、もちろん
していると感じますし、単独で使ってる限りは何の不満もありません。
こんな愚痴は併用している人間のアホな戯言ですので、一般的にこんな話は全面スルーしていただいても良いわけですが。
当然、他にもちょくちょくと違う点があるわけで、
は色々と感じますので、主に操作性の面で両者の(個人的主観による)差を以下に列挙しておきます。
以上、DSC-RX100 が手元に来てから半月強のあいだ使ってきて、最近はまた PowerShot S100 を使うことも多くなって併用した際に色々気づいた点をメモってきたのをまとめてみました。
人によっては「ナニ言ってんだ、こいつは」「難癖気味だろ…」と言いたいこともあるかもしれませんし、私も将来的には気にならなくなる点もあるかと思いますが、現在感じている点を列挙しておきました。
リチャージャブルバッテリパック Xタイプ NP-BX1
(そこそこ保つけど念のための予備バッテリー。格安互換物はないので純正で)
何の参考にもならないであろう PowerShot S100 と DSC-RX100 の操作感に関する違いを個人的主観でまとめてみた次第ですが、別にどっちに優劣をつけるつもりもありません。
何度も書きますが、DSC-RX100 は PowerShot S100 と似ている面があって、そういう意味では使いやすく、でも併用していると似ている分だけ間違えやすいだけです。メーカーが違うので、文句をいう筋合いはないわけですが…
ただ、過去記事でも触れたように S100 を開発の途上で横目で見ていたこともあるでしょうし(チラ見かガン見かは判りませんが)、それならば
と思います。DSC-RX100 も上手いことやっていて操作性はそれなりに良いと思うのですが、「お、コレいいね」的な細かい良さに欠けていたり、融通の効かない点もあります。
特に、前述した露出補正時に指定リング・ダイアル以外が何も効かないことに代表される
は使っていて微妙に感じます。
撮影後に「ノイズリダクション実行中」「ファイル保存中は実行できません」という表示とともに何もできない状態になることが少なくないのと同様、ユーザーの動きを止めて不快感を与えます。安いカメラならともかく、ハイエンド機なのですからもう少し考えてほしいものです(といっても、10万越えだった NEX-7 でも同じだけどね…)。
また、PowerShot S100 と比べると DSC-RX100 はハイエンドコンパクトカメラなのに MF に対する扱いに差があるなぁとも思います。何と言うか、
という感じです。
クリック感のない前面コントロールリングと見やすい背面液晶といったマニュアル・フォーカスに対するポテンシャルは DSC-RX100 の方が断然上なのですが、マニュアル・フォーカスをアシストする機能が S100 の方がちゃんとしています。
ファインダーのないコンパクトデジカメはマニュアル・フォーカスがやりにくいからこそ、それをアシストする機能が欲しいのですが、DSC-RX100 は軽視されちゃっていて、せっかくマニュアル・フォーカスにも良いハードなのに勿体ないなぁ…と。
私は決して MF派ではなく、むしろ AF万歳な人なのですが、S100 にしろ RX100 にしろ、AF が信用しきれるかというとそうではないですし、機窓等ではどうしても MF が多くなるので、S100 → RX100 ではそういった部分が気になりました。
そんなわけで、いつもの如く、取り留めもない駄文垂れ流しでした。一応タイトルでは【中編】として、後編があるかのように思わせていますが、後編があるかどうかは未定です(^_^;)
SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100
(ここしばらくは5万5千円前後が最安値ですかね…)
とりあえず共通しているのは、
- 選択した設定を変更する時は、背面コントロールダイアルを使う
- 再生ボタンが背面コントロールダイアル周囲の4つのボタンのうち、どちらも左下
といったところでしょうか。あとは細々と違います。
個人的に一番間違えるのは、露出補正ボタンが上下逆
という点。PowerShot S100 は背面コントロールダイアルの上ボタンで露出補正モードに入りますが、DSC-RX100 は下ボタンで露出補正モードに入ります(これは NEX でも同じ)。
この上下逆は使用頻度が多いだけに両方を使っていると散々間違えまくり、間違えることにイラッとしていると疲れるので、もう慣れるのは諦めました(´Д` ) 併用している限りは間違えるものだと思うことにします。
ちなみに、どちらも露出補正の反対側ボタンが情報表示切り替えボタンになっています。つまり、S100 は下ボタンが、RX100 が上ボタンが液晶画面の情報表示切り替えです。ホント、仕方ないと判っていても、なんでまるっきり逆やねん…と心の中だけで思っておきます(^^;)
反対といえば、前面コントロールリングにズームを割り当てている場合には、リングを動かしてズームする方向が S100 と RX100 で逆になる、というものがあります。具体的に言うと、
キヤノンの場合はズームリングを右に回せばワイド側へ、
左に回せばテレ側になるが、ソニーはその逆。
左に回せばテレ側になるが、ソニーはその逆。
です。一眼レフユーザーなら常識ですが、フォーカスリングやズームリングの方向というのはメーカーによって異なります。
コンパクトカメラでもリング方向を自社一眼レフと変える理由がありませんから、ズームをコントロールリングに割り当てた場合には S100 と RX100 ではリングの回転方向が逆になります。これはキヤノンの一眼レフに慣れている or S100 でステップズームを愛用している人ほどハマりやすい微妙な逆だと思います。
ちなみに、ズームレバーでズーム操作する場合にはズーム方向は同じです(これが逆という製品はないと思いますが…)。またコントロールリングにフォーカスを割り当てた場合も S100 と RX100 で同じです(S100 は背面コントロールダイアルでフォーカスする時にはコントロールリングと逆方向という訳の判らない仕様ですけど…)。
まぁ併用するにあたって一番良い方法は
前面コントロールリングにズームを割り当てず、ズームレバーを使う
という原始的な方法ですね。S100 では S90 以来ずっと前面リングにステップズームを割り当ててるので今さら戻れませんが、RX100 ではとりあえずズームを割り当てないで使っています。
いずれにせよ RX100 の場合、DMF/MF モードではコントロールリングが強制的にフォーカスリングになってしまうので、NEX-7 同様に DMF を常用する私としてはコントロールリングの設定はあまり意味がないかな、と思っています。
また露出補正ボタンや液晶画面の情報表示切り替え同様、使用頻度が多いのに両者でボタン配置が異なり、頻繁に間違えるのはメニューボタン類。
特に両者とも撮影時に使用頻度の高い設定をファンクションメニューに入れて快適に使えるようにしていますが、
ファンクションメニューは S100 が中央ボタン、RX100 が左上
メニューボタンは S100 が右下、RX100 は右上
になってます。
仕方ないけど、併用してるとファンクションメニューボタンも間違えまくる(ToT)
これも露出補正ボタン同様、間違えまくるのは仕方ない、諦めてます。若い頃はもっと柔軟に切り替えられたと思うんですが…歳をとるって嫌ですね(>_<) 今でも日本語キーボードと英語キーボードは併用していてもあまり問題にならないんですけど(-_-;)
ボタンの機能割り当てについては、何度も書いているようにメーカーが違えば仕方がないことなので言っても詮無いことです。特に意味があるわけでも、役立つわけでもありませんが、一応 PowerShot S100 と DSC-RX100 のボタン割り当て比較表を以下に記しておきます。
PowerShot S100 | DSC-RX100 | |
---|---|---|
中央ボタン | ファンクションメニュー | 追尾フォーカス開始 フォーカスエリア移動 (限定的カスタマイズ可能) |
上ボタン | 露出補正 | 液晶画面情報表示切り替え |
下ボタン | 液晶画面情報表示切り替え | 露出補正 |
左ボタン | フォーカスモード設定 | 連写・ブラケット設定 (カスタマイズ可能) |
右ボタン | フラッシュ設定 | フラッシュ設定 (カスタマイズ可能) |
左上ボタン | 前面リング機能設定 (カスタマイズ可能) | ファンクションメニュー |
右上ボタン | 動画撮影 | メニュー |
左下ボタン | 再生 | 再生 |
右下ボタン | メニュー | ヘルプ |
似ているようで違ってる、というのが判るかと思います。
全然違うモノ同士より、似ていて微妙に違う方が併用するのは辛い…
というのを実感しています。最初に「PowerShot S100 と似ている」と感じて好印象だったのが、併用する場合にはむしろ仇という感じがしなくもないです。難しいですねぇ。
といっても、もちろん
コンパクトとしては両者とも良い操作性を実現
していると感じますし、単独で使ってる限りは何の不満もありません。
こんな愚痴は併用している人間のアホな戯言ですので、一般的にこんな話は全面スルーしていただいても良いわけですが。
当然、他にもちょくちょくと違う点があるわけで、
PowerShot S100 と DSC-RX100 を両方使っていての違い、良し悪し
は色々と感じますので、主に操作性の面で両者の(個人的主観による)差を以下に列挙しておきます。
- ファンクションメニューは S100 ではレリーズ半押しで抜けられない不思議仕様だが、RX100 はレリーズで抜けられる真っ当仕様
(個人の好み、考え方の差はあるだろうが、私はそう思っている) - 反面、S100 は FUNC SET ボタン(中央ボタン)再押しでファンクションメニューをすぐ抜けられるが、RX100 は Fnボタン(左上ボタン)再押ししても抜けられず、項目の右移動となる。RX100 は決定ボタン(中央ボタン)でファンクションメニューを抜ける。
(両者でファンクションメニューへ入るボタンは異なっても、中央ボタンで抜けるのは同じ) - ファンクションメニューの項目移動は S100 が縦、RX100 は横となっていて逆。
- ファンクションメニュー内の各項目での設定変更は、S100 が左右ボタン、背面ダイアルのいずれかで変更するが、RX100 は前面リングまたは背面ダイアルで行う(上下ボタンは更なる詳細設定がある場合のみ、サブ項目への移動)
- ファンクションメニューは S100 はカスタマイズ不可の 2ページ14項目、RX100 はカスタマイズ可能な 1ページ7項目。
(先にも書いたが、これは圧倒的に RX100 の方が使いやすい! PowerShot S シリーズが未だにカスタム不可なのが不思議)
- 代わりに S100 はメニューにマイメニューというカスタマイズ可能なメニューがあるが、RX100 はメニュー内のカスタマイズはない。
(が、S100 のマイメニューはファンクションメニューに入っている撮影時に頻繁に変更する設定をマイメニューに入れられないのでイマイチ…) - 背面ボタンで露出補正モードに入った場合、S100 は前面コントロールリングや各ボタンが通常と同じ動作をするが、RX100 では背面ホイールやボタンでの露出補正操作以外受け付けなくなる。
特に RX100 は前面コントロールリングに露出補正を設定していても、露出補正モードに入ると前面コントロールリングが使えない意味不明さ。露出補正モード時にはズームレバー操作すらできない。
(この点は RX100 も S100 のように、露出補正モードに入っても露出補正に関係ないボタン・前面リング・ズームレバーなどは自由に効いてもらいたい)
- マニュアル・フォーカスを前面リングでも背面ダイアルでも可能な S100、前面リングのみで MF/DMF 時は設定に関わらず前面リングがフォーカス専用に固定される RX100。
(RX100 がダメだとは言わないが、MF/DMF 時の前面リング機能の強制固定は、私は違和感を感じる) - マニュアル・フォーカス時にきちんと距離指標が出る S100、距離指標が出ない RX100。
(RX100 で大きな欠点と思う一つ。速攻で無限遠とか適当な距離出してサクッと撮影ができない。出せよ) - 露出ブラケット撮影は、S100 は露出補正からサブ設定に入って行うが、RX100 はドライブモードから設定する
(個人的には違和感があるが、NEX も含めてソニー共通のようだし、ソニー流なんでしょうなぁ) - 露出ブラケット幅は S100 が±2EV の間で自由に設定できるのに対し、RX100 は±0.3EV、±0.7EV のみ。
(通常は±0.7EV まででもあまり不満にならないが、NEX 同様もう少し幅があっても良いのでは…)
- 露出ブラケット以外のブラケット撮影は、S100 が MF 時のフォーカスブラケット、RX100 はホワイトバランスブラケット。
(S100 はターゲットを考えてるなぁ…と思った機能。WBブラケットは NEX-7 にはなかった)
- 被写体追尾 AF の開始方法は両者で大きく異なるが、どちらも中央で追尾被写体を最初に捉えることになる。
- 任意 AF エリア時のフォーカスエリア移動は、ボタン一発でエリア移動開始できる RX100 の使い勝手が圧勝。
(S100 は RING FUNC ボタンに AF 割り当てした時に、ボタン押しで即エリア移動できるようにして欲しいね) - 反面、フォーカスエリア移動中に、背面ホイールで高速にエリア移動が可能でボタン一発で中央へ戻せる S100、上下左右ボタンでひたすら移動するしかない RX100。
(RX100 も背面ホイールでの高速移動や中央へ一発で戻せるボタンが欲しい。意外と素早いエリア移動ができない) - フォーカスエリアのサイズを変えられる S100、固定の RX100
(それ以前に S100 の AF は極めて安定しているのに対し、RX100 は近接での AF などで指定フォーカスエリアでの合焦に難がある場合あり) - ISO 感度設定時にボタン一発で ISO Auto へ戻せる S100、リング・ホイールで一番左まで戻すしかない RX100。
(ほんの小さなことだけど、意外と便利なんだよねぇ…フォーカスエリア移動同様、RX100 にも取り入れて欲しい)
- ISO Auto の上限はどちらも可変可能だが S100 が ISO 1600、RX100 は ISO 6400。画質を考えれば、両者とも妥当なところ。
(高感度画質は RX100 の圧勝ですから)
- DSC-RX100 の背面液晶の見やすさは抜けたものがあるけれど、S100 も決して悪いわけではなく、実用上困る条件は限られている。
- 背面液晶の撮影時情報表示切替の種類は、どちらもカスタマイズできるが、RX100 の方が多いので好ましいが、S100 でも特に不満ない。
(ただし、S100 にデジタル水準器がないのは大きな欠点)
- 画像再生時の情報表示内容、切り替え内容についても、両者とも違う点があるが特に優劣を感じることはない。
- ただし、画像再生画面の種類で S100 にあるピント確認用フォーカス位置拡大画面は便利。
(RX100 にはズームレバーで一発拡大表示されるが、必ず中央というのが不満。フォーカス位置へ一発拡大されれば便利になるのに)
- ボタン機能カスタマイズは、前面リングと RING FUNC.ボタンしかカスタマイズできない S100 に比べれば RX100 の柔軟さが大きく優位。
(ただし RX100 も制限はあるので S100 と同じような操作感にはできないのだけど…)
- カスタムモード(キヤノン)、メモリリコール(ソニー)については、S100 は登録できるのが1つのみ、RX100 は3つ。RX100 の方が多くて便利だが、EOS ようにモードダイアル上に登録3種類のコールモードが並んでいるわけでないので、それなり。
(RX100 のメモリリコールは GXR / GRD と同系統のもので、迅速な呼び出しとは別ですね)
- 前面コントロールリング回転時のクリック感が S100 はあるが、RX100 にはない。
(論議の的になっていますが、Sユーザーの私でもクリック感がなくて OK。ただし、リング動き出しが鈍いことが多く使いやすいとは限らない。状況に応じて動き出しの反応は可変であるべき) - 両者とも高温環境下でしばらく使ってると、少し熱をもつ。RX100 は気にならないレベル、S100 は状況によって少々気になる熱さの場合もある。
- バッテリーの保ちは DSC-RX100 の方が断然良い。バッテリーが活性化してきたせいか公称値 330枚くらいは撮れる。S100 と比べると5割増しくらいの枚数は撮れる感じ。
以上、DSC-RX100 が手元に来てから半月強のあいだ使ってきて、最近はまた PowerShot S100 を使うことも多くなって併用した際に色々気づいた点をメモってきたのをまとめてみました。
人によっては「ナニ言ってんだ、こいつは」「難癖気味だろ…」と言いたいこともあるかもしれませんし、私も将来的には気にならなくなる点もあるかと思いますが、現在感じている点を列挙しておきました。
リチャージャブルバッテリパック Xタイプ NP-BX1
(そこそこ保つけど念のための予備バッテリー。格安互換物はないので純正で)
何の参考にもならないであろう PowerShot S100 と DSC-RX100 の操作感に関する違いを個人的主観でまとめてみた次第ですが、別にどっちに優劣をつけるつもりもありません。
何度も書きますが、DSC-RX100 は PowerShot S100 と似ている面があって、そういう意味では使いやすく、でも併用していると似ている分だけ間違えやすいだけです。メーカーが違うので、文句をいう筋合いはないわけですが…
ただ、過去記事でも触れたように S100 を開発の途上で横目で見ていたこともあるでしょうし(チラ見かガン見かは判りませんが)、それならば
S100 の細かな使い勝手の良さもパクって欲しいなぁ
と思います。DSC-RX100 も上手いことやっていて操作性はそれなりに良いと思うのですが、「お、コレいいね」的な細かい良さに欠けていたり、融通の効かない点もあります。
特に、前述した露出補正時に指定リング・ダイアル以外が何も効かないことに代表される
RX100 で時折見受けられるモーダルな動き
は使っていて微妙に感じます。
撮影後に「ノイズリダクション実行中」「ファイル保存中は実行できません」という表示とともに何もできない状態になることが少なくないのと同様、ユーザーの動きを止めて不快感を与えます。安いカメラならともかく、ハイエンド機なのですからもう少し考えてほしいものです(といっても、10万越えだった NEX-7 でも同じだけどね…)。
また、PowerShot S100 と比べると DSC-RX100 はハイエンドコンパクトカメラなのに MF に対する扱いに差があるなぁとも思います。何と言うか、
ハード的にはすごく MF がしやすそうなのに
ソフト側で今ひとつフォローされてない DSC-RX100
ソフト側で今ひとつフォローされてない DSC-RX100
という感じです。
クリック感のない前面コントロールリングと見やすい背面液晶といったマニュアル・フォーカスに対するポテンシャルは DSC-RX100 の方が断然上なのですが、マニュアル・フォーカスをアシストする機能が S100 の方がちゃんとしています。
ファインダーのないコンパクトデジカメはマニュアル・フォーカスがやりにくいからこそ、それをアシストする機能が欲しいのですが、DSC-RX100 は軽視されちゃっていて、せっかくマニュアル・フォーカスにも良いハードなのに勿体ないなぁ…と。
私は決して MF派ではなく、むしろ AF万歳な人なのですが、S100 にしろ RX100 にしろ、AF が信用しきれるかというとそうではないですし、機窓等ではどうしても MF が多くなるので、S100 → RX100 ではそういった部分が気になりました。
☆
そんなわけで、いつもの如く、取り留めもない駄文垂れ流しでした。一応タイトルでは【中編】として、後編があるかのように思わせていますが、後編があるかどうかは未定です(^_^;)
SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100
(ここしばらくは5万5千円前後が最安値ですかね…)
コメント
コメント一覧 (5)
RX100のマニュアルピント合わせにソフトアシストが不足との
ことですが、マニュアルを見ると、ピーキングという方法で
合焦確認を補助していると書いてあります。
その方法は役立たなかったのでしょうか?
ご指摘がどの部分を指しているのか判らないのですが、MF時の距離指標の有無(RX100 にないこと)でしょうか?
確かにピーキング機能はMFアシスト(拡大表示)とともに、MFの補助になります。ただ、距離指標が不要になるわけではなく、方向性が違うものと感じています。
ピーキング機能は素早くだいたいのピントを合わせるのには悪くないのですが、無限遠をサッと合わせる、スナップ用に2m、3mあたりに固定しておくのは距離指標の方が速いと思っています(特に無限遠)。
またピーキング機能は白・赤・黄色で被写体を縁取りするので、表情を確認しながらであったり、構図やWB合わせと併用する時に邪魔になることがあります(EVF と違って背面液晶ではピーキングレベルを低くするとピーキングが確認しにくいので、レベルを上げると被写体確認が辛くなることも少なくありません)。
そして位相差AFと同じ原理でピーク検出しますので、位相差AFが迷う・お手上げな場面ではピーキング機能も使えない or 当てになりません。
以上のことがあるので、ピーキング機能は便利だけれど距離指標もあって欲しかった、と思っています。不満というより画竜点睛を欠く、と。理想は GRD, GXR のようにスナップ用の3mとか無限遠固定のモードがあると良いんですけどね。
RX100では距離指標が出ない、のですか、そしてピーキングは撮影の邪魔になる、なるほど、よく分かりました。
こうした細かい点はどこにも情報が無いので、このように詳しく実体験をレポートして頂き、大変助かります。
ピーキングは撮影の邪魔になる、というわけではなく、時として邪魔になることもある、でご理解下さい。
ピーキングも MFアシスト(拡大表示)も非常に使える時もあれば、イマイチ使えない時がありますので、
それらが使えない、使いにくい時のために距離指標が欲しいということです。
私も動体相手で AFだと無理っぽい時にはピーキング+MFで合わせる時はあったり、AFでも後ろ抜け防止確認のためにピーキングを併用する時があり、そのような場合は便利です。
また、静止体でじっくり撮れる時は拡大表示+DMF(AF後のMF微調整モード)は重宝しますし、MFはステップ無しのリングダイアルがあるので、RX100 のMFは悪くないです。