b-mobile Fair 発売日に速攻購入して4ヶ月使ってきて、半月ほど前に有効期限が切れましたが、ひとまず再チャージをせずに寝かしていました。b-mobile Fair には一定の満足感はあるものの、それなりの不満点もあり、そのあたりについては先日の記事

b-mobile Fair と4ヶ月 〜広いエリアで自由なデーター通信と気にかかる転送量、その狭間に生きる SIM〜

に詳しく述べました。

速度の低下も気になる他に、私の場合はサブで使っていたのでチャージの有効期限を伸ばして欲しいとか、そういった思いもありましたし、何よりも

4ヶ月が過ぎて Fair 発売初期に飛びついたユーザーの動静によって
日本通信が Fair に何らかの改訂をしてくるのでは?


と思っていました。

そして予想通り、半月ほどたって新たなプランが登場しました。

日本通信、b-mobile Fairに「通信量1GBで3100円」の新プラン
日本通信から、「1GB定額3,100円」誕生|日本通信株式会社(公式リリース)

今回の新プランは Fair の 1GB 分追加チャージについてのみですが、

有効期限 120日 で8,350円だったのに加えて
有効期限 30日なら同じ 1GB 利用で 3,100円!


というプランが追加されました(プランサービス開始は 9月1日18時から)。

このプラン、はっきり言って

本気の価格破壊じゃね?


という内容に思えます。


例えば、今回の 30日有効タイプの 1GB 追加チャージを

  • 従来からの b-mobile Fair 120日有効タイプの 1GB 追加チャージを最大限 120日で使った場合

  • b-mobile U300 (6ヶ月)

  • b-mobile U300 (LightTab用6ヶ月)

  • ドコモ・定額データプラン フラット バリュー + 定額データ スタンダード割2

  • ソフトバンク・パケットし放題 for スマートフォン(データー通信部分のみ価格)

  • ソフトバンク・パケットし放題フラット(データー通信部分のみの価格)


との 30日ないし月額単価で比較してみますと…

b-mobile Fair 30日 1GB 追加チャージ
(30日で使い切った場合)
3,100円
(30日で 1GB 以内)
b-mobile Fair 120日 1GB 追加チャージ
(120日で使い切った場合)
2,088円
(30日で平均 0.25GB以内)
b-mobile U300 (185日)2,416円
(一応無制限・速度制限あり)
b-mobile U300 LightTab用 (245日)1,770円・Amazon参考価格より
(一応無制限・速度制限・強制Proxyあり)
定額データプラン フラット バリュー
+定額データ スタンダード割2
5,775円
(2年縛り)
パケットし放題 for スマートフォン
(データー通信部分のみ価格)
6,300円
(2年縛り・月1.2GBで速度抑制措置発動)
パケットし放題フラット
(データー通信部分のみ価格)
4,725円
(2年縛り・月1.2GBで速度抑制措置発動)


となって、日本通信のデータープランの中では Fair の 30日有効追加チャージが月額単価としては一番高いわけですが、

b-mobile U300 と比べると 1GB までの制約があっても
速度制限なし・利用サービス制約なしで月額+700円なら断然 Fair じゃね?


と思ったりします。

U300 は速度が平均して 200Kbps 前後である他に、ストリーミングやファイルのダウンロード、IP 電話その他でかなり制約がかかっていますから、それなりに割り切った使い方が必要になります。それに比べると Fair は本当に自由ですから使い勝手は遥かに良いと言えます。

また、ドコモの定額データプラン フラット バリュー + 定額データ スタンダード割2はもちろん、ソフトバンクの iPhone 向けプランからしても断然安いものです。それに iPhone を常用している身からすれば、

30日有効期限で 1GB というのは
ソフトバンクの月 1.2GB 使用による速度抑制ペナルティと変わらない


ですから、30日 1GB というのはスマートフォンなら十分足りる容量だよねと感じます。

ただ、唯一問題になるのは、

初回は 1GB 分で9千円もかかる


ということでしょう。30日で 1GB 分 3,100円という追加チャージ価格は魅力的ですが、そうなると初期コストがやたら高く見えてしまいます…

日本通信 bモバイル・フェア 1GB SIMパッケージ 120日間
日本通信 bモバイル・フェア 1GB SIMパッケージ 120日間

(定価は 9,800円だが Amazon では概ね9千円弱で売られていることが多い)


この初期コストのハードルさえ超えられれば(代わりに初期パッケージは 120日間有効ですが)、毎月 3,100円で 1GB 使えるというのは、殆どのスマートフォンユーザーにとってリーズナブルでしょう。

以前の記事でも述べてきたように、b-mobile Fair というのは自分の使い方が判っていないと、なかなか難しい SIM です。

1GB という転送容量はパソコンのルーターとして使うと、あっという間に使ってしまう時がありますが、スマートフォンでスマートフォンらしい典型的な使い方をしている限りは、それなりに使い出があります。

となれば、

この30日間 3,100円で 1GB 利用可能というのは
スマートフォンのメイン回線として極めて魅力的なプラン


だと感じます。

逆に、たまに使うサブ回線、あまり使わないサブ端末用としてはコストパフォーマンスがイマイチに感じるかもしれませんが、その時は旧来の 120日有効の追加チャージを使えば良いわけですね(個人的には 120日プランの有効期限を延長して欲しかったですけどね!)。

日本通信 bモバイル・フェア 1GB マイクロSIMパッケージ(最大利用期間120日) BM-FR-1GBM
日本通信 bモバイル・フェア 1GB マイクロSIMパッケージ BM-FR-1GBM

(iPhone 5 は SIM ロックフリー版を輸入したい理由がまた一つ…ぐぬぬぬ)


ともあれ、スマートフォンのメイン回線として極めて魅力的なプランである、この「b-mobile Fair 1GB 30日有効 3,100円」は私にとっても、かなり魅力的で、私も早速明日にはこのプランでチャージしてみようと思いますが、

ますます SIM ロックフリー iPhone で Fair を使いたくなったぞ…


という感じです。

また、Android 機でもドコモからリリースされているテザリング可能機種では、テザリング使用時の回線がドコモに固定されているので(root を取らない限り)日本通信の SIM でテザリングできませんから、こちらもやっぱり海外機種が欲しくなりそうです。

いずれにせよ、今回の b-mobile Fair における新追加チャージプランは、なかなか魅力的かつ価格破壊的に思えます。唯一心配なのは

4ヶ月で速度低下した Fair がまた速度低下しないだろうか…


ということだけですね。これについてはしばらく使ってみないと判りませんので、いずれまた折を見て経過をレポートしたいと思います。

【追加記事はこちら】
→ ■ b-mobile Fair の新チャージプラン 30日 3,100円(1GB 定額)は、Fair とは別のサービス
【追記】完全に別サービスとして専用パッケージも設けられました
→ ■ b-mobile 最初から“1GB定額” で始められるパッケージを9月10日発売