前回の記事で書いたように、昨夏買い替えた iMac 27" (mid 2010) の HDD がエラーレポートを出してきたので修理行きとなりました。そんなわけで現在は、予備役状態だった少々お古な 15" MacBook Pro (late 2006) と 11" MacBook Air (late 2010) で仕事をしています。

15" MacBook Pro は古いモデルといっても Core2Duo 2.4GHz + 4GB RAM なので通常作業には何ら不足なく、考えてみれば late 2006 モデルを発売直後に購入したので、かれこれ4年半。その頃のノートPC が快適に使えているのは、10年ほど前の「CPU パワーはナンボでも欲しいっ!」という時代からすると隔世の感があります。

そんなわけで、1800万画素の RAW 編集とか HD 動画編集みたいな処理をしなければ十分快適で、今も現役メインマシンで問題ないかな?と思いつつ、MacBook Pro の作りの良さも再実感してる次第。

勿論、トラックパッドが最新のものとは違って使いにくいと感じたり(でも当時は当時で最高のトラックパッドでしたが…)、fn 系のキーアサインが現行と違うので戸惑ったり、5年目ゆえの液晶の輝度や質の低下、ファンがよく回るなどはあるものの、15" Pro の広いパームレストや安定した筐体構造などは安心して使える感があります。



と同時に、いつもモバイル機として使っている 11" MacBook Air の方は変わらず使えているわけで、修理に出した iMac と常に作業ファイルの同期を計っていた分、メイン機に故障が発覚しても一定の作業は継続して行えており、いつも通りに“MacBook Air でできる範囲の作業”は確実にこなせています。

旧MacBook Air 系列の最終形 MacBook Air (mid 2009) を所有していたのにも関わらず、新たな MacBook Air 11インチモデルを買ったのは、以前の記事でも書いたように、昨年末12月30日に旧 Air がお亡くなりになったから。

メモリー不良で起動しなくなったので、「どうせロジックボード交換コースで高くつくなら、誰も絶賛している新型 Air を…」というわけでした。実際、ロジックボード交換コースとなると、5万前後はかかる。

今回 iMac の修理を依頼した会社の担当者にその話をしたら、「一度うちでやった場合に安くなるかを調べてみましょう」と言ってくださったが、やはりロジックボード交換では安く修理は無理との電話を昨日いただいた。残念ながら Air の場合は基盤交換限定なので、美味い話はない。

ともあれ、そんな私が 11" MacBook Air 最廉価モデルを買った直後に感じた感想は、以下の記事にまとめてある。

旧MacBook Airユーザーが、新Air最廉価モデルを半月使ってみた率直な感想

3ヶ月経った現在も、サイズや重量に対する感覚や、デザインと使い勝手の感想だけでなく、動作速度その他の印象は

購入直後の第一印象と大きく変わっていない


といってもいい。上記の記事を読み返してみて、そう感じた。

とはいえ、一定期間使ってきて判ったこともあるし、最廉価モデルらしいコストダウン要素である 64GB SSD での割り切り方もあります。

そんな 89,800円という激安 MacBook Air を3ヶ月使ってきて、どれくらい実用的に使えているか?という点について、自分なりの結論を記しておきます。

Apple MacBook Air 1.4GHz Core 2 Duo/11.6/2G/64G/802.11n/BT/Mini DisplayPort MC505J/A
Amazon では8万円台前半〜半ばで売られている 11インチ 64GB SSD モデル

ホント、コストパフォーマンスはメチャクチャいい(と思う)



さて、何度も書いていますが、この 11インチ MacBook Air 最廉価モデルを買うにあたっては、12月30日という時期に旧 Air が故障しての急な買い替え&金欠、という状況だったので最廉価モデルを購入しました。本当は 13インチの 256GB SSD モデルが欲しかったのですが…

反面、

この最廉価モデルでどこまで実用になるのか?


という興味もありましたし、中途半端なモデルを買うよりマシだろう、という気持ちもありました。昔からパソコンの世界では、最上位モデルを買って長く使うか、コストパフォーマンスに優れる最廉価あたりのモデルを買って適当に使い潰すかの、どちらかがベストバイなことは少なくありません。

とはいえ、旧モデルより1〜2ランク性能が落ちる CPU 処理速度とともに

一番の心配は SSD が 64GB という少なさ


でした。

実際に使い始めると、処理速度の方は馬鹿っ速い SSD のおかげで CPU の遅さは殆ど気にならなくなったのですが、問題は 64GB しかないストレージ。最初は良くても、しばらく使って行くうちにどうなるかと思っわけですが

実際に使ってみても、余裕のない SSD 容量


なのは間違いありません。

OS や iLife など初期インストール状態で 10GB 近く減っていますし、私の場合だと Xcode などの開発環境で 10GB 以上食われてしまうので、その他常用アプリケーションを入れて行くと概ね空き容量は半分弱、30GB を割るあたりになります。

開発環境は不要でも MS Office や Adobe Creative Suite などを入れる人は、同じようなサイズで容量を食われて行くと思います。また、SSD はあまり極端に空き容量が少ない状態で使うのは微妙なところもありますので

データー容量 20〜30GB で回せるかどうかが
64GB SSD で賄えるかどうかのポイント


だと思います。もちろん、アプリケーションをあまり入れない人ならば、空き容量は 50GB 近くありますから、そういう人ならずっと余裕があります。

それゆえ、

空き容量が 30GB 前後あれば十分と判断できるなら
64GB SSD の最廉価モデルはかなりオススメ!


と言えます。

処理速度の感想については、以前の初期インプレッション記事を参照してもらえば判るように、CPU の非力さを SSD の激速さがカバーしていて、遅さを感じるのは純粋に CPU 処理ばかりの時。例えば、ある程度のサイズの画像にフィルターをかけるとか、そういう処理。

それ以外で気になるのは日本語変換が時々トロいことくらいで、意外なほど小気味良い。もちろん、決して処理速度が速いなんてことはなくて、させる作業に妥協割り切りは必要だけれども、それは他の現行 MacBook Air でも同じこと。

そういう意味では

中途半端な気持ちにならず、割り切って使う気になる SSD 容量が
MacBook Air 本来の割り切り方へと繋がってる


ようにも思う。

また、店頭販売モデルを購入したので、メモリも 2GB というのが気になっていた。その点についても

馬鹿速い SSD のおかげで、同じメモリ 2GB でも
旧 Air より快適に感じる


と思う。ある程度割り切って使うマシンであるせいもあるが、正直なところ、3ヶ月使ってきてもあまりメモリ 2GB という不足さを感じていない。

MacOS X と言えどもメモリは 4GB あった方が良いのは事実で、旧 Air の時は割り切っていてもちょくちょくメモリ不足を感じていたが、新 Air では意外なほどそのあたりの不満はない。といっても、もちろんオンメモリ基本でメモリを馬鹿食いするソフト(音楽制作系とか)だと話は別になるが、それをやらせる機種でもない。

簡単なことではあるが、あくまでモバイル限定サブ機として、

  • 巨大ファイルの重い作業は行わない

  • 何でもかんでも不要なデーターを突っ込んでおかない

  • あくまで出先作業用、本気がガッツリ作業は自宅別マシンで

  • iTunes の母艦にはしない(できない)

  • フォトストレージ代わりにはしない(できない・別方法でやる)


というようなことを踏まえて、

割り切って使うなら 64GB SSD でも十分


というのが、3ヶ月間使ってきての実感。旧 MacBook Air (128GB SSD / 2.16GHz Core2Duo) を使っていた時よりもスッキリ割り切れて心地よいくらいだ。

それに、同じ 11インチモデルでも 128GB SSD になると+2万円アップとなり、

10万超えちゃうと激安感は薄れるので
64GB SSD という選択は悪くない


と思う。もちろん、64GB SSD で使い回せるという確たる自信がないとお勧めしきれないのもまた事実だが…

ただ 128GB って容量は、個人的には微妙なサイズ感だったりする。旧型 MacBook Air や、いま仮にメイン機で使ってる古い MacBook Pro (こちらは 160GB だけど)で使ってきて、普通に使えば余裕はあるけれど、iTunes ライブラリを突っ込めるほどの余裕はないし、フォトストレージ代わりとしても空き容量的に半端だった。

そういう意味では 11" Air 最廉価モデルでなければ



最上位の 13" & 256GB SSD モデルが良いと思ってる。256GB SSD なら容量的にも普通のサイズ感で使えるし、13インチだと 11インチより解像度も一回り以上大きく、作業の使い勝手も良い。

13インチ& 256GB SSD なら一台利用需要にも応えられる


と思えるし、モバイル仕事環境としても効率は良くなる。

ので、当初は「買うなら 13インチ 256GB SSD モデル」と思っていたし、11インチ最廉価モデルを買って納得して使っている今でも、「余裕ができたら 13インチ 256GB SSD モデルを買おうかな…」なんて思わなくもない。次モデルが出たら、本気で考える X-)



とまぁ、そんな感じで使ってきているが、先にも書いたように各項目の印象自体は、

旧MacBook Airユーザーが、新Air最廉価モデルを半月使ってみた率直な感想

と大差ない。慣れてきた部分もあるが、良い点も悪い点もファースト・インプレッションと変わらない。ここまで変わらない機種も珍しいくらいに変わらない。

ただ、長期間使ってきて感じるのは

噂通りスリープにしたままだと、バッテリー減らねぇ!


というのがある。1日以上放っておいてから電源挿しても再充電しないからねぇ。

スリープじゃなくハイバネーション状態にあるとは判っていても、このあたりには驚かされた。日頃、自宅の充電には MacBook Pro の AC アダプターを使ってるせいか、バッテリーの充電速度も満足できる速さだしね。

あとデザインはダサくなっても、USB コネクタが両側に1個ずつ、計2個あって挿しやすいのは便利になった。

64GB SSD ゆえに Air 本体がフォトストレージ代わりにはならないが、片側に CF/SD メモリ、片側に外付け SSD/HDD を付けてバックアップするという当たり前のことができるのも、新 Air の利点。旧 Air はそんなこともできなかったからね…

それから個人的なこととしては、急遽この 11" MacBook Air を買うための資金捻出として iPad を売却したのだけど、

出先でキーボードを使う頻度が多いなら
iPad + Bluetooth キーボードなんかより断然 11" Air


なのは言うまでもない。これはもう比較にならない。

というか、iPad とノートパソコンを比較するものでもないが、最近はタブレットを妙な形で持ち上げる風潮が多くて、“iPad と Bluetooth キーボードで出先のタイピング作業もこなせる”みたいな記事が散見されるが、そんなところに一番フィットするのが 11" Air だと感じた。

それこそ、iPad がタブレットとして「できることと使えることには大きな違いがある」ことを他に知らしめているように、やはりモバイルでタイピング作業をある程度こなすなら、「11" MacBook Air があるじゃないか」というのが、使ってみての実感だ。

と同時に、

純粋モバイル志向の 11" Air と
メイン機にも使える 13" Air は意外と違うマシン


という気がする。それゆえに、先のように

モバイルマシンとして割り切って使うなら 11インチ、最廉価モデルでも良し
主力マシンとして使うなら 13インチ 256GB SSD モデルで


というのが私の結論。

まぁ、なんにせよ、3ヶ月買ってきて思うのは

今の MacBook Air は、すこぶる良いね!
良い買い物をしたわ!!


である。今の Air は純粋に名機だと思うし、これが8万円台とはねぇ…

【追記】 MacBook Air 上の Flash の取り扱いについては、Flash をインストールした後、Click to Flash 機能拡張や同種の Extension を各ブラウザに入れて、通常は Flash を表示せず、必要な時だけマウスクリック(トラックパッド・タップ)で Flash 表示させている。

ClickToFlash

各種ベンチマークでも結論は出ているが、ダラダラとウェブを見て回っている時などは Flash を常時表示させているのと原則禁止させているのとではバッテリーの減り方も違うと感じる。が、上記の機能拡張ならバッテリーへの優しさと利便性の両者とも取ることができるので、愛用している。

同じような機能拡張が Android 機の Chrome 用にもあればいいのに…と思うのだが :-(

【追記2】そうそう肝心な話を書き忘れていました。そんなことを考えている人は少ないと思いますが、

64GB SSD 最廉価モデルを買うなら
Windows とのデュアルブートは諦めるべし


です。仮想環境は非力な Air には向かないですし、Bootcamp での切り替えであっても 64GB SSD を Windows と分けて使うのは、なかなかに厳しいです。

というか、128GB SSD でも Mac と Windows 両方ガッツリ使うのは厳しいと旧 Air 時代にデュアルブートさせていて感じましたしね。ましてや、64GB では…です。

仮想環境 - VMware や Paralles - の場合は、ある程度効率的なストレージ利用ができるので決して MacOS X と Windows の両使用ができないわけではないですが、それを望むなら少しでも速い CPU と、より多くのストレージを持つモデルにすべきでしょう。

実際問題、Windows XP や軽いウィンドウマネージャを使った Linux なら耐えられる速度で動きますけど、

最廉価モデルは割り切りが肝心


なので、Windows との併用を念頭においているなら最廉価モデルはオススメできかねる、というのが私の考えです。