NTT 東日本・西日本のフレッツ光契約者が月額 315円でレンタルできる SIM ロックフリーなモバイルルーター「光ポータブル」、その実態はバッファローから一般販売されている「ポータブル Wi-Fi DWR-PG」の OEM & SIM ロックフリー版であることは、前回の記事でも書きました。
元々がバッファロー製ということで、無線 LAN の接続にはバッファロー独自の AOSS も使えますし、業界標準の WPS も使えます。そして製品には Windows 向け AOSS 用ユーティリティソフトや設定ユーティリティそふとが同梱されています(本体内 ROM に収録されていて USB 接続でソフトをインストールする形式)。
ただ、例によって Mac 用ユーティリティソフトは用意されていません。バッファローに限らず、ユーティリティソフトは Windows 向けだけ、というのは良くあることで Mac ユーザーなら慣れていると思いますし、
という人も多いと思います(昔は Windows 用設定ソフトじゃないと設定ができない機器も多かったのですが、最近は絶滅しつつあります)。
ブラウザから管理画面にアクセスできれば Windows 用設定ユーティリティから行うのと全く変わりません(というかユーティリティからも結局ブラウザを起動する)。また、ブラウザベースでの話ですので、Mac ユーザーだけでなく Windows ユーザーや UNIX / Linux ユーザーでも同じです。
しかし Windows機のユーティリティソフト以外からの設定方法はマニュアルに書いてありませんし、
「光ポータブルを使いたいが、設定ツールは Windows 向けだけだと、うちは Mac だから無理かなぁ…」
という人が、ほんの少しでもいると不幸ですので設定方法をここに記しておきます。
また記事後半では、「光ポータブル」のセキュリティ上しておいた方が良いと思われる設定も付記しておきます。
「光ポータブル」は初期設定の無線セキュリティが WPA 系になっているので、Pocket WiFi のような初期状態でのセキュリティの甘さみたいな問題はありませんが、やっておいた方が良いことはあると思いますので。
【1】ブラウザベースで行う「光ポータブル」初期設定方法
(1)光ポータブルの初期設定をメモする
まず最初に「光ポータブル」の工場出荷時に設定されている無線 LAN のSSID と PSK キーをメモっておく必要があります。これらは、「光ポータブル」の電池ボックス内部、SIM スロットの横に書いてあります。
「光ポータブル」背面の電池ボックスの蓋を外すと
となっていて、バッテリーの上、銀色の押さえの部分(SIM スロット)と右端の micro SDHC スロットの間に白いシールがあって、そこに SSID、PSK キー、PIN コード、MAC アドレスといった機器ごとに固有な初期設定情報が書かれています。
そのうち、上記写真の赤線を引いたところにある SSID、KEY と書かれた部分の文字列をメモっておきましょう。今ならケータイやデジカメで写真を一発撮っておく手が便利かもしれません。
(2)設定するための準備
(上記写真ではクレードルに立てているので、クレードルのランプは無視してOK)
「光ポータブル」の充電方法と電源の入れ方については、マニュアルを参照して下さい。NTT 西日本向けのマニュアルの場合、p.42〜45 に記載があります。
(3)「光ポータブル」の無線 LAN に接続する
「光ポータブル」の起動が終わった状態で、パソコンから無線 LAN の状態を見てみます。Mac の場合でしたら、メニューバーの無線 LAN のアイコンをクリックしたままにしていれば、少ししたら「ネットワークを検出中」という灰色の文字が出て、周囲の無線 LAN を探しに行くはずです(下記写真例)。
Windows の場合なら、コントロールパネルの「ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ」(Windows XP) や「ネットワークと共有センター」(Windows Vista / 7)あたりから、周囲の無線 LAN を検索することが可能のはずです。UNIX / Linux を使ってる場合は…それらを使う人に説明は要らないでしょう :-)
周囲のネットワーク検出が終わると、(1)でメモした SSID の文字列と同じ無線 LAN の電波名を見つけることができるはずです。
下記の写真では Mac で無線 LAN ネットワークを検出した例です。チェックマークが入っているのは現在繋がっている(光ポータブルとは別の)無線 LAN ですが、それ以外に2つ検出され、そのうち1つ(赤線の入った部分)が 、(1)でメモした SSID の文字列と同じ無線 LAN の電波となります。
そして、この無線 LAN に接続してます。
MacOS X の場合なら、このままこの無線 LAN 名のところをクリックします。Windows ならコントロールパネルの画面から接続ボタンを押すなどして下さい。UNIX / Linux を使ってる場合は…(以下略)
この無線 LAN に接続しようとすると WPA パスワードを求められますので、(1)でメモした KEY の文字列を入力します。下記は MacOS X の例です。
これで「光ポータブル」の無線 LAN に接続されるはずです。
(4)光ポータブルの管理画面にログインする
無事「光ポータブル」の無線 LAN に接続されたなら、次は「光ポータブル」の管理画面へアクセスすることになります。ブラウザを起動して URL 欄に
http://192.168.11.1/
と入力して Enter キーを押せば、下記のような管理画面のログイン画面が表示されるはずです。
ここで管理画面にログインするために、NTT ロゴマークのすぐ下にある「ログイン」の部分をクリックします。
すると、ログインのためのユーザー名(名前)とパスワードを入れるためのダイアログが出てきます(下記写真は MacOS X の Safari でアクセスした場合の例)。
ここでユーザー名には root、パスワードは空白のままにして、「ログイン」ボタンをクリックします。マニュアルに記載(NTT 西日本の場合 p.73)されているとおり、初期状態では管理画面へのパスワードが設定されていません。この点については後述します。
ログインに成功すると、以下のような管理画面のトップ画面が表示されます。
これで「光ポータブル」の管理画面へのアクセスは成功です。ここから先は、光ポータブルに挿した SIM の設定を行ったり、無線LAN の設定を行ったりすることができます。
要は、「光ポータブル」の無線 LAN の初期設定(SSID と WPA KEY)をメモして、パソコンから「光ポータブル」の無線LAN に繋ぎ、192.168.11.1 にアクセスして上記の通りログインを行えば良いだけです。
何も難しくないですが、一応簡単な解説・写真付きで記しておきました。これくらいマニュアルに書いておいてくれても良いと思うのですけどねぇ。もっと難しい設定も書かれているのですから…
【2】「光ポータブル」念のためのセキュリティ設定
先にも書いたように、光ポータブルの場合は無線LAN の暗号化初期設定が WPA/WPA2 になっていますので、簡単に乗っ取ることが可能な WEP が初期設定になっているモバイルルーター(Pocket WiFi や b-mobile WiFi ルータなど)とは違い、購入直後に至急設定変更をする必要はないと思われます。
(そういえば、b-mobile WiFi ルーターでは初期設定が WEP のため、そのまま使っていたら侵入され、転送量課金の b-mobile Fair のチャージ分の大半を使われてしまった、なんて例が価格.com にありましたね…)
SSID の初期設定も MAC アドレスと同じと見せかけて違っていたり、初期設定についてはそれなりに注意されているようです。
ただ、前項でも書いたように、初期状態で
というのは、ちょっと気持ち悪すぎます。
というか、管理画面の説明に
などと自身で書いているのですから、それならば仮のパスワード(できれば機器毎ランダム)を初期設定しておくべきだろ…と思います。
どうせマニュアルにログイン手順の説明を書いているのですから、ログインパスワードを設定してあっても特に問題になることはないと思うのですけどね(出先で光ポータブルがおかしくなって初期状態に戻す時のことを考えてかもしれませんが)。
ともあれ、光ポータブルの場合は最低現、管理画面のログインパスワードくらいは設定しておいた方が良いでしょう。
(1)管理画面のログインパスワード設定
無線LAN に侵入されなければ管理画面へアクセスされることもないですし、無線LAN の初期設定が WPA になっているので概ね大丈夫でしょうが、100%絶対はありませんので、念のためも含めて、管理画面にはやっぱりパスワードの一つも設定しておきたいものです。
管理画面へのログインも購入当初に色々設定することが終われば、頻繁に使うこともないですから、パスワードを設定しても面倒ということは大してないと思いますしね。
(2)SSID と WPA Key の変更
何度も書いてますが、「光ポータブル」の初期設定では無線LAN のセキュリティ設定が WPA になっているので、初期状態のまま使っていても大きな問題にはなっていないのですが、
というのは個人的に嫌ですし、セキュリティ的にもどうかと思います。
というわけで、できることなら SSID と WPA KEY を初期設定から変更した方が良いでしょう。これも大した手順ではありません。
ただし、初期設定のままで「光ポータブル」に繋ぐ機器(パソコンやスマートフォン、タブレットの類い)の設定を終えてしまってからだと、それらの機器の再設定が大変になるので、
ですね。最初にやればさほど手間ではありませんが、後からやると面倒です…
セキュリティというものは手間とリスクを鑑みて、どこまでやるかは各人それぞれの考え方次第ですが、SSID と WPA キーの変更は最初にやれば、さほど手間にはならないと思うので私は推奨しておきたいと思います。
裏蓋外した中に SSID とキーが書いてあるのは便利といえば便利ですし、光ポータブルを手元に置いておけば、他人から見られるようなこともないでしょうが、パスワードの類を堂々とメモ書きされているのをそのままに使うのは私自身は抵抗が大きいです。
(少し前までは、小さくない会社でも作業ルームに入室すると、root のパスワードがポスト・イットで貼られていたりするところとか、あったりしましたねぇ…)
ちなみにセキュリティ的にもう少し厳重にするならば、
上記の無線LAN SSID / WPA キーの設定画面で
「無線の認証」の設定を WPA2-PSK
「無線の暗号化」の設定を AES
として、WPA や TKIP を使わない設定にする方がより安全になります。ただ、こうすると PSP など一部機器では繋がらないものもありますので、そのあたりは各自の環境次第でしょう。
ということで、今更かつ僭越ながら「光ポータブル」を Mac などの Windows 機以外で、ブラウザを使って初期設定する方法と、やっておきたいセキュリティ設定について書いてみました。
次回は、「光ポータブル」を b-mobile Fair で使う設定について簡単にまとめます(たぶん)。
元々がバッファロー製ということで、無線 LAN の接続にはバッファロー独自の AOSS も使えますし、業界標準の WPS も使えます。そして製品には Windows 向け AOSS 用ユーティリティソフトや設定ユーティリティそふとが同梱されています(本体内 ROM に収録されていて USB 接続でソフトをインストールする形式)。
ただ、例によって Mac 用ユーティリティソフトは用意されていません。バッファローに限らず、ユーティリティソフトは Windows 向けだけ、というのは良くあることで Mac ユーザーなら慣れていると思いますし、
どうせブラウザから設定できるなら
むしろ無駄なソフトのインストールなんか要らないぜ
むしろ無駄なソフトのインストールなんか要らないぜ
という人も多いと思います(昔は Windows 用設定ソフトじゃないと設定ができない機器も多かったのですが、最近は絶滅しつつあります)。
ブラウザから管理画面にアクセスできれば Windows 用設定ユーティリティから行うのと全く変わりません(というかユーティリティからも結局ブラウザを起動する)。また、ブラウザベースでの話ですので、Mac ユーザーだけでなく Windows ユーザーや UNIX / Linux ユーザーでも同じです。
しかし Windows機のユーティリティソフト以外からの設定方法はマニュアルに書いてありませんし、
「光ポータブルを使いたいが、設定ツールは Windows 向けだけだと、うちは Mac だから無理かなぁ…」
という人が、ほんの少しでもいると不幸ですので設定方法をここに記しておきます。
また記事後半では、「光ポータブル」のセキュリティ上しておいた方が良いと思われる設定も付記しておきます。
「光ポータブル」は初期設定の無線セキュリティが WPA 系になっているので、Pocket WiFi のような初期状態でのセキュリティの甘さみたいな問題はありませんが、やっておいた方が良いことはあると思いますので。
【1】ブラウザベースで行う「光ポータブル」初期設定方法
(1)光ポータブルの初期設定をメモする
まず最初に「光ポータブル」の工場出荷時に設定されている無線 LAN のSSID と PSK キーをメモっておく必要があります。これらは、「光ポータブル」の電池ボックス内部、SIM スロットの横に書いてあります。
「光ポータブル」背面の電池ボックスの蓋を外すと
となっていて、バッテリーの上、銀色の押さえの部分(SIM スロット)と右端の micro SDHC スロットの間に白いシールがあって、そこに SSID、PSK キー、PIN コード、MAC アドレスといった機器ごとに固有な初期設定情報が書かれています。
そのうち、上記写真の赤線を引いたところにある SSID、KEY と書かれた部分の文字列をメモっておきましょう。今ならケータイやデジカメで写真を一発撮っておく手が便利かもしれません。
(2)設定するための準備
- 無線 LAN が使えるパソコンを用意し、無線 LAN が使える状態にする
(普段、無線 LAN を使っていれば、そのままで OK です) - バッテリーを充電した「光ポータブル」の電源を入れる
(もちろん AC 給電しながらでも問題なし) - 「光ポータブル」の起動が終わって、下記写真のように「光ポータブル」本体正面右のランプが点灯した状態になるのを待つ
(3つのうち一番下のランプの連続点滅が終わるのを待つ。現時点で点灯したランプの色は気にしない)
(上記写真ではクレードルに立てているので、クレードルのランプは無視してOK)
「光ポータブル」の充電方法と電源の入れ方については、マニュアルを参照して下さい。NTT 西日本向けのマニュアルの場合、p.42〜45 に記載があります。
(3)「光ポータブル」の無線 LAN に接続する
「光ポータブル」の起動が終わった状態で、パソコンから無線 LAN の状態を見てみます。Mac の場合でしたら、メニューバーの無線 LAN のアイコンをクリックしたままにしていれば、少ししたら「ネットワークを検出中」という灰色の文字が出て、周囲の無線 LAN を探しに行くはずです(下記写真例)。
Windows の場合なら、コントロールパネルの「ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ」(Windows XP) や「ネットワークと共有センター」(Windows Vista / 7)あたりから、周囲の無線 LAN を検索することが可能のはずです。UNIX / Linux を使ってる場合は…それらを使う人に説明は要らないでしょう :-)
周囲のネットワーク検出が終わると、(1)でメモした SSID の文字列と同じ無線 LAN の電波名を見つけることができるはずです。
下記の写真では Mac で無線 LAN ネットワークを検出した例です。チェックマークが入っているのは現在繋がっている(光ポータブルとは別の)無線 LAN ですが、それ以外に2つ検出され、そのうち1つ(赤線の入った部分)が 、(1)でメモした SSID の文字列と同じ無線 LAN の電波となります。
そして、この無線 LAN に接続してます。
MacOS X の場合なら、このままこの無線 LAN 名のところをクリックします。Windows ならコントロールパネルの画面から接続ボタンを押すなどして下さい。UNIX / Linux を使ってる場合は…(以下略)
この無線 LAN に接続しようとすると WPA パスワードを求められますので、(1)でメモした KEY の文字列を入力します。下記は MacOS X の例です。
これで「光ポータブル」の無線 LAN に接続されるはずです。
(4)光ポータブルの管理画面にログインする
無事「光ポータブル」の無線 LAN に接続されたなら、次は「光ポータブル」の管理画面へアクセスすることになります。ブラウザを起動して URL 欄に
http://192.168.11.1/
と入力して Enter キーを押せば、下記のような管理画面のログイン画面が表示されるはずです。
ここで管理画面にログインするために、NTT ロゴマークのすぐ下にある「ログイン」の部分をクリックします。
すると、ログインのためのユーザー名(名前)とパスワードを入れるためのダイアログが出てきます(下記写真は MacOS X の Safari でアクセスした場合の例)。
ここでユーザー名には root、パスワードは空白のままにして、「ログイン」ボタンをクリックします。マニュアルに記載(NTT 西日本の場合 p.73)されているとおり、初期状態では管理画面へのパスワードが設定されていません。この点については後述します。
ログインに成功すると、以下のような管理画面のトップ画面が表示されます。
これで「光ポータブル」の管理画面へのアクセスは成功です。ここから先は、光ポータブルに挿した SIM の設定を行ったり、無線LAN の設定を行ったりすることができます。
要は、「光ポータブル」の無線 LAN の初期設定(SSID と WPA KEY)をメモして、パソコンから「光ポータブル」の無線LAN に繋ぎ、192.168.11.1 にアクセスして上記の通りログインを行えば良いだけです。
何も難しくないですが、一応簡単な解説・写真付きで記しておきました。これくらいマニュアルに書いておいてくれても良いと思うのですけどねぇ。もっと難しい設定も書かれているのですから…
【2】「光ポータブル」念のためのセキュリティ設定
先にも書いたように、光ポータブルの場合は無線LAN の暗号化初期設定が WPA/WPA2 になっていますので、簡単に乗っ取ることが可能な WEP が初期設定になっているモバイルルーター(Pocket WiFi や b-mobile WiFi ルータなど)とは違い、購入直後に至急設定変更をする必要はないと思われます。
(そういえば、b-mobile WiFi ルーターでは初期設定が WEP のため、そのまま使っていたら侵入され、転送量課金の b-mobile Fair のチャージ分の大半を使われてしまった、なんて例が価格.com にありましたね…)
SSID の初期設定も MAC アドレスと同じと見せかけて違っていたり、初期設定についてはそれなりに注意されているようです。
ただ、前項でも書いたように、初期状態で
管理画面へのログインパスワードが設定されていない
というのは、ちょっと気持ち悪すぎます。
というか、管理画面の説明に
などと自身で書いているのですから、それならば仮のパスワード(できれば機器毎ランダム)を初期設定しておくべきだろ…と思います。
どうせマニュアルにログイン手順の説明を書いているのですから、ログインパスワードを設定してあっても特に問題になることはないと思うのですけどね(出先で光ポータブルがおかしくなって初期状態に戻す時のことを考えてかもしれませんが)。
ともあれ、光ポータブルの場合は最低現、管理画面のログインパスワードくらいは設定しておいた方が良いでしょう。
(1)管理画面のログインパスワード設定
- まず管理画面にログインして、NTT ロゴの下にあるメニューバーの右から2番目「管理設定」をクリックします。
- 管理設定の画面が表示されたら、サブメニューの2番目にある「パスワード」の項目をクリックします。
- ログインパスワードを設定する画面に移行したら、「管理パスワード」とある右側の2箇所に、自分で決めたログインパスワードを設定します。
もちろん、誰でも思いつくような簡単パスワードを設定しても全く無意味ですので、自分で判るけど他人には判らないパスワードを設定して下さい(難しいけどパスワードには重要なこと)
- 最後に「管理パスワード」欄の下の設定ボタンを押せばパスワードが設定され、「光ポータブル」は再起動します。
- 「光ポータブル」再起動後には、管理画面ログインのための認証ダイアログが出ますから、ユーザー名(名前)欄に root、パスワードには設定したパスワードを入力してログインして下さい。
無線LAN に侵入されなければ管理画面へアクセスされることもないですし、無線LAN の初期設定が WPA になっているので概ね大丈夫でしょうが、100%絶対はありませんので、念のためも含めて、管理画面にはやっぱりパスワードの一つも設定しておきたいものです。
管理画面へのログインも購入当初に色々設定することが終われば、頻繁に使うこともないですから、パスワードを設定しても面倒ということは大してないと思いますしね。
(2)SSID と WPA Key の変更
何度も書いてますが、「光ポータブル」の初期設定では無線LAN のセキュリティ設定が WPA になっているので、初期状態のまま使っていても大きな問題にはなっていないのですが、
裏蓋外したら WPA のキーコードが書いてある
というのは個人的に嫌ですし、セキュリティ的にもどうかと思います。
というわけで、できることなら SSID と WPA KEY を初期設定から変更した方が良いでしょう。これも大した手順ではありません。
ただし、初期設定のままで「光ポータブル」に繋ぐ機器(パソコンやスマートフォン、タブレットの類い)の設定を終えてしまってからだと、それらの機器の再設定が大変になるので、
SSID と WPA キーの変更は最初にやるべし
ですね。最初にやればさほど手間ではありませんが、後からやると面倒です…
- 管理画面にログインした状態で、NTT ロゴの下にあるメニューバーの左から3番目「無線設定」をクリックします。
- 無線設定の画面が表示されたら、サブメニューの3番目にある「基本(11g)」の項目をクリックします。
- 「基本(11g)」の画面に移行したら、SSID と WPA-PSK 事前共有キーを入力します。
- 上記画面写真の<1>の部分に入力するのが SSID で、無線 LAN の名前と言ってもよいでしょう。基本的に公なものですので、自由に付けて良いと思います。唯一気をつけるとすれば、この機器が光ポータブルであることを丸分かりにするのは避けた方が良いと思います。
- 上記画面写真の<2>の部分に入力するのは PSK キー。パスワードに相当するものですから公にしないものですし、あまり簡単に思いつかれるような文字列は避けるべきです。
- 上記2項目を入力して下の設定ボタンを押せば、新しい無線 LAN 設定が登録されます。「光ポータブル」に新しい無線 LAN 設定が登録されたら、パソコン側の無線 LAN 接続設定はやり直しになります。
前章で示した方法などで「光ポータブル」の無線 LAN に接続しなおして下さい(SSID と WPA キーは今回設定した内容)。
セキュリティというものは手間とリスクを鑑みて、どこまでやるかは各人それぞれの考え方次第ですが、SSID と WPA キーの変更は最初にやれば、さほど手間にはならないと思うので私は推奨しておきたいと思います。
裏蓋外した中に SSID とキーが書いてあるのは便利といえば便利ですし、光ポータブルを手元に置いておけば、他人から見られるようなこともないでしょうが、パスワードの類を堂々とメモ書きされているのをそのままに使うのは私自身は抵抗が大きいです。
(少し前までは、小さくない会社でも作業ルームに入室すると、root のパスワードがポスト・イットで貼られていたりするところとか、あったりしましたねぇ…)
ちなみにセキュリティ的にもう少し厳重にするならば、
上記の無線LAN SSID / WPA キーの設定画面で
「無線の認証」の設定を WPA2-PSK
「無線の暗号化」の設定を AES
として、WPA や TKIP を使わない設定にする方がより安全になります。ただ、こうすると PSP など一部機器では繋がらないものもありますので、そのあたりは各自の環境次第でしょう。
☆
ということで、今更かつ僭越ながら「光ポータブル」を Mac などの Windows 機以外で、ブラウザを使って初期設定する方法と、やっておきたいセキュリティ設定について書いてみました。
次回は、「光ポータブル」を b-mobile Fair で使う設定について簡単にまとめます(たぶん)。