高倍率ズームレンズと言えばタムロン、タムロンと言えば高倍率ズームレンズ(と 90マクロ)。そんな印象を持つ人も少なくないほど、タムロンと言えば高倍率ズームレンズの先鞭をつけてきたレンズメーカーであり、新モデルが出るたびに少しは気になっていました。
とはいえ、キヤノン移行時から 17-40 F4L, 24-105 F4L IS, 70-200F2.8L IS, 100-400L IS の4本体制を愛用してきた身としては
「便利そうだし欲しいけど、自宅に帰ってから撮った写真の画質にガックリするだろうから、使わなくなるだろうなぁ…」
という思いで購入に至りませんでした。
それでも1年前にタムロンの 18-270mm が、旧型(B003)から新型(B008)に変わって劇的に軽量小型化されてからは、かなり気になっていました。
「このサイズ・重量なら少しくらい画質に目をつぶっても…」
そう思いつつも、なかなか買う踏ん切りがつかず、ようやく購入したのが9月。
正直なところ、リセールバリューに欠ける非純正なレンズメーカー製のレンズは割安じゃないと損した気分になることもあるので…と値段がこなれるのを待っていたのですが、この新型 18-270mm Di II VC PZD (B008) はイマイチ値下がることもなく安定価格で落ち着いているので、適当な機会に購入しました。購入価格は5万円台後半でした。
TAMRON 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD キヤノン用 B008E
(Amazon でも5万円台後半で落ち着いている模様)
それから2ヶ月半ほど使ってきて、その間にブログ記事にしようと何度も思っていたのですが、正直なところ書くことがあまりないんですよね。なんというか、
なわけです。もちろん、便利というからには“一定水準で使える”という意味も含んでいます。
使う気にならないレンズは、いくら利便性に優れていてもダメレンズですから「便利」とは言いません。ただまぁ、便利だから目をつむれる、目をつむる点は当然あります。
主に画質の点で、便利だから許せるか、便利でも許せないか。結局それが全てのレンズです。
とはいえ、キヤノン移行時から 17-40 F4L, 24-105 F4L IS, 70-200F2.8L IS, 100-400L IS の4本体制を愛用してきた身としては
「便利そうだし欲しいけど、自宅に帰ってから撮った写真の画質にガックリするだろうから、使わなくなるだろうなぁ…」
という思いで購入に至りませんでした。
それでも1年前にタムロンの 18-270mm が、旧型(B003)から新型(B008)に変わって劇的に軽量小型化されてからは、かなり気になっていました。
「このサイズ・重量なら少しくらい画質に目をつぶっても…」
そう思いつつも、なかなか買う踏ん切りがつかず、ようやく購入したのが9月。
正直なところ、リセールバリューに欠ける非純正なレンズメーカー製のレンズは割安じゃないと損した気分になることもあるので…と値段がこなれるのを待っていたのですが、この新型 18-270mm Di II VC PZD (B008) はイマイチ値下がることもなく安定価格で落ち着いているので、適当な機会に購入しました。購入価格は5万円台後半でした。
TAMRON 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD キヤノン用 B008E
(Amazon でも5万円台後半で落ち着いている模様)
それから2ヶ月半ほど使ってきて、その間にブログ記事にしようと何度も思っていたのですが、正直なところ書くことがあまりないんですよね。なんというか、
「便利」という言葉以外に形容しようのないレンズ
なわけです。もちろん、便利というからには“一定水準で使える”という意味も含んでいます。
使う気にならないレンズは、いくら利便性に優れていてもダメレンズですから「便利」とは言いません。ただまぁ、便利だから目をつむれる、目をつむる点は当然あります。
主に画質の点で、便利だから許せるか、便利でも許せないか。結局それが全てのレンズです。
そんな、ずっと買うのを悩んでいた&躊躇っていたタムロンの 18-270mm (B008) の購入を決断した理由は2つ。
まず1つ目は
という思いが強くなったこと。
そのためには、“これ一本”的なレンズが欲しかった。写りが良くても重いレンズばかり、それも何本も持っていくようでは旅カメラじゃない。本気になってしまう。
少なくとも、
「ボディもレンズも大きくなる一眼レフを旅カメラとして持って出るなら、1本で融通がきく高倍率ズームで尚且つコンパクトなレンズ」
これが条件で、その条件に最も適したのがこの、タムロン 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008) でした。
GXR も NEX もマイクロフォーサーズも、それぞれとても良いカメラだし、いま手元にある GXR も GF2 + LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 やオリンパス M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 も気に入っています。
特に GXR は多分今後も日常スナップカメラ、旅カメラとして愛用していくでしょう。やっぱり、このサイズでこの画質は何にも代えがたいです(マイクロフォーサーズの望遠レンズ M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 は使わなくなるのが確定なので友人に譲渡予定)。
けれど、旅先でも何でも動きモノを撮りたくなることの多い私には
という気持ちが出てきて購入したわけです。
ここ1年は GXR + A12 ユニットをメインに持ちだして、望遠が足りない部分は(コンパクトデジカメ画質の)P10 ユニットを使ったり、GF + M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 で補ったりして、それはそれで悪くないのですが、
「動体相手に安心して撮れるのは、まだ一眼レフだけだわ」
「光学ファインダーを覗いて撮りたいわ」
この2〜3年サブカメラとしてミラーレス機や GXR などを使ってきて、結局そういう思いが勝ってしまいました。なんというか
です。
もう一つ、タムロンの 18-270mm (B008) 購入を決断した2つ目の理由は、
ということ。撮れればいいや、というわけじゃないけれど
「本気でサッカーやヒコーキ撮る時以外は、なんとなく撮ってるだけだから、画質にこだわってもあまり意味ないかも」
という気がしてきたうえに
「体力が落ちたから装備の軽量化をしないと、撮影機会が減ってしまう」
ということもありました。
昨年の手術で体力が落ちたのは多少回復していますが、既にもう人生も後半な歳になり、また後遺症で疲れが取れにくくなっているので、最近は何本もレンズを持って 10kg 前後のカメラバックを一日中担いで…ということが辛くなってきました。
(そんなこと言いつつ、一番使うレンズが 2kg のレンズ、ボディその他合わせて 3.5kg くらいなのだけど ^_^;)
「どうせ撮るなら良い画質で撮りたい」そういう気持ちは未だに強いけれど、「重いレンズを持って出るのが億劫で撮らない」となると本末転倒になるので、
でもありました。
ま、軽さ・コンパクトさならミラーレスで良いじゃん!という時代ですし、それをいち早く実践してきたんですけど、やっぱり自分の撮りたいものを考えると一眼レフが基本かな、と。
もっとも、それなりのレンズを使ってきたこともあって、“画質にこだわらなくなった”と言いつつも撮った写真の画質に哀しくなることはあります…これだけ小さく軽いのですから仕方ないんですけどね…けどね…けどね…(^_^;)
そんなわけで、今秋の旅カメラは全て EOS 7D + タムロン 18-270mm Di II VC PZD (B008) ばかり使ってきました。
おかげで、いつもの旅カメラである GXR は出番が殆どなく(今後はちゃんと使っていきますけどね)、買ったばかりの LUMIX G X 14-42mm はお気に入りなのに近所スナップ専用になってしまってますが…
ともあれ、2ヶ月少々使ってきて感じているのは、先にも書いたように
「便利なレンズ」
その一言です。
とにかく1本のレンズでの撮影自由度という点では破格です。日頃から換算 800mm までのレンズを常用するくらい超望遠域を多用する私にとっては 300mm 程度までならさして魅力を感じなかったけれど、400mm 超えは有難い仕様です。
もちろん、良い部分ばかりではなくて、
という欠点はあります。
買う前から「所詮高倍率ズームレンズだから、とやかく言っちゃいけない」というのは判っているし、そのつもりで使っているのだけど、時に「お、高倍率ズームのくせにやるな」と思えるような写真があるだけに、逆に哀しくなることもあります。
なのは、やはり高倍率ズームという便利レンズゆえだなぁ…と思います。もちろん、GXR + A12 ユニットと比較するのは GXR に失礼なくらいの差はあります。
ただ、甘ピンを食らわなければ
なので、結局割り切れるかどうかで評価が別れるレンズなのは、今も昔も高倍率ズームレンズに対する評価としては変わってないでしょう。私の場合は、
昔は「高倍率ズームだから」と割り切れなかった。
今は「旅レンズなら」と割り切れるようになった。
だから購入して納得できています。まぁ AF の信頼性がないのだけは、ちょっと困りモノ!ですけどね…
また、このレンズの場合は単に 400mm 超までの高倍率ズームというだけでなく、
が大きな利点ですし、これらが便利さに拍車をかけています。
例えば、キヤノン純正の一番小さい標準ズームであるキットレンズ(18-55mm F3.5-5.6 IS)と比べても二回りくらい大きい程度で、十分コンパクト!
(この比較じゃ大きく見えちゃうか… ^_^;)
また、350ml 缶と比べても小さいサイズなのに、換算 28mm から 400mm オーバーまでカバーするレンズ。このサイズで手ブレ補正も超音波モーターも入ってるんですから驚きです。
(とにかくこのサイズで 400mm オーバーなレンズですからねぇ)
旅カメラやスナップカメラの小型軽量化を目的に、DMC-G1 から各種ミラーレス機を使ってきて思ったのは、
という当たり前の結論です。この タムロン 18-270mm Di II VC PZD (B008) と一眼レフと同じくらいとは言いませんが、やはり普通のバックに入れていくには厳しい大きさになります。
先日の LUMIX G X 14-42mm の記事でも書きましたが、望遠レンズに限らず、ミラーレス機でも普通のバックに入れて持ち歩けるようなコンパクトサイズを維持できるレンズは限られています。そのうえ、望遠レンズとなれば厳しい話。
■ GF や GX1 と使えば本気でコンパクトデジカメ感覚なミラーレス。便利で使い良い LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm
私の場合は旅カメラでも、やっぱり望遠レンズが欲しい。本当にスナップオンリーで行くというのでなければ、望遠レンズを持っていきたい。そう思うと、
「どうせ、レンズでデカくなるなら一眼レフでも良いんじゃね?」
となって、このレンズを購入して旅カメラ体制としてみた次第です。まぁ、EOS 7D との組み合わせではボディが結構大きめですけどね。
本来ならボディ側を Kiss Digital にでもすれば、よりコンパクトで理想的な旅カメラになるのでしょうが、過去にサブ機として Kiss Digital を買っては売却をしているので、今回はデカいボディでも EOS 7D との組み合わせとしています。
今のところは、レンズは妥協できてもボディはまだこのクラス以下は無理です…と言いながら将来的には重さやサイズを優先しているのかもしれません(^_^;)
でも、そうなったらもう本当に一眼レフは捨てて、サッカーや飛行機撮りもスッパリ止めてる気がします。というか、そうなったら PowerShot S100 のようなコンパクトデジカメだけで十分と言ってるかも…いや、それはないか。
Canon デジタルカメラ PowerShot S100 ブラック PSS100(BK)
(今週の発売が楽しみ :-)
というわけで、「便利」という言葉以外に形容のしようがないレンズのわりにはダラダラと書き連ねてきましたが、
であります。
一応、とか、それなり、とか書いたのは、もうちょっと AF の信頼性がないとなぁ、ということです。自分で出来る範囲の調整はしてもコレなので、近いうちにタムロンへ調整依頼を出すかもしれません。
これで意表をつくピンぼけカットがなかったり、AF-C (AI Servo) でもキッチリ AF が決まってくれたら旅レンズとしては文句ないのですけどね…
あとは非純正レンズということで、Digital Photo Professional での収差補正ができないことくらいでしょうか。こちらは Photoshop や Lightroom を使えばいいだけですが。
いずれにせよ、今後の旅カメラとしては
このどちらかが、旅に持っていくカメラ体制となりそうです。
こうなってくると、Xレンズを気に入ってる割にはマイクロフォーサーズの出番が少なくなりそうですが…スナップ用途も PowerShot S100 を購入するとますます出番がなくなりそうな悪寒。どうしましょう(^_^;)
まず1つ目は
コンパクトも GXR も NEX もマイクロフォーサーズを何機種も使ってきたけれど
私の撮影スタイル的に、一眼レフを旅カメラとして使いたいな…
私の撮影スタイル的に、一眼レフを旅カメラとして使いたいな…
という思いが強くなったこと。
そのためには、“これ一本”的なレンズが欲しかった。写りが良くても重いレンズばかり、それも何本も持っていくようでは旅カメラじゃない。本気になってしまう。
少なくとも、
「ボディもレンズも大きくなる一眼レフを旅カメラとして持って出るなら、1本で融通がきく高倍率ズームで尚且つコンパクトなレンズ」
これが条件で、その条件に最も適したのがこの、タムロン 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008) でした。
GXR も NEX もマイクロフォーサーズも、それぞれとても良いカメラだし、いま手元にある GXR も GF2 + LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 やオリンパス M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 も気に入っています。
特に GXR は多分今後も日常スナップカメラ、旅カメラとして愛用していくでしょう。やっぱり、このサイズでこの画質は何にも代えがたいです(マイクロフォーサーズの望遠レンズ M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 は使わなくなるのが確定なので友人に譲渡予定)。
けれど、旅先でも何でも動きモノを撮りたくなることの多い私には
旅先で色々撮りたい時は、EOS 7D に“これ一本”レンズで良いんじゃね?
という気持ちが出てきて購入したわけです。
ここ1年は GXR + A12 ユニットをメインに持ちだして、望遠が足りない部分は(コンパクトデジカメ画質の)P10 ユニットを使ったり、GF + M.ZUIKO ED 40-150mm F4.0-5.6 で補ったりして、それはそれで悪くないのですが、
「動体相手に安心して撮れるのは、まだ一眼レフだけだわ」
「光学ファインダーを覗いて撮りたいわ」
この2〜3年サブカメラとしてミラーレス機や GXR などを使ってきて、結局そういう思いが勝ってしまいました。なんというか
まさに一周回って戻ってきた気分
です。
もう一つ、タムロンの 18-270mm (B008) 購入を決断した2つ目の理由は、
以前ほど画質にこだわらなくなった
ということ。撮れればいいや、というわけじゃないけれど
「本気でサッカーやヒコーキ撮る時以外は、なんとなく撮ってるだけだから、画質にこだわってもあまり意味ないかも」
という気がしてきたうえに
「体力が落ちたから装備の軽量化をしないと、撮影機会が減ってしまう」
ということもありました。
昨年の手術で体力が落ちたのは多少回復していますが、既にもう人生も後半な歳になり、また後遺症で疲れが取れにくくなっているので、最近は何本もレンズを持って 10kg 前後のカメラバックを一日中担いで…ということが辛くなってきました。
(そんなこと言いつつ、一番使うレンズが 2kg のレンズ、ボディその他合わせて 3.5kg くらいなのだけど ^_^;)
「どうせ撮るなら良い画質で撮りたい」そういう気持ちは未だに強いけれど、「重いレンズを持って出るのが億劫で撮らない」となると本末転倒になるので、
もっと一眼レフを使う機会を増やすための便利レンズ
でもありました。
ま、軽さ・コンパクトさならミラーレスで良いじゃん!という時代ですし、それをいち早く実践してきたんですけど、やっぱり自分の撮りたいものを考えると一眼レフが基本かな、と。
もっとも、それなりのレンズを使ってきたこともあって、“画質にこだわらなくなった”と言いつつも撮った写真の画質に哀しくなることはあります…これだけ小さく軽いのですから仕方ないんですけどね…けどね…けどね…(^_^;)
そんなわけで、今秋の旅カメラは全て EOS 7D + タムロン 18-270mm Di II VC PZD (B008) ばかり使ってきました。
おかげで、いつもの旅カメラである GXR は出番が殆どなく(今後はちゃんと使っていきますけどね)、買ったばかりの LUMIX G X 14-42mm はお気に入りなのに近所スナップ専用になってしまってますが…
ともあれ、2ヶ月少々使ってきて感じているのは、先にも書いたように
「便利なレンズ」
その一言です。
- 広角 28/29mm から超望遠域の 430mm までカバーされるのは、超便利!
(400mm オーバーまであるのは本当に有難いし多用している) - 使っていても 400mm 超までカバーするレンズとは思えないコンパクト・軽量さは、超便利!
(以前使っていたマイクロフォーサーズの 400mm レンズ LUMIX G 45-200mm より少し太くて重いだけで、全長は短い) - 手ぶれ補正はなかなか強力で超望遠域で手持ち撮影する時は、ホント便利!
- フォーカシング時のモーター音も静かで、撮影時に不快な音がしなくて便利
- 画質も等倍で見ずに、50%縮小くらいで見れば十分納得できる画質
とにかく1本のレンズでの撮影自由度という点では破格です。日頃から換算 800mm までのレンズを常用するくらい超望遠域を多用する私にとっては 300mm 程度までならさして魅力を感じなかったけれど、400mm 超えは有難い仕様です。
もちろん、良い部分ばかりではなくて、
- 便利だけど、絞っても等倍では厳しいことが多い画質。近景は悪くないけど、遠景は絞ってもホント解像しない(-_-;)
(画質に関しては線が太いとか、望遠端の周辺が終わってるとか、キリがないけど…) - AF の信頼性に欠ける。え?という感じでピンぼけを食らうことがある。特に中間域から望遠側は開放 F6.3 だから厳しい感じ…
(AF アジャストメント調整はデフォルトで必要) - AF-S (AI Focus) はまだ悪くないが、AF-C (AI Servo) の精度はかなり厳しい。
(AF-S でも何度かピント合わせし直した方が確実。AF 速度は遅くもないが速くもない) - カメラを少しでも下側へ向けると鏡胴がすぐ伸びきる。それだけでなく、カメラを上下に振ると、簡単に鏡胴の長さが変わって、ズーム比率を維持できない。
(これは使っていて一番イラつく点) - 仕方ないけど、寄れない。ボケない。
- 殆ど意味のないフード(前面レンズの保護用ですね)
という欠点はあります。
買う前から「所詮高倍率ズームレンズだから、とやかく言っちゃいけない」というのは判っているし、そのつもりで使っているのだけど、時に「お、高倍率ズームのくせにやるな」と思えるような写真があるだけに、逆に哀しくなることもあります。
得手不得手がコンパクトデジカメと同じ傾向
なのは、やはり高倍率ズームという便利レンズゆえだなぁ…と思います。もちろん、GXR + A12 ユニットと比較するのは GXR に失礼なくらいの差はあります。
ただ、甘ピンを食らわなければ
50% 縮小してみれば十分見られる画質
なので、結局割り切れるかどうかで評価が別れるレンズなのは、今も昔も高倍率ズームレンズに対する評価としては変わってないでしょう。私の場合は、
昔は「高倍率ズームだから」と割り切れなかった。
今は「旅レンズなら」と割り切れるようになった。
だから購入して納得できています。まぁ AF の信頼性がないのだけは、ちょっと困りモノ!ですけどね…
また、このレンズの場合は単に 400mm 超までの高倍率ズームというだけでなく、
- 手ブレ補正が強力
- レンズのコンパクトさ・軽量さ
が大きな利点ですし、これらが便利さに拍車をかけています。
例えば、キヤノン純正の一番小さい標準ズームであるキットレンズ(18-55mm F3.5-5.6 IS)と比べても二回りくらい大きい程度で、十分コンパクト!
(この比較じゃ大きく見えちゃうか… ^_^;)
また、350ml 缶と比べても小さいサイズなのに、換算 28mm から 400mm オーバーまでカバーするレンズ。このサイズで手ブレ補正も超音波モーターも入ってるんですから驚きです。
(とにかくこのサイズで 400mm オーバーなレンズですからねぇ)
旅カメラやスナップカメラの小型軽量化を目的に、DMC-G1 から各種ミラーレス機を使ってきて思ったのは、
ミラーレス機でも望遠レンズを付ける・持って行くと、それなりに嵩張る
という当たり前の結論です。この タムロン 18-270mm Di II VC PZD (B008) と一眼レフと同じくらいとは言いませんが、やはり普通のバックに入れていくには厳しい大きさになります。
先日の LUMIX G X 14-42mm の記事でも書きましたが、望遠レンズに限らず、ミラーレス機でも普通のバックに入れて持ち歩けるようなコンパクトサイズを維持できるレンズは限られています。そのうえ、望遠レンズとなれば厳しい話。
■ GF や GX1 と使えば本気でコンパクトデジカメ感覚なミラーレス。便利で使い良い LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm
私の場合は旅カメラでも、やっぱり望遠レンズが欲しい。本当にスナップオンリーで行くというのでなければ、望遠レンズを持っていきたい。そう思うと、
「どうせ、レンズでデカくなるなら一眼レフでも良いんじゃね?」
となって、このレンズを購入して旅カメラ体制としてみた次第です。まぁ、EOS 7D との組み合わせではボディが結構大きめですけどね。
本来ならボディ側を Kiss Digital にでもすれば、よりコンパクトで理想的な旅カメラになるのでしょうが、過去にサブ機として Kiss Digital を買っては売却をしているので、今回はデカいボディでも EOS 7D との組み合わせとしています。
今のところは、レンズは妥協できてもボディはまだこのクラス以下は無理です…と言いながら将来的には重さやサイズを優先しているのかもしれません(^_^;)
でも、そうなったらもう本当に一眼レフは捨てて、サッカーや飛行機撮りもスッパリ止めてる気がします。というか、そうなったら PowerShot S100 のようなコンパクトデジカメだけで十分と言ってるかも…いや、それはないか。
Canon デジタルカメラ PowerShot S100 ブラック PSS100(BK)
(今週の発売が楽しみ :-)
というわけで、「便利」という言葉以外に形容のしようがないレンズのわりにはダラダラと書き連ねてきましたが、
一応、買って満足、使って(それなりに)満足
であります。
一応、とか、それなり、とか書いたのは、もうちょっと AF の信頼性がないとなぁ、ということです。自分で出来る範囲の調整はしてもコレなので、近いうちにタムロンへ調整依頼を出すかもしれません。
これで意表をつくピンぼけカットがなかったり、AF-C (AI Servo) でもキッチリ AF が決まってくれたら旅レンズとしては文句ないのですけどね…
あとは非純正レンズということで、Digital Photo Professional での収差補正ができないことくらいでしょうか。こちらは Photoshop や Lightroom を使えばいいだけですが。
いずれにせよ、今後の旅カメラとしては
- EOS 7D とこの タムロン 18-270mm Di II VC PZD (B008) の組み合わせ
(気分で 35mm F2 や 50mm F1.8 の明るく小さな単焦点レンズを1本付け加える) - GXR + A12 28mm/50mm ユニットに、EOS 7D と望遠・超望遠レンズ
(望遠撮影を目的とする時)
このどちらかが、旅に持っていくカメラ体制となりそうです。
こうなってくると、Xレンズを気に入ってる割にはマイクロフォーサーズの出番が少なくなりそうですが…スナップ用途も PowerShot S100 を購入するとますます出番がなくなりそうな悪寒。どうしましょう(^_^;)