iPhone 4S 発売から 10日。単純に iPhone 4 → 4S と買い換えたわけではなく、ソフトバンクから au へ MNP したわけですが、iPhone 4S にしろ、au にしろ、今のところ満足して使えています。
とはいえ、自分が不満なく使えているからといって、「iPhone 4S は凄いいいから買い換えるべき」とか「au の方が圧倒的に良いから乗り換えるべき」とか言うつもりは全くありません。友人知人に対しても(珍しく?)背中押しするようなこともしてません。
もちろん、iPhone 4S に買い換えるのを止めもしませんし、au に MNP しようとしている人に対しては良い点悪い点を説明して判断材料にしてもらうようにしてますが、
と思っています。ま、そのことには二重の思いがあるわけですが…( ̄ー ̄)
いずれにしても、今回 au版 iPhone 4S を購入契約して
・ iOS 4 → 5
・ iPhone 4 → 4S
・ ソフトバンク → au
という3つの変化があったわけですが、
と感じてます。些細というと過小評価し過ぎかもしれませんが、今回の変化のうち「iOS 4 → 5」が圧倒的に大きいのは間違いないところです。
処理速度が速くなった、カメラが良くなった、通信エリアが広くなった、というのは(一部の人には最重要でしょうが)やはり iPhone をより有効に使うための改善であり、幹とも言える iOS の変化は“利用スタイルの変化”にも及ぶので、やはり一番のインパクトはそこかなぁ、と感じています。
ともあれ、ソフトウェアの変化である iOS 4 → 5 を除いた「iPhone 4 → 4S」と「ソフトバンク → au」の2点については、混同して評価すると不味いので、それぞれで記事を2回に分けることにしました。
というわけで、まずは「ソフトバンク → au と MNP した感想」から。
とはいえ、自分が不満なく使えているからといって、「iPhone 4S は凄いいいから買い換えるべき」とか「au の方が圧倒的に良いから乗り換えるべき」とか言うつもりは全くありません。友人知人に対しても(珍しく?)背中押しするようなこともしてません。
もちろん、iPhone 4S に買い換えるのを止めもしませんし、au に MNP しようとしている人に対しては良い点悪い点を説明して判断材料にしてもらうようにしてますが、
iPhone 4S そのものにしても、au にしても、迷うなら様子見でイイ!
と思っています。ま、そのことには二重の思いがあるわけですが…( ̄ー ̄)
いずれにしても、今回 au版 iPhone 4S を購入契約して
・ iOS 4 → 5
・ iPhone 4 → 4S
・ ソフトバンク → au
という3つの変化があったわけですが、
「iOS 4 → 5」の大きな変化に比べれば、
「iPhone 4 → 4S」も「ソフトバンク → au」も些細なこと
「iPhone 4 → 4S」も「ソフトバンク → au」も些細なこと
と感じてます。些細というと過小評価し過ぎかもしれませんが、今回の変化のうち「iOS 4 → 5」が圧倒的に大きいのは間違いないところです。
処理速度が速くなった、カメラが良くなった、通信エリアが広くなった、というのは(一部の人には最重要でしょうが)やはり iPhone をより有効に使うための改善であり、幹とも言える iOS の変化は“利用スタイルの変化”にも及ぶので、やはり一番のインパクトはそこかなぁ、と感じています。
ともあれ、ソフトウェアの変化である iOS 4 → 5 を除いた「iPhone 4 → 4S」と「ソフトバンク → au」の2点については、混同して評価すると不味いので、それぞれで記事を2回に分けることにしました。
というわけで、まずは「ソフトバンク → au と MNP した感想」から。
さて、au へ MNP したことの感想については、なかなか難しい面があって、なかなかタイピングが進みません。建前と本音、というわけではないのですが、自分の満足度と他人への推奨度には差があるからです。
自分自身の満足度について言えば、発売時に「iPhone 4S を買う理由、糞仕様の au 版に敢えて乗り換える理由」という記事を書いた割には、この 10日間使ってきて
というのが、率直なところ。ここで au の肩を持っても何の得にもならないですのですが、私個人としては本音でそう思っています。
もっとも、私自身が使った範疇では「au 版 iPhone 4S は人柱でも何でもなかった」と思っていますが、発売前からの問題、発売後に発覚している問題があるので、必ずしも人柱要素がないわけではありません。
iPhone 4S 発売前に書いた以下の記事でも紹介したように、現状 au は機能・サービス面で不備が目立ちます。
■ iPhone 4S、現時点でのソフトバンクと au の機能・サービス比較
特に MMS がなく、キャリアメールがあれど通常のインターネットメール扱いになっていることは敬遠される大きな材料ですし、それが必須な人なら問題外でしょう。私自身も PPTP 非対応なのは痛いです(代替手段を持ってるので困ってはいませんが…)。
これらサービス・機能面での不備に関しては、発売後の記事で
■ au から iPhone が発売された今こそ使いたい Viber 〜ソフトバンクユーザーとの架け橋〜
■ au 版 iPhone 4S でケータイメール (ezweb.ne.jp) の受信を素早く知る4つの方法
■ au 版 iPhone で無料利用できる公衆無線 LAN サービス「Wi2 300」設定方法と利用雑感
という形で代替手段を紹介しました。私自身はこの代替手段で問題ないと思っているものの、私は「もうキャリア依存のメールアドレスは時代遅れだし、捨てる方向で」という姿勢なので、こういった代替手段でも大して困ったないわけです。
しかし、今までソフトバンク iPhone で MMS を常用していたり、ガラケーでキャリアメールに依存していた人は、そうでもないでしょう。
そのような場合、これらの代替手段は従来に比べて使い勝手が落ちるわけですから、
のも事実です。そんなことを言ってる奴はアホですね。
結局のところ、au 版 iPhone 4S に関しては私自身感じているのは、
ということに尽きます。
このことは、最近ネット上で話題になっている「au 版 iPhone 4S の電波問題」、通称「◯問題」でも同じことが言えます。
ガジェット通信の記事がヤフーのトップに掲載されたせいで、すっかり有名になった「au 版 iPhone 4S の ◯問題」。
高速データー回線(EV-DO) の電波を掴まなくなり、通話&低速回線の電波 (CDMA 1x) だけを掴んだまま固定されてしまう問題です。
通話&低速回線の電波 (CDMA 1x) だけを掴んだ状態では、iPhone 画面最上部のバーのキャリア名(KDDI)の右に通常 3G と表示されているところに丸(◯)が表示されるので、俗称として「◯問題」とか言われていたりします。
通常は以下のように
のですが、EV-DO (3G) 回線を掴めなくなり、けれど圏外ではなく、通話&低速データー回線用の CDMA 1x RTT の電波だけ掴めていると
ようになります(3G しかないソフトバンクでは発生しません)。
ただ、誤解されやすいのは
であり、山中の電波状況の悪いところ(圏外ぎりぎり)、地下鉄の駅間(圏外になりきらない駅に近いところ)では、たびたび ◯ になるのを確認しています。「高速データー通信はできなくても、最低限通話はできるようにしよう」ということですから、本来不利益になるものではありません。
ということです。こうなったら悲惨です。
古い規格である CDMA 1x RTT のデーター通信速度は 144Kbps。現在の高速データー通信規格からすると、速度差は桁が違うレベルですから、3G 回線に戻らない人がブチ切れて「au 使えねぇ!」と言い出すのも当然です。
さらに、ネット上で色々な対処方法、回避方法が話されていますが、どれも決定打がない状況です。というか、海外の Verizon ユーザーでは以前からあった問題ですし、iPhone に限らない話(Android でも症状報告はあったらしい)ですから、au と Apple のいずれが対処するかも含めて困った問題です。
■ auのiPhoneに表示される謎の「○」 これが表示されると低速になる? - ガジェット通信
■ au版iPhone4Sの○問題、現段階で分かっていること : iPhoneちゃんねる
こういった現象が出ているのは(今のところ)一部のユーザーですし、困っている人・怒りを持っている人の声が大きくなっているだけという状況ではありますが、
のも事実です。原因が au にあるのか、Apple にあるのか判らないけれど、au版 iPhone 4S で発生しているわけですから。
なにせ、この問題だけは「大丈夫でしょ」なんて安易に言うことはできません。他の点については色々代替手段を提示できるけど、こればっかりはハマったら終わり、機内モード ON/OFF や SIM 抜き差しでも治らなければ、お手上げです。確率は低くても、リスクは小さくない。
また、現在この「○問題」の報告例は都内が殆どのようですが、万が一、回線が混雑していることで「○問題」が発生しやすいとするならば、今後 au の iPhone ユーザーが増えれば、さらに増える可能性もあるわけです。原因が判らないだけに、尚さら他人には薦めづらい。
このことを考えると「私は au に満足してるんだー、au いいぞー」とは、とてもじゃないが言いづらい。
けれど、私としては正直なところ、
ですので、多くの人が au版 iPhone への移行を避けるなら、それはそれで問題なしです。
できるだけ多くの方がソフトバンクに留まって MNP は止めていただき、新規の方は是非ともドコモの Android 機を買うなりしていただければ、私にとっては大変恐悦至極でございます X-)
ちょっと本音が出てしまいましたが(^^;)、この「○問題」について私自身は直面していないので、全く自分自身の満足度には影響してこないのです。
まだ「○」が問題視されていなかった頃、au版 iPhone 4S 購入翌日に名古屋の地下鉄内で「おー、これが北米 Verizon ユーザーが言ってた噂の ◯ か〜」などと無邪気に楽しんでいたのですが、それから今に至るまで何度も ○ は見ているものの、3G へ復帰しなかったことがないのです。
(厳密には一度だけなかなか 3G に切り替わらなかったことがあったので、これはっ!と思ったのですが、1分くらいしたところで試しに機内モード ON/OFF をしたら、あっさり 3G へ戻ってしまったので…)
地下鉄、山の中、ビル地下の奥まったところで ◯表示は何度も確認していますし、こういった問題が顕在化してからは
「どうやったら、◯ で固定されてしまうんだ?」
とアレコレやってるんですけど、経験してないので何とも言いようがないんですよね。
通信している状況だと 3G に切り替わらないという噂があったので、今すぐ通信するアプリを…と思っても
すぐに普通に 3G に戻って快適通信が再開されてしまう当たり前の動作しか経験していません。
無論、これは非常に有難いことですが、もしかするとしばらくしたら「俺も ○問題に引っかかった〜。3G に戻らんやんけ! au ◯ね!」とか言ってるかもしれません。
そういったことが皆無ではない限り、先にも書きましたが、
であるわけです。
ただ、「○問題」のことを除けば、私自身は au の通信品質には満足しています。
巷では多くのベンチマークがされていますし、あっちでもこっちでも au とソフトバンクの通信品質その他について喧々諤々言われていますが、ぶっちゃけ、
してます。現状、ソフトバンクに戻る気は全く起きないし、戻りたくもない。
何度も書きますが、機能・サービス的な不備があったり、○問題のことがあるので、他人に薦める気は全くないし(むしろ au に来るユーザーは一人でも減れば良い :-)、あくまで私個人の環境・条件に基づく満足度でしかないけれど
のは間違いないし、
というのが、この 10日間使ってきた率直な感想。
この、通信に関するストレスが減ったというのは3つの要因があって、
これらが「ソフトバンクから au にして良かったわー」と思っているポイントです。
各種サイトでのベンチマーク結果を見ても、通信速度はソフトバンクと au とも場所・条件によって違う、という感じで、必ずしも au に数字上の優位はないと思います。条件が良い時の最高速は、スペック上の通りソフトバンクですしね。
たまにベンチマークを取ることもありますが、自分で取ってもベンチマークの速度数値はソフトバンクより速くなってることは殆どないですし、むしろ絶対的な通信速度は低いかな?とすら思います。
ただ、どこでどんな環境で測っても 300Kbps〜1Mbps くらいで収まっていて、
と感じています。au は速度が安定している、とまでは言いませんが、ソフトバンクのように使ってみないと判らない、という感覚だったのとは異なっています。
例としては少し異なりますが、先日の六甲山の山中で使っている時、au 版 iPhone 4S での通信状況があまり良くありませんでした。となると、当然
「au でこれだけ通信状態が悪ければ、ソフトバンクは圏外だろ」
と思って、友人のソフトバンク iPhone 4 を見たら、なんとバリ5!
(左の au iPhone 4S は通信状態が悪くて 3G が掴みきれず、○ 表示になっている)
マジかよ…orz と思いつつも、「これはソフトバンクの方が快適な場所もある例としてブログに載せるか」と思って、ベンチマークを取ってみたわけです。
すると、
(気がついたら au iPhone 4S の方は勝手に ○ から 3G に切り替わってた)
こういう結果。驚くことも何ともなく、例によってソフトバンクの「アンテナは立ってるけどパケットは飛ばない」パターン(この時はソフトバンク iPhone 4 は2回ほど no connection でテストできず、3回目の結果)。
コレ一つで「ソフトバンク使えない」と言うつもりは全くないのですが、ソフトバンク iPhone をずっと使ってきて、こういう経験は多々ありました。ソフトバンクに最もイラッとする瞬間。
アンテナがほとんど立っていない or 圏外なら通信できなくても仕方ないと思うけれど、
ので、これが少なくなるだけでも気分的には随分違う。
ドコモでも満員のスタジアムではパケットが流れないことは珍しくないので、au でも全くないとは思っていませんが、ソフトバンクは多々ありすぎだったので、減ってくれれば通信に関するストレスは減ります。
と同時に、au ではアンテナ1〜2本でも割りと通信できる感じです。粘る、とでも言うのでしょうか。上記写真の時も、このあと隣りの店内へ移動してから同じアンテナ1本のままでしたが、問題なく Instagram へ写真をアップロードすることができましたからね。ちょっと「au やるな」と思ったのも事実です。
もちろん、ソフトバンクと比べたカバーエリアの差は度々実感するところですし、何より
のはあります(^_^;)
気分的な問題だけでしかないので、不公平も何もあったもんじゃないのですが、
ソフトバンクで繋がらないと「この糞電波が!」
au で繋がらないと「au でダメならまぁ仕方ないか」
というのはあります。理不尽な理由ですが、ストレスの違いは確実にあります(笑)
au iPhone 4S を持つ前でも「くそっ、ソフトバンクじゃ繋がらんのか!」と思いつつも、ドコモのケータイや Android 機を見て「あ、ドコモも圏外なら仕方ないね」と思うことはあったわけで、それと同じです。
そういう意味では、カバーエリアの差だけでなく
に繋がっています。
先のバリ5でもパケットが流れない状況もそうでしたが、理不尽だろうと何だろうと、ソフトバンクの電波状況に不信感があれば、そうなるわけです(そういう意味ではソフトバンクの自業自得)。
加えて、カバーエリアの差について言えば、
「カバーエリアが広くて店の奥でも通じるから、Wi-Fi スポットが少なくてもあまり困らないわ」
なんてのもあります。ソフトバンクの時には Wi-Fi スポットが大変有り難かったですけれど、au に変えてからはさほどでもないですから…
そして au の通信品質で良かったことの、もう1つはレイテンシーの低さによる通信レスポンスの良さ。
各種ベンチマークでも実証されていますが、通信速度そのものはソフトバンクの方が速いことも多いのですが、ことレイテンシーに関しては断然 au が小さいという結果が多数を占めています。
レイテンシーは、通信におけるレスポンス速度。「おい、コレくれ」「はい、判りました」という返事のレスポンス。これは体感速度、ストレスの違いに効いてきます。au にして最も実感している差です。
この差です。好みもあるかもしれませんが、「注文したのにいつまで待たせるんだよ…」という状況より、少しずつでも注文した品物がちょくちょく出てくる方がストレスは少ないと思いますし、
と感じています。結局、体感の問題、気分の問題ですけどね。
実際、ブラウザで次のページを表示するのに表示し終える時間はソフトバンク時代と変わらないとしても、表示し始めるタイミングは確実に au の方が速い。だから「au の方が速い」と感じてしまうのです。
わけで、これも au の方が通信ストレスが少ないと思う理由の一因です。
そんなわけで
これらの理由から、au にして快適だし、通信環境でのストレスが減ったと感じてます。体感、気分の問題なので、他人にどうのこうのとは言いませんが、私自身はホント満足しています。
それにエリアの問題について本音を言えば、
ですしね。そういう意味では docomo の Android 機が一番かもしれませんが、それについては元々否定しません :-)
長々と書いてきましたが、au 版 iPhone 4S を 10日間使ってきた感想として、まずは au にしたことへの自分なりの雑感を書いてきました。
後半を読んでもらっても判るように、
と思っています。
通信品質の差にも満足していて、これで月額料金 500円の差なら全然オッケー!と思っています。何度も書いてますが、通信に関するストレスが激減しました。
と同時に、私自身の満足度の高さには
・au の機能・サービスの不備は大して困ってない
・いわゆる「○問題」に出会っていない
という2つの条件があるので、これを考慮すると他人に「au イイヨイイヨー」とは言い切れません。
これまた何度も書きましたが、
であり、
と思っています。
来夏までには au の機能・サービス面の不備が改善され、移行中の 800MHz 周波数帯整備が終わるでしょう。○問題のこともありますし、iPhone 5 まで待っても良いと思っています。
さらに、その頃にはソフトバンクが 900Mhz 帯の周波数取得について可否が出るでしょうから、それを見てソフトバンクにするかどうか、ソフトバンクで継続するかを決めれば良いと思っています。
それに
という点では(Windows Phone の待遇を見れば)安心もできませんしね!
もちろん、現状エリアカバーに不満が多い人には「乗り換えて損はないよ!」と言えますが、「○問題」のリスクや機能・サービス面の不備との天秤になるでしょう。人それぞれの環境・条件がありますから、大手を振って乗り換え推奨なんて、とてもできません。
そう考えると
と思っています。むしろ、au ユーザーのことは放っておいてくれ、と(笑)
たまに隣の芝生が青く見えることもあるかもしれませんが、今のところ隣の芝生はオレンジというより黄色かもしれないので、ソフトバンクユーザーの方々には今まで通りキッチリ iPhone の全ての機能を粛々とお使いいただければ、と思います。
私自身は「ここから au はどうしていくのかな?」というのを見ていくのも楽しみの一つであり、それが人柱の悦楽ですから、生暖く放置していただければ幸いです。2〜3年前のソフトバンクも今の au のような状況でしたから、自分が策を講じられる範囲で我慢しつつ、改善・成長を見るのは嫌いじゃありません。
もちろん、
というのは本音としてあります。
いや、本当に、できるだけ多くの人がソフトバンクのまま留まっていただくなり、ドコモの Android 機を買っていただくなりしていただき、au の iPhone 4S へ流れてこないことを心底願っております。
という建前かつ客観的な思いと
という本音。
それらが裏と表にある、au版 iPhone 4S 10日間の感想【au 編】でした。
【追記】1つ重要なことを書き忘れてました。
ということがあります。規制基準と、それを超えた場合のペナルティ期間は、
ソフトバンク:1ヶ月(締め日基準)で1.2GB/規制期間は翌々月まるまる1ヶ月
au:直近3日間で 366MB/規制期間は1日単位で基準を下回るまで
というもの。ソフトバンクはパケット利用量の規制値が厳しいだけでなく、規制に引っかかると1ヶ月もペナルティ期間があるのはシビア。
もちろん、1ヶ月で 1.2GB というのは特に批判するような基準値ではなく、一般的なウェブブラウズ、メール他の利用では超えないレベルではありますが、ネットラジオや動画をちょくちょく見てたら引っかかるレベルではあります。
1ヶ月 1.2GB を日平均にすれば 40MB ですので、元々余裕ある数値ではありません。動画はもちろん、ストリーミングラジオですら 128Kbps のものを1時間聴けば 50MB 以上の転送量になりますから、それらは Wi-Fi で、ということにならざるを得ません。
反面、au は(ドコモと同じく)直近3日間で 366MB という基準。日平均 122MB ですから、単純にソフトバンクの3倍の許容量があります。これでも動画閲覧を多く行う人には心許ないですが、なんといっても
というのは、インフラとして安心です。例えば、ある1日に大量に使って引っかかっても、翌日殆ど使わず直近3日間合計で 366MB 以内ならペナルティは解除です。
ソフトバンクは一度規制にかかると1ヶ月ですからね。この点を考えると au は安心感があります。実際にソフトバンク基準を超えるかどうかは別にして、余裕だったり安心感はあった方が良いですからね。
ソフトバンク時代の1ヶ月最高利用は 1GB 弱でしたが、3G での動画閲覧やネットラジオを聞くのは諦めてましたし、毎月締め日には iPhone の統計情報をリセットして、どれくらい使ってるかチェックしながら使っていました。au に来てからは、そんなこととも無縁です :-)
■ iPhone 4S 編はこちら→ 迷うなら5まで待てばいい 〜 au 版 iPhone4S セカンドインプレ【iPhone 4S 買い替え編】
自分自身の満足度について言えば、発売時に「iPhone 4S を買う理由、糞仕様の au 版に敢えて乗り換える理由」という記事を書いた割には、この 10日間使ってきて
au でのデメリットより満足の方が遥かに大きい
というのが、率直なところ。ここで au の肩を持っても何の得にもならないですのですが、私個人としては本音でそう思っています。
もっとも、私自身が使った範疇では「au 版 iPhone 4S は人柱でも何でもなかった」と思っていますが、発売前からの問題、発売後に発覚している問題があるので、必ずしも人柱要素がないわけではありません。
iPhone 4S 発売前に書いた以下の記事でも紹介したように、現状 au は機能・サービス面で不備が目立ちます。
■ iPhone 4S、現時点でのソフトバンクと au の機能・サービス比較
特に MMS がなく、キャリアメールがあれど通常のインターネットメール扱いになっていることは敬遠される大きな材料ですし、それが必須な人なら問題外でしょう。私自身も PPTP 非対応なのは痛いです(代替手段を持ってるので困ってはいませんが…)。
これらサービス・機能面での不備に関しては、発売後の記事で
■ au から iPhone が発売された今こそ使いたい Viber 〜ソフトバンクユーザーとの架け橋〜
■ au 版 iPhone 4S でケータイメール (ezweb.ne.jp) の受信を素早く知る4つの方法
■ au 版 iPhone で無料利用できる公衆無線 LAN サービス「Wi2 300」設定方法と利用雑感
という形で代替手段を紹介しました。私自身はこの代替手段で問題ないと思っているものの、私は「もうキャリア依存のメールアドレスは時代遅れだし、捨てる方向で」という姿勢なので、こういった代替手段でも大して困ったないわけです。
しかし、今までソフトバンク iPhone で MMS を常用していたり、ガラケーでキャリアメールに依存していた人は、そうでもないでしょう。
そのような場合、これらの代替手段は従来に比べて使い勝手が落ちるわけですから、
自分は良くても他人に「代替手段があるから機能・サービス面は問題ない!」とは言えない
のも事実です。そんなことを言ってる奴はアホですね。
結局のところ、au 版 iPhone 4S に関しては私自身感じているのは、
自分は満足していても、他人に躊躇なく薦めづらいのが現在の au iPhone
ということに尽きます。
このことは、最近ネット上で話題になっている「au 版 iPhone 4S の電波問題」、通称「◯問題」でも同じことが言えます。
☆
ガジェット通信の記事がヤフーのトップに掲載されたせいで、すっかり有名になった「au 版 iPhone 4S の ◯問題」。
高速データー回線(EV-DO) の電波を掴まなくなり、通話&低速回線の電波 (CDMA 1x) だけを掴んだまま固定されてしまう問題です。
通話&低速回線の電波 (CDMA 1x) だけを掴んだ状態では、iPhone 画面最上部のバーのキャリア名(KDDI)の右に通常 3G と表示されているところに丸(◯)が表示されるので、俗称として「◯問題」とか言われていたりします。
通常は以下のように
のですが、EV-DO (3G) 回線を掴めなくなり、けれど圏外ではなく、通話&低速データー回線用の CDMA 1x RTT の電波だけ掴めていると
ようになります(3G しかないソフトバンクでは発生しません)。
ただ、誤解されやすいのは
◯ が表示されることは珍しくないし、正常な動作
であり、山中の電波状況の悪いところ(圏外ぎりぎり)、地下鉄の駅間(圏外になりきらない駅に近いところ)では、たびたび ◯ になるのを確認しています。「高速データー通信はできなくても、最低限通話はできるようにしよう」ということですから、本来不利益になるものではありません。
問題なのは、低速回線に捕まったまま(◯が表示されたまま)で
どうやっても高速回線に戻らない人がいる
どうやっても高速回線に戻らない人がいる
ということです。こうなったら悲惨です。
古い規格である CDMA 1x RTT のデーター通信速度は 144Kbps。現在の高速データー通信規格からすると、速度差は桁が違うレベルですから、3G 回線に戻らない人がブチ切れて「au 使えねぇ!」と言い出すのも当然です。
さらに、ネット上で色々な対処方法、回避方法が話されていますが、どれも決定打がない状況です。というか、海外の Verizon ユーザーでは以前からあった問題ですし、iPhone に限らない話(Android でも症状報告はあったらしい)ですから、au と Apple のいずれが対処するかも含めて困った問題です。
■ auのiPhoneに表示される謎の「○」 これが表示されると低速になる? - ガジェット通信
■ au版iPhone4Sの○問題、現段階で分かっていること : iPhoneちゃんねる
こういった現象が出ているのは(今のところ)一部のユーザーですし、困っている人・怒りを持っている人の声が大きくなっているだけという状況ではありますが、
こういった問題の原因・対処方法がクリアにならない限り
au は注意事項付きじゃないと他人には薦めにくい
au は注意事項付きじゃないと他人には薦めにくい
のも事実です。原因が au にあるのか、Apple にあるのか判らないけれど、au版 iPhone 4S で発生しているわけですから。
なにせ、この問題だけは「大丈夫でしょ」なんて安易に言うことはできません。他の点については色々代替手段を提示できるけど、こればっかりはハマったら終わり、機内モード ON/OFF や SIM 抜き差しでも治らなければ、お手上げです。確率は低くても、リスクは小さくない。
また、現在この「○問題」の報告例は都内が殆どのようですが、万が一、回線が混雑していることで「○問題」が発生しやすいとするならば、今後 au の iPhone ユーザーが増えれば、さらに増える可能性もあるわけです。原因が判らないだけに、尚さら他人には薦めづらい。
このことを考えると「私は au に満足してるんだー、au いいぞー」とは、とてもじゃないが言いづらい。
けれど、私としては正直なところ、
こういった問題を危惧して au への流入が減れば、回線も混まないし
○問題のリスクも減るかもしれないので万々歳
○問題のリスクも減るかもしれないので万々歳
ですので、多くの人が au版 iPhone への移行を避けるなら、それはそれで問題なしです。
できるだけ多くの方がソフトバンクに留まって MNP は止めていただき、新規の方は是非ともドコモの Android 機を買うなりしていただければ、私にとっては大変恐悦至極でございます X-)
☆
ちょっと本音が出てしまいましたが(^^;)、この「○問題」について私自身は直面していないので、全く自分自身の満足度には影響してこないのです。
まだ「○」が問題視されていなかった頃、au版 iPhone 4S 購入翌日に名古屋の地下鉄内で「おー、これが北米 Verizon ユーザーが言ってた噂の ◯ か〜」などと無邪気に楽しんでいたのですが、それから今に至るまで何度も ○ は見ているものの、3G へ復帰しなかったことがないのです。
(厳密には一度だけなかなか 3G に切り替わらなかったことがあったので、これはっ!と思ったのですが、1分くらいしたところで試しに機内モード ON/OFF をしたら、あっさり 3G へ戻ってしまったので…)
地下鉄、山の中、ビル地下の奥まったところで ◯表示は何度も確認していますし、こういった問題が顕在化してからは
「どうやったら、◯ で固定されてしまうんだ?」
とアレコレやってるんですけど、経験してないので何とも言いようがないんですよね。
通信している状況だと 3G に切り替わらないという噂があったので、今すぐ通信するアプリを…と思っても
すぐに普通に 3G に戻って快適通信が再開されてしまう当たり前の動作しか経験していません。
無論、これは非常に有難いことですが、もしかするとしばらくしたら「俺も ○問題に引っかかった〜。3G に戻らんやんけ! au ◯ね!」とか言ってるかもしれません。
そういったことが皆無ではない限り、先にも書きましたが、
自分は現状に満足していても、他人に躊躇なく薦めづらい au iPhone
であるわけです。
☆
ただ、「○問題」のことを除けば、私自身は au の通信品質には満足しています。
巷では多くのベンチマークがされていますし、あっちでもこっちでも au とソフトバンクの通信品質その他について喧々諤々言われていますが、ぶっちゃけ、
世間の評価とかどうでもいいくらい、au のエリアと通信品質に満足
してます。現状、ソフトバンクに戻る気は全く起きないし、戻りたくもない。
何度も書きますが、機能・サービス的な不備があったり、○問題のことがあるので、他人に薦める気は全くないし(むしろ au に来るユーザーは一人でも減れば良い :-)、あくまで私個人の環境・条件に基づく満足度でしかないけれど
au にしてから通信に関するストレスが断然減った
のは間違いないし、
この通信品質の差で、月額 500円強の差なら納得
というのが、この 10日間使ってきた率直な感想。
この、通信に関するストレスが減ったというのは3つの要因があって、
- 環境・条件によっての速度差がソフトバンクほど激しくない
- レイテンシーの低さによる通信反応の良さ、体感速度の速さ
- カバーエリアの差と、それに起因する気分的な問題
これらが「ソフトバンクから au にして良かったわー」と思っているポイントです。
☆
各種サイトでのベンチマーク結果を見ても、通信速度はソフトバンクと au とも場所・条件によって違う、という感じで、必ずしも au に数字上の優位はないと思います。条件が良い時の最高速は、スペック上の通りソフトバンクですしね。
たまにベンチマークを取ることもありますが、自分で取ってもベンチマークの速度数値はソフトバンクより速くなってることは殆どないですし、むしろ絶対的な通信速度は低いかな?とすら思います。
ただ、どこでどんな環境で測っても 300Kbps〜1Mbps くらいで収まっていて、
特に速い時もないけれど、極端に遅い時も少ない
と感じています。au は速度が安定している、とまでは言いませんが、ソフトバンクのように使ってみないと判らない、という感覚だったのとは異なっています。
例としては少し異なりますが、先日の六甲山の山中で使っている時、au 版 iPhone 4S での通信状況があまり良くありませんでした。となると、当然
「au でこれだけ通信状態が悪ければ、ソフトバンクは圏外だろ」
と思って、友人のソフトバンク iPhone 4 を見たら、なんとバリ5!
(左の au iPhone 4S は通信状態が悪くて 3G が掴みきれず、○ 表示になっている)
マジかよ…orz と思いつつも、「これはソフトバンクの方が快適な場所もある例としてブログに載せるか」と思って、ベンチマークを取ってみたわけです。
すると、
(気がついたら au iPhone 4S の方は勝手に ○ から 3G に切り替わってた)
こういう結果。驚くことも何ともなく、例によってソフトバンクの「アンテナは立ってるけどパケットは飛ばない」パターン(この時はソフトバンク iPhone 4 は2回ほど no connection でテストできず、3回目の結果)。
コレ一つで「ソフトバンク使えない」と言うつもりは全くないのですが、ソフトバンク iPhone をずっと使ってきて、こういう経験は多々ありました。ソフトバンクに最もイラッとする瞬間。
アンテナがほとんど立っていない or 圏外なら通信できなくても仕方ないと思うけれど、
アンテナ立ちまくりなのにパケットが流れない、ということが SB では多すぎた
ので、これが少なくなるだけでも気分的には随分違う。
ドコモでも満員のスタジアムではパケットが流れないことは珍しくないので、au でも全くないとは思っていませんが、ソフトバンクは多々ありすぎだったので、減ってくれれば通信に関するストレスは減ります。
と同時に、au ではアンテナ1〜2本でも割りと通信できる感じです。粘る、とでも言うのでしょうか。上記写真の時も、このあと隣りの店内へ移動してから同じアンテナ1本のままでしたが、問題なく Instagram へ写真をアップロードすることができましたからね。ちょっと「au やるな」と思ったのも事実です。
もちろん、ソフトバンクと比べたカバーエリアの差は度々実感するところですし、何より
au で繋がらなかったら「まぁ仕方ないか」と諦められる
のはあります(^_^;)
気分的な問題だけでしかないので、不公平も何もあったもんじゃないのですが、
ソフトバンクで繋がらないと「この糞電波が!」
au で繋がらないと「au でダメならまぁ仕方ないか」
というのはあります。理不尽な理由ですが、ストレスの違いは確実にあります(笑)
au iPhone 4S を持つ前でも「くそっ、ソフトバンクじゃ繋がらんのか!」と思いつつも、ドコモのケータイや Android 機を見て「あ、ドコモも圏外なら仕方ないね」と思うことはあったわけで、それと同じです。
そういう意味では、カバーエリアの差だけでなく
カバーエリアへの信頼度の差がストレスの差
に繋がっています。
先のバリ5でもパケットが流れない状況もそうでしたが、理不尽だろうと何だろうと、ソフトバンクの電波状況に不信感があれば、そうなるわけです(そういう意味ではソフトバンクの自業自得)。
加えて、カバーエリアの差について言えば、
「カバーエリアが広くて店の奥でも通じるから、Wi-Fi スポットが少なくてもあまり困らないわ」
なんてのもあります。ソフトバンクの時には Wi-Fi スポットが大変有り難かったですけれど、au に変えてからはさほどでもないですから…
☆
そして au の通信品質で良かったことの、もう1つはレイテンシーの低さによる通信レスポンスの良さ。
各種ベンチマークでも実証されていますが、通信速度そのものはソフトバンクの方が速いことも多いのですが、ことレイテンシーに関しては断然 au が小さいという結果が多数を占めています。
レイテンシーは、通信におけるレスポンス速度。「おい、コレくれ」「はい、判りました」という返事のレスポンス。これは体感速度、ストレスの違いに効いてきます。au にして最も実感している差です。
待たされて一気に全部出てくるソフトバンクと
速いうちから少しずつ出てくる au
速いうちから少しずつ出てくる au
この差です。好みもあるかもしれませんが、「注文したのにいつまで待たせるんだよ…」という状況より、少しずつでも注文した品物がちょくちょく出てくる方がストレスは少ないと思いますし、
待たされてる感が少ない
と感じています。結局、体感の問題、気分の問題ですけどね。
実際、ブラウザで次のページを表示するのに表示し終える時間はソフトバンク時代と変わらないとしても、表示し始めるタイミングは確実に au の方が速い。だから「au の方が速い」と感じてしまうのです。
ベンチマークの数字に関係ないところで、速く感じる
わけで、これも au の方が通信ストレスが少ないと思う理由の一因です。
そんなわけで
- 通信速度がソフトバンクより安定して、ギリギリのところでも粘る
- カバーエリアの差と、カバーエリアへの信頼度の違いによるストレスの差
- レイテンシーの低さによるレスポンスと体感速度の速さ
これらの理由から、au にして快適だし、通信環境でのストレスが減ったと感じてます。体感、気分の問題なので、他人にどうのこうのとは言いませんが、私自身はホント満足しています。
それにエリアの問題について本音を言えば、
スマートフォンなんだから、どこでも通信できてナンボ
ですしね。そういう意味では docomo の Android 機が一番かもしれませんが、それについては元々否定しません :-)
☆
長々と書いてきましたが、au 版 iPhone 4S を 10日間使ってきた感想として、まずは au にしたことへの自分なりの雑感を書いてきました。
後半を読んでもらっても判るように、
個人的には au にして良かった!
と思っています。
通信品質の差にも満足していて、これで月額料金 500円の差なら全然オッケー!と思っています。何度も書いてますが、通信に関するストレスが激減しました。
と同時に、私自身の満足度の高さには
・au の機能・サービスの不備は大して困ってない
・いわゆる「○問題」に出会っていない
という2つの条件があるので、これを考慮すると他人に「au イイヨイイヨー」とは言い切れません。
これまた何度も書きましたが、
自分は満足していても、他人に躊躇なく薦めづらいのが現在の au iPhone
であり、
au 移行に不安・迷うなら様子見でイイ!
と思っています。
来夏までには au の機能・サービス面の不備が改善され、移行中の 800MHz 周波数帯整備が終わるでしょう。○問題のこともありますし、iPhone 5 まで待っても良いと思っています。
さらに、その頃にはソフトバンクが 900Mhz 帯の周波数取得について可否が出るでしょうから、それを見てソフトバンクにするかどうか、ソフトバンクで継続するかを決めれば良いと思っています。
それに
au はどれだけ iPhone に真剣に取り組むのか?
という点では(Windows Phone の待遇を見れば)安心もできませんしね!
もちろん、現状エリアカバーに不満が多い人には「乗り換えて損はないよ!」と言えますが、「○問題」のリスクや機能・サービス面の不備との天秤になるでしょう。人それぞれの環境・条件がありますから、大手を振って乗り換え推奨なんて、とてもできません。
そう考えると
ソフトバンクで不満が少ない人が au を気にする必要はない
と思っています。むしろ、au ユーザーのことは放っておいてくれ、と(笑)
たまに隣の芝生が青く見えることもあるかもしれませんが、今のところ隣の芝生はオレンジというより黄色かもしれないので、ソフトバンクユーザーの方々には今まで通りキッチリ iPhone の全ての機能を粛々とお使いいただければ、と思います。
私自身は「ここから au はどうしていくのかな?」というのを見ていくのも楽しみの一つであり、それが人柱の悦楽ですから、生暖く放置していただければ幸いです。2〜3年前のソフトバンクも今の au のような状況でしたから、自分が策を講じられる範囲で我慢しつつ、改善・成長を見るのは嫌いじゃありません。
もちろん、
au ユーザーが増えすぎない方が俺は都合がいい!
というのは本音としてあります。
いや、本当に、できるだけ多くの人がソフトバンクのまま留まっていただくなり、ドコモの Android 機を買っていただくなりしていただき、au の iPhone 4S へ流れてこないことを心底願っております。
サービス不整備と ○問題で他人には薦めにくい今の au iPhone
という建前かつ客観的な思いと
満足した今の通信環境を維持したいから、au に来なくていいよ
という本音。
それらが裏と表にある、au版 iPhone 4S 10日間の感想【au 編】でした。
【追記】1つ重要なことを書き忘れてました。
ソフトバンクに比べて au はパケット大量利用による速度抑制基準が緩い
(というか、ソフトバンクが他社に比べてかなり厳しい)
(というか、ソフトバンクが他社に比べてかなり厳しい)
ということがあります。規制基準と、それを超えた場合のペナルティ期間は、
ソフトバンク:1ヶ月(締め日基準)で1.2GB/規制期間は翌々月まるまる1ヶ月
au:直近3日間で 366MB/規制期間は1日単位で基準を下回るまで
というもの。ソフトバンクはパケット利用量の規制値が厳しいだけでなく、規制に引っかかると1ヶ月もペナルティ期間があるのはシビア。
もちろん、1ヶ月で 1.2GB というのは特に批判するような基準値ではなく、一般的なウェブブラウズ、メール他の利用では超えないレベルではありますが、ネットラジオや動画をちょくちょく見てたら引っかかるレベルではあります。
1ヶ月 1.2GB を日平均にすれば 40MB ですので、元々余裕ある数値ではありません。動画はもちろん、ストリーミングラジオですら 128Kbps のものを1時間聴けば 50MB 以上の転送量になりますから、それらは Wi-Fi で、ということにならざるを得ません。
反面、au は(ドコモと同じく)直近3日間で 366MB という基準。日平均 122MB ですから、単純にソフトバンクの3倍の許容量があります。これでも動画閲覧を多く行う人には心許ないですが、なんといっても
規制が1日単位で判定され、大量に使わなければ1日で回復する
というのは、インフラとして安心です。例えば、ある1日に大量に使って引っかかっても、翌日殆ど使わず直近3日間合計で 366MB 以内ならペナルティは解除です。
ソフトバンクは一度規制にかかると1ヶ月ですからね。この点を考えると au は安心感があります。実際にソフトバンク基準を超えるかどうかは別にして、余裕だったり安心感はあった方が良いですからね。
ソフトバンク時代の1ヶ月最高利用は 1GB 弱でしたが、3G での動画閲覧やネットラジオを聞くのは諦めてましたし、毎月締め日には iPhone の統計情報をリセットして、どれくらい使ってるかチェックしながら使っていました。au に来てからは、そんなこととも無縁です :-)
■ iPhone 4S 編はこちら→ 迷うなら5まで待てばいい 〜 au 版 iPhone4S セカンドインプレ【iPhone 4S 買い替え編】