プロ・アマ写真家、ウェブデザイナー、動画クリエイター、印刷屋さんその他、全国にかなり居るはずの Adobe 製品ユーザーの皆様、1年半に一度の Adobe 税の季節がやってきました…orz


昨年から既に色々と発表はされていましたし、Photoshop CS6 は既にβ版がリリースされ、その有効期限が5月末でしたので、発売は間もなくなのは周知でしたが、正式に5月11日発売に決定となりました。

Adobe - アドビ システムズ社、ユーザーの声を反映した、高速かつ多機能のPhotoshop CS6、Photoshop CS6 Extendedを発表
Adobe - アドビ システムズ、デザイン、Web、ビデオのプロフェッショナルのための新しいイノベーションを実現するAdobe Creative Suite 6を発表

各単独製品や Suite 製品の価格やアップグレード料金は多種多様にわたりすぎていますので、上記公式リリースから辿っていただくとして、今回の目玉はサブスクリプション制導入、

月額5千円で Creatvie Suite 使い放題の Creative Cloud


でしょう。まぁ、これが正直安いかどうかは、使う人次第ですけどね…(既存ユーザーは最初の1年間だけ月額3千円で利用可能)。

Adobe - アドビ システムズ社、Adobe Creative Cloudの提供を開始

既に前バージョンのユーザーで通常アップグレードだけの人は、普通にアップグレードした方が安いことは多いですが、CS6 にする際に単体製品から Suite 製品へ移行する、これから全部揃えるという人には、かなり敷居を下がったように思います。

ただ、単体製品ユーザーにとっては、今回のサブスクリプション制は全部入りだけじゃなく

単体製品の月額課金制も6月開始で月額 2,200円


というのもありますから、個人ユーザーで「Photoshop フル版を使いたいけれど高すぎる…」という人には、ぐっと敷居が低くなったかもしれません(その代わり、月額課金を支払わなくなった途端に使えなくなります)。

Adobe Photoshop CS6 Macintosh版
Adobe Photoshop CS6 Macintosh版

(フル版をパッケージで買うと8万円以上する…昔 10万弱で買ったけど)


月額 2,200円ということは、

単体製品版の利用料金が年額 26,400円


というのは、おおよそ1年半おきにあるアップグレード料金と変わらない価格ですから、既存ユーザーならアップグレードした方がお得でしょう。

パッケージ版なら古くなってもソフトが使えるまま残る利点


がありますしね。

ただ、

CS6 以降のアップグレードは前バージョンからのみ


と、ますます adobe 領主さまの締め付けが激しくなってきたので、「古いバージョンを使い続けて必要になったらアップグレードする」というやり方が通用しなくなったのは、ホント厳しいです。

(ただし、Photoshop CS 3/4 に限っては本年末までは CS 6 にアップグレード可能)

私も CS4 で粘ってきましたが、ここは素直に CS6 にアップグレードします(既にβ版も使っていますしね)。



Adobe の場合、Photoshop で言うと Adobe CameraRAW の新規カメラ機種対応など、

新バージョンが出ると同時に旧バージョンは絶賛放置プレイ


ですので、ACR 対応のためにも新バージョンが必要なことが多く、CS4 と古いユーザーの私はアップグレード止むなしです。

ただ、サブスクリプション制の Adobe Creative Cloud に加入していると、契約している限りは最新バージョンが使えるメリットもあるので、新規ユーザーなら素直にサブスクリプション制の月額課金の方が楽かもしれません(経費で落とせる人は別)。

それに、パッケージ版だと Windows 版と Mac 版のパッケージが分かれていて、購入したパッケージの OS で2台インストール可能(同時使用不可)ですが、サブスクリプション制の

Adobe Creative Cloud では Win に1台、Mac に1台インストール


ということも可能になっています。それゆえ Mac / Win 両刀使いだと Creative Cloud の方が便利な場合もあると思います。そのあたりは人それぞれですね。



とまぁ、今回はサブスクリプション制導入が目玉で、新規ユーザーの敷居は低くなったような気がしますが、初期 Photoshop からのユーザーとして、ひとこと言わせてもらえれば、

アドビは年々搾取が厳しくなっていく


のを実感しますので、年額料金がいつまでこの値段なのかも危惧しますし、既存ユーザーとしてはサブスクリプション制は躊躇いますね。

まぁ個人的にも、「できるだけ Adobe 捨てたい」と本気で思っているので、初代β版のころから愛用していた Dreamweaver も捨てましたし、あとは Photoshop だけなんですけど、これだけはなかなか…。

有償無償製品問わず、代わりになるもの、代わりにしてもいいと信頼できるものがない気がします。なので、仕方なく、今回も Adobe 税は払います…

それにしても、これから1年半おきの毎製品ごとのアップグレードはキツいなぁ。

学生・教職員個人版 Adobe Photoshop Extended CS6 Macintosh版
学生・教職員個人版 Adobe Photoshop Extended CS6 Macintosh版

(アカデミック版は3万円強。これくらいが適正価格だと思うんだけどねぇ)