【追記】3月14日に「au Wi-Fi 接続ツール」アプリが配布開始となっていたので、リストに追加しました。スポットが地図で見られるのは良いですね。

au からも iPhone が発売!という衝撃から5ヶ月。「au から発売されたらソフトバンク終わるんでは?」などという事前の予想はどこへやら、ソフトバンクの積極的な引き止め施策と au版 iPhone 4S の機能不備まくりなどで

「au じゃ◯◯も××もダメなんでしょ? iPhone はやっぱりソフトバンクだよね」
「ソフトバンクでも大して困ってないし、ソフトバンクのままの方が安いし〜」


なんて感じで推移した、この5ヶ月だったようにも思えます。

ひとことで言えば、

iPhone に対する気合いの入り方がソフトバンクと au では違いすぎた


わけで、au へ MNP したユーザーから見ても当然の結果かな、と思います。

それでも、あちこち旅したい人間にとっては第一にエリアですから、不満や機能不備が多々あっても au に移って大正解だったなぁ〜と、個人的には思っています(連れがソフトバンク版のままなので差は実感できる)。

また、

Siri で遊ぶと au ですら速度抑制基準に引っかかるのにソフトバンクでは…


という状況を見ると、3倍ものパケット速度規制基準が緩く、1日単位で規制解除される au を選んだ利点は大いにあったと思っています。

それにクソみたいな機能不備が徐々に改善されていくのを感じて楽しむという、

au版 iPhone 4S は、まさに人柱上等!な人のための iPhone


だったので、俺向けだったかもしれません(^^;)

そんな人柱向け au iPhone 4S も今月相次いで大改良され、すっかり普通の iPhone に近づいてきました。この間の改善の歴史を振り返ってみると、以下のようになります。

2011年10月 7日iPhone 4S 発売決定
2011年10月14日iPhone 4S 発売(店舗限定)、Wi2 お試しキャンペーン
2011年10月28日au 全ショップでの iPhone 4S 取り扱い開始
2011年11月 8日「au災害用伝言板」アプリ配布開始
2011年12月 4日「au お客さまサポート」アプリ配布開始
2011年12月20日au Wi-Fi SPOT、VPN (PPTP) 対応
2012年 1月27日Eメール (ezweb.ne.jp) の絵文字対応
2012年 2月14日Apple Care+ の分割払い取り扱い開始
2012年 3月 8日iMessage、FaceTime、国際ローミング利用時の事業者選択対応
2012年 3月13日Eメール (ezweb.ne.jp) リアルタイム受信開始
2012年 3月14日「au Wi-Fi 接続ツール」アプリ配布開始


着実ではあるものの、5ヶ月かけて機能不備の8割程度ですから(残る MMS、ヴィジュアル・ボイスメール、国際 SMS は今月中予定ですが)、ソフトバンクならもっと速かったかもねぇ…と思ったりします。

iPhone がなくなると出がらしになってしまうソフトバンクと、あくまで one of them を貫く au とでは力の入れ方に差が出るのは当然かも知れませんし、今さら言ってもな話ですが、将来的に au iPhone を使い続けていこう!と言い切れないわけでして…



ま、そういうことはともかく、以前 iPhone 4S 発売前に

iPhone 4S、現時点でのソフトバンクと au の機能・サービス比較

という記事を書きましたが、あれから状況は大きく変わっていますので、改めて比較表を書きなおしてみます。古いままの記事だけを残しておくのも良くないと思いますので、改訂版。

 auSoftbank
キャリアメール△→◯
(ezweb.ne.jp)

(softbank.ne.jp)
SMS△ (国際SMS不可 ※1)
MMS× (※1)
プラチナバンド対応△ (※2)× (※3)
HSDPA 対応×
理論値最大速度下り 3.1Mbps
上り 1.8Mbps
下り 14.4Mbps (※3)
上り 5.76Mbps
通話と通信の同時利用× (※4)
テザリング××
公衆無線LAN (国内)◯ (無料)◯ (2年間無料 ※4)
公衆無線LAN (海外)×→◯ (有料)×
通信速度抑制基準
    規制期間
直近3日間で 366MB
翌日 (1日単位)
1ヶ月で 1.2GB
翌々月 (1ヶ月単位)
ガラケーからの電話帳移行
留守番電話
割込通話
ボイスメール
無料498円
Visual Voice Mail× (※1)◯ (月額315円)
国際ローミング (※5)
緊急地震速報
FaceTime
iMessage
×→◯
他キャリア・携帯
との絵文字互換
×→◯
VPN (PPTP)×→◯


(※1) 今月中に対応予定

(※2) iPhone 4S の au 800MHz 帯対応は現在移行中の“新 800MHz”と呼ばれるエリアのみで、移行前のエリアでは iPhone 4S は利用できません。ただ、以下のとおり非対応エリアは現在殆どなくなってきています。今年7月までには全エリアがカバーされる予定です。

ISW12HT、ISW11HT、ISW11M、DATA08 にてご利用できないエリア | サービスエリア | au by KDDI

(※3) 今年7月25日以降 900MHz 帯が利用可能になる予定で、900MHz 利用時には HSPA+ 規格(理論値下り 21Mbps)がサポートされる予定

(※3) CDMAの規格上、通話と3Gデータ通信の同時利用はできないが、通話とWi-Fiデータ通信の同時利用は可能。

(※4) ソフトバンクの場合、フラット型パケット定額プラン(バリュープログラム・パケットし放題フラット)に加入している限りは2年間に関係なく無料だが、2段階定額(標準プライスプラン)などその他のプランでは当初の2年間のみ無料。

(※5) どちらも国際ローミングに対応し、海外でのデーター定額も対応(どちらも上限1日 2,980円)しているが、通信方式の違いによる高速データー通信できる国の多さや設定の手間の違いを考慮すると W-CDMA のソフトバンクの方が使いやすいという意見が多数。

なお、au iPhone 4S で国際ローミング時における事業者選択機能ができないことによるパケ死する問題は 2012/3/8 のアップデートで解消されました。ただし、事業者選択対象は GSM サービスのみに限られ、高速データー通信が可能な CDMA サービス事業者は選択対象外なので、使いやすさはソフトバンクに劣ります。



とまぁ、改めて比較してみると

機能制限の差はかなり小さくなってきた


と言えます。

どうしても埋められないのが「通話しながら通信」の可否であり、これは au が CDMA 方式であるかぎり、如何ともしがたい難点です。が、過去にそういう使い方をしたことがあったかというと、なくはなかったけどソフトバンク時代に1〜2回かなぁ…という程度なので、個人的には気になっていません。

ただ、

au が5ヶ月かけて機能不備を改善してる間に
ソフトバンクが 900MHz 帯を取得して電波問題改善への道ができた


のも事実で、「ソフトバンクも少ししたら電波状況がすごく良くなるんだ」という期待をユーザーに抱かせることになり、もうソフトバンク→ au への流れも、ドコモからの MNP で「エリアの問題でソフトバンクは…」というのも小さくなっていくでしょう。

(この場合、900MHz 帯のサービスインで劇的な改善があるなしに関わらず、期待が持てる状況になった時点で au へ乗り換え意欲は下がりますしね)

もちろん、ソフトバンクが 900MHz 帯を取得したからといって 7月25日から即エリア改善されるわけではなく、1〜2年かけて変わっていくことです(バックボーンの問題もありますしね)。

また僻地へのカバーリングは後回しになるようですから、北海道や沖縄の隅の方へ行きたがる私がエリアカバーの点でドコモや au と同じような安心感を得られるのは少し先でしょう。

むしろ個人的には、ソフトバンク 900MHz 帯の利用開始によって「エリアや安定度よりも、通信速度向上はソフトバンクが進むかなぁ」という気はしています。900MHz で HSPA+ の利用も可能になれば、新 iPad など今後の機種での恩恵もあります。

というか、さすがにソフトバンクもこれから電波状況が良くなりこそすれ、悪くなることはないでしょう(と信じたい。バックボーンの事も含めて)。

そういう意味では、

機能差はなくなってきたが、だから au の方が良いよ、とも言えなくなってきた…


というのが本音ですね。

いま iPhone 4S を買うとして、エリア最重視なら現時点なら au を選ぶのも大ありだと思いますが、それ以外は微妙なのは発売の頃と変わらないです。

購入直後の記事で

半年くらい後に

「あー、やっぱ au はダメだわ。電波は糞だけどソフトバンクに戻るわ」

と言ってるかもしれないし、

「サービスも良くなってきたし、やっぱりエリアが広いのが大事だよ」

と言ってるかもしれない。

どちらにしろ、

使ってみなきゃ判らない


ので、私自身は au 人柱上等でございます。


と書いていた自分がいましたが、iPhone 4S の時点で au にしたのは、自分の用途として良い判断だったと思っているものの、相変わらず他人から「どちらが良いの? au が良いの?」と聞かれれば、何とも微妙な答えしかできない今です(^_^;)

ただ、学生、若年層向けにやたら割引する他、iPhone の毎月割が機種変更時も新規・MNP と同じ金額に増額されたりと、それなりに au iPhone を巡る状況も良くなってはいるので、エリア重視、電波安定度重視なら au版を買うのが正解だと思いますけどね。

そして、個人的には au に MNP したことを後悔しているかといえば全くそんなことはなく、

au のエリアやスループット安定度の優位性を感じ続けて満足だった


わけですから。Siri を使ってのパケット増大具合にも同じく au 優位性を感じずにはいられませんでした。

ただまぁ、ホント iPhone に対する待遇の違い、力の入れ具合の差は実感しました…(^_^;)



次期 iPhone 5 では仕様がどうなるか判りませんが、おそらく LTE サポートの入る次期 iPhone では今秋〜年末にスタートするはずの au の LTE サービスがサポートされると期待したいところです。

反面、次期 iPhone のチップに TD-LTE サポートの MDM9615 が採用されて、それが TD-LTE と近い規格の Softbank 4G もサポートされるならこれまた魅力的な話になります(今までの蜜月関係から有り得る話)。

そういった状況を鑑みて、次の iPhone は

・LTE が使えるなら au のまま
・Softbank 4G が使えるならソフトバンクへ戻る
・やっぱり iPhone も SIMロックフリーで docomo Xi プランへ

という3睨み状態で楽しみに待っていようと思います。