GXR を使い始めて8ヶ月。なんだかんだと文句を言いつつ、不満もたくさんありつつも愛用しています。

ま、望遠・中望遠ユニットが出る気配すらないのは腹立たしい限りで、「中望遠の前に Mマウントユニットなんか作ってるんじゃねーよ!」とブチ切れて手放したい思いに駆られたことは幾度もありますが、A12 28/50mm ユニットの画質だけを糧に耐えてます(それで GF2 + 望遠レンズを買ったのは以前の記事に書いたとおり)。

また、最近買った鞄がいずれも ゴツい GXR を一緒に持ち出すに相応しくないスマートなものばかりなので、普通のコンパクトデジカメサイズな PowerShot S90 を持ち出す機会が増えたりもしてますが、やはり“写真を撮りたい”と思えば、GXR + A12 ユニットを持ち出すに限ります。

そんな GXR ですが、購入して半年経つか経たないかの頃から、背面液晶が見えづらくなってきました。元々さほど背面液晶が見やすいわけでもない GXR ですが、日中屋外では妙な反射が出てロクに確認できなくなりました。

その原因はコレ。

GXR_Repair1


背面液晶のコーティングが剥がれて、その部分がテカってしまっています。最初は何カ所か点在するだけだったのですが、時間の経過とともに広がってきて、上記のような状態に。

最近 GXR の稼働率が下がっていたこともあって我慢していたのですが(保証による無償修理対象かどうかも判らなかったので)、先週の仙台出張でも、先の日曜に福岡往復した際にも、背面液晶を見るたびに撮る気を減衰させてくれて耐えられなくなり、月曜日にリコー大阪カメラサービスセンターへ持ち込みました。

実機を見ていただいて

・保証による無償修理対象かどうか?
・修理期間はどれくらいか?

ということをまず伺ったところ、

液晶コーティング剥がれは、保証による無償修理対象
・修理期間は1週間

ということでした。

とりあえず保証期間内の無償修理対象で、まずは一安心。高くつくようなら、Amazon でもう一台ボディのみを買った方が良いかも?と思っていたくらいですからね。

RICOH デジタルカメラ GXR ボディ
RICOH デジタルカメラ GXR ボディ

(ボディだけなら2万円台前半で売られていますね)


なお、私の GXR は Amazon で安かった時に買ったものですが、修理に際して持っていったのは GXR 本体と保証書、Amazon からの納品領収書で、保証書には何のサインもありませんでしたが、Amazon からの納品領収書提示で問題なく、保証期間内の無償修理となりました。

さて、今回の GXR 背面液晶コーティング剥がれは、内側のコーティングが剥がれていたようで、修理内容としては

背面液晶ユニット交換


となりました。保証期間内でなければ、ちょっと高くついたかもしれません。

なお、他のデジカメではこういうことが起きたことはなかったので、

「GXR では、こういった背面液晶のコーティング剥がれは良くあることなんですか?」

と聞いてみたところ、

「良くあるわけではないですが、事例はある」

とのこと。私はたまたまダメ液晶な個体にあたったということなのでしょう。仕方ありません。本ブログでリコーに厳しいことばかり言ったからではないはず(^^; ただ、似たような状況にある人は、修理依頼を検討しても良いのではないかと思います。

GXR_Repair3
(修理後はすっかり元通り)


また、

「背面液晶のコーティング剥がれ対策として背面液晶の保護シールをした方が良いのですか?」

と聞いてみたところ

「効果がないわけではないと思いますが…」

という曖昧なニュアンスでした。個体に問題があったことが主原因のようですから、そのあたりはあまり気に病む必要はないのかもしれません…

私は保護シールを貼るのが下手なのに、少しでも気泡が入ってると許せない、液晶の質が少しでも落ちる・変わるのは好きになれない、という点からカメラの背面液晶に保護シールを貼ることはなく、また iPhone や iPad などにも保護シールは貼ってませんし、今後も貼ろうとは思っていません。

が、それでも GXR だけはちょっと貼ろうかどうか悩んでいます…(^_^;



また、この GXR ボディの修理ついでに、

P10 ユニット内部にゴミが混入していたのも清掃・修理


していただきました。P10 ユニットは使い始めて2ヶ月くらいでゴミが混入し始めたので、構造的に入りやすいのかもしれません。

GXR で使うのは A12 ユニットばかりで、P10 ユニットのゴミ混入についてはあまり気にしてなかったのですが、こういう機会ですから、一緒に修理していただきました。気がつけば混入してるゴミも増えていましたしね。

もちろん、P10 ユニットのゴミ混入のクリーニングも保証の無償修理対象です。GXR + P10 ユニットの値段がこなれてから購入された人は、そろそろ1年の保証期間も終わりに近付いている人も増えてきているでしょうから、直すべきところは直しておいた方が良いかもしれません。

GXR_Repair2


さて、最後にリコーのサポートについての印象ですが、改めて

リコーのサポートは良いねぇ


と実感しました。むかし GR Digital の時もそうでしたし、ちょっと前にリコー大阪カメラサービスセンターへ別件で電話相談した際もそうですが、丁寧に対応してくれます。

また今回の修理も、実を言うと本来の修理期間1週間を少し短縮していただきました。来週火曜日から GXR を使いたい予定があったので、月曜に修理に出して1週間でも月曜戻りでギリギリ受け取れたのですが、事情を話したところ早めに修理を上げて頂き、本日受け取ることができました。

キヤノンなどの大手では“事情を話して云々”なんてわけにはいかないのですが、このあたりはアットホームというか人間味のあるリコーならではで感謝しています。いつでも融通が効くわけではないのは百も承知ですが、今回は感謝です。

リコー機のボディ性能の一部に関しては色々と文句を言ってしまう私ですが、サポートという点では今回に限らず好印象が殆どで、だからこそ「自分に合わない」とか言いつつも買っちゃうし、そして手元に置いておきたくなるんですよね。

というわけで、リコー大阪カメラサービスセンターに感謝を表しつつ、今回の記事は締めたいと思います。