日本のカメラの祭典「CP+」開幕を明後日に控え、今日はニコン・キャノン両巨頭の新製品発表があり、明日も続くメーカーはあってカメラ方面は賑やかになっています。
個人的には D800 の発表を横目に見ながら、「F2.8 単焦点で7万8万とかアホかー!」と IS USM 化した EF 24/28mm の値段の高さに憤慨していますが…(買う気でいたのに /_;)
ニコン D800 も素晴らしいカメラで EOS ユーザーとしては話が盛り上がれるのが羨ましい限りですが、キヤノンは“順番”や“ヒエラルキー”を頑なに守る会社ですので、1D X が発売されてから 5D Mark3、7D Mark2 なのは判っていますってば…
そんななかで NEX-7 は半年近く前の発表された製品とはいえ、CP+ に向けた新製品(未発表分の噂含む)と比較しても見劣らないと感じます(ボディだけを見れば、ですし、明日直接対決なライバルがやってきますが ^^;)。
そんななか、本来のユーザーたる購入者の友人が帰ってきたので NEX-7 はお返し致しました。ホント、返す返すも後ろ髪を惹かれる思いではありました…(^_^;)
ということで、2週間近くに渡って長々ダラダラと書いてきた NEX-7 の記事についても、いったん締めとなります。
■ SONY の「7」は気合いの証 〜 本日発売 NEX-7 ファーストインプレッション(1)
■ このサイズなのに操作性は抜群 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(2)
■ NEX-7 高感度画質を適当にチェック&他機種と比較してみた
■ ボディは満点文句なし!だけど… 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(3)
■ NEX-7 感度別比較再び & レンズ毎定点撮影写真 + 諸々サンプル
■ NEX-7 で動きモノ撮り… 所詮ミラーレス、でも MF で撮れる 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(4)
■ そろそろ、まとめて不満を吐き出そうか 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(5)
最後に NEX-7 を2週間近く使ってきての全体的な印象を改めて、また言い足りなかった分も含めて、つらつらと述べておこうと思います。
個人的には D800 の発表を横目に見ながら、「F2.8 単焦点で7万8万とかアホかー!」と IS USM 化した EF 24/28mm の値段の高さに憤慨していますが…(買う気でいたのに /_;)
ニコン D800 も素晴らしいカメラで EOS ユーザーとしては話が盛り上がれるのが羨ましい限りですが、キヤノンは“順番”や“ヒエラルキー”を頑なに守る会社ですので、1D X が発売されてから 5D Mark3、7D Mark2 なのは判っていますってば…
そんななかで NEX-7 は半年近く前の発表された製品とはいえ、CP+ に向けた新製品(未発表分の噂含む)と比較しても見劣らないと感じます(ボディだけを見れば、ですし、明日直接対決なライバルがやってきますが ^^;)。
そんななか、本来のユーザーたる購入者の友人が帰ってきたので NEX-7 はお返し致しました。ホント、返す返すも後ろ髪を惹かれる思いではありました…(^_^;)
ということで、2週間近くに渡って長々ダラダラと書いてきた NEX-7 の記事についても、いったん締めとなります。
■ SONY の「7」は気合いの証 〜 本日発売 NEX-7 ファーストインプレッション(1)
■ このサイズなのに操作性は抜群 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(2)
■ NEX-7 高感度画質を適当にチェック&他機種と比較してみた
■ ボディは満点文句なし!だけど… 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(3)
■ NEX-7 感度別比較再び & レンズ毎定点撮影写真 + 諸々サンプル
■ NEX-7 で動きモノ撮り… 所詮ミラーレス、でも MF で撮れる 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(4)
■ そろそろ、まとめて不満を吐き出そうか 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(5)
最後に NEX-7 を2週間近く使ってきての全体的な印象を改めて、また言い足りなかった分も含めて、つらつらと述べておこうと思います。
思いの外と言っては開発陣に失礼ながら、NEX-7 は使ってみるまでの印象よりずっと魅力あるカメラでした。
その魅力と言えば、やっぱり
これに尽きます。
画質的にも 2,400万画素という高画素機ながら、低感度〜中感度では満足できる画質を生み出してくれていると感じます。初期設定ではシャープネスが強すぎですが、各種収差補正が入ったおかげで、キットレンズを使っていても撮って出し JPEG の等倍でも、そこそこ見られる画像になっていると思いました。
これでコンパクトで描写の良いレンズが増えてくれれば…と思うのですが、そこが NEX 最大の欠点であることは今さら言うまでもないでしょう。良いレンズが増えてきてから、もしくはマウントアダプター経由で良いレンズを使ってこその NEX-7 とも感じました。
画質も良いと感じたのですが、やっぱり NEX-7 の魅力は内蔵 EVF も含めた操作性。
は素晴らしいです。このサイズで、よくここまでできたと思います。
ナビゲーションボタン+2連装ダイアル+背面ホイールによる UI は見事な設計だと言わざるを得ません。セットによっては2連装ダイアルの左右で持つ機能を入れ替えられれば…と思いますが、まず満足できるものです。
ボディデザインもそうですが、フィルム時代の慣習や前例に囚われず、それでいて踏み外しすぎないもので
だと思っています。
そして、やっぱり EVF。私にとっては、本来できるだけやりたくないマニュアルフォーカスを積極的にやりたくなった初めての EVF です。他のあらゆる EVF が全て糞と感じてしまうくらいの差が私にはありました。
そんな EVF とトライダイアル・ナビによる操作性によって
と言ってもいいくらいです。同じ EVF 内蔵ミラーレス機でも DMC-G1 を愛用している頃とは色々と異なりました。
今回 NEX-7 を使うことによって気付かされた点が幾つもあったのは、NEX-7 そのものを使えたことより収穫は多く、自分のためになりました。貸してくれた友人には本当に感謝していますし、返した後も正直色々と心が動く日々です(^_^;)
ただ、前回記事「そろそろ、まとめて不満を吐き出そうか 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(5)」でも散々記したように、ハードウェアの良さに対してソフトウェア・機能面でいささか物足りないところがあります。
そういった面は拭いきれません。もちろん、トライダイアル・ナビや EVF を活かす基本的な部分はできているのですが、それだけに細かい欠点が目につきます。不満点については前回記事で述べたとおりです。
とにかく端的に言えば
そう言いたい気分です。
NEX として共通の部分(UI、機能)、SONY として共通の部分は必要でしょうが、価格レンジが一段違うということは、既存の NEX とは違う使い方、一歩進んだ使い方もされるユーザーの比率が多いはずです。そういった
と感じるので、そういったユーザー層に応えられるソフトウェアの造り込み、機能の取捨選択を考えて欲しいところです(今からでも)。
露出補正が±5段になっているとか(5Dは2段、5Nは3段)細かい機能向上を行なっている部分もあるのですから、見直せば結構やれると思うんですけどね。このクラスのカメラになれば、スペック表に載らない部分も大切なのですから…
この点については昨日の記事を欠いた後にαユーザー、NEXユーザーに色々とレスポンスをいただきました(有難うございます)。
ただまぁ不満を書いといてなんですが、
「ソフトウェア周りで不満不備があるのは、ソニーだけじゃないからなぁ」
というのは本音であったりします(^_^;)
まだマシ、と言えるかどうかは判りませんが、他メーカーではもっと酷い、新製品で飛びついては見たものの、基本的な部分で「てめー、いいかげんにしろよな…」的な経験もありましたので、NEX-7 の場合は不満点がまだ細かい気はします。
一眼レフではしっかりした操作性を持っているニコンですら、Nikon 1 ではちょっと…な部分がありますから、どこも試行錯誤してるのでしょう。Nikon 1 はあれがコンセプトらしいですけれど、もう少し操作性とデザインが良ければ、かなり安くなってきたので V1 を買ってしまっていたと思うのですが (^_^;)

Nikon デジタル一眼カメラ Nikon 1 V1
(とうとう5万円切りし始めた Nikon 1 V1)
いずれにしても、素晴らしい内蔵 EVF があり、トライダイアルその他の優れた操作ハードウェアがあるおかげで
ですし、先に述べたように CP+ 向け新製品と比べても、ボディに関しては何ら見劣りしない魅力は持ってますからアピールできる点はあると思います。レンズラインナップはアレすぎますけど…
ま、昨今はオールドスタイルなデザイン=高級みたいな勘違い嗜好もあるので、そういう人たちには向きませんが、私みたく「ニコンとキヤノン以外は割とどうでもいい、遊びで使ってるだけ」と思ってる人間ですら、本気で使いたいと惹かれるくらい良いカメラだと思うんですけどねぇ…

(NEX は見た目が…という人でも NEX-7 は馴染む、良いボディ・レンズのバランス)
とまぁ、色々偉そうなコトを書いちゃってますが、
と思っていますから、それを思えば NEX-7 も今後ブラッシュアップされることを期待しています。NEX-5D の操作性は最初は最悪でしたが、数カ月後にはかなりマシになりましたからねぇ(最初が酷すぎたとも言えますが…)。
前回記事で書いたことでもファームウェア・アップデートで実現可能なことは多いですし、レスポンス周りもしっかりチューニングされれば少しは良くなる余地があると期待したいです。
色々と苦しい折でもありコストとの兼ね合いもあるとは思いますが、高いポテンシャルを持つカメラなのですから
「NEX-5N +高画素撮影素子+EVF+フラッシュ+連装ダイアル+グリップ」
なだけのカメラとは感じられない、真の中級機(ミラーレス的には上級機?)な NEX-7 になって欲しいと思います。
あと、今さら私が比較記事を載せても仕方ないのでやりませんでしたが、NEX-5D と少し撮り比べても本当に色々と進化していて、各種補正も入っていることで、同じレンズを使っていても JPEG のパッと見の写りが全然良くなっていて驚いたりもしました。
E 16mm F2.8 なんか NEX-5D 発売直後に使った時の印象では「薄くしたかったとはいえ、なんだこのク◯レンズ」ってな感じでしたが、NEX-7 で使ってみると印象が変わってしまいました。「意外と使えるじゃん」と。
また、NEX-5N では逆光時の AF がかなり不安定と感じていたのですが、NEX-7 ではそのあたりもスパッと決まることが多くて、使っていて気持ち良かったですね。

(NEX-5D 逆光時・等倍切り出し)

(NEX-7 逆光時・等倍切り出し)
先日の飛行機撮りの記事でも書きましたが、たとえ AF は速くなくても合焦して撮影した後にピン甘になる確率は(今まで使ってきたミラーレス機と比べて)少ないですし、写りも高画素機なのに等倍から割とスッキリ写るので、撮った後のストレスがありません。ここは NEX-7 を高く評価しています。
そんなこともあって「風景向きなのかなぁ」と思っていますが、NEX-7 を借りている間に風景撮りへ行けなかったのは残念です。美山の雪燈籠に行くつもりだったのですが、ブログに駄文記事を書いていたら時間的に行く余裕がなくなってしまいました。本末転倒すぎ…orz
また、バッテリーについては殆ど触れませんでしたが、
で、何も特筆することがなかったので書きませんでした。
今回は NEX-7 付属の新品ではない、従来から使っているバッテリーを使用しましたが、
でしたので、ちょうど「ファインダー使用時:約350枚」という公称値通りでした。気温が4〜6℃という状態で公称値通りでしたので、どちらかといえば優秀といっても良いかもしれません。
ただ、スペック表を見て“背面液晶より EVF で撮ってる方がバッテリーの保ちが悪い”ってのには驚きましたけれど…
何度も強調している操作性という点では、カスタマイズがかなり推し進められるのが有難いところです。これも使い進むに連れて設定が変わっていき、途中で一度、設定リセット→初期状態に戻してから設定を詰めなおして、かなり快適に使えるようになったと感じました。
従来の NEX と同じような操作でも使えるので、最初は NEX-5 を借りて使っていた時と同じくソフトキーCのカスタムメニューに「ホワイトバランス」や「DRO/HDR 切り替え」を入れていましたが、ナビゲーションボタンによる“セット”に慣れてくると、随分役割も変わりました。
10日ちょい使ってきて最終的に落ち着いたのは、
という感じでした(カスタムセットの内容はちょっと違ったかもしれない)。
自分が常に変更する可能性のある設定である
・露出モード(P/A/S/M)
・露出補正
・フォーカスモード(AF/MF)
・AF モード(AF-C/AF-S)
・フォーカスエリア変更
・連写モード
・ホワイトバランス
・ダイナミックレンジ補正
・現像スタイル(クリエイティブスタイル)
・エフェクト系(ピクチャーエフェクト)
が、全てファインダーを覗きながら右手の2つの指でサクサク操作できるのは本当に心地良かったですね。
というのは、本当に一眼レフと同じ感覚になれます。
というわけで、長々ダラダラと続けてきた NEX-7 のレビュー記事もひとまず終わりです。続きがあるかどうかは…判りません。ホントにねぇ、もう少し安ければ良いのに。ボディだけ買って終わりじゃないと思うと、他マウントユーザーとしては、なかなかね…
それでも NEX-7 を貸してもらって、本当に良かったと思います。殆ど自分のように使い込みましたけど、動体相手以外は応えてくれるカメラでしたから、使っていて楽しかったです。
やっぱりカメラは使っていて楽しい、ストレスがないのが最適ですね。デザイン的にも本来不要な軍艦部を付けてるようなダサさもなく、スッキリしていて鞄の出し入れもしやすいし、本当に私に合ってるミラーレス機だと思うんですよね…はぁ(´Д`)
その魅力と言えば、やっぱり
小さなボディに内蔵された EVF の素晴らしさと
トライダイアルを始めとする操作性の良さ
トライダイアルを始めとする操作性の良さ
これに尽きます。
画質的にも 2,400万画素という高画素機ながら、低感度〜中感度では満足できる画質を生み出してくれていると感じます。初期設定ではシャープネスが強すぎですが、各種収差補正が入ったおかげで、キットレンズを使っていても撮って出し JPEG の等倍でも、そこそこ見られる画像になっていると思いました。
これでコンパクトで描写の良いレンズが増えてくれれば…と思うのですが、そこが NEX 最大の欠点であることは今さら言うまでもないでしょう。良いレンズが増えてきてから、もしくはマウントアダプター経由で良いレンズを使ってこその NEX-7 とも感じました。
画質も良いと感じたのですが、やっぱり NEX-7 の魅力は内蔵 EVF も含めた操作性。
内蔵 EVF を覗いたまま人差し指と親指の2本で多くを快適に調整できるコントロール類
は素晴らしいです。このサイズで、よくここまでできたと思います。
ナビゲーションボタン+2連装ダイアル+背面ホイールによる UI は見事な設計だと言わざるを得ません。セットによっては2連装ダイアルの左右で持つ機能を入れ替えられれば…と思いますが、まず満足できるものです。
ボディデザインもそうですが、フィルム時代の慣習や前例に囚われず、それでいて踏み外しすぎないもので
デジタルカメラに相応しい操作体系
だと思っています。
そして、やっぱり EVF。私にとっては、本来できるだけやりたくないマニュアルフォーカスを積極的にやりたくなった初めての EVF です。他のあらゆる EVF が全て糞と感じてしまうくらいの差が私にはありました。
そんな EVF とトライダイアル・ナビによる操作性によって
ミラーレス機における自分の撮影スタイルを変えた
と言ってもいいくらいです。同じ EVF 内蔵ミラーレス機でも DMC-G1 を愛用している頃とは色々と異なりました。
今回 NEX-7 を使うことによって気付かされた点が幾つもあったのは、NEX-7 そのものを使えたことより収穫は多く、自分のためになりました。貸してくれた友人には本当に感謝していますし、返した後も正直色々と心が動く日々です(^_^;)
ただ、前回記事「そろそろ、まとめて不満を吐き出そうか 〜 NEX-7 ファーストインプレッション(5)」でも散々記したように、ハードウェアの良さに対してソフトウェア・機能面でいささか物足りないところがあります。
上級機らしいハードウェアだけど
上級機らしくない機能制約やソフトウェア
上級機らしくない機能制約やソフトウェア
そういった面は拭いきれません。もちろん、トライダイアル・ナビや EVF を活かす基本的な部分はできているのですが、それだけに細かい欠点が目につきます。不満点については前回記事で述べたとおりです。
とにかく端的に言えば
このクラスのカメラなら Cybershot から離れてくれないかなぁ
そう言いたい気分です。
NEX として共通の部分(UI、機能)、SONY として共通の部分は必要でしょうが、価格レンジが一段違うということは、既存の NEX とは違う使い方、一歩進んだ使い方もされるユーザーの比率が多いはずです。そういった
購入ユーザー層に応じた機能・使い勝手の配慮が足りない
と感じるので、そういったユーザー層に応えられるソフトウェアの造り込み、機能の取捨選択を考えて欲しいところです(今からでも)。
露出補正が±5段になっているとか(5Dは2段、5Nは3段)細かい機能向上を行なっている部分もあるのですから、見直せば結構やれると思うんですけどね。このクラスのカメラになれば、スペック表に載らない部分も大切なのですから…
この点については昨日の記事を欠いた後にαユーザー、NEXユーザーに色々とレスポンスをいただきました(有難うございます)。
ただまぁ不満を書いといてなんですが、
「ソフトウェア周りで不満不備があるのは、ソニーだけじゃないからなぁ」
というのは本音であったりします(^_^;)
まだマシ、と言えるかどうかは判りませんが、他メーカーではもっと酷い、新製品で飛びついては見たものの、基本的な部分で「てめー、いいかげんにしろよな…」的な経験もありましたので、NEX-7 の場合は不満点がまだ細かい気はします。
一眼レフではしっかりした操作性を持っているニコンですら、Nikon 1 ではちょっと…な部分がありますから、どこも試行錯誤してるのでしょう。Nikon 1 はあれがコンセプトらしいですけれど、もう少し操作性とデザインが良ければ、かなり安くなってきたので V1 を買ってしまっていたと思うのですが (^_^;)

Nikon デジタル一眼カメラ Nikon 1 V1
(とうとう5万円切りし始めた Nikon 1 V1)
いずれにしても、素晴らしい内蔵 EVF があり、トライダイアルその他の優れた操作ハードウェアがあるおかげで
他社一眼ユーザーですら魅力的に思えるカメラ(高いけど)
ですし、先に述べたように CP+ 向け新製品と比べても、ボディに関しては何ら見劣りしない魅力は持ってますからアピールできる点はあると思います。レンズラインナップはアレすぎますけど…
ま、昨今はオールドスタイルなデザイン=高級みたいな勘違い嗜好もあるので、そういう人たちには向きませんが、私みたく「ニコンとキヤノン以外は割とどうでもいい、遊びで使ってるだけ」と思ってる人間ですら、本気で使いたいと惹かれるくらい良いカメラだと思うんですけどねぇ…

(NEX は見た目が…という人でも NEX-7 は馴染む、良いボディ・レンズのバランス)
とまぁ、色々偉そうなコトを書いちゃってますが、
ソニーは NEX-5D/C3 のアップデートで良い仕事をした
と思っていますから、それを思えば NEX-7 も今後ブラッシュアップされることを期待しています。NEX-5D の操作性は最初は最悪でしたが、数カ月後にはかなりマシになりましたからねぇ(最初が酷すぎたとも言えますが…)。
前回記事で書いたことでもファームウェア・アップデートで実現可能なことは多いですし、レスポンス周りもしっかりチューニングされれば少しは良くなる余地があると期待したいです。
色々と苦しい折でもありコストとの兼ね合いもあるとは思いますが、高いポテンシャルを持つカメラなのですから
「NEX-5N +高画素撮影素子+EVF+フラッシュ+連装ダイアル+グリップ」
なだけのカメラとは感じられない、真の中級機(ミラーレス的には上級機?)な NEX-7 になって欲しいと思います。
あと、今さら私が比較記事を載せても仕方ないのでやりませんでしたが、NEX-5D と少し撮り比べても本当に色々と進化していて、各種補正も入っていることで、同じレンズを使っていても JPEG のパッと見の写りが全然良くなっていて驚いたりもしました。
E 16mm F2.8 なんか NEX-5D 発売直後に使った時の印象では「薄くしたかったとはいえ、なんだこのク◯レンズ」ってな感じでしたが、NEX-7 で使ってみると印象が変わってしまいました。「意外と使えるじゃん」と。
また、NEX-5N では逆光時の AF がかなり不安定と感じていたのですが、NEX-7 ではそのあたりもスパッと決まることが多くて、使っていて気持ち良かったですね。

(NEX-5D 逆光時・等倍切り出し)

(NEX-7 逆光時・等倍切り出し)
先日の飛行機撮りの記事でも書きましたが、たとえ AF は速くなくても合焦して撮影した後にピン甘になる確率は(今まで使ってきたミラーレス機と比べて)少ないですし、写りも高画素機なのに等倍から割とスッキリ写るので、撮った後のストレスがありません。ここは NEX-7 を高く評価しています。
そんなこともあって「風景向きなのかなぁ」と思っていますが、NEX-7 を借りている間に風景撮りへ行けなかったのは残念です。美山の雪燈籠に行くつもりだったのですが、ブログに駄文記事を書いていたら時間的に行く余裕がなくなってしまいました。本末転倒すぎ…orz
また、バッテリーについては殆ど触れませんでしたが、
バッテリーについては可もなく不可もなく
で、何も特筆することがなかったので書きませんでした。
今回は NEX-7 付属の新品ではない、従来から使っているバッテリーを使用しましたが、
冬の寒空で撮影している状態でバッテリー1本使いきりで JPEG 350枚
でしたので、ちょうど「ファインダー使用時:約350枚」という公称値通りでした。気温が4〜6℃という状態で公称値通りでしたので、どちらかといえば優秀といっても良いかもしれません。
ただ、スペック表を見て“背面液晶より EVF で撮ってる方がバッテリーの保ちが悪い”ってのには驚きましたけれど…
何度も強調している操作性という点では、カスタマイズがかなり推し進められるのが有難いところです。これも使い進むに連れて設定が変わっていき、途中で一度、設定リセット→初期状態に戻してから設定を詰めなおして、かなり快適に使えるようになったと感じました。
従来の NEX と同じような操作でも使えるので、最初は NEX-5 を借りて使っていた時と同じくソフトキーCのカスタムメニューに「ホワイトバランス」や「DRO/HDR 切り替え」を入れていましたが、ナビゲーションボタンによる“セット”に慣れてくると、随分役割も変わりました。
10日ちょい使ってきて最終的に落ち着いたのは、
ナビゲーションボタン:
露出設定セット→カスタムセット→Dレンジセット→ホワイトバランスセット→クリエイティブスタイルセット
上記カスタムセットの内容:
L:フォーカスエリア、R:DRO/HDR 切換、ホイール:ピクチャーエフェクト
AF/MF ボタン:
AF/MF コントロール(MF モードで親指 AF 化して使用)
右キー:
撮影モード(本当はソフトキーCのカスタムメニューで使えればいいんだけど…)
ソフトキーB:
フォーカスセット(初期設定のまま)
ソフトキーC:
カスタム(オートフォーカスモード、フォーカス切換、画質、測光モード、顔検出)
という感じでした(カスタムセットの内容はちょっと違ったかもしれない)。
自分が常に変更する可能性のある設定である
・露出モード(P/A/S/M)
・露出補正
・フォーカスモード(AF/MF)
・AF モード(AF-C/AF-S)
・フォーカスエリア変更
・連写モード
・ホワイトバランス
・ダイナミックレンジ補正
・現像スタイル(クリエイティブスタイル)
・エフェクト系(ピクチャーエフェクト)
が、全てファインダーを覗きながら右手の2つの指でサクサク操作できるのは本当に心地良かったですね。
撮影時に背面液晶を見るのが最小限
というのは、本当に一眼レフと同じ感覚になれます。
☆
というわけで、長々ダラダラと続けてきた NEX-7 のレビュー記事もひとまず終わりです。続きがあるかどうかは…判りません。ホントにねぇ、もう少し安ければ良いのに。ボディだけ買って終わりじゃないと思うと、他マウントユーザーとしては、なかなかね…
それでも NEX-7 を貸してもらって、本当に良かったと思います。殆ど自分のように使い込みましたけど、動体相手以外は応えてくれるカメラでしたから、使っていて楽しかったです。
やっぱりカメラは使っていて楽しい、ストレスがないのが最適ですね。デザイン的にも本来不要な軍艦部を付けてるようなダサさもなく、スッキリしていて鞄の出し入れもしやすいし、本当に私に合ってるミラーレス機だと思うんですよね…はぁ(´Д`)
コメント
コメント一覧 (2)
若者は、須らく勉強すべし。とかって使うものです( ・´ω・`)
須らくと書いたつもりはなかったのですが、ご指摘のとおりですね。