なんというか、いつでも発表・発売できる状態にあったんでしょうね。

いま発表して、今月末に発売できるなら
何故 CP+ で出さなかったの?


という感じですが、キヤノンお得意の「後出し」を今回もやりたかったのでしょうか。といっても、D700 と 5D Mark II の時と同様(ある意味逆に)D800 とカブる感じがないわけですが…

ともあれ、スペックを見ていくと

Mark II 発売後の EOS 7D や最新 EOS 1D X から
リニューアルや追加された機能をまとめて盛り込んだ


って感じであり、また

3年半近いブランクを埋めるための機能強化


とも言えます。なにせ、前モデル発売は 2008年!ですからね。その間のトレンドに追従するだけでも色々と機能強化になりますが、正直それが主という感じもします。

そういう意味で、誤解を恐れずに言えば

冒険ゼロ、予想通り、コンサバ・モデルチェンジ


と言えるかと。

それが必ずしも悪いことではありませんが、それで値段的に戦略価格を出してきたなら驚きもしますが、従来通り初物価格は 35万円。正直、全く興奮しようのないモデルチェンジではあります。

で、5D Mark III の内容をざっとまとめると以下のとおり(噂どおり)。


  • 画素数微増の 2,230万画素

  • 常用感度 ISO 25600(拡張設定 ISO 102400)

  • DIGIC 5+ シングル搭載

  • 連写速度 秒6コマ

  • 連写可能枚数は JPEG で 16,720枚(事実上の無限)、RAW 18枚、RAW+JPEG 7枚

  • EOS-1D X 同等の AFシステム
    (クロス測距最大 41点、中央 5点はデュアルクロス、従来1D系F2.8と同等の F4測距精度など)

  • AEシステムは EOS 7D から採用の iFCL測光システム

  • レリーズタイムラグは 59ms(7D 同等)

  • EOS 初の HDR 撮影機能

  • EOS 1D X 同等の多重露出機能

  • ファインダー視野率が約100%に(倍率 0.71、アイポイント 21mmは従来同等)

  • EOS 7D で採用されたインテリジェントビューファインダー
    (光学ファインダー上に設定状態その他を透過表示するファインダーシステム)

  • 前項により、ファインダースクリーン交換不可

  • 2軸式電子水準器搭載

  • CF/SD ディアルスロット

  • 防塵防滴構造

  • シャッター耐久回数 15万回

  • バッテリーは Mark II と同じ

  • EOS-1D X 同様にフル HD だけでなく 720p 60p 動画の撮影、ALL-I と IPB形式の撮影が可能に

  • 動画のためのヘッドホン端子 EOS 初搭載

  • サイズは幅は Mark II 同等、高さ 2.9mm、奥行き 1.4mm 拡大、重量 50g 増加


といったところでしょうか。

細かい点では、以下のような点も挙げられてます。

  • ISO オートの上限/低速限界設定が 5D 系列でもようやく可能に(残るは 7D のみ…)

  • 露出補正は±2段から±5段に拡大、オートブラケットは 2/3/5/7枚が可能になった

  • ローパスフィルターは前モデルと同じ厚み(元々薄め)

  • DIGIC 5+ 搭載でレンズ補正が周辺光量補正だけじゃなく倍率色収差、軸上色収差に対応

  • DPP 新バージョンのデジタルレンズオプティマイザー対応の RAW

  • 再生モードでの2画面比較再生機能

  • カメラ内 RAW現像、JPEG 画像のリサイズが(ようやく)可能になった



こうしてみると「今さらこんな機能が強化点!?」という気もしますが、先にも書いたように

前モデル発売は 2008年11月29日


ということを思い返してみれば、今さら?と思う強化点も当然であります。

殆どコンパクトデジカメ状態の頻繁なモデルチェンジを繰り返すミラーレス機とは違って、

3年以上、余裕で現役


なわけです。3年経って今なお EOS 5D Mark II より高画質なコンシューマー向けデジタルカメラがどれだけあるのか?を考えれば自明です。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkII
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkII

(半額になってる Mark II を在庫があるうちに買うかな…と悩む)


ニコンの新型 D800 は D700 での低画素志向から一気に断トツの高画素機となりましたが、5D Mark III は実に従来通りで、前モデルの頃とは逆の立場になりました。ニコン信者の方は「画素数なんてそんなに要らんのや」と言ったり、「画素数は多い方が良い」と言ったり大変ですが、D3 以降は刺激的な日々を送られているようで楽しそうではあります X-)

(ノイズリダクションの方向性も昔と最近ではニコンとキヤノンの方向性が逆転しような感じはあるような印象をうけていますが…)

キヤノンは 5D Mark II が動画方面で絶大に成功したこともあって Mark III ではキープコンセプト、保守的なモデルチェンジで終わってしまったのも、キヤノン的には

「まぁ今回はこんなもんで」


と思ったのでしょう。ユーザー的にもそう思いたくなる会社ですからね(^_^;)

今後はニコンがドーンと安いフルサイズを出してきたりして、キヤノンの尻に火をつけたりしてくれることを期待していますが、どちらもフルサイズは安売りしないでしょうね…

というか、世の中大勢はミラーレスの適当なカメラで十分ですし、そこに一番大きな市場と利益があるわけですから、フルサイズだの高速連写だのと言ってるのはニッチまたはヲタクですね。

いずれにせよ、個人的には

名前が 5D X じゃなく Mark III で良かった


って感じです。1D と同じく X になって「7D はなくなりまーす」なんてことにならずに一安心。

いや、まだ安心はできませんが、これで懸案の 5D 後継機は発表・発売されたことですし

秋の Photokina では 7D Mark II ですよね!?ね?


という期待が高まります。いやホント、頼みますよ。APS-H がなくなった今、APS-C しかないんですし。

7D のモデルチェンジはコンサバらなくて良いから!


5D Mark III を見たあとではそう思っちゃいます。まぁどうなるかは(出るかどうかも含めて)判りませんけどね。

いやホント、7D は華麗にスルーされて D800 対抗の EOS 3D 出してみました〜というだけで終わられると、望遠系ユーザーとしては悲しくなりますから。

5D Mark III も余裕ができたら欲しい気はしますが、余裕ができたら 5D より 1D 系へ戻る方が先かな…ってか、このご時世、そんな余裕ができるとも思えませんが(>_<)

(それより状態の良い初代 EOS 5D があったら買い戻そうかな…とは、以前から何度も思ってる。いま見ても 5D の写真は結構良いし、RAW を今のソフトで現像しなおせば十分イケる)

キヤノン:EOS 5D Mark III|概要(公式サイト)
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