昨日シグマの DP2 Merrill の発売日が発表され、予約価格が 10万円弱。DSC-RX100 を買う前に発表されていたら、開発発表時から待望だった DP2 Merrill に流れていたかもなぁ…と思いつつ、DPx は他のコンパクトデジカメに左右されない孤高な存在ですので、落ち着いてからゆっくり買いたいと思います。我慢我慢…(^^;)
さて、SONY DSC-RX100 は購入から 10日間、毎日持ち歩いて撮ってみるようにしています。日々のスナップ用途として、“高画質なコンデジ”としては、性能面では近接撮影以外では文句のつけようがないなぁ…というのが正直なところです。
相変わらず、NEX と併用すると相変わらず操作系がゴッチャになって爆発しそうになったり、
グリップがないのは千回くらい文句言いたかったり、
普段持ち歩き用としてはやっぱり厚みも重さも限界ギリギリだったり、
とかありますが、買って良かった!と思っているのは間違いありません。
さて、今回はいつもカメラを買ってきたら行なっている、テキトーな高感度撮影のサンプルとともに PowerShot S100 や NEX-7 と高感度画質の適当比較を載せておきたいと思います。
高感度撮影サンプルや定点観測写真は自分の判断基準として撮ってるもので、厳密さの欠片もない適当比較ですし、先日のヒコーキ写真作例と違って、そこらに色々もっと良い例はあるはずですが、bit の無駄と知りつつ載せてしまいます X-)
以下、
・DSC-RX100 ISO感度別撮影例
・DSC-RX100 と NEX-7 の ISO感度別比較
・DSC-RX100 と PowerShot S100 の ISO感度別比較
の順に掲載していきます。
※ 焦点距離は 21.77mm (換算 59mm) を使用しました(NEX-7 の時の作例と合わせるため)。
※ 撮影条件は F4(開放 F値は F3.5)、AWB、AF-S、クリエイティブスタイル Standard。
※ 手すりに置いて撮影しましたが、低感度では微小なブレがあるように見えますのでご容赦下さい。
※ 記事内の写真はフォーカスポイントの部分を切り出して掲載しています。写真リンク先にオリジナル画像が表示されます。
( ISO 125 )
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
( Multi Shop Noise Reduction / ISO 6400 )
DSC-RX100 のセンサーは1インチサイズで2千万画素。コンパクトデジカメの小さな素子(一般的な 1/2.3")の4倍のサイズがあるとはいえ、APS-C の3分の1で2千万画素という高密度タイプです。
ですので、高感度画質はあまり期待していませんでしたが、期待してなかったせいか思ったより良い印象ですし
です。
ISO 400 くらいまでは等倍で見ても綺麗ですし、ISO 800 からノイズリダクションの影響が強くなってきますが、まだ十分許容範囲内でしょう。過去に何機種か使ってきた旧世代のマイクロフォーサーズよりも良い感じです。
ISO 1600, 3200 と上がるとノイズリダクションの影響で輪郭がやばくなってきますが、従来のコンパクトに比べれば圧倒的に使えるレベルで、
と言って良いくらいにあると感じます。NEX-7 の高感度画質がイマイチでしたので、良い方向に裏切られました。
それに2千万画素もあれば等倍で見ずに縮小前提とも言えますから、等倍でここまで行ければ ISO 1600 も十分ありの画質ですし、作品撮りとかではない、普通のコンパクトデジカメとしての使い方なら ISO 3200 も十分使えると感じます。
ですね。
これだけ高感度画質が良ければ、2千万画素という高密度素子だから云々と文句は付けられません。高画素ゆえのトリミング耐性や縮小できるメリットの方が大きいように思います。
ただ、ISO 6400 はやはり溶けまくっていて、かなり厳しいです。DSC-RX100 には「マルチショット・ノイズリダクション」という画像合成でのノイズ軽減撮影モードがありますので、それを使ってみた撮影例を最後に載せておきました。
なので、ISO 6400 では縮小前提の画質を問わないレベルでの撮影になりそうです。
といっても、日常スナップの止むを得ない夜間撮影程度には使えるレベルであり、マルチショット・ノイズリダクションを使えば PowerShot S100 の ISO 1600 程度になるので、従来のコンパクトに比べると2段は稼げる感じです。
また、低感度はともかく、高感度の画質を見ると APS-C 2,400万画素の NEX-7 と比べても、さほど悪くないんですよね…ということで、次の比較例に。
NEX-7 については同じ場所で高感度画質の ISO別比較例を掲載したことがあります。
■ NEX-7 感度別比較再び & レンズ毎定点撮影写真 + 諸々サンプル
撮影状況は変わりますが、この時の NEX-7 高感度画質と今回の DSC-RX100 で撮影した高感度画質(前項で示した写真)の中央部を等倍で切り出して比較したものを以下に載せてみます。
左側が DSC-RX100、右側が NEX-7 + E 18-55mm F3.5-5.6 OSS。画素数に極端な差はないので、どちらも等倍のままです。
( ISO 125 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
撮影日時や多少F値や画角、AWB の癖、レンズ自体が異なりますので、厳密な比較にはならない参考程度のものですが、
しているのが判ると思います。ノイズリダクションの質が問われるような超高感度 ISO 6400 では DSC-RX100 の方が上手く処理しているようにも見えます。
3倍の素子サイズを持つ APS-C の 2,400万画素に対して、1インチで 2,000万画素センサーがここまで健闘しているのを見ると、1年の技術の進歩を感じます。何度も書いてますが、NEX-7 は今年発売モデルですが、中身は昨年モデルですからね…
ホント DSC-RX100 の高感度画質の良さを感じるとともに、また
「NEX-7 ダメな子…orz」
という思いがしたりしなかったり…。いや高感度以外の画質ではもちろん全然違うのですが、それにしても…ねぇ(^_^;)
次に、従来の一般的なコンパクトデジカメの中では高画質である PowerShot S100 との比較です。
PowerShot S100 もコンパクトデジカメの中では大きめの 1/1.7インチセンサーを搭載し、画質から操作性から全てバランス良く、高いレベルでまとめつつも小さなボディに入っている良機です。
PowerShot S100 は 1,200万画素と DSC-RX100 の半分近い画素数ですので、
・単純に等倍を切り出して比較
・RX100 の画像を S100 に近い画素数まで縮小したのちに等倍で切り出して比較
の2種類で行なっています。なお、DSC-RX100 の ISO 6400 はマルチショットNR を使わない通常の撮影例で比較しています。
【単純に等倍を切り出して比較】
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
【RX100 の画像を S100 に近い画素数まで縮小して比較】
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
NEX-7 との比較の時と同様、撮影日時や多少F値や画角が異なりますので、厳密な比較にはならない参考程度のものですが、
ということが判ると思います。これはもうセンサーサイズの大勝利ですし、それだけというだけでもない気がします…
PowerShot S100 も日常スナップ程度なら ISO 1600 くらいは使う気になるレベルで、その軽さ、薄さを思えば十分に実用的というか、本当に良いカメラなんですけど…歴然した差は否めません。
いくら愛機で DSC-RX100 を買った今でも気に入っている PowerShot S100(分厚くて重めの RX100 より取り回しが楽)ですが、画質面での圧倒的な差は言い訳できませんね。ま、被写界深度が深い方が良い場面も多々ありますが…が…が…
後半の比較例では DSC-RX100 の画像を多少縮小して比較していますが、これを見て分かるとおり、
のが判ると思います。
撮影例では輪郭が溶けている部分もありますが、RAW で撮影して処理すればもっと何とかなるかな?と思っています(まだ Adobe CameraRAW が RX100 に非対応ですので試していませんが)。
また静止体限定ながら、ISO 1600〜3200 でマルチショット・ノイズリダクション機能を使えばもっと良い高感度画質を得られるでしょう。今回は撮ってませんが、近々夜景とかで使ってみようと思っています。
というわけで、予想以上に素晴らしい高感度画質。実際に撮っていると「あれ?こんなもんだったっけ?」という微妙な画質になる時もあるのですが、それでも
です。
時々こいつがコンパクトデジカメであることを忘れてしまう、忘れて評価して辛口になってしまう時があるくらいの高感度画質であります。ま、値段もコンパクトデジカメじゃないですけどね(^_^;)
DSC-RX100 発売前の特別体験会イベントに行った際の感想記事では「PowerShot S90/95/100 ユーザーは狙われている」と書きましたが、ホントそうです。画質を魅力に感じて買った人は特に。
というわけで、近いうちに PowerShot S100 との(画質以外の)色々比較という記事を予定しております(^_^;)
SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100
(着実に値落ちして、記事執筆時には5万5千円前後ですね…)
さて、SONY DSC-RX100 は購入から 10日間、毎日持ち歩いて撮ってみるようにしています。日々のスナップ用途として、“高画質なコンデジ”としては、性能面では近接撮影以外では文句のつけようがないなぁ…というのが正直なところです。
相変わらず、NEX と併用すると相変わらず操作系がゴッチャになって爆発しそうになったり、
グリップがないのは千回くらい文句言いたかったり、
普段持ち歩き用としてはやっぱり厚みも重さも限界ギリギリだったり、
とかありますが、買って良かった!と思っているのは間違いありません。
さて、今回はいつもカメラを買ってきたら行なっている、テキトーな高感度撮影のサンプルとともに PowerShot S100 や NEX-7 と高感度画質の適当比較を載せておきたいと思います。
高感度撮影サンプルや定点観測写真は自分の判断基準として撮ってるもので、厳密さの欠片もない適当比較ですし、先日のヒコーキ写真作例と違って、そこらに色々もっと良い例はあるはずですが、bit の無駄と知りつつ載せてしまいます X-)
以下、
・DSC-RX100 ISO感度別撮影例
・DSC-RX100 と NEX-7 の ISO感度別比較
・DSC-RX100 と PowerShot S100 の ISO感度別比較
の順に掲載していきます。
▽ DSC-RX100 ISO感度別撮影例
※ 焦点距離は 21.77mm (換算 59mm) を使用しました(NEX-7 の時の作例と合わせるため)。
※ 撮影条件は F4(開放 F値は F3.5)、AWB、AF-S、クリエイティブスタイル Standard。
※ 手すりに置いて撮影しましたが、低感度では微小なブレがあるように見えますのでご容赦下さい。
※ 記事内の写真はフォーカスポイントの部分を切り出して掲載しています。写真リンク先にオリジナル画像が表示されます。
( ISO 125 )
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
( Multi Shop Noise Reduction / ISO 6400 )
DSC-RX100 のセンサーは1インチサイズで2千万画素。コンパクトデジカメの小さな素子(一般的な 1/2.3")の4倍のサイズがあるとはいえ、APS-C の3分の1で2千万画素という高密度タイプです。
ですので、高感度画質はあまり期待していませんでしたが、期待してなかったせいか思ったより良い印象ですし
コンパクトデジカメとしては今までにない高感度画質
です。
ISO 400 くらいまでは等倍で見ても綺麗ですし、ISO 800 からノイズリダクションの影響が強くなってきますが、まだ十分許容範囲内でしょう。過去に何機種か使ってきた旧世代のマイクロフォーサーズよりも良い感じです。
ISO 1600, 3200 と上がるとノイズリダクションの影響で輪郭がやばくなってきますが、従来のコンパクトに比べれば圧倒的に使えるレベルで、
高感度画質の比較対象はコンパクトではなくミラーレス機
と言って良いくらいにあると感じます。NEX-7 の高感度画質がイマイチでしたので、良い方向に裏切られました。
それに2千万画素もあれば等倍で見ずに縮小前提とも言えますから、等倍でここまで行ければ ISO 1600 も十分ありの画質ですし、作品撮りとかではない、普通のコンパクトデジカメとしての使い方なら ISO 3200 も十分使えると感じます。
コンパクトデジカメで初めて ISO 3200 で撮る気になるカメラ
ですね。
これだけ高感度画質が良ければ、2千万画素という高密度素子だから云々と文句は付けられません。高画素ゆえのトリミング耐性や縮小できるメリットの方が大きいように思います。
ただ、ISO 6400 はやはり溶けまくっていて、かなり厳しいです。DSC-RX100 には「マルチショット・ノイズリダクション」という画像合成でのノイズ軽減撮影モードがありますので、それを使ってみた撮影例を最後に載せておきました。
マルチショット・ノイズリダクションだとノイズは減る
けれど、輪郭の避け具合は少しマシな程度
けれど、輪郭の避け具合は少しマシな程度
なので、ISO 6400 では縮小前提の画質を問わないレベルでの撮影になりそうです。
といっても、日常スナップの止むを得ない夜間撮影程度には使えるレベルであり、マルチショット・ノイズリダクションを使えば PowerShot S100 の ISO 1600 程度になるので、従来のコンパクトに比べると2段は稼げる感じです。
また、低感度はともかく、高感度の画質を見ると APS-C 2,400万画素の NEX-7 と比べても、さほど悪くないんですよね…ということで、次の比較例に。
▽ DSC-RX100 と NEX-7 ISO感度別比較
NEX-7 については同じ場所で高感度画質の ISO別比較例を掲載したことがあります。
■ NEX-7 感度別比較再び & レンズ毎定点撮影写真 + 諸々サンプル
撮影状況は変わりますが、この時の NEX-7 高感度画質と今回の DSC-RX100 で撮影した高感度画質(前項で示した写真)の中央部を等倍で切り出して比較したものを以下に載せてみます。
左側が DSC-RX100、右側が NEX-7 + E 18-55mm F3.5-5.6 OSS。画素数に極端な差はないので、どちらも等倍のままです。
( ISO 125 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
撮影日時や多少F値や画角、AWB の癖、レンズ自体が異なりますので、厳密な比較にはならない参考程度のものですが、
高感度域では NEX-7 に対して DSC-RX100 がかなり良い勝負
しているのが判ると思います。ノイズリダクションの質が問われるような超高感度 ISO 6400 では DSC-RX100 の方が上手く処理しているようにも見えます。
3倍の素子サイズを持つ APS-C の 2,400万画素に対して、1インチで 2,000万画素センサーがここまで健闘しているのを見ると、1年の技術の進歩を感じます。何度も書いてますが、NEX-7 は今年発売モデルですが、中身は昨年モデルですからね…
ホント DSC-RX100 の高感度画質の良さを感じるとともに、また
「NEX-7 ダメな子…orz」
という思いがしたりしなかったり…。いや高感度以外の画質ではもちろん全然違うのですが、それにしても…ねぇ(^_^;)
▽ DSC-RX100 と PowerShot S100 の ISO感度別比較
次に、従来の一般的なコンパクトデジカメの中では高画質である PowerShot S100 との比較です。
PowerShot S100 もコンパクトデジカメの中では大きめの 1/1.7インチセンサーを搭載し、画質から操作性から全てバランス良く、高いレベルでまとめつつも小さなボディに入っている良機です。
PowerShot S100 は 1,200万画素と DSC-RX100 の半分近い画素数ですので、
・単純に等倍を切り出して比較
・RX100 の画像を S100 に近い画素数まで縮小したのちに等倍で切り出して比較
の2種類で行なっています。なお、DSC-RX100 の ISO 6400 はマルチショットNR を使わない通常の撮影例で比較しています。
【単純に等倍を切り出して比較】
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
【RX100 の画像を S100 に近い画素数まで縮小して比較】
( ISO 200 )
( ISO 400 )
( ISO 800 )
( ISO 1600 )
( ISO 3200 )
( ISO 6400 )
NEX-7 との比較の時と同様、撮影日時や多少F値や画角が異なりますので、厳密な比較にはならない参考程度のものですが、
等倍で見ても、倍近い画素数のある DSC-RX100 の圧勝
ということが判ると思います。これはもうセンサーサイズの大勝利ですし、それだけというだけでもない気がします…
PowerShot S100 も日常スナップ程度なら ISO 1600 くらいは使う気になるレベルで、その軽さ、薄さを思えば十分に実用的というか、本当に良いカメラなんですけど…歴然した差は否めません。
いくら愛機で DSC-RX100 を買った今でも気に入っている PowerShot S100(分厚くて重めの RX100 より取り回しが楽)ですが、画質面での圧倒的な差は言い訳できませんね。ま、被写界深度が深い方が良い場面も多々ありますが…が…が…
後半の比較例では DSC-RX100 の画像を多少縮小して比較していますが、これを見て分かるとおり、
DSC-RX100 は ISO 3200 が用途によっては使える
のが判ると思います。
撮影例では輪郭が溶けている部分もありますが、RAW で撮影して処理すればもっと何とかなるかな?と思っています(まだ Adobe CameraRAW が RX100 に非対応ですので試していませんが)。
また静止体限定ながら、ISO 1600〜3200 でマルチショット・ノイズリダクション機能を使えばもっと良い高感度画質を得られるでしょう。今回は撮ってませんが、近々夜景とかで使ってみようと思っています。
というわけで、予想以上に素晴らしい高感度画質。実際に撮っていると「あれ?こんなもんだったっけ?」という微妙な画質になる時もあるのですが、それでも
「コンパクトでここまで来ましたか〜」という感じ
です。
時々こいつがコンパクトデジカメであることを忘れてしまう、忘れて評価して辛口になってしまう時があるくらいの高感度画質であります。ま、値段もコンパクトデジカメじゃないですけどね(^_^;)
DSC-RX100 発売前の特別体験会イベントに行った際の感想記事では「PowerShot S90/95/100 ユーザーは狙われている」と書きましたが、ホントそうです。画質を魅力に感じて買った人は特に。
というわけで、近いうちに PowerShot S100 との(画質以外の)色々比較という記事を予定しております(^_^;)
SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100
(着実に値落ちして、記事執筆時には5万5千円前後ですね…)
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