先週は週末まで真冬の北海道へまた行ってましたが、技術の進歩といいますか、通信インフラの進歩は素晴らしく、日本ではどんな僻地へ行っても、都市部と変わらないレベルでネット情報に接することができる時代になりつつあることを改めて実感しました。
今回特に驚いたのが、北海道最高峰の大雪山・旭岳にある旭岳温泉にも光回線であろう高速通信が可能になっていたこと。3年前に泊まった時は結構苦労したもんですが…
旭岳温泉は旭川から1時間強、強烈な寒さで知られる旭川盆地から更に山を登った酷寒の地、かつ静かな温泉なのですが、今回行ってみると宿のロビーには無線 LAN が入っており、ちょっと速度計測してみると…
いやー、驚きました。こんな北海道の山中にある宿、氷点下 20℃当たり前の世界でも快適快速にネットができて、普通に自宅にいるのと変わらないレベルでネットニュースを見たり、SNS したり、VPN 繋いでメンテしたり…
一日中氷点下のパウダースノーに囲まれて、極楽な温泉に思う存分浸かって、下界の喧騒と切り離されつつも、ネットだけはストレスない速度で繋がっている。いい時代になったものです…
ちなみに、旭岳温泉はドコモと au はまずまず(圏外になる場所あり)、ソフトバンクはエリア内だけど圏外多発の山奥ゆえ、iPhone を au にして良かった!というのはありました。特に旭岳ロープウェイの上ではソフトバンクは完全に圏外なので、au だからこそ写真付ツイート飛ばしまくりも可能でした :-)
さて、そんな山奥の宿に滞在中、Apple が日本の iTunes Store を大きく変更したというニュースがありました。北海道の山の中に滞在しつつ、その報にはホント驚きました。
という感じです。既に数日前のニュースなので旧聞に属する話ですが、旅から戻ってきた自分の整理のために、変更点を少しまとめておきました。
アメリカ本国では iOS 5 とともにリリースされた「iTunes in the Cloud」、パソコンでも iPhone でも iPad でもどこでも iTunes Store で音楽を買えば、他の iTunes 登録デバイスにも自動的にダウンロードされる機能。そして、楽曲の再ダウンロードも可能になりました。
既にアプリについてはパソコンのバックアップなしでも良くなり、必要な時にアプリは AppStore から再ダウンロード、iPhone / iPad を初期化した後のレストア時も前にインストールしていたアプリは自動的に再ダウンロードしてくれますし、iPhone で購入したアプリは iPad にも自動的にインストールされました。
それが今度は音楽でも同様になるということです(iTunes Store で購入した楽曲に対して、のみですが)。
となり、パソコンの iTunes なしでの運用がまた一歩進んだ、と言えます。
ただ、レコード会社との契約の問題で iTunes Store で発売していた曲がある日発売されなくなることもあるわけで、以前は売っていた楽曲の再ダウンロードについては怪しいので、まだまだパソコンの iTunes はあった方が良いことには間違いありません。
【追記】Apple からの公式コメントとして「販売が終わっているものについては再ダウンロードできない可能性がある」とのこと。→ 米Apple担当者に聞く「日本での音楽ビジネス強化」 -AV Watch
iOS 5 からは iCloud によるバックアップ・リカバリーが可能になって、旅先・出張先で iPhone / iPad がおかしくなって初期化してもクラウド経由で元の環境が戻せることが大きな魅力ですが、その際に楽曲だけは元に戻せませんでした。
しかし、これからは iTunes Store で購入した楽曲については、どこでもネット回線があれば戻せるようになったわけで、CD じゃなく iTunes Store で購入するメリットが増えたと言えるでしょう。
パソコンや他のデバイスで購入した楽曲の自動ダウンロードを有効にするには
設定→Store の上記スイッチをオンにする必要がある
今まで iTunes アプリは Wi-Fi に接続していないと使えず、3G 接続時には「Wi-Fi に接続してから使って下さい」というメッセージが表示されていました。
これはもちろん日本だけのことで、iPhone 発売にあたりレコード会社側が配信を許可する際に“着メロとは違う”ことの条件として取り引きした結果だと言われていましたが、ようやくそんな馬鹿な制約もなくなりました。
後述するように1曲の単価が既存着メロに近い値段になったことも 3G 接続解禁の理由なのかもしれませんし、既存着メロの売上減少が顕著なのが理由かもしれませんが、いずれにせよ、お馬鹿すぎる制約がなくなったのは喜ばしいことです。
(3G 接続時にも iTunes アプリが使えるようになった)
今までも EMI など一部のレコード会社は iTunes Plus による楽曲配信を行なっていましたが、今回全曲 iTunes Plus による配信に切り替わったようです。
2007年に iTunes Plus が始まり、アメリカの iTunes Store では 2009年1月に全曲 iTunes Plus 移行となりましたから、それから3年遅れですが、日本でもようやく実現されたことは喜ばしいです。
もっともそれに伴って
されてしまってますが、今後の取り回しを含めれば、それくらいは許容できるのではないでしょうか。もし将来 Apple が潰れて、iPhone / iPod がなくなっても他のデバイスで聴けるようになるのですから :-)
ちなみに iTunes Plus で購入した楽曲ファイルはコピープロテクトなしですが、
ので、DRM なしだからといってばら撒いたりすると誰のファイルか突き止められて御用となりますので、お気をつけを。
また、従来の iTunes 販売楽曲は 128Kbps、Plus では 256Kbps ですから、
ので、iPhone / iPod の容量に余裕がないと入りきらなくなってしまいますので注意が必要です。
買わない奴はどうやっても買わないし、買う人は使いやすくなればなるほど買ってくれる、というのが明らかになっての DRM 廃止、コピープロテクト廃止なわけですが、そんな条件は飲めないというレコード会社、アーティストもいます。
今回 Apple は日本の iTunes Store でも「全曲 DRM なし iTunes Plus で配信」を押し通したことで、相当数の国内レーベルが配信停止になっています。
B'z などビーイング系や、マーベラス、ジェネオン、ランティス、サンライズなどのアニソン系レーベルも配信停止になった楽曲が多数にのぼるようです。
ただし、
多いようですので、いまストアから消えていてもしばらくしたら復活する楽曲もあるでしょう。まぁ今もなお iTunes Store には配信しない国内レーベルも少なくないですので、DRM なしを許容しない狭量なところはあるでしょうが…
なお、配信した楽曲の再ダウンロードについては可能不可能が明示されていませんので、パソコンなしでも iTunes で購入した楽曲が全て戻る保証は(現在のところ)ありません。
iTunes Store と日本国内レコード会社の対立構図の象徴みたいに言われてきた、ソニー・ミュージックエンタテイメントの日本 iTunes Store 楽曲未配信がようやく崩れました。まだ洋楽の一部の曲だけの配信開始ですが、iTunes Plus その他の改訂とともに大きな転換点でしょう。
なにせアメリカその他の iTunes Store では開設当初から普通に配信していたソニーが、なぜか日本だけは配信を拒否していたわけですから、色々な理由はあったにせよ、全くおかしな話でした。そしてこれでまた1つ、「日本の iTunes Store は…」という点がなくなりました。
洋楽ではソニーの楽曲は外せませんし(邦楽もだけど)、今度は EMI も買収したわけですから、ソニーが iTunes Store に配信してくれるメリット、安心感は大きいですし、個人的には今回の中で一番大歓迎の変化ですね。
iTunes Store が登場して音楽を変えたことは幾つもありますが、その中の1つとして「アルバムの中の好きな1曲だけを買うことができる」という利点は音楽の聞き方、買い方を変えたと思います。
反面、それを嫌うアーティストもいて、個人的にはそのことも理解できましたが、実際には私もその恩恵に預かったことはありました。
そして、そのアルバムを買ってもらうための施策として、
「アルバムの一部の曲だけを購入したあと、アルバム全曲が欲しくなった場合には、アルバムの価格−購入金額でアルバムが買える」
というのが、Complete My Album 機能。既にアメリカなどでは導入されましたが、このタイミングで日本でも実現されました。
デジタルならではの売り方で、これをやることで得する人はいても誰も損しないはずですから導入されて良かったと思います。シングルカット曲だけ購入して気に入ったら、あとでアルバムを差額で買えるなら、ずっと敷居はさがりますからね。
着信音カテゴリーが急に強化され、ビートルズの着信音がフィーチャーされています。私は自作しているんで、特に必要ではないんですが、手軽に買えるのは良いでしょうね。ガラケーから移行してきた人には重要です。
まぁ一曲 250円というのは、iTunes Store の他の相場からすると高いと思いますが…
リスナーとしては無関係だけれども、配信者・制作者側のツールとして、iTunes Store 配信用のマスタリングツールやガイドラインを公開している。
同時に iTunes Store にも「Mastered for iTunes」というコーナーが設けられていて、今のうちに Mastered for iTunes にしておけば少し目立つかも?的なキャンペーンもやっている。
AV Watch のインタビュー記事で明らかになったが、iTunes Match が今年後半にも日本でもサービスインされるとのこと。今までの日本の音楽業界の流れからするとニワカに信じがたいことだが、今回の iTunes Store の変化を見れば納得してしまう。
とはいえ、iTunes Match は「買ったわけじゃない楽曲も含めて買ったことにする」サービスだから、お金になるなら柔軟に対応するアメリカの音楽業界と違って、何でも権利権利な日本の音楽業界が素直に頷くとは思えなかったのだが、これも時代の変化なのだろうか…
iTunes Match の機能は
というもので、特に2点目は日本では難しいなぁ…と思っていたのが実現されるなら、本当にうれしい話。
私の音楽ライブラリは結構昔にエンコードしたファイルも引きずっていて、128Kbps MP3 なんていう音楽を聞くのに最低限なレベルの音質なファイルもあるので、それを自動的に 256Kbps AAC に置き換えられるなら、それだけでも価値があるように思ってます。
アメリカでは年額 $24.99 ですが、そのレベルならもちろん、日本の諸事情のために少し高くなっても、ぶっちゃけ年間5千円くらいまでなら一も二もなく出しちゃうかな、という感じですね。
というわけで、改めて整理してみると、本当に画期的で
というべき変化でした。そして、iTunes Match が楽しみです!
まずは、さっそく購入楽曲を iTunes Plus へアップグレードしておきましょうかね :-)
あ、そうそう
ですので、アップグレードその他で iTunesCard が必要になりそうな人は、お早めに。
■ 【また】サークルKサンクス、iTunes Card 割引セールを9日から【やるよ】
今回特に驚いたのが、北海道最高峰の大雪山・旭岳にある旭岳温泉にも光回線であろう高速通信が可能になっていたこと。3年前に泊まった時は結構苦労したもんですが…
旭岳温泉は旭川から1時間強、強烈な寒さで知られる旭川盆地から更に山を登った酷寒の地、かつ静かな温泉なのですが、今回行ってみると宿のロビーには無線 LAN が入っており、ちょっと速度計測してみると…
いやー、驚きました。こんな北海道の山中にある宿、氷点下 20℃当たり前の世界でも快適快速にネットができて、普通に自宅にいるのと変わらないレベルでネットニュースを見たり、SNS したり、VPN 繋いでメンテしたり…
一日中氷点下のパウダースノーに囲まれて、極楽な温泉に思う存分浸かって、下界の喧騒と切り離されつつも、ネットだけはストレスない速度で繋がっている。いい時代になったものです…
ちなみに、旭岳温泉はドコモと au はまずまず(圏外になる場所あり)、ソフトバンクはエリア内だけど圏外多発の山奥ゆえ、iPhone を au にして良かった!というのはありました。特に旭岳ロープウェイの上ではソフトバンクは完全に圏外なので、au だからこそ写真付ツイート飛ばしまくりも可能でした :-)
さて、そんな山奥の宿に滞在中、Apple が日本の iTunes Store を大きく変更したというニュースがありました。北海道の山の中に滞在しつつ、その報にはホント驚きました。
日本じゃダメだと諦めていたことが変わった
という感じです。既に数日前のニュースなので旧聞に属する話ですが、旅から戻ってきた自分の整理のために、変更点を少しまとめておきました。
(1)日本でも iTunes in the Cloud 開始
アメリカ本国では iOS 5 とともにリリースされた「iTunes in the Cloud」、パソコンでも iPhone でも iPad でもどこでも iTunes Store で音楽を買えば、他の iTunes 登録デバイスにも自動的にダウンロードされる機能。そして、楽曲の再ダウンロードも可能になりました。
既にアプリについてはパソコンのバックアップなしでも良くなり、必要な時にアプリは AppStore から再ダウンロード、iPhone / iPad を初期化した後のレストア時も前にインストールしていたアプリは自動的に再ダウンロードしてくれますし、iPhone で購入したアプリは iPad にも自動的にインストールされました。
それが今度は音楽でも同様になるということです(iTunes Store で購入した楽曲に対して、のみですが)。
iTunes Store で買った楽曲に関してはバックアップが基本的になくてもOK
となり、パソコンの iTunes なしでの運用がまた一歩進んだ、と言えます。
ただ、レコード会社との契約の問題で iTunes Store で発売していた曲がある日発売されなくなることもあるわけで、以前は売っていた楽曲の再ダウンロードについては怪しいので、まだまだパソコンの iTunes はあった方が良いことには間違いありません。
【追記】Apple からの公式コメントとして「販売が終わっているものについては再ダウンロードできない可能性がある」とのこと。→ 米Apple担当者に聞く「日本での音楽ビジネス強化」 -AV Watch
iOS 5 からは iCloud によるバックアップ・リカバリーが可能になって、旅先・出張先で iPhone / iPad がおかしくなって初期化してもクラウド経由で元の環境が戻せることが大きな魅力ですが、その際に楽曲だけは元に戻せませんでした。
しかし、これからは iTunes Store で購入した楽曲については、どこでもネット回線があれば戻せるようになったわけで、CD じゃなく iTunes Store で購入するメリットが増えたと言えるでしょう。
パソコンや他のデバイスで購入した楽曲の自動ダウンロードを有効にするには
設定→Store の上記スイッチをオンにする必要がある
(2)日本国内で3G接続時の iTunes アプリ利用解禁
今まで iTunes アプリは Wi-Fi に接続していないと使えず、3G 接続時には「Wi-Fi に接続してから使って下さい」というメッセージが表示されていました。
これはもちろん日本だけのことで、iPhone 発売にあたりレコード会社側が配信を許可する際に“着メロとは違う”ことの条件として取り引きした結果だと言われていましたが、ようやくそんな馬鹿な制約もなくなりました。
後述するように1曲の単価が既存着メロに近い値段になったことも 3G 接続解禁の理由なのかもしれませんし、既存着メロの売上減少が顕著なのが理由かもしれませんが、いずれにせよ、お馬鹿すぎる制約がなくなったのは喜ばしいことです。
(3G 接続時にも iTunes アプリが使えるようになった)
(3)日本でも全曲コピープロテクトなし/高音質の iTunes Plus による楽曲配信になった
今までも EMI など一部のレコード会社は iTunes Plus による楽曲配信を行なっていましたが、今回全曲 iTunes Plus による配信に切り替わったようです。
2007年に iTunes Plus が始まり、アメリカの iTunes Store では 2009年1月に全曲 iTunes Plus 移行となりましたから、それから3年遅れですが、日本でもようやく実現されたことは喜ばしいです。
もっともそれに伴って
多くの曲が1曲50円程度の値上げ
されてしまってますが、今後の取り回しを含めれば、それくらいは許容できるのではないでしょうか。もし将来 Apple が潰れて、iPhone / iPod がなくなっても他のデバイスで聴けるようになるのですから :-)
ちなみに iTunes Plus で購入した楽曲ファイルはコピープロテクトなしですが、
ファイルに Apple ID が埋め込まれている
ので、DRM なしだからといってばら撒いたりすると誰のファイルか突き止められて御用となりますので、お気をつけを。
また、従来の iTunes 販売楽曲は 128Kbps、Plus では 256Kbps ですから、
iTunes Plus にするとファイル容量も増える
ので、iPhone / iPod の容量に余裕がないと入りきらなくなってしまいますので注意が必要です。
(4)全曲 iTunes Plus 配信にともない、iTunes で配信停止した国内レーベルが続出
買わない奴はどうやっても買わないし、買う人は使いやすくなればなるほど買ってくれる、というのが明らかになっての DRM 廃止、コピープロテクト廃止なわけですが、そんな条件は飲めないというレコード会社、アーティストもいます。
今回 Apple は日本の iTunes Store でも「全曲 DRM なし iTunes Plus で配信」を押し通したことで、相当数の国内レーベルが配信停止になっています。
B'z などビーイング系や、マーベラス、ジェネオン、ランティス、サンライズなどのアニソン系レーベルも配信停止になった楽曲が多数にのぼるようです。
ただし、
配信を完全に止めたわけじゃなく iTunes Plus 対応作業中というところも
多いようですので、いまストアから消えていてもしばらくしたら復活する楽曲もあるでしょう。まぁ今もなお iTunes Store には配信しない国内レーベルも少なくないですので、DRM なしを許容しない狭量なところはあるでしょうが…
なお、配信した楽曲の再ダウンロードについては可能不可能が明示されていませんので、パソコンなしでも iTunes で購入した楽曲が全て戻る保証は(現在のところ)ありません。
(5)ソニーがようやく国内の iTunes Store で配信開始(洋楽中心で少しずつ)
iTunes Store と日本国内レコード会社の対立構図の象徴みたいに言われてきた、ソニー・ミュージックエンタテイメントの日本 iTunes Store 楽曲未配信がようやく崩れました。まだ洋楽の一部の曲だけの配信開始ですが、iTunes Plus その他の改訂とともに大きな転換点でしょう。
なにせアメリカその他の iTunes Store では開設当初から普通に配信していたソニーが、なぜか日本だけは配信を拒否していたわけですから、色々な理由はあったにせよ、全くおかしな話でした。そしてこれでまた1つ、「日本の iTunes Store は…」という点がなくなりました。
洋楽ではソニーの楽曲は外せませんし(邦楽もだけど)、今度は EMI も買収したわけですから、ソニーが iTunes Store に配信してくれるメリット、安心感は大きいですし、個人的には今回の中で一番大歓迎の変化ですね。
(6)国内販売楽曲に対する Complete My Album 機能の開始
iTunes Store が登場して音楽を変えたことは幾つもありますが、その中の1つとして「アルバムの中の好きな1曲だけを買うことができる」という利点は音楽の聞き方、買い方を変えたと思います。
反面、それを嫌うアーティストもいて、個人的にはそのことも理解できましたが、実際には私もその恩恵に預かったことはありました。
そして、そのアルバムを買ってもらうための施策として、
「アルバムの一部の曲だけを購入したあと、アルバム全曲が欲しくなった場合には、アルバムの価格−購入金額でアルバムが買える」
というのが、Complete My Album 機能。既にアメリカなどでは導入されましたが、このタイミングで日本でも実現されました。
デジタルならではの売り方で、これをやることで得する人はいても誰も損しないはずですから導入されて良かったと思います。シングルカット曲だけ購入して気に入ったら、あとでアルバムを差額で買えるなら、ずっと敷居はさがりますからね。
(7)着信音配信強化
着信音カテゴリーが急に強化され、ビートルズの着信音がフィーチャーされています。私は自作しているんで、特に必要ではないんですが、手軽に買えるのは良いでしょうね。ガラケーから移行してきた人には重要です。
まぁ一曲 250円というのは、iTunes Store の他の相場からすると高いと思いますが…
(8)配信者側のための Mastered for iTunes 提供
リスナーとしては無関係だけれども、配信者・制作者側のツールとして、iTunes Store 配信用のマスタリングツールやガイドラインを公開している。
同時に iTunes Store にも「Mastered for iTunes」というコーナーが設けられていて、今のうちに Mastered for iTunes にしておけば少し目立つかも?的なキャンペーンもやっている。
(9)iTunes Match 今年後半に日本導入!?
AV Watch のインタビュー記事で明らかになったが、iTunes Match が今年後半にも日本でもサービスインされるとのこと。今までの日本の音楽業界の流れからするとニワカに信じがたいことだが、今回の iTunes Store の変化を見れば納得してしまう。
とはいえ、iTunes Match は「買ったわけじゃない楽曲も含めて買ったことにする」サービスだから、お金になるなら柔軟に対応するアメリカの音楽業界と違って、何でも権利権利な日本の音楽業界が素直に頷くとは思えなかったのだが、これも時代の変化なのだろうか…
iTunes Match の機能は
- iTunes Store で購入していない楽曲をクラウドでバックアップする(最大 25,000 曲)
- パソコンの iTunes に登録している楽曲をサーチして、Apple 側で持ってる楽曲と一致(マッチ)したものは(それがどんな方法で入手した音楽ファイルでも)購入したものと同じ扱いになる
- マッチした楽曲は手元からクラウドへのアップロードは行われず、iTunes Store で購入したものと同じく iTunes Plus と同等のファイルを利用することが可能
- マッチしなかった楽曲はアップロード、バックアップされる(AIFF や WAV ファイルは 256 kbps AAC にエンコードされる)
- アメリカでは年額 $24.99
というもので、特に2点目は日本では難しいなぁ…と思っていたのが実現されるなら、本当にうれしい話。
私の音楽ライブラリは結構昔にエンコードしたファイルも引きずっていて、128Kbps MP3 なんていう音楽を聞くのに最低限なレベルの音質なファイルもあるので、それを自動的に 256Kbps AAC に置き換えられるなら、それだけでも価値があるように思ってます。
アメリカでは年額 $24.99 ですが、そのレベルならもちろん、日本の諸事情のために少し高くなっても、ぶっちゃけ年間5千円くらいまでなら一も二もなく出しちゃうかな、という感じですね。
☆
というわけで、改めて整理してみると、本当に画期的で
日本における第二の iTunes Store オープン
というべき変化でした。そして、iTunes Match が楽しみです!
まずは、さっそく購入楽曲を iTunes Plus へアップグレードしておきましょうかね :-)
あ、そうそう
サークルKサンクスの iTunes Card 割引は明日まで!
ですので、アップグレードその他で iTunesCard が必要になりそうな人は、お早めに。
■ 【また】サークルKサンクス、iTunes Card 割引セールを9日から【やるよ】