昨日、ドコモより Galaxy Tab の Android 2.3 (Gingerbread) アップデートが本日午前10時より開始されることが発表され、予定通り本日アップデート開始となりました。

ドコモ、GALAXY S/Tab、SH-03CにOSバージョンアップ提供

私の場合、前回は見づらかったフォントの変更に期待してアップデートを行いましたが、その後、「b-mobile Fair を使い始めたので Galaxy Tab をモバイルルーター化した」ということもあって、今回の Android 2.3.3 アップデートはスルーする予定でした。

現時点では 2.3.3 にすると root が取れないようですし、それゆえに、せっかく弄って可能にしたテザリングも不可能になるので、アップデートはやめておこうかな、と。

【6/9 追記】後述するように 2.3.3 でも root が取れるようになりました。

実際、2.2 の現状に決定的な不満もないし、ダメな点(フォントとか)は諦めてるし、それに 2.3 にしたところで大きく改善もなさそうだし、だったらそのままで別にいいか…そういう方向でした。

が、

よくよく考えたら、光ポータブルを手に入れたのだから
もはや Galaxy Tab でテザリングするのに拘る必要はなかったわ


ということに気づいて、キリンカップの試合を見ながら早速アップデート開始。

GalaxyTab_SS05
(アップデート後の Galaxy Tab バージョン表示)


実際にアップデートしてみると

動きの軽快さが増して、標準ブラウザが劇的に良くなった


のを実感。アップデートして良かったわ!と、素直に感じられるアップデートでした。


アップデートの手順は docomo 公式サイトの

GALAXY Tab SC-01Cのバージョンアップ情報 | お客様サポート | NTTドコモ

このページからダウンロードできる PDF にある通り。

まずはアップデートに必要な Samsung Kies や USB ドライバーの最新版を以下のページからダウンロードして、インストールする必要があります。Samsung Kies は Ver.2 以降でないとアップデート不可と明記されていますし、USB ドライバーも最新版にしないとアップデートが始まらないことがあるという情報が twitter に流れていました。

SAMSUNG mobile | 製品情報 | SC-01C

Samsung Kies や USB ドライバーを最新にした後は、Galaxy Tab 側の USB 接続設定を Samsung Kies にしてから、Samsung Kies を起動したパソコンに接続すれば、ファームウェア・アップデートのポップアップ画面が出てきますので、あとは画面の指示通りです。

GalaxyTab_Kies1
(Samsung Kies に Galaxy Tab を接続した時に表示されるアップデート確認)

GalaxyTab_Kies2
(アップデート実行直前の確認画面。ここから先はお祈りの時間…)


私の場合、データーのバックアップ作業がいつまで経っても始まらない(準備中で0%のまま、30分以上経過)という問題が起きましたが、自己責任で USB ケーブルを一旦抜いてバックアップを行わず、アップデートだけ行ったら問題なくできました。が、これが他の人にも適用できるかは全く保証できません。

まぁアップデートのたびに、色々とトラブルがつきもので、こればっかりは環境依存が強いので、ある程度は運を天に任す勢いが必要な気もします…

ちなみに私は bmobile の SIM を挿してアップデートしています。SIM なしよりは SIM を挿した方が安全?らしいのですが、最初の docomo の SIM が見つからないんですよね…(^^;

GalaxyTab_Kies3
(アップデート完了のダイアログ。ホッと一安心の画面)


さて、アップデートで追加された機能は

  • バッテリー使用量メニューでの表示内容が細かくなった

  • アプリケーションが使用するメモリ量を確認可能になった

  • 「ダウンロード」アプリの追加

  • 「電卓」アプリの追加

  • 「スケッチメモ」アプリの追加

  • ちょっと変わった RSS Reader「Pulse」の追加


といったところしょうか。これらの追加内容は既に Android Market から得られるアプリで補完していたので、個人的には正直どうでもいい感じではあります。

「Pulse」も元々 iPad アプリですし、既に Galaxy Tab に Android 版も入れていました。が、iPad での「Flipboard」のような工夫があるわけでもないので、Android でも試して放置プレイだったため、今さらプリインストールされてもねぇ…だったりします。

そんな細かい機能追加よりも、むしろ

システム全体の動きが少し軽くなった


ことの方が遥かに重要、第一でしょう。

最近 Android も新世代のスマートフォンや Tegra2 搭載の Android 3.0 タブレットが出てきて、それらの動作の軽快さを一度体験してしまうと、特に不満のなかった Galaxy Tab の動きも、ちょっと緩慢に感じることもありました。

私の場合、iPad 2 を使い始めてからは iPhone 4 ですら、たまにトロいかも…と思うくらいなので、Galaxy Tab も若干モッサリ風味を感じていたのですが、今日のファームウェア・アップデートで何か

Galaxy Tab がライト・チューンナップされたような動きになった


と感じました。決して大幅な改良ではなく、些細な改善だけど、毎日使うデバイスはその些細な改善が重要なんですよね。ホント、良いファームウェア・アップデートです。

GalaxyTab_SS04


また、システム全体が少し軽くなっただけではなく、

標準ブラウザのスクロールがかなり滑らかに


なったことも大きな改善点。

標準ブラウザはスクロール周りに色々難があって、単にスクロールのぎこちなさだけでなく、読み込み途中で一度でもスクロールしてしまうと、再読み込みしない限りスクロール途中では表示が白紙してしまう、なんてバグもありました。

滑らかといえば、画面上部の通知バーを引き出す時の動きが、異常になめらかになっていて、このあたり標準ブラウザともども、根本的なところで改善があったのかな?と想像したりします。

GalaxyTab_SS03
(Flash の使える Android ならではの Google Art Project)


というわけで、今回の Galaxy Tab のファームウェア・アップデートは満足しています。root を取って遊びたい、テザリングが必須という人はアップデートできないでしょうが、そうでないならばアップデートする価値は間違いなくあるでしょう。

この先どこまでサポートしてくれるのか判りませんが、ひとまずこのくらいになったら、あと1年くらいは実用に使っていても不満はないだろうなぁ、と思えるアップデートでした。



【6/9 追記】

アップデート後も b-mobile SIM の使用には何ら問題はありませんでした(APN 設定もそのまま)。

2.3 にアップデートした Galaxy Tab では TextView が異常に遅くなる問題が報告されています。一部アプリの使用には不都合が起きる可能性もあります。

Togetter - 「GALAXY Tab 2.3のTextViewが異常に低速化する件」

Galaxy Tab 2.3.3 アップデート後の root 奪取については下記のサイトを参照下さい。CF-Root を使って、カーネルを書き換えるタイプですので、ご利用の判断は慎重に。

Galaxy Tab SC-01C gingerbread(2.3.3)のルートをとる - forzando@net