2月に購入した超小型三脚「Manfrotto POCKET三脚L」の記事を花見シーズンまでには書こうと思いつつも、修羅場っていたりで完全に書き忘れていたので、慌てて紹介してみます。

さて、このブログは適当に取り留めのない買物雑記を重ねているだけの場末ブログなわけですが、たまにはプチヒットな記事なんてのもあったりして、その一つが旧型 Pocket WiFi の記事だったりするのですが、以前 DMC-G1 に便利なアクセサリーとして紹介した超小型三脚代わりの「マンフロット Modopocket」も結構引き合いがあったようでした。



この Modopocket はホント便利で、

ポケットの片隅に入れておける大きさだけど
ちょっとした三脚代わりになってくれるアイテム


で、いつも使うわけじゃないけど何かの時にあれば便利で、かついつも持ち歩いても苦にならないサイズと重量(自重 50g)。

もっとも耐荷重 500g なので、基本的にはコンパクトデジカメ向けだけど、写真でも判るように割とドッシリした形状になっているので、

DMC-G1 on the Modopocket (1)


こんな感じで、多少公称値を超えた荷重がかかっても大丈夫。大柄ミラーレス機+標準ズームレンズあたりでも十分支えられたりするし、一眼レフでも入門機に軽量キットレンズくらいなら使える(実を言えば EOS 7D + EF 18-55mm F3.5-5.6 IS という 1kg 弱ある組み合わせでも、レンズ側が軽ければ何とか使えたりする…)。



ぶっちゃけ、三脚というのは面倒な存在と感じている人は少なくないでしょう。その重要性は判っていても気軽なスナップを考えている時には持ち出せない。「写真を撮りにいく!」という気合の入っている時や、写真と三脚は常にペアだよ!という人以外は、なかなか持ち出しにくいものでしょう。

でも、これからの季節、夜桜見物やら夜出かける際のちょっとした撮影で「手ぶれするわ〜」ということは少なくない。三脚で撮るのが常道だとしても、上記のように持ってないことは多い。そしてコンパクトデジカメやマイクロフォーサーズだと、高感度でシャッター速度を稼ぐと大きく画質が劣化してしまう。

そんな時に modopocket をポケットの片隅に忍び込ませておけば、

三脚ほど撮影自由度はなくても、
カメラを置いて角度を決めて撮れる利点は大きい


ものです。2年ほど使ってきて実感してます。

modopocket を付けることでカメラを向ける角度が調整できるため、カメラを単に置いただけよりは撮影自由度も高くなるし、ポケットの片隅に入れておけて、使う時はコイン一つですぐ付けて撮れる気軽さもあります。

場合によっては、出かける時からカメラの底部に付けっぱなしでもいいくらい。実際、付けっぱなしを考慮して、底面には更に三脚が付けられるようになっていたりします。もっとも、付けっぱなしだとバッテリー交換できなくなる機種が殆どですが。

ともあれ、

コンパクトデジカメやミラーレス機にこそ相応しい三脚モドキ


と断言できるのが、この modopocket。それは今でも変わらない。ポケットの片隅にいつも入れられるサイズ感、持ち歩いても気にならない軽さは、たとえ使う機会が少なくても負担にならない。

それに

夜撮だけじゃなく、室内のテーブルフォト、集合写真にも便利


ですからね。

元々そう高いものではありませんでしたが、今や値段もだいぶ下がって Amazon なら2千円前後で買えるので、「使うかどうか判らんなぁ」程度でも試せる価格だと思う。



しかし、この modopocket も写真を見れば明らかなように、三脚ではないゆえに対応できないシーンもある。カメラを置くところが斜面などの場合は modopocket で対応するのは難しい場面もある。

また、耐荷重も公式には 500g なので(いくら実際には結構使えるとは言っても)コンパクトデジカメ・ミラーレス一眼+パンケーキレンズ or 標準ズームレンズあたりが対象である。こんな便利なものは一眼レフでも安心して使いたい…

という2つの要望を叶えたのが、2月に発売になった「Manfrotto POCKET 三脚L」



ブラックが MP3-D01、グレーが MP3-D02 と2色あり、お値段は上記 Amazon だと3千円台前半。量販店でも3千円台半ばです。

この「Manfrotto POCKET 三脚L」(以下、ポケット三脚L)と modopocket の大きな違いは以下のとおり。

  • modopocket は前後2枚の板で調整する構造だが、ポケット三脚Lは小さくても“三脚”なので、調整自由度は高い。

  • modopocket は耐荷重 500g だがポケット三脚Lは 1.5kg になっているので、一眼レフでも安心して使える仕様

  • ポケット三脚Lは支える重量増により modopocket より一回り大きくなっているが、重量は +20g に抑えられている(自重 70g)

  • modopocket ほど小さくはないけど、ポケット三脚Lも十分ポケットに入れておける大きさ・重さであり、その名に偽りなし


といったところでしょうか。

ま、グタグタ言ってるより、実際にカメラ実機を載せた状態を見てもらいましょう。

PocketTripod-L01


まずは modopocket との比較。左がポケット三脚L、右が modopocket。ポケット三脚Lは一回り大きく、また三脚として使えるように開くため、形状が扇形になっているのが特徴です。

写真では判りませんが、厚みは 1.5倍くらい増えています。ただ、どちらも三脚ネジがあるので、ネジの突起部を考えると大差はありません。が、やはり持った感じとして少し厚くなったのは感じます。

少し大きく厚くなったことでポケットに入れた時に気になるかな?と思いましたが、ジーンズのポケットに入れる限りは modopocket と大きな差はないように感じます。ただ、ほぼ長方形でコンパクトな modopocket に比べると、何かの隙間に入れておける感じはなくなりました。

PocketTripod-L02


ポケット三脚Lと modopocket をどちらも開いたところ。台座の広さがかなり違うことが判ると思います(1.5倍はある)。平行四辺形構造の modopocket に比べて三角形構造なのもポケット三脚Lに安定度が感じられます。このあたりが重量差は小さくても、耐荷重が3倍に引き上げられた要因でしょうか。

PocketTripod-L03
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with modopocket)

PocketTripod-L05
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with ポケット三脚L)


使用例として GXR + A12 50mm F2.5 MACRO を載せてみた状況の側面写真です。下部が判りやすいように、足の角度を通常使うであろう高さより少し高めの、腰高な設定にしています。

GXR + A12 50mm F2.5 MACRO の組み合わせで(バッテリーその他込みで)500g 弱ですから、modopocket でも公称耐荷重範囲内です。が、レンズ側がかなり重くなってバランスはよくありませんので、ポケット三脚Lの方が安心感があります(といっても、modopocket もこれくらいならまだ余裕があります)。

PocketTripod-L04
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with modopocket)

PocketTripod-L06
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with ポケット三脚L)


続いて、使用例の正面写真。腰高なのは、前述のとおり判りやすいように、そういう設定にしています。実際にはもう少し高さを落とした方が安定するでしょう。

最大高は modopocket よりポケット三脚Lの方が若干高いですが、サイズから受ける印象ほどの差はありません。最大高の差は 1cm もありません。

さて、ポケット三脚L最大の特徴といえば、

PocketTripod-L07


こんな感じで傾けることができることでしょう。こんなふうに撮ることはないでしょうが、

斜面に据えたり、段差に斜めに据えたりするのが普通にできる


ようになったのは、大きな利点です。

modopocket では前後の高さを調節することしかできませんでしたが、ポケット三脚Lは小さくても三脚ですから、

三脚と同じ感覚で水平・各種角度調整ができるのがポケット三脚Lの特長


です。modopocket を使っていた人で「う〜ん、三脚と違って調整しにくいんだよなぁ…」と思っていた人にはピッタリのアイテムでもあります。

ただ、三脚と同じということは、水平を出すのも手間がかかることにもなります。modopocket のように前後の水平さえ出せばいいや、という気楽さはありません。そういう意味では

自由度が高い分、modopocket 的気楽さは少し減じた


というのはあります。これはもう仕方ありません。ポケット三脚Lは三脚なのですから。

PocketTripod-L08
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with modopocket)

PocketTripod-L09
(GXR + A12 50mm F2.5 MACRO with ポケット三脚L)


次に装着時の状態を底面から見た写真です。modopocket もポケット三脚Lもコインでネジを回す方式ですが、ネジの大きさが違うのが判ります(この理由は後述)。ポケット三脚Lは専用のネジ回しが付属しています。が、面倒くさいので私はコインで回してます(^_^;)

modopocket の方はネジが左右に少しスライドできるようになっていて、カメラの三脚穴が中心よりズレている場合に(多少)対応できるようになっています。GXR のように三脚穴のオフセットが酷い場合は助かります。

なお、三脚ネジの横に穴が開いているのは、modopocket を折りたたんだ状態で modopocket を付けたまま、一脚・三脚を更に付けるための三脚穴です。

ポケット三脚Lの方は、写真を見て判るように三脚ネジを前後にスライドできるだけでなく、取り付け部が扇形に3レーンあるのが判ります。modopocket と同じように、カメラの三脚穴が中心よりズレている場合には、三脚ネジの取付レーンを変えることで対応します。

さらに三脚ネジの位置を前後にもオフセットできるので、レンズヘビー(重いレンズを使っていて重心が前になりがち)の場合にも多少は対応できるようになっています。

ポケット三脚Lの取り付け位置の自由度は、一眼レフへの対応を想定したもの


と言えるでしょう。F2.8 クラスの標準ズームだとギリギリでしょうが、F4 クラスの標準ズームなら取り付け位置をきちんとすれば問題ないでしょう。

ただ、三脚ネジをポケット三脚L本体から着け外しできるようにするため、modopocket に比べて三脚ネジが小さくなっています。そして、三脚ネジをポケット三脚L本体から外せますので

ポケット三脚Lの脱着時に、三脚ネジが意図せず外れて紛失する危険性


はあります。まだ出先でそういったことは経験してませんが、部屋の中でネジを落として探したことはありますので、これは本当に気を付けないといけません…



さて、GXR + A12 50mm F2.5 MACRO みたいな軽量組み合わせでは参考にならない部分もあると思いますので、縦グリップ付きボディに載せた例として

PocketTripod-L10


こんな感じで。レンズはキャップがわりに使ってる安物軽量ズームレンズなので、あまり参考にならないと思いますが、バッテリー込みで 1kg を越えていますが、これくらいだとまだまだ安定しています。

EF システムはだいぶ自分の使用目的にレンズを整理したので、他の手持ちのレンズが 1.5kg クラス以上の望遠レンズか、軽い単焦点レンズしか持ってないため、一般的な標準ズームレンズで使用例を出せずにスイマセン…

最後に、ポケット三脚Lの付属品としては、専用の小さなポーチと専用のネジ回し(ストラップ付)が付属しています。まぁ、使う人がどれだけいるだろう?というシロモノですが…

PocketTripod-L11
専用ポーチと専用ネジ回し


というわけで、ポケット三脚Lの紹介というより半分くらいは modopocket の紹介にもなってしまいましたが、

ポケット三脚Lは勿論良いけど、
modopocket も変わらぬ良さがある


わけです。

  • とにかく安く、コンパクトで、コンパクトデジカメをどこかに置いて撮る時に使いたい
    というなら modopocket。

  • コンパクトデジカメだけでなく一眼でも使いたい、屋外で三脚代わりにしたい
    というならポケット三脚L。


もしくは

三脚?よく判んない…なら modopocket
あくまで超小型三脚なら ポケット三脚L


ですね。大は小を兼ねますが、先にも書いたように modopocket の方が使い方は簡単です。

なお、“ポケット三脚L”があるなら“ポケット三脚S”もあります。



こちらは、単に小さいだけでなく modopocket より軽く、それでいて三脚です。ただし、耐荷重は 600g と modopocket 並み。

コンパクトデジカメ(や GXR 程度)でしか使わないけど、あくまで三脚が欲しい!という人には、ちょうど良いでしょう。