昔からケータイや携帯ゲーム機などの充電に USB を使うことはよくありましたが、昨今はスマートフォンにタブレット端末、モバイルルーターなど、ますます USB 充電を使うことの多い機器が増えてきました。
そして iPhone以降、急速に増えてきたのが USB 規格の 500mA を超える給電能力を必要とするデバイス。本来は邪道と言われたのですが、殆どのスマートフォンがそうなっており、今や当たり前になってきました。
最近では iPad、Galaxy Tab など 1A を超える給電能力を求めるデバイスすら出てきていますし、PC 側の USB ポートも Mac に代表されるように USB 定格 500mA を超える電源供給能力を持つものもあります。
そんな中、以前から出張や旅行の際には欠かせないアイテムと言える「AC 接続型 USB 給電器(USB パワーアダプター/パワーサプライ)」も、どんどん最近のニーズに対応してきています。
最初は1ポートだけだったものが2ポート出力のものが出てきて、今は4ポート出力タイプが何種類も出ています。そして iPhone 以降は 1A 対応のものが増え、去年からは iPad に対応した 2A 対応のものも出てきました。
USB 充電するデバイスが増えて出力電流も大きなものを要求される今、AC接続の USB パワーサプライを買うなら
と言えるかもしれません。
とにかく USB 充電デバイスが多いと、自宅で使っても、旅行・出張で使っても便利ですからね。携帯、スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、モバイルルーター、eneloop などのモバイルバッテリーも…
そしてまた、
ことが多いという利点があります。ホテルに1〜2時間戻ってる間にスマートフォンを充電する、なんて時は結構違ってきます。
もちろん、いくら大電流対応&他ポート搭載と言っても、出張・旅行に持って行くとなると(自宅で使うとしても)なるべくコンパクトなものが良いわけで、最近定番となったのが、
バッファローのコレ。よくある1ポート・2ポート出力タイプの AC-USB 給電器よりは一回り大きいのは仕方ないものの、厚みを最小限にして、本体両側に2ポートずつ USB コネクタを配置するという、なかなかの親切設計。
今年になってからは Amazon 自体に在庫があれば半額近い 1,500円以下で売ってることが多く(2011/6/3 現在 1,428円)、この値段帯になってから何度も品切れを起こしていました(量販店では2千円弱だから、かなりお得だしね)。
ところが最近 Amazon で激安価格で出ている 2A 出力対応4ポート USB 給電器がコレ。
あくまで、この記事を書いている時の Amazon 価格ですが、2A 出力対応4ポートもので 800円台という超リーズナブルなお値段(2011/6/1 現在 886円)。
1〜2ポート出力タイプの AC-USB 給電器を2段重ねしたような、4ポートタイプとしてはよくある形状ですが、なにせ安い。1A対応1〜2ポート出力タイプと変わらない値段。
ただ、この両製品はどちらも 2A対応 4ポート出力の製品ですが、形状や出力ポートの並びも違います。そしてまた
という点も気になります(後述するように、多少の差は認められました)。
というわけで、バッファローの 2A対応4ポート給電器 BSIPA09BK を2個持っているのにも関わらず、プラネックスの製品を買ってしまいましたので、この2製品を比較してみました。
最初に両製品の形状と使い勝手ですが、サイズ比較すると以下のようになります。

底面積そのものでは両製品で大きな差はありませんが、多少バッファロー製品の方が大きめです。形状的にプラネックス製品は正方形、バッファロー製品はやや横長で長方形ベースだけど、中央部が膨らんだ形状です(安物コンパクトカメラのレンズ歪曲による膨らみではありません :-)。
ただ、厚みを見てみると多少の差はあります。

プラネックス製品が正方形状で厚みがあるので少々ボテッとした感じなのに比べ、バッファロー製品のは底面積が大きくなっても厚みを少し抑えているので、一見スマートな感じがしますし、厚みが抑えられているのはポーチに入れて出張や旅行に持って行く時には有利かもしれません。
出力ポートもプラネックス製品はコンセントプラグの反対側に4ポート全部が並んでいるのに対し、バッファロー製品は側面両側に2ポートずつ出力ポートが分かれて搭載されています。
一見、2ポートずつ両側面に分かれている方が便利に見えますが、決してそんなこともありません。使ってみれば判りますが、同一面に4ポート並んでいる方が使い勝手が良い場合もあります。この点はコンセント周りの空間余地に左右されるので、挿すところ次第です。
例えば、コンセントが部屋の四隅付近にあるとバッファロー製の場合は一方の側面に USB 充電ケーブルを挿せない・挿しにくい、という場合も存在しますし、一方方向に充電ケーブル・充電機器類が並んでいる方がスペース効率が良い場合もあります。
AC アダプターを挿すような場合だと両側面に AC プラグが分かれている方が使いやすいのですが、USB 給電器に挿すのは殆どの場合 USB ケーブルなのでコネクタが並んでいても隣りに干渉しにくいので、プラネックス製品のように4ポートが固まっていてもあまり問題にならないかと思います。

(底面側からの比較)
最後に底面から見た写真ですが、両製品ともコンセントプラグは収納式になっているので、この点では両製品とも満足できるものです。
形状や出力ポートの使い勝手に関しては、特に優劣を言うほどの差はなく、
と言って構わない差だと思います。
そして、肝心要?の給電能力の差について検証してみました。
どちらの製品も「2A 対応」を謳っていて、実際 iPad 2 の給電には問題ありません。ただ、給電能力に差があるかと言われたら、私の適当検証結果では多少の差はありました。
以下、かなり適当な検証ですが、両製品に色々なデバイスを繋ぎまくってみた結果を載せますので、迷っている人は判断材料にして下さい。ただし、適当検証であり、
ので、予めご了承下さい。
今回検証に使用したデバイスは、
タブレット: iPad 2、Galaxy Tab(※)
スマートフォン: iPhone 4、IS01
一般携帯電話: FOMA P905i
携帯ゲーム機:PSP go
モバイルルーター: WiMAX WM3300R
USB 接続DVD-R ドライブ: DVSM-P58U2/B
モバイル無線LAN ルーター: WL-330gE
といったものを利用しました。USB 充電しているデバイスは他にもありますが、今回はこの辺で。

今回検証に使ったデバイスたち
なお、USB 接続DVD-R ドライブ DVSM-P58U2/B とモバイル無線LAN ルーター WL-330gE については起動確認、その他については充電確認としています。
また、先にも述べたようにゼロ充電時の検証ではなく、ある程度バッテリー容量のある状態でテストしています。各デバイスのバッテリー残量は iPad 2 は 40%、Galaxy Tab は 80%、iPhone 4 は 50%、FOMA P905i は 90%、IS01 と PSP go は充電が空(ゼロ充電状態)でのテストとなっています。
(※)なお、Galaxy Tab については、そのまま USB 充電では完全な充電モードに入りませんので、pocketgames PDA秘宝館の Galaxy Tab 充電USBアダプタを殆どの場合に使用してテストしています(Galaxy Tab はこれが一番のネックなんですよねぇ)。
まずは 1A 以上の 大電流を要求する iPad 2、Galaxy Tab を、それぞれ4ポートのうちの1ポートに単独で挿した場合。当然、両者とも問題なし。
ただし、前述のとおり Galaxy Tab は充電 USB アダプタを噛まさないと、メニューバーの充電マークに小さな×印がついて完全な充電モードに入りません(充電開始のピコッという音もしない)。よって、以降は Galaxy Tab は充電アダプタ付でテストします。
(*1) 充電アダプタ付き
iPad 2、Galaxy Tab (充電アダプタ付き)とともに、FOMA ガラケー P905i やシャープの Android 習作機 IS01 をそれぞれ接続して2台充電してみたところ、全く問題ありませんでした。
IS01 は一応スマートフォンとはいえ、充電時の電流を多く要求しないデバイスですから問題ないようです。OS は 1.6 からアップデートされることなく黒歴史となっていったデバイスですけどね…orz
2A 出力対応 USB 給電器でも確実に要求電流が超えるはずの「iPad 2 + iPhone 4」の組み合わせですが、なんとバッファローの BSIPA09BK の方は iPad 2 + iPhone 4 でも充電されていました(もちろん、充電速度は単独よりも確実に落ちてるはずですが)。
BSIPA09BK には過電流お知らせ機能がついているのですが、今回テストした際には過電流お知らせランプも点灯していませんでした。
が、これは
と思われます。iPad 2 や iPhone 4 のどちらかがゼロ充電 or バッテリー残量 20% 以下だと、両方同時に充電するのは無理でしょう(iPad / iPhone は残量 20%以下では充電に対する要求が厳しくなり、ゼロ充電はなお厳しくなるため)。
また、プラネックスの PL-QUCHG03-W の方は iPad 2、iPhone 4 ともある程度充電された状態でも、両方接続した途端に iPad 2、iPhone 4 とも電流が足りずに充電ができない状態になりました(ピコッピコッと充電状態と非充電状態が繰り返される状態)。
ともあれ、ここでバッファローの BSIPA09BK と、プラネックスの PL-QUCHG03-W の差は少し出ました。プラネックス PL-QUCHG03-W の方も悪いわけではなく、バッファロー BSIPA09BK の方が多少余裕があるということでしょう。
(*2) 過電流お知らせランプが一瞬点滅
バッファローの BSIPA09BK が、ある程度充電された状態とはいえ iPad 2 + iPhone 4 の同時挿しで充電されていましたので、さらに機器を同時充電してどこまで充電可能な電流が供給されるか試してみました。
すると、意外にも3台目の機器、さらには4台目の機器を突っ込んでも何とか充電状態は確保されていました。ただ、IS01 を挿し込む時に過電流お知らせ機能のランプが一瞬だけですが点滅しましたので、ここらが限界かもしれません。
IS01 は前述のようにあまり充電時の電流を要求しませんが、昨今のスマートフォンでは iPhone 同様に結構大きめの電流を要求するものも多々ありますので、やはりスマートフォンの同時充電は2台までと考えるのが無難なのかもしれません。
次は、同じタブレット+スマートフォンの組み合わせでも、Galaxy Tab(充電アダプタ付)と iPhone 4 の組み合わせを試してみると、こちらはバッファロー、プラネックス両製品とも問題なく安定した充電状態になりました。
加えて3台目に IS01 を繋いでも問題なく、さらに4台目の機器としてアレコレと繋いで試してみましたが、充電には問題なかったようです(もちろん、多くの機器を繋げば繋ぐほど、各々の充電時間は長くなります)。
上記の結果から、Galaxy Tab の場合は前述のように「純正以外の通常の USB 充電器+ケーブル」では正常な充電モードに入りませんが、充電アダプタを噛まして充電モードに入るようにしてやれば、供給電流的には iPad 2 よりも低くて済むようです。
最後に、Galaxy Tab(充電アダプタ付)と iPad 2 という「タブレット2台」を接続してみたところ、iPad 2 + iPhone 4 の時と同様に、バッファロー BSIPA09BK の方は充電モードに入りました。
プラネックス PL-QUCHG03-W の方は Galaxy Tab と iPad 2 を繋ぐと、Galaxy Tab はアラート音もせず充電モードへ入ることなく、また iPad 2 の方は電流が足りずに充電ができない状態(ピコッピコッと充電・非充電状態が繰り返される)になりました。
iPad 2 + iPhone 4 の時と同様、バッファロー BSIPA09BK で充電できているのは iPad 2、Galaxy Tab ともある程度充電された状態だからなのかも知れません。プラネックス製品では充電不可ということは、バッファロー BSIPA09BK でもさほど余裕はないでしょう。
とはいえ、iPad 2 + iPhone 4 の組み合わせの時に続いて、両製品で差が出ました。
ということで、以上の適当検証でした。
バッファロー BSIPA09BK、プラネックス PL-QUCHG03-W 両製品は、ともに 2A 出力対応となっているものの、多少供給電流の差はあるようで、上記適当検証の中では、
iPad 2 + iPhone 4(+ その他)
iPad 2 + Galaxy Tab
といった条件では、プラネックス PL-QUCHG03-W で充電不可でもバッファロー BSIPA09BK では充電モードに入ることがありました。
よって、
と言えると思います。
ただ、
だとは思います。この記事を書いている時には、両製品に 1.6倍の値段差がありますからね。プラネックスの 800円台の魅力は非常に大きいです(といっても、バッファロー製品も 1,500円以下なので高くないですけど)。
ちなみに、私は両製品とも持っているので、出張・旅行用のポーチの中にはバッファロー BSIPA09BK を入れて持って行き、プラネックス PL-QUCHG03-W は自宅で使っています。
これは供給電流の余裕の差というよりも、
という理由だったりします。
まぁ昨今のスマートフォン・タブレットの電流事情を考えると、値段差を許容できるなら多少でも余裕のあるバッファロー BSIPA09BK の方が良いとは思います。大は小を兼ねますからね。
とはいえ、千円の壁は小さくないので、お手軽に1個欲しいというならプラネックス PL-QUCHG03-W は本当にリーズナブルな製品だと思いますし、予備に1個、自宅用に1個にはちょうど良い製品だと思います。
そして iPhone以降、急速に増えてきたのが USB 規格の 500mA を超える給電能力を必要とするデバイス。本来は邪道と言われたのですが、殆どのスマートフォンがそうなっており、今や当たり前になってきました。
最近では iPad、Galaxy Tab など 1A を超える給電能力を求めるデバイスすら出てきていますし、PC 側の USB ポートも Mac に代表されるように USB 定格 500mA を超える電源供給能力を持つものもあります。
そんな中、以前から出張や旅行の際には欠かせないアイテムと言える「AC 接続型 USB 給電器(USB パワーアダプター/パワーサプライ)」も、どんどん最近のニーズに対応してきています。
最初は1ポートだけだったものが2ポート出力のものが出てきて、今は4ポート出力タイプが何種類も出ています。そして iPhone 以降は 1A 対応のものが増え、去年からは iPad に対応した 2A 対応のものも出てきました。
USB 充電するデバイスが増えて出力電流も大きなものを要求される今、AC接続の USB パワーサプライを買うなら
いっぱい USB 給電可能なデバイスを持っている人は
2A 出力対応 4ポート USB 給電器が一番便利!
2A 出力対応 4ポート USB 給電器が一番便利!
と言えるかもしれません。
とにかく USB 充電デバイスが多いと、自宅で使っても、旅行・出張で使っても便利ですからね。携帯、スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、モバイルルーター、eneloop などのモバイルバッテリーも…
そしてまた、
2A 対応の給電器は、1A 以下で賄える普通のスマートフォンも充電が速い
ことが多いという利点があります。ホテルに1〜2時間戻ってる間にスマートフォンを充電する、なんて時は結構違ってきます。
もちろん、いくら大電流対応&他ポート搭載と言っても、出張・旅行に持って行くとなると(自宅で使うとしても)なるべくコンパクトなものが良いわけで、最近定番となったのが、
バッファローのコレ。よくある1ポート・2ポート出力タイプの AC-USB 給電器よりは一回り大きいのは仕方ないものの、厚みを最小限にして、本体両側に2ポートずつ USB コネクタを配置するという、なかなかの親切設計。
今年になってからは Amazon 自体に在庫があれば半額近い 1,500円以下で売ってることが多く(2011/6/3 現在 1,428円)、この値段帯になってから何度も品切れを起こしていました(量販店では2千円弱だから、かなりお得だしね)。
ところが最近 Amazon で激安価格で出ている 2A 出力対応4ポート USB 給電器がコレ。
あくまで、この記事を書いている時の Amazon 価格ですが、2A 出力対応4ポートもので 800円台という超リーズナブルなお値段(2011/6/1 現在 886円)。
1〜2ポート出力タイプの AC-USB 給電器を2段重ねしたような、4ポートタイプとしてはよくある形状ですが、なにせ安い。1A対応1〜2ポート出力タイプと変わらない値段。
ただ、この両製品はどちらも 2A対応 4ポート出力の製品ですが、形状や出力ポートの並びも違います。そしてまた
どちらも 2A 対応だけど給電能力も同じなのか?
という点も気になります(後述するように、多少の差は認められました)。
というわけで、バッファローの 2A対応4ポート給電器 BSIPA09BK を2個持っているのにも関わらず、プラネックスの製品を買ってしまいましたので、この2製品を比較してみました。
最初に両製品の形状と使い勝手ですが、サイズ比較すると以下のようになります。

底面積そのものでは両製品で大きな差はありませんが、多少バッファロー製品の方が大きめです。形状的にプラネックス製品は正方形、バッファロー製品はやや横長で長方形ベースだけど、中央部が膨らんだ形状です(安物コンパクトカメラのレンズ歪曲による膨らみではありません :-)。
ただ、厚みを見てみると多少の差はあります。

プラネックス製品が正方形状で厚みがあるので少々ボテッとした感じなのに比べ、バッファロー製品のは底面積が大きくなっても厚みを少し抑えているので、一見スマートな感じがしますし、厚みが抑えられているのはポーチに入れて出張や旅行に持って行く時には有利かもしれません。
出力ポートもプラネックス製品はコンセントプラグの反対側に4ポート全部が並んでいるのに対し、バッファロー製品は側面両側に2ポートずつ出力ポートが分かれて搭載されています。
一見、2ポートずつ両側面に分かれている方が便利に見えますが、決してそんなこともありません。使ってみれば判りますが、同一面に4ポート並んでいる方が使い勝手が良い場合もあります。この点はコンセント周りの空間余地に左右されるので、挿すところ次第です。
例えば、コンセントが部屋の四隅付近にあるとバッファロー製の場合は一方の側面に USB 充電ケーブルを挿せない・挿しにくい、という場合も存在しますし、一方方向に充電ケーブル・充電機器類が並んでいる方がスペース効率が良い場合もあります。
AC アダプターを挿すような場合だと両側面に AC プラグが分かれている方が使いやすいのですが、USB 給電器に挿すのは殆どの場合 USB ケーブルなのでコネクタが並んでいても隣りに干渉しにくいので、プラネックス製品のように4ポートが固まっていてもあまり問題にならないかと思います。

(底面側からの比較)
最後に底面から見た写真ですが、両製品ともコンセントプラグは収納式になっているので、この点では両製品とも満足できるものです。
形状や出力ポートの使い勝手に関しては、特に優劣を言うほどの差はなく、
形状も出力ポートの配置も好みで
と言って構わない差だと思います。
☆
そして、肝心要?の給電能力の差について検証してみました。
どちらの製品も「2A 対応」を謳っていて、実際 iPad 2 の給電には問題ありません。ただ、給電能力に差があるかと言われたら、私の適当検証結果では多少の差はありました。
以下、かなり適当な検証ですが、両製品に色々なデバイスを繋ぎまくってみた結果を載せますので、迷っている人は判断材料にして下さい。ただし、適当検証であり、
面倒くさいのでゼロ充電・それに類する条件での検証はしていません
ので、予めご了承下さい。
今回検証に使用したデバイスは、
タブレット: iPad 2、Galaxy Tab(※)
スマートフォン: iPhone 4、IS01
一般携帯電話: FOMA P905i
携帯ゲーム機:PSP go
モバイルルーター: WiMAX WM3300R
USB 接続DVD-R ドライブ: DVSM-P58U2/B
モバイル無線LAN ルーター: WL-330gE
といったものを利用しました。USB 充電しているデバイスは他にもありますが、今回はこの辺で。

今回検証に使ったデバイスたち
なお、USB 接続DVD-R ドライブ DVSM-P58U2/B とモバイル無線LAN ルーター WL-330gE については起動確認、その他については充電確認としています。
また、先にも述べたようにゼロ充電時の検証ではなく、ある程度バッテリー容量のある状態でテストしています。各デバイスのバッテリー残量は iPad 2 は 40%、Galaxy Tab は 80%、iPhone 4 は 50%、FOMA P905i は 90%、IS01 と PSP go は充電が空(ゼロ充電状態)でのテストとなっています。
(※)なお、Galaxy Tab については、そのまま USB 充電では完全な充電モードに入りませんので、pocketgames PDA秘宝館の Galaxy Tab 充電USBアダプタを殆どの場合に使用してテストしています(Galaxy Tab はこれが一番のネックなんですよねぇ)。
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
iPad 2 | ◯ | ◯ |
---|---|---|
Galaxy Tab | △ | △ |
Galaxy Tab + 充電アダプタ | ◯ | ◯ |
まずは 1A 以上の 大電流を要求する iPad 2、Galaxy Tab を、それぞれ4ポートのうちの1ポートに単独で挿した場合。当然、両者とも問題なし。
ただし、前述のとおり Galaxy Tab は充電 USB アダプタを噛まさないと、メニューバーの充電マークに小さな×印がついて完全な充電モードに入りません(充電開始のピコッという音もしない)。よって、以降は Galaxy Tab は充電アダプタ付でテストします。
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
iPad 2 + P905i | ◯ | ◯ |
---|---|---|
Galaxy Tab(*1) + P905i | ◯ | ◯ |
iPad 2 + IS01 | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + IS01 | ◯ | ◯ |
(*1) 充電アダプタ付き
iPad 2、Galaxy Tab (充電アダプタ付き)とともに、FOMA ガラケー P905i やシャープの Android 習作機 IS01 をそれぞれ接続して2台充電してみたところ、全く問題ありませんでした。
IS01 は一応スマートフォンとはいえ、充電時の電流を多く要求しないデバイスですから問題ないようです。OS は 1.6 からアップデートされることなく黒歴史となっていったデバイスですけどね…orz
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
iPad 2 + iPhone 4 | ◯ | × |
---|
2A 出力対応 USB 給電器でも確実に要求電流が超えるはずの「iPad 2 + iPhone 4」の組み合わせですが、なんとバッファローの BSIPA09BK の方は iPad 2 + iPhone 4 でも充電されていました(もちろん、充電速度は単独よりも確実に落ちてるはずですが)。
BSIPA09BK には過電流お知らせ機能がついているのですが、今回テストした際には過電流お知らせランプも点灯していませんでした。
が、これは
iPad 2、iPhone 4 ともある程度充電された状態ゆえに
ギリギリ両方充電状態になっている
ギリギリ両方充電状態になっている
と思われます。iPad 2 や iPhone 4 のどちらかがゼロ充電 or バッテリー残量 20% 以下だと、両方同時に充電するのは無理でしょう(iPad / iPhone は残量 20%以下では充電に対する要求が厳しくなり、ゼロ充電はなお厳しくなるため)。
また、プラネックスの PL-QUCHG03-W の方は iPad 2、iPhone 4 ともある程度充電された状態でも、両方接続した途端に iPad 2、iPhone 4 とも電流が足りずに充電ができない状態になりました(ピコッピコッと充電状態と非充電状態が繰り返される状態)。
ともあれ、ここでバッファローの BSIPA09BK と、プラネックスの PL-QUCHG03-W の差は少し出ました。プラネックス PL-QUCHG03-W の方も悪いわけではなく、バッファロー BSIPA09BK の方が多少余裕があるということでしょう。
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
iPad 2 + iPhone 4 + P905i | ◯ | × |
---|---|---|
iPad 2 + iPhone 4 + WM3300R | ◯ | × |
iPad 2 + iPhone 4 + WL-330gE | ◯ | × |
iPad2 + iPhone 4 + IS01 | ◯(*2) | × |
iPad2 + iPhone 4 + IS01 + WL-330gE | ◯(*2) | × |
(*2) 過電流お知らせランプが一瞬点滅
バッファローの BSIPA09BK が、ある程度充電された状態とはいえ iPad 2 + iPhone 4 の同時挿しで充電されていましたので、さらに機器を同時充電してどこまで充電可能な電流が供給されるか試してみました。
すると、意外にも3台目の機器、さらには4台目の機器を突っ込んでも何とか充電状態は確保されていました。ただ、IS01 を挿し込む時に過電流お知らせ機能のランプが一瞬だけですが点滅しましたので、ここらが限界かもしれません。
IS01 は前述のようにあまり充電時の電流を要求しませんが、昨今のスマートフォンでは iPhone 同様に結構大きめの電流を要求するものも多々ありますので、やはりスマートフォンの同時充電は2台までと考えるのが無難なのかもしれません。
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 | ◯ | ◯ |
---|---|---|
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 + FOMA | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 + WM3300R | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 + PSP go | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 + WL-330gE | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + IS01 + DVSM-P58U2/B | ◯ | ◯ |
Galaxy Tab(*1) + iPhone 4 + DVSM-P58U2/B + WL-330gE | ◯ | ◯ |
次は、同じタブレット+スマートフォンの組み合わせでも、Galaxy Tab(充電アダプタ付)と iPhone 4 の組み合わせを試してみると、こちらはバッファロー、プラネックス両製品とも問題なく安定した充電状態になりました。
加えて3台目に IS01 を繋いでも問題なく、さらに4台目の機器としてアレコレと繋いで試してみましたが、充電には問題なかったようです(もちろん、多くの機器を繋げば繋ぐほど、各々の充電時間は長くなります)。
上記の結果から、Galaxy Tab の場合は前述のように「純正以外の通常の USB 充電器+ケーブル」では正常な充電モードに入りませんが、充電アダプタを噛まして充電モードに入るようにしてやれば、供給電流的には iPad 2 よりも低くて済むようです。
Buffalo BSIPA09BK | PLANEX PL-QUCHG03-W | |
Galaxy Tab(*1) +iPad 2 | ◯ | × |
---|
最後に、Galaxy Tab(充電アダプタ付)と iPad 2 という「タブレット2台」を接続してみたところ、iPad 2 + iPhone 4 の時と同様に、バッファロー BSIPA09BK の方は充電モードに入りました。
プラネックス PL-QUCHG03-W の方は Galaxy Tab と iPad 2 を繋ぐと、Galaxy Tab はアラート音もせず充電モードへ入ることなく、また iPad 2 の方は電流が足りずに充電ができない状態(ピコッピコッと充電・非充電状態が繰り返される)になりました。
iPad 2 + iPhone 4 の時と同様、バッファロー BSIPA09BK で充電できているのは iPad 2、Galaxy Tab ともある程度充電された状態だからなのかも知れません。プラネックス製品では充電不可ということは、バッファロー BSIPA09BK でもさほど余裕はないでしょう。
とはいえ、iPad 2 + iPhone 4 の組み合わせの時に続いて、両製品で差が出ました。
☆
ということで、以上の適当検証でした。
バッファロー BSIPA09BK、プラネックス PL-QUCHG03-W 両製品は、ともに 2A 出力対応となっているものの、多少供給電流の差はあるようで、上記適当検証の中では、
iPad 2 + iPhone 4(+ その他)
iPad 2 + Galaxy Tab
といった条件では、プラネックス PL-QUCHG03-W で充電不可でもバッファロー BSIPA09BK では充電モードに入ることがありました。
よって、
給電能力では、バッファロー BSIPA09BK は多少余裕がある
と言えると思います。
ただ、
給電能力の少しの差が、製品選択を左右するほどなのかは微妙
だとは思います。この記事を書いている時には、両製品に 1.6倍の値段差がありますからね。プラネックスの 800円台の魅力は非常に大きいです(といっても、バッファロー製品も 1,500円以下なので高くないですけど)。
ちなみに、私は両製品とも持っているので、出張・旅行用のポーチの中にはバッファロー BSIPA09BK を入れて持って行き、プラネックス PL-QUCHG03-W は自宅で使っています。
これは供給電流の余裕の差というよりも、
- 旅行持ち出しセットを入れたポーチに入れるには底面積は大きくても多少薄いバッファロー BSIPA09BK の方が収納しやすい
- 自宅で使うならまとめて上向きに4ポート出ているプラネックス PL-QUCHG03-W の方が使い勝手が良い
という理由だったりします。
まぁ昨今のスマートフォン・タブレットの電流事情を考えると、値段差を許容できるなら多少でも余裕のあるバッファロー BSIPA09BK の方が良いとは思います。大は小を兼ねますからね。
とはいえ、千円の壁は小さくないので、お手軽に1個欲しいというならプラネックス PL-QUCHG03-W は本当にリーズナブルな製品だと思いますし、予備に1個、自宅用に1個にはちょうど良い製品だと思います。