過去2回 GPS ロガーに関する記事を載せましたが、今回は前回記事の続きでもありつつ、GPS ログ云々に関係ない便利ソフト ExifDateChange の紹介です。
この ExifDateChange が本来目的としている機能は
というものです。ただ、ExifDateChange では
・ファイル作成日時
・ファイル変更日時
・EXIF 撮影日時
・EXIF 画像画像変更日時
・EXIF デジタル化日時
の5項目について、これらのいずれかの項目を基準に修正することができます。
具体的にどういうことができるかというと、
といったことが可能です。
反面、
というような「絶対日時での時刻指定による変更」はできません。あくまで、ファイル作成日時、ファイル変更日時、EXIF 日時を基準にした相対値を書き込む修正となります。
そういった制限はありますが、
なソフトです(あまり頻繁に使う機会はない方が良いソフトとも言えます ^^;)。
以下、前回記事に絡んで具体例を挙げてみます。
前回記事で紹介したように GPSPhotoLinker を使って写真ファイルに位置情報を付加した場合、当然ながら写真ファイルのファイル変更日時は写真撮影日時からその処理を行った日時に変更されます。
GPSPhotoLinker での写真ファイルに限らず、ファイルに何らかの手を加えて変更すれば、殆どの場合ファイル変更日時は変更されます。
別にこれでも問題無いといえばないのですが、写真の場合は Windows の Explorer や Mac の Finder 上でファイルのタイムスタンプ(多くの場合ファイル変更日時が表示される)を見ることで、いつ撮影した写真なのか、どこらあたりで撮影した写真なのかを検討つけて、写真を探す手がかりとする場合があります。
そんな時に ExifDateChange では、何らかの処理・修正によってファイル変更日時が変わってしまったのを写真撮影日時に戻すことができます。
(1)処理したいファイルをドラッグ&ドロップで ExifDateChange に追加する

(2)ファイルをドラッグ&ドロップすると、以下のようにチェックが全部付いた状態になる
(3)必要に応じて基準値の選択を行い、処理対象以外の時刻のチェックを外す
ここでは「写真撮影日時を基準に、その日時をファイル変更日時(と作成日時)に適用する」わけですから、
とします。
※ 一括処理を行う場合は「ファイル名」の上にある“全データー”のチェックは常に付けておきます。
(4)右上の「日時変更実行」ボタンをクリックして、確認ダイアログで「OK」をクリックする
(5)処理が終わると、ファイル作成日時と変更日時が EXIF 撮影日時と同じになっている
前述しましたが、カメラの内蔵時刻が狂ったままで撮影した場合の一括修正を行う方法です。
前回記事で紹介した GPS ログとマッチングして写真に位置情報を付加する際に、カメラの内蔵時計が狂ってる場合は必須の調整ですし、それ以外でも何らかのミスで狂ったまま撮影した場合も一括処理で正確な撮影時刻に戻すことができます。
(1)処理したいファイルをドラッグ&ドロップで ExifDateChange に追加する
(2)基準値の選択と調整のための加算値の入力、EXIF 関連項目以外のチェックを外す
今回は「写真撮影日時= EXIF 撮影日時を基準に、時間の調整(加減)を行い、その日時を EXIF 撮影日時(と EXIF 画像変更日時、EXIF デジタル化日時)に適用する」わけですから、
とします(前述のように一括処理を行う場合は「ファイル名」の上にある“全データー”のチェックは常に付けておきます)。
(3)右上の「日時変更実行」ボタンをクリックして処理を実行し終わると、EXIF 関連の3項目の日時が指定分だけ変更されている
なお、先ほどの(2)の設定を処理を行うと、EXIF 時刻の変更処理を行うことでファイル変更日時は処理した日時に変更されてしまいます。

これを変更後の EXIF 撮影日時に統一したい場合は、(2)の設定で
とします。これでファイル作成日時も変更日時も全て変更後の EXIF 撮影日時に変更されます。
以上、拙い説明でしたが、ファイルの作成・変更時刻と EXIF 撮影時刻を一括変更できる便利ツール ExifDateChange の紹介でした。
ExifDateChange は色々な場合のファイルタイムスタンプ変更や EXIF 時刻変更に使えると思いますが、これで前々回から紹介してきた、
ワイヤレス GPS ロガー M-241 で行動ログを記録する
→ GPS ログデーターを Bluetooth 経由で Mac に取り込む
→ GPS ログと写真をマッチングして写真に位置情報を追加する
→ 変わってしまった写真ファイルのタイムスタンプを撮影日時に戻す
という M-241 入手後に自分がやっている手順を全て紹介し終えました。ま、多くは先人の説明の繰り返しになってしまいますが、個人的に
「これなら一眼レフやミラーレス機に GPS 機能がなくても十分代用できるわ」
と感じるものでした。
ホント、旅大好きな身としては、もっと早くに使っておくべきでした…
■ M-241 の GPS ログを Bluetooth 経由で Mac (Lion) に取り込む方法
■ GPS ログから写真に撮影位置情報を自動付加できる GPSPhotoLinker(写真の位置情報一括削除もできるよ)
この ExifDateChange が本来目的としている機能は
デジカメの内蔵時計が狂ったまま撮影した写真の EXIF 撮影日時を一括変更
というものです。ただ、ExifDateChange では
・ファイル作成日時
・ファイル変更日時
・EXIF 撮影日時
・EXIF 画像画像変更日時
・EXIF デジタル化日時
の5項目について、これらのいずれかの項目を基準に修正することができます。
具体的にどういうことができるかというと、
- 指定したファイルのファイル変更日時をファイル作成日時に戻したい
(ファイル作成時はファイル作成日時と変更日時は同一だが、その後ファイル変更をすると変更日時は当然変わるのを戻すことができる) - 逆にファイルの作成日時を変更日時に合わせて一括変更したい
- ファイルの変更日時を作成日時から 3日と 4時間24分31秒だけ加えた日時に変更したい
- カメラの内蔵時計の AM/PM を間違っていて12時間ズレたまま撮ってしまったので、写真の EXIF 撮影日時を全部 -12時間したい
- 海外から帰ってきてカメラの内蔵時計の時差を修正せずに写真を撮ったので、撮影日時が6時間ズレたままのを一括修正したい
- カメラの内蔵時計を1年間違えて設定していて、今まで撮った写真が全部1年前の撮影日時になってるのを1年分修正したい
(前回記事で紹介した GPSPhotoLinker でも EXIF 撮影時間の一括変更はできましたが、日付の変更は不可でした) - ファイルの変更日時が撮影日時になっていたのに(GPSPhotoLinker などの)ソフトで処理したら現在日時になってしまったので、ファイル変更日時を全て撮影日時に戻したい
- 写真の撮影日時を全て+2時間30分して、ファイル作成日時およびファイル変更日時もその時刻に合わせる
といったことが可能です。
反面、
- 全てのファイル作成日時や変更日時を yyyy年mm月dd日 hh時nn分ss秒 に統一したい
- 写真の撮影日時を aaaa年bb月cc日 ee時gg分kk秒 に統一したい
というような「絶対日時での時刻指定による変更」はできません。あくまで、ファイル作成日時、ファイル変更日時、EXIF 日時を基準にした相対値を書き込む修正となります。
そういった制限はありますが、
頻繁に使うことはなくても、あると便利
なソフトです(あまり頻繁に使う機会はない方が良いソフトとも言えます ^^;)。
以下、前回記事に絡んで具体例を挙げてみます。
【1】処理した写真ファイルのファイル変更日時を写真撮影日時に戻す
前回記事で紹介したように GPSPhotoLinker を使って写真ファイルに位置情報を付加した場合、当然ながら写真ファイルのファイル変更日時は写真撮影日時からその処理を行った日時に変更されます。
GPSPhotoLinker での写真ファイルに限らず、ファイルに何らかの手を加えて変更すれば、殆どの場合ファイル変更日時は変更されます。
別にこれでも問題無いといえばないのですが、写真の場合は Windows の Explorer や Mac の Finder 上でファイルのタイムスタンプ(多くの場合ファイル変更日時が表示される)を見ることで、いつ撮影した写真なのか、どこらあたりで撮影した写真なのかを検討つけて、写真を探す手がかりとする場合があります。
そんな時に ExifDateChange では、何らかの処理・修正によってファイル変更日時が変わってしまったのを写真撮影日時に戻すことができます。
(1)処理したいファイルをドラッグ&ドロップで ExifDateChange に追加する

(2)ファイルをドラッグ&ドロップすると、以下のようにチェックが全部付いた状態になる
(3)必要に応じて基準値の選択を行い、処理対象以外の時刻のチェックを外す
ここでは「写真撮影日時を基準に、その日時をファイル変更日時(と作成日時)に適用する」わけですから、
基準値は「EXIF 撮影日時」
加算値は全ての項目がゼロ
処理対象となる「ファイル作成日時」と「ファイル変更日時」の“この列のすべて”にチェックを付け、他は外す
とします。
※ 一括処理を行う場合は「ファイル名」の上にある“全データー”のチェックは常に付けておきます。
(4)右上の「日時変更実行」ボタンをクリックして、確認ダイアログで「OK」をクリックする
(5)処理が終わると、ファイル作成日時と変更日時が EXIF 撮影日時と同じになっている
【2】写真撮影日時の一括変更
前述しましたが、カメラの内蔵時刻が狂ったままで撮影した場合の一括修正を行う方法です。
前回記事で紹介した GPS ログとマッチングして写真に位置情報を付加する際に、カメラの内蔵時計が狂ってる場合は必須の調整ですし、それ以外でも何らかのミスで狂ったまま撮影した場合も一括処理で正確な撮影時刻に戻すことができます。
(1)処理したいファイルをドラッグ&ドロップで ExifDateChange に追加する
(2)基準値の選択と調整のための加算値の入力、EXIF 関連項目以外のチェックを外す
今回は「写真撮影日時= EXIF 撮影日時を基準に、時間の調整(加減)を行い、その日時を EXIF 撮影日時(と EXIF 画像変更日時、EXIF デジタル化日時)に適用する」わけですから、
基準値は「EXIF 撮影日時」
加算値は変更したい分の数値を入力する(減らす場合はマイナス値)
処理対象となる「EXIF 画像変更日時」「EXIF 撮影日時」「EXIF デジタル化日時」の“この列のすべて”にチェックを付け、他は外す
とします(前述のように一括処理を行う場合は「ファイル名」の上にある“全データー”のチェックは常に付けておきます)。
(3)右上の「日時変更実行」ボタンをクリックして処理を実行し終わると、EXIF 関連の3項目の日時が指定分だけ変更されている
なお、先ほどの(2)の設定を処理を行うと、EXIF 時刻の変更処理を行うことでファイル変更日時は処理した日時に変更されてしまいます。

これを変更後の EXIF 撮影日時に統一したい場合は、(2)の設定で
基準値は「EXIF 撮影日時」
加算値は変更したい分の数値を入力する(減らす場合はマイナス値)
全ての列の“この列のすべて”にチェックを付ける
とします。これでファイル作成日時も変更日時も全て変更後の EXIF 撮影日時に変更されます。
以上、拙い説明でしたが、ファイルの作成・変更時刻と EXIF 撮影時刻を一括変更できる便利ツール ExifDateChange の紹介でした。
ExifDateChange は色々な場合のファイルタイムスタンプ変更や EXIF 時刻変更に使えると思いますが、これで前々回から紹介してきた、
ワイヤレス GPS ロガー M-241 で行動ログを記録する
→ GPS ログデーターを Bluetooth 経由で Mac に取り込む
→ GPS ログと写真をマッチングして写真に位置情報を追加する
→ 変わってしまった写真ファイルのタイムスタンプを撮影日時に戻す
という M-241 入手後に自分がやっている手順を全て紹介し終えました。ま、多くは先人の説明の繰り返しになってしまいますが、個人的に
「これなら一眼レフやミラーレス機に GPS 機能がなくても十分代用できるわ」
と感じるものでした。
ホント、旅大好きな身としては、もっと早くに使っておくべきでした…
■ M-241 の GPS ログを Bluetooth 経由で Mac (Lion) に取り込む方法
■ GPS ログから写真に撮影位置情報を自動付加できる GPSPhotoLinker(写真の位置情報一括削除もできるよ)
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