先月パナソニックから発売された新世代のマイクロフォーサーズ用レンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm」。Xレンズと名付けられて、パナソニック的にも上位ランクのプレミアムレンズとしてシリーズ化したいようですが、私も発売直後に購入して1ヶ月使ってきました。
そしてこの1ヶ月使ってきて言えるのは、
だと思います。いやホント、これぞミラーレスのための標準ズームレンズ!です。
そしてこの1ヶ月使ってきて言えるのは、
マイクロフォーサーズ・ユーザーなら購入を検討する価値あり
だと思います。いやホント、これぞミラーレスのための標準ズームレンズ!です。
マイクロフォーサーズ・ユーザーならば殆どの人が既にキットレンズを持っていて、そのキットレンズの標準ズームと全く同じ画角のレンズを追加するのは躊躇われるでしょう。どうせ買い足しするなら単焦点だったり望遠だったり…
それは判った上でも検討の価値ありと言いたい。特に
「ミラーレス機を買ったけど、ズームだと持ち出す時に嵩張るのが嫌だな…」
と思ってる人なら尚更。
と言えます。気になるなら買って損はない、と言いたいくらい。
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
(記事投稿時には Amazon だとシルバーモデルなら3万5千円を切っている)
発売当初はオリンパス機で使うとオートフォーカスに難がある問題があったようでしたが、最近のファームウェア・アップデートでそれも解決したようですので、オリンパスユーザーにも勧められるようになりました。
■ パナソニック、「Xレンズ」のファームウェアアップデートを11月17日に実施 - デジカメWatch
旧世代の E-PL1s, E-P2, E-PL2 あたりが非常に安く売られていたり、クラシックなフォルムが評判で、オリンパス機には女性ユーザーも多いようですが、
と訴えたい。パンケーキレンズと同じ感覚でバックへの収まりますから、特に女性には魅力的だと思います。もちろん、男性だって同じことですけどね。
以前の記事でも掲載しましたが、以下の表のとおり、定評ある 20mm F1.7 の単焦点レンズと変わらないサイズ・重量ですし、普通の標準ズームレンズと比べるとサイズはかなり違います。
とにかくこのレンズ、「ズームレンズを付けるとレンズが出っ張りすぎて、普通のバックに入れるのは躊躇われる…」という問題がある程度解消します(完全に解消するのはレンズ交換式な限り不可能だけど)。今までの標準ズームレンズの印象を変えるレンズと言ってもいいでしょう。
それでいて、写りも悪くない。
ま、このレンズの場合、パナソニックが「上位シリーズ」「ハイアマチュアやプロが使えるグレードの製品」と位置づけるほどの上級レンズ的な写りを期待しては落胆しますが、
とは言えます。少なくとも、小さい分だけ写りは我慢ということがないのも勧められる理由です。
(28mm / F3.5 開放 / ISO100)
(36mm / F4.2 開放 / ISO100 / さすがに広角側ではボケないけど…)
(50mm / F5.6 / ISO100)
(70mm / F5.6 開放 / ISO100)
(70mm / F6.3 / ISO100 / 沈胴式レンズだが逆光耐性もまずまず)
「ミラーレス機を使っているのはサイズの問題じゃない」「カメラバックに入れて持ち歩くからレンズの大きさなんて気にならない」という人には特に勧めようとは思いませんが、「小さめサイズに惹かれてパナソニックやオリンパスにした」という人にはピッタリのレンズというのは何度でも言っておきたいと思います。
それゆえに、
と言っておきたい。これはもう、絶対そう。
Panasonic LUMIX DMC-GF3 電動ズームキット
(通常のレンズキットに比べると1万円以上高いが、GF3 にはコレしかない!くらいピッタリ)
普通のキットレンズとのセットと比べると少々高めだけど、損はしないと思う。私は色々とあって、マイクロフォーサーズにで戻ってきた時にはボディも単体で買ったし、今回のXレンズも単体で買うことになってしまったけれど、今から買う人ならXレンズとのセットがお勧めです。
「俺はフォーカスリングを動かせないとレンズとは認めん!」という旧石器時代な人には普通のキットレンズが良いでしょうが、そうでなければXレンズの方が利点は多いと思いますし、価格差だけの価値はあるように思います。
オリンパス機にはボディ側手ぶれ補正というメリットもありますし、ボディデザインの好みもありますので、「Xレンズがあるからオリンパスよりパナソニックにした方が良い」とまでは言えませんが(※)、パナソニック機を買おうとしているなら是非ともXレンズとのキットを検討して欲しいと思うくらいです。
(※)私は“ファインダーでも手ぶれ補正が効いて止まって欲しい”と思ってますのでレンズ側手ぶれ補正派ですし、望遠を常用する人なら手ぶれ補正は断然レンズ側補正に限ると思っていますが…
とまぁ、ベタ褒めしましたが、先にも書いたように写りは、至って普通です。上位レンズ、プレミアムというような描写はなくて、プレミアムなのはあくまでサイズです。ま、画期的と言っても良いサイズですから、そういうプレミアムも有りでしょうが。
個人的にマイクロフォーサーズに対しては、初号機 DMC-G1 以降のマイクロフォーサーズの画質、特に高感度画質の進歩のなさが気になりますし、むかし LUMIX 7-14mm F4 を使った時にも思ったのですが、ボディ側の画質性能をもっと頑張って欲しいな、とは思います。
1年前に残していたマイクロフォーサーズ一式を手放したものの、また今夏に出戻ってきたわけですが、このレンズがなければまた手放していたと言っても良いくらいです。焦点距離は限られますが、よりコンパクトで画質は圧倒的に上の GXR を持っていますしね…
でも逆に言えば、このレンズは
「やっぱりまた手放そうかな?と思った私をマイクロフォーサーズに留めておくだけの魅力を持つレンズ」
と言えます。このコンパクトなサイズで 28〜84mm という常用領域をカバーしてくれるのは、本当に便利。
スナップカメラ、レンズといえば概ね単焦点レンズのカメラ、レンズを指しますが、このレンズならスナップズームレンズと呼んでも差し支えないのではないかと思います。
操作性も GF2/GF3/GH2/G3/GX1 ならばステップズームが使えるので、個人的には非常に扱いやすく感じています。電動ズームだから、という不便さは今のところ感じていません(GXR やコンパクトデジカメでステップズームに慣れてるせいもありますが)。
GXR はいつまで経っても中望遠ユニットが出なくて 70〜85mm 前後を常用する私としてはかなり不満がありますが、このXレンズと GF/GX のコンビなら、コンパクトなサイズで広角から中望遠までカバーしてくれる。まさに、
です。
外付けファインダーを付けなければ、背面液晶を見ての撮り方もコンパクトデジカメ同様ですし、ズームレバーでのズーム操作もコンパクト同様。色々な意味でコンパクトデジカメそのまま感覚です。そういう意味で
「マイクロフォーサーズと LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm の組み合わせこそが、コンパクトデジカメの延長線にあるミラーレス機」
そう感じた1ヶ月でした。
というわけで、ホントに便利な
という LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm でした。
理想のレンズとまでは言いませんが、ミラーレス機における理想に近いレンズの一つではないかと感じています。オリンパスはともかく、ビデオカメラでの実績のあるソニーあたりは追随してもおかしくないですし、NEX の馬鹿でかいレンズを何とかできるなら面白いですが…
ちなみに現在のXレンズはもう一つ
望遠レンズもリリースされています。金欠の折、こちらまでは手が回ってないのですが、望遠レンズをこれから買うならこちらもかなり魅力的です。特に
のは望遠レンズではとても扱いやすいですしね。安ズームではグリグリと望遠端にいくに連れ、レンズが長くなって重心が変わってしまいますが、これならそういうこともありません。
そういう意味では、こちらの方はより上位レンズらしいと言えます。サイズも(以前私が使っていた)普通の望遠ズーム 45-200mm よりもコンパクトかつ軽量で、オリンパスの望遠ズーム 40-150mm に近くなっていますからね…
マイクロフォーサーズも DMC-G1 でスタートしてしばらくはレンズラインナップに乏しかったですが、今や
になりつつあります。
パナソニックの 7-14mm F4、20mm F1.7、オリンパス 12mm F2.0、45mm F1.8…レンズを思うとマイクロフォーサーズも手放せなくなるんですよね(^_^;)
Panasonic LUMIX DMC-GX1 電動ズームキット
(新発売 GX1 もダブルズームキットと変わらない価格だが、断然Xレンズがオススメ!)
それは判った上でも検討の価値ありと言いたい。特に
「ミラーレス機を買ったけど、ズームだと持ち出す時に嵩張るのが嫌だな…」
と思ってる人なら尚更。
コンパクトさを求めて一眼レフじゃなくミラーレス機を買ってるのならば
標準ズームは現状これしかないでしょ!
標準ズームは現状これしかないでしょ!
と言えます。気になるなら買って損はない、と言いたいくらい。
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
(記事投稿時には Amazon だとシルバーモデルなら3万5千円を切っている)
発売当初はオリンパス機で使うとオートフォーカスに難がある問題があったようでしたが、最近のファームウェア・アップデートでそれも解決したようですので、オリンパスユーザーにも勧められるようになりました。
■ パナソニック、「Xレンズ」のファームウェアアップデートを11月17日に実施 - デジカメWatch
旧世代の E-PL1s, E-P2, E-PL2 あたりが非常に安く売られていたり、クラシックなフォルムが評判で、オリンパス機には女性ユーザーも多いようですが、
このレンズならバックへの収まりが良いですよ〜
と訴えたい。パンケーキレンズと同じ感覚でバックへの収まりますから、特に女性には魅力的だと思います。もちろん、男性だって同じことですけどね。
以前の記事でも掲載しましたが、以下の表のとおり、定評ある 20mm F1.7 の単焦点レンズと変わらないサイズ・重量ですし、普通の標準ズームレンズと比べるとサイズはかなり違います。
サイズ | 重量 | |
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm | φ61.0×26.8mm | 95g |
LUMIX G 20mm/F1.7 | φ63.0×25.5mm | 100g |
LUMIX G 14mm/F2.5 | φ55.5×20.5mm | 55g |
M.ZUIKO 17mm F2.8 | φ57.0×22.0mm | 71g |
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm | φ61.0×26.8mm | 95g |
LUMIX G VARIO 14-42mm | φ60.6×63.6mm | 165g |
M.ZUIKO 14-42mm II R | φ56.5×50.0mm | 113g |
とにかくこのレンズ、「ズームレンズを付けるとレンズが出っ張りすぎて、普通のバックに入れるのは躊躇われる…」という問題がある程度解消します(完全に解消するのはレンズ交換式な限り不可能だけど)。今までの標準ズームレンズの印象を変えるレンズと言ってもいいでしょう。
それでいて、写りも悪くない。
ま、このレンズの場合、パナソニックが「上位シリーズ」「ハイアマチュアやプロが使えるグレードの製品」と位置づけるほどの上級レンズ的な写りを期待しては落胆しますが、
このサイズに収めたけど、写りは普通のズームレンズ同等以上
とは言えます。少なくとも、小さい分だけ写りは我慢ということがないのも勧められる理由です。
(28mm / F3.5 開放 / ISO100)
(36mm / F4.2 開放 / ISO100 / さすがに広角側ではボケないけど…)
(50mm / F5.6 / ISO100)
(70mm / F5.6 開放 / ISO100)
(70mm / F6.3 / ISO100 / 沈胴式レンズだが逆光耐性もまずまず)
「ミラーレス機を使っているのはサイズの問題じゃない」「カメラバックに入れて持ち歩くからレンズの大きさなんて気にならない」という人には特に勧めようとは思いませんが、「小さめサイズに惹かれてパナソニックやオリンパスにした」という人にはピッタリのレンズというのは何度でも言っておきたいと思います。
それゆえに、
これからパナソニック機を買うなら、絶対Xレンズとのセットがお勧め!
と言っておきたい。これはもう、絶対そう。
Panasonic LUMIX DMC-GF3 電動ズームキット
(通常のレンズキットに比べると1万円以上高いが、GF3 にはコレしかない!くらいピッタリ)
普通のキットレンズとのセットと比べると少々高めだけど、損はしないと思う。私は色々とあって、マイクロフォーサーズにで戻ってきた時にはボディも単体で買ったし、今回のXレンズも単体で買うことになってしまったけれど、今から買う人ならXレンズとのセットがお勧めです。
「俺はフォーカスリングを動かせないとレンズとは認めん!」という旧石器時代な人には普通のキットレンズが良いでしょうが、そうでなければXレンズの方が利点は多いと思いますし、価格差だけの価値はあるように思います。
オリンパス機にはボディ側手ぶれ補正というメリットもありますし、ボディデザインの好みもありますので、「Xレンズがあるからオリンパスよりパナソニックにした方が良い」とまでは言えませんが(※)、パナソニック機を買おうとしているなら是非ともXレンズとのキットを検討して欲しいと思うくらいです。
(※)私は“ファインダーでも手ぶれ補正が効いて止まって欲しい”と思ってますのでレンズ側手ぶれ補正派ですし、望遠を常用する人なら手ぶれ補正は断然レンズ側補正に限ると思っていますが…
とまぁ、ベタ褒めしましたが、先にも書いたように写りは、至って普通です。上位レンズ、プレミアムというような描写はなくて、プレミアムなのはあくまでサイズです。ま、画期的と言っても良いサイズですから、そういうプレミアムも有りでしょうが。
個人的にマイクロフォーサーズに対しては、初号機 DMC-G1 以降のマイクロフォーサーズの画質、特に高感度画質の進歩のなさが気になりますし、むかし LUMIX 7-14mm F4 を使った時にも思ったのですが、ボディ側の画質性能をもっと頑張って欲しいな、とは思います。
1年前に残していたマイクロフォーサーズ一式を手放したものの、また今夏に出戻ってきたわけですが、このレンズがなければまた手放していたと言っても良いくらいです。焦点距離は限られますが、よりコンパクトで画質は圧倒的に上の GXR を持っていますしね…
でも逆に言えば、このレンズは
「やっぱりまた手放そうかな?と思った私をマイクロフォーサーズに留めておくだけの魅力を持つレンズ」
と言えます。このコンパクトなサイズで 28〜84mm という常用領域をカバーしてくれるのは、本当に便利。
スナップカメラ、レンズといえば概ね単焦点レンズのカメラ、レンズを指しますが、このレンズならスナップズームレンズと呼んでも差し支えないのではないかと思います。
操作性も GF2/GF3/GH2/G3/GX1 ならばステップズームが使えるので、個人的には非常に扱いやすく感じています。電動ズームだから、という不便さは今のところ感じていません(GXR やコンパクトデジカメでステップズームに慣れてるせいもありますが)。
GXR はいつまで経っても中望遠ユニットが出なくて 70〜85mm 前後を常用する私としてはかなり不満がありますが、このXレンズと GF/GX のコンビなら、コンパクトなサイズで広角から中望遠までカバーしてくれる。まさに、
ちょっと大きめで画質の良いコンパクトデジカメの親玉感覚
です。
外付けファインダーを付けなければ、背面液晶を見ての撮り方もコンパクトデジカメ同様ですし、ズームレバーでのズーム操作もコンパクト同様。色々な意味でコンパクトデジカメそのまま感覚です。そういう意味で
「マイクロフォーサーズと LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm の組み合わせこそが、コンパクトデジカメの延長線にあるミラーレス機」
そう感じた1ヶ月でした。
というわけで、ホントに便利な
ミラーレスには、こういうレンズが欲しかったんだよ!
という LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm でした。
理想のレンズとまでは言いませんが、ミラーレス機における理想に近いレンズの一つではないかと感じています。オリンパスはともかく、ビデオカメラでの実績のあるソニーあたりは追随してもおかしくないですし、NEX の馬鹿でかいレンズを何とかできるなら面白いですが…
ちなみに現在のXレンズはもう一つ
望遠レンズもリリースされています。金欠の折、こちらまでは手が回ってないのですが、望遠レンズをこれから買うならこちらもかなり魅力的です。特に
インナーフォーカスでレンズが繰り出さない
のは望遠レンズではとても扱いやすいですしね。安ズームではグリグリと望遠端にいくに連れ、レンズが長くなって重心が変わってしまいますが、これならそういうこともありません。
そういう意味では、こちらの方はより上位レンズらしいと言えます。サイズも(以前私が使っていた)普通の望遠ズーム 45-200mm よりもコンパクトかつ軽量で、オリンパスの望遠ズーム 40-150mm に近くなっていますからね…
マイクロフォーサーズも DMC-G1 でスタートしてしばらくはレンズラインナップに乏しかったですが、今や
レンズが魅力のマイクロフォーサーズ
になりつつあります。
パナソニックの 7-14mm F4、20mm F1.7、オリンパス 12mm F2.0、45mm F1.8…レンズを思うとマイクロフォーサーズも手放せなくなるんですよね(^_^;)
Panasonic LUMIX DMC-GX1 電動ズームキット
(新発売 GX1 もダブルズームキットと変わらない価格だが、断然Xレンズがオススメ!)