昨日3月1日は日本初の LCC ピーチの就航初日で、何とか口実をひねりだして福岡へ赴き、帰りにピーチに乗ってみました。昨日はその搭乗前での時間に準備編として、ピーチの航空券予約に関してちょっと書いてみました。

本日就航!ピーチに早速乗ってみた【予約編】

そして、上記記事を更新した後、21時30分発の福岡→関空最終便に搭乗しました。初日から昼前には1時間遅れという状況で「おぃおぃ、1時間も遅れたら家に帰れないやん」という焦ったことになりましたが、予備機投入で最終便は 10分弱の遅れで済み、無事帰宅できました(^_^;)

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昨日も書いたように、常に変動して2日前からは安い運賃がなくなったり、当日運賃は一気に高くなるといったこと、また過密ダイヤを組んでるので常に遅延との戦いになること、それらのリスクはあるものの、場合によっては極めてリーズナブルなのが LCC ピーチ。

そして実際に搭乗してみると、

搭乗手続きから搭乗・降機に関しては、普通といえば普通


であり、慣れの問題で解決できるように思います。

ただ、色々な部分で混雑時には時間がかかりまくるだろうなぁ…と思う点はあり、搭乗手続き締め切りの早さも含めて

時間と精神に余裕が必要


ですね(搭乗手続きを早めに締め切るのも見てると納得する)。

ピーチに乗る場合は空港到着も余裕を持って、また目的地空港到着後も慌てるようなことはせず、ぶっちゃけ1時間やそこら遅れても平気、というスケジューリングは必要と感じました。そういう点ではイラチで、ギリギリ行動の多い私には厳しいかもしれませんが、安さをもって我慢するしかないですね :-D

また、話題の座席の狭さですが、

前席との間隔の狭さは誰でもすぐ感じる


レベルです。身体の大きい人は結構キツいと思います。

個人的には前席との感覚の狭さも気になりましたが(ギリギリ我慢できるレベルですし、横幅は普通です)、

シートが平板で硬い


ので、前席との間隔という要因以外でも JAL / ANA の普通席より疲れるのは間違いありません。

ハッキリ言ってしまうと

ピーチを降りて関空快速に乗ったら何と快適なことか!


と思ったくらいです。このあたりは、あとで写真で詳しく紹介します。

ともあれ、乗った感想を正直に言えば

ピーチは空の高速バスに例えていたらしいが
高速バスでも4列シートの詰め込みタイプな感じ


です。移動に徹するという割り切りですね。

それでも、関空〜福岡1時間なら十分我慢できます。関空〜千歳2時間はギリギリというか、若いなら問題なくてもオッサンには疲れを残すシートと感じました。

そんなピーチですが、実際の搭乗を搭乗手続きの時点から、写真を中心に順を追って紹介していきたいと思います。

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福岡空港のピーチ搭乗手続き場所は第1ターミナルの一番端、空港ビルの最も南側です
右に自動チェックイン機4台、左に受託手荷物コーナーがあります


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ピーチの偉い人とか空港関係者が後ろの方でずっと見守っていました


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自動チェックイン機は4台、混雑時には並ぶので早め早めが必要


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自動チェックイン機は予約時に示されたバーコードをかざす方式で一般的なもの
今どきの搭乗手続きに慣れていれば、特に戸惑うことはないと思います
(JAL / ANA だと普通 IC カードの類いでしょうけど…)


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予約時にこういった内容が表示されてプリントアウトしてチェックイン機へ
と書いてあるが…


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スマートフォンでメールにあるバーコード画像をかざしても問題なかった


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私の場合はプリントアウト用の画面を PDF 出力して iPhone の GoodReader へ


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このようにバーコードの部分を拡大して、先のように自動チェックイン機にかざしました


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受託手荷物がある場合には自動チェックイン機の横にあるコーナーへ
手荷物を預けるのが1〜2箇所しかないので盆暮れGW などでは激混みになりそう…
(写真は私が何点か質問した件について皆で考えてるところ…結局不明だったんだけどね ^^;)


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特殊な関空以外では、手続き後は普通に検査場を通って待合室へ
このあたりからは(関空以外は)他社と何ら変わりません
(福岡空港では機内へもボーディングブリッジ使用でした)


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ピーチ初日最終便を待つ乗客
この日の福岡→関空最終便は5割くらいの搭乗率でした
(時間的に帰れる範囲が限定される便としては上々?)


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21:30 発の便でしたが、少し遅れて 21:25 頃に搭乗開始
この搭乗の列がなかなか進まないなぁ、と思ったら…


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なんと、発券されたチケットのバーコードを手持ちリーダーで読み取り(一人)
そりゃなかなか進まんわ。混雑時には複数で対応すると思うんだけど…だよね?


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ゲートの中ではピーチの偉い人?が、ご挨拶
ちなみにピーチの係員は、搭乗時間までは搭乗手続きのところにいて
その後搭乗ゲートのところで業務を行なっていました。1人2役。
(でもピーチの制服着てる人たちは、受け答え的に社員っぽくなかったけど…)


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これがピーチの機内!
といっても、パッと見は座席の色以外、普通の A320 と変わりません
が…


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座席に座って横を見たところ
前後間隔はかなり狭く、ギリギリです…あとシートが結構直角(笑)
座席に座ろうと、シートの間に入った瞬間に「狭っ!」と感じるくらい
ただし、横幅は通常通り(A320 として一般的な 3-3列配置ですし)


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167cm で短足の私が足を引いたところ。殆ど前席との余裕はありません
前席シート下に入れたカバンを取るのもギリギリ
身体が大きい人だとシート下のものを取るのは無理でしょう


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前席との間隔がギリギリですから、シートポケットも薄いネット
文庫本や薄い雑誌が入るくらいです


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ギリギリなんとかペットボトルは入りますが、足に当たります
というか、前席の人がシートを倒すと終わります


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前の列の中央の人が少し背もたれを倒したところ
前席のシートを倒してない私の席でもギリギリなのに
シートを倒されたら結構キツいことが判りますかね…?


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シートテーブルを出して、ノートPC ライクにした iPad などを置いてみたところ
少々腹は出てますが、デブりまくりとまではいかない私でも
シートベルトがテーブルに軽く触れるくらいの余裕しかありません
これで前席の人がシートを倒してきたら…テーブル利用は厳しいものがあります(^_^;)
ノートPC は 11インチなら何とか、13インチは前席がシート倒すと無理でしょう


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シートポケットに入っているのは、機内販売メニューと安全のしおり、エチケット袋のみ
機内誌その他は全くありません。
というか、前述のとおり、ポケットは最小限ですからね…


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座席は少々狭くても、頭上の収納棚は通常通り


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7列目(エンジンのすぐ前あたり)から前方を見たところ
CA さんは若いですが、ちょっとまだ素人っぽさが…
この便のアナウンスは大阪弁丸出しでした(イイけどね)


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飛行中、窓の下すぐのエンジンを見る。これもピーチ色
ちなみに、離着陸時に機内照明を消さないのは ANA 系を感じさせました


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関空では沖止めでタラップで地上へ
初日ということで機内外で記念写真を撮る人が多かったです
(私もその一人ですが X-)


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ピーチは後ろのドアからもタラップで乗客を降ろしていました
最近の国内では珍しい光景だと思います
(素早い乗客入れ替えのための必要措置だと思いますが)


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その後はバスで移動ですが、これが結構時間がかかります(5分以上)
到着から電車との接続時間は余裕を見ておいたほうが良いと思います
(受託手荷物なしで 20分程度)


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沖止めからのバスはターミナルビルじゃなく、ビルから外の場所に止まります
リムジンバスの乗り場から更に外れたところです
受託手荷物の受け取りもここで行われます
これも、飛行機と言うよりはバスの感覚ですね


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先ほども書きましたが、関空快速に乗ったら楽なこと!
ハッキリ言って、シートも前席との余裕も快速・新快速の圧勝です
ピーチのシートは硬くて平板ですから疲れます…



とまぁ、こんな感じでした。

正直疲れる座席だけど、値段によってはまた使いたい


とは思います。

ただ、北摂の人間にとっては関空みたいな辺鄙なところへ行くのが問題であり、飛行機に乗ってる時間は 40分、飛行機降りてからが2時間ですからね。伊丹からなら飛行機降りて 30分で家に帰れますから、正直よほど安くないとなぁ…というのはあります。

あと、

この座席の前後間隔の狭さを体験すると
足元の広い席が追加料金 840円というのも納得


してしまいます。

それでも、ピーチが安いといっても、アレコレとオプションを付けていくとピーチもそんなに安くなくなってしまうので、そのあたりは妥協が必要ですが、今度からは足元の広い座席のオプションも考えていいかも、と思いました。ホントに。

後日また書き残したことその他について触れようと思いますが、まずは初日の搭乗記でした。

【追記の話】→ 割りきれば使えるピーチ、しかし安いとは限らない