先日「GXR 背面液晶のコーティング剥がれで修理レポート」を書きましたが、そういや GXR ってレリーズの調整をしていたよな…ということを思い出し、修理完了の電話をいただいた際にレリーズ調整の申し込みについてお聞きしたところ、

レリーズ調整はその場で 20〜30分程度待って頂ければできますよ


とのこと。マジですか!?

EOS 1D系のレリーズ調整は何度かやってもらいましたが、一般ユーザーだと毎回規定の修理期間と同じく 10日間かかっていましたから、(調整内容や精度は全く違うとは言え)それを思えば素晴らしすぎます!

GXR/GX200/Caplio GX100カスタマイズサービスのご案内 | リコー

前から GXR のレリーズ調整をしてもらいたかったのですが、サービスセンターへ行くまでが面倒だったし(電車で30分、車で20分なんですが普段全く行かない方向なので)、預けてなきゃダメだと思っていたので、今回の修理はちょうど良い機会でした。

というわけで、先日修理上がりの GXR を受け取りに行った際に、合わせてその場でレリーズ調整(レリーズボタンアジャストサービス)をお願いしました。

GXR のレリーズ調整、正式名称レリーズボタンアジャストサービスの内容は

  • レリーズのストローク長を調整するのではなく、シャッターボタンのバネを変更してボタンを軽く・重くする。

  • よって、半押しまで・半押しから全押しまでを別々に調整するのではなく、一括した調整になる。
    (半押しから全押しの変化が主だと感じた)

  • 変更できるシャッターボタンのバネの硬さは、初期設定に比べて「+1」「−1」「−2」と記されたシャッターボタンを軽くする方向で2段階、重くする方向で1段階が用意されている
    サービスセンターには実機が用意されていて、実際に触って、どのバネに交換できるか指定できる。

  • 前述のとおり、レリーズ調整は 20〜30分でしてもらえる。ただし、様々な事情はあるでしょうから、事前に電話して確認すべし。
    (大阪カメラサービスセンターの場合は受付に椅子が1つあるので、1人なら座って待てます。廊下にジュースの自販機もあります。新御堂の眺めは良いです :-)

  • レリーズ調整の費用は 3,150円


といったものでした。

EOS 1系のレリーズ調整だとストローク長の調整なので、半押しまでと半押しから全押しまでを独立して好みにできるんですが、さすがにそこまでは無理なものの、とにかく持って行ってすぐにやってもらえる利便性は大きいです。

それに、3段階ではありますが、好みの重さをセンターにある実機で体験して決めることができますから、迷っている人には良いと思います。

GXR_Repair4


見た目は何も変わりませんので、写真で調整前後を見せたりするようなこともできないわけです。交換した前のバネは貰えるんですが、要らないと言ってしまったので(貰っても捨てるだけだし…)、それも手元にありません。

ちなみに、私は「一番軽く!」ということで、“−2”のバネに交換してもらったわけですが、具合良いです。

一眼レフでの主被写体がスポーツものや飛行機など動きモノばかりであることもあって、レリーズ調整可能な EOS 1D ではレリーズをかなり浅くしてもらってました。それもあって GXR のレリーズは深すぎると感じていました。

調整してもらってもストローク長は変わらないのは残念ですが、バネがかなり軽くなったことで、好みの方向にはなりました。

(個人的には、そこらへんのデジカメ、特に一眼レフはもう少しレリーズが軽くても良いと思うんですけどねぇ。EOS 7D なんか動体向けモデルみたいなことを謳ってる割には、重要なレリーズ周りはイマイチですから…調整もできませんし)

view from RICOH Osaka Camera Service Center
(GXR + P10)


とはいえ、こればっかりは

人それぞれの持つ感覚の世界


ですので、誰にでも薦められるようなことでもなく、むしろ必要な人は少ないでしょう。ただ、レリーズに不満がある人はやって見る価値は十分にあります。3,150円ですから、そう高くもありません。

そして改めて

グリップやレリーズに拘る GXR は良いね!


と思います。ホント、グリップやレリーズは重要です…初心者の頃は全然判らなかったですけどね。シャッター音も「そんなもん、どうでもええやろ!」と思ってたし… ^^;

そんなわけで、今更ですが GXR のレリーズ調整をしてみたことの適当レポートでした。