何度もこのブログでは取り上げてる、キヤノン純正 RAW 現像ソフトの「Digital Photo Professional」(以下 DPP)。キヤノンのデジタル一眼など RAW 撮影できるデジカメには添付されてくるソフトではあるが、このソフト、純正かつ無料とはいえ
であり、
なソフトである。
元々複数枚の画像を調整・RAW 現像するためのセレクト編集画面で、画面フィットサイズ、等倍、2倍、50%表示をサクサクと切り換えながら3種類のチェックマークを打って、そのチェックマークを打ったファイルを移動・コピーなどができたが、その後「クイックチェックツール」という画像セレクト専用モードも作られた。
RAW 現像ソフトとしても、以前はシンプルで足りない機能もあったが(傾き補正のための機能が入るまでは時間がかかった)、今では一通りの機能が網羅され、キヤノン機で撮影した写真を単純に取捨選択→現像する流れでは Photoshop を使うことは少なくなった(印刷用に仕上げる時は使う)。
そんなわけで、必要充分な機能が軽快に動作し、片手でサクサクとマークして行けるのが便利すぎて、DPP をずっと愛用している。DPP の存在もキヤノンを使い続けている理由の一つだと言っていいくらいだ。
あまりにも気に入りすぎていて
ほどである。DPP があるから Lightroom を買うのは控えてるくらいだし、キヤノンユーザーだけの特権というのも勿体ないと思うくらいのソフトだ。おまけに
それも無償で。ニコン、ソニー、オリンパスその他使った経験はあるが、純正添付ソフトで、ここまで充実したソフトはない。ま、パナソニックが自社でなく敢えてサードパーティー製で定評ある SilkyPix を添付してきたくらいかな(Silky は魅力ある機能はあれど、糞重すぎて私には無理だが)。
さて、今回 の DPP 3.9.2 のアップデートは、新機種への対応やレンズ収差補正対象レンズに新レンズ(EF 70-300 F4-5.6L IS や Extender III シリーズ)が追加されたことがあるが、旧来ユーザーに対する追加点は、次の4点。
今回のアップデートでは
が目立つ。このあたりは DPP が RAW 現像だけでなく、写真の取捨選択ツールとしても使いやすいことを開発側が認識してくれて、単なる RAW 現像ソフトから画像セレクトツールとして使いやすいように、さらに進化してくれそうな期待を抱かせる。
特にチェックマークが5種類に増えただけでなくレーティング機能が付いたのは嬉しいが、この辺はまだまだ“付けただけ”であり、今後の機能拡充を待たねばならない部分は多い(詳細は後述)。
ちなみに、チェックマークとレーティングの使い分けは現状
という形になっている。チェックマークは旧来通り、レーティングはチェックマークのように、☆3つの画像だけ選択という形にはできない(☆3つ以上の画像、となる)。
それぞれをどう使うかは各個人次第だろうが、選択する際の基準が違うので、うまく使い分けるのが肝要になるかと。

メイン画面ツールバー付近
メイン画面でもボタン一つでチェックマークおよびレーティングできるようになったのは、サムネイルのパッと見で判断できる写真をマウス一つでチェックするのに便利だ。メイン画面のサムネール画像は(詳細情報付も含めた)4種類のサイズで表示できるから、意外と使える。
もっとも、以前からメイン画面でのチェックマーク打ちはキーボードショートカットで可能だったし、新バージョンもボタンでは何故かレーティングの「除外」が打てない(キーボードショートカットでは X でマーキング可能)という画竜点睛を欠いてる部分もある。
ただ、チェックマーク・レーティング機能で注意すべきは
ということだ(Mac版の場合)。Command + F1〜F3/F4 が Option + 1〜5/Z になっている(チェックを外すが Command + F4 → Option + Z)。この変更は善し悪しあるだろうが、いずれにしても慣れるまでは間違えそうなので注意が必要だ。
反面、レーティングは数字キーのみで付加できるので、これはかなり便利である。除外は X、レーティング削除は 0 というのも判りやすい。
クイックチェックツールも、レーティング機能追加、チェックマーク機能強化のために、右側の株式会社 ツールボックス部分に多少変更がある(下記写真)

見た目は、機能追加に伴う画面レイアウト変更だけのようだが
変更が今回のバージョンアップかどうかはハッキリ言えないが、
という2点は改善されている。この2つは「なんで、できないねん!」と不可思議かつストレスの溜まるところでもあったから、まともになって嬉しい。
相変わらず画面表示倍率の選択に制限はあるが、上記の改良で全画面表示のまま写真を切り換えてマーキングしていけるようになって、便利になった。
セレクト編集画面もアンシャープマスク追加で、ツールボックスに多少変更がある。一番下のシャープネスの文字があったところが、プルダウンメニューになっていて「シャープネス」と「アンシャープマスク」を選択するようになっている。
旧来のシャープネスではかかり具合を 10段階で指定するだけだったが、アンシャープマスクに切り換えると「強さ」「細かさ」「しきい値」が各個に指定できる。どれも 10段階指定と粗っぽいのが DPP らしいが、いずれにせよ、シャープネスをよりよくコントロールできるようになったのは間違いない。

DPP 3.9.2 のアンシャープマスク選択時
今回のアップデート内容は概ねこの程度だが、レーティング機能は付いたものの、「☆?個以上」という選択ができるにすぎない(+除外指定画像の選択)。指定レーティングの画像だけ表示する、なんてこともできないし、
程度である。
今回は機能強化されなかったコレクション機能と絡めるなど色々と使い道はあるので、今後の機能強化に期待したいところ。現状、
ので、そういったものを望む人には向かない(そういう人は Lightroom ですな)。
取捨選択は快適かつ機能的にも十分だし、レーティング機能もついたことなので、画像抽出に関してはもう少し頑張ってもらいたいところだ。
(※ 指定チェックマーク、指定以上のレーティングの画像だけ表示させるのは、チェックマーク・レーティング画像選択機能とコレクションへの移動を組み合わせれば、一応可能)
さて、今回のアップデートでは残念なこともある。といっても、旧来から改悪されたということではないが、
というバグが直っていない。元々 Snow Leopad に正式対応していない頃、メイン画面でファイル移動をやろうとすると落ちるバグがあったので、できないように修正されたのだが、そのままだ。
画像セレクトツールとして使っていてファイル移動ができないなんて、非常に使いにくいので、コレは早急に何とかして欲しいものだ。
その他にも
とかあるので、改善して欲しいものだ。ま、DPP は多少時間がかかっても着実に改善してきてくれてるから、来春の新製品発売時期には色々と直ってることを期待したい(もちろん、キヤノンに直接リクエストしないと直るものも直らないだろうが、DPP に関しては声が結構届いてる気がする)。
もっとも、
だから、機能を増やして重くなるくらいなら今のままで良い。重くなった DPP なんて見たくもないものだ。
■ Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Mac OS X(キヤノン公式サイト内)
■ Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Windows(キヤノン公式サイト内)

Canon Powershot S95
RAW 撮影可能なコンパクト S95 にも DPP は添付されている
RAW 現像ソフトとしては極めて軽快
であり、
軽快な動作ゆえ、画像セレクトツールとしても優秀
なソフトである。
元々複数枚の画像を調整・RAW 現像するためのセレクト編集画面で、画面フィットサイズ、等倍、2倍、50%表示をサクサクと切り換えながら3種類のチェックマークを打って、そのチェックマークを打ったファイルを移動・コピーなどができたが、その後「クイックチェックツール」という画像セレクト専用モードも作られた。
RAW 現像ソフトとしても、以前はシンプルで足りない機能もあったが(傾き補正のための機能が入るまでは時間がかかった)、今では一通りの機能が網羅され、キヤノン機で撮影した写真を単純に取捨選択→現像する流れでは Photoshop を使うことは少なくなった(印刷用に仕上げる時は使う)。
そんなわけで、必要充分な機能が軽快に動作し、片手でサクサクとマークして行けるのが便利すぎて、DPP をずっと愛用している。DPP の存在もキヤノンを使い続けている理由の一つだと言っていいくらいだ。
あまりにも気に入りすぎていて
キヤノン以外のデジカメで撮った写真も DPP でセレクトしている
ほどである。DPP があるから Lightroom を買うのは控えてるくらいだし、キヤノンユーザーだけの特権というのも勿体ないと思うくらいのソフトだ。おまけに
キヤノンにしては珍しいくらい
ユーザーニーズに応えたバージョンアップが続くしね!
ユーザーニーズに応えたバージョンアップが続くしね!
それも無償で。ニコン、ソニー、オリンパスその他使った経験はあるが、純正添付ソフトで、ここまで充実したソフトはない。ま、パナソニックが自社でなく敢えてサードパーティー製で定評ある SilkyPix を添付してきたくらいかな(Silky は魅力ある機能はあれど、糞重すぎて私には無理だが)。
さて、今回 の DPP 3.9.2 のアップデートは、新機種への対応やレンズ収差補正対象レンズに新レンズ(EF 70-300 F4-5.6L IS や Extender III シリーズ)が追加されたことがあるが、旧来ユーザーに対する追加点は、次の4点。
- チェックマークが3種類(1〜3)から5種類(1〜5)に増えた。
- レーティング機能が追加された(☆1〜5と除外)。
- メイン画面のツールバーに、クイックチェック、スタンプ、トリミング・角度の各ツールへのボタンが設置され、タブ部分にチェックマークとレーティングボタンが設置された。
(上下写真参照) - RAW 現像処理にアンシャープマスクが追加された。
(通常のシャープネスは、以前から RAW 現像、現像後処理の両方にある)
今回のアップデートでは
画像セレクト関係の機能充実
が目立つ。このあたりは DPP が RAW 現像だけでなく、写真の取捨選択ツールとしても使いやすいことを開発側が認識してくれて、単なる RAW 現像ソフトから画像セレクトツールとして使いやすいように、さらに進化してくれそうな期待を抱かせる。
特にチェックマークが5種類に増えただけでなくレーティング機能が付いたのは嬉しいが、この辺はまだまだ“付けただけ”であり、今後の機能拡充を待たねばならない部分は多い(詳細は後述)。
ちなみに、チェックマークとレーティングの使い分けは現状
各チェック番号個別に一括選択できるのがチェックマーク
指定レートより上のレーティングをまとめて選択するのがレーティング
指定レートより上のレーティングをまとめて選択するのがレーティング
という形になっている。チェックマークは旧来通り、レーティングはチェックマークのように、☆3つの画像だけ選択という形にはできない(☆3つ以上の画像、となる)。
それぞれをどう使うかは各個人次第だろうが、選択する際の基準が違うので、うまく使い分けるのが肝要になるかと。

メイン画面ツールバー付近
メイン画面でもボタン一つでチェックマークおよびレーティングできるようになったのは、サムネイルのパッと見で判断できる写真をマウス一つでチェックするのに便利だ。メイン画面のサムネール画像は(詳細情報付も含めた)4種類のサイズで表示できるから、意外と使える。
もっとも、以前からメイン画面でのチェックマーク打ちはキーボードショートカットで可能だったし、新バージョンもボタンでは何故かレーティングの「除外」が打てない(キーボードショートカットでは X でマーキング可能)という画竜点睛を欠いてる部分もある。
ただ、チェックマーク・レーティング機能で注意すべきは
チェックマーク付加のショートカットキーが変更になった
ということだ(Mac版の場合)。Command + F1〜F3/F4 が Option + 1〜5/Z になっている(チェックを外すが Command + F4 → Option + Z)。この変更は善し悪しあるだろうが、いずれにしても慣れるまでは間違えそうなので注意が必要だ。
反面、レーティングは数字キーのみで付加できるので、これはかなり便利である。除外は X、レーティング削除は 0 というのも判りやすい。
クイックチェックツールも、レーティング機能追加、チェックマーク機能強化のために、右側の株式会社 ツールボックス部分に多少変更がある(下記写真)

見た目は、機能追加に伴う画面レイアウト変更だけのようだが
細かい使い勝手の向上もされている
変更が今回のバージョンアップかどうかはハッキリ言えないが、
- チェックマーク付加のショートカットキーが効くようになった
(以前はクイックチェック画面だけショートカットキーが効かなかった) - 画像情報のフローティングウィンドウを出している時、画像を移動しても画像情報が変わらなかったのが、まともに機能するようになった
(以前は画像情報を一度消して再表示しないと、内容が更新されなかった)
という2点は改善されている。この2つは「なんで、できないねん!」と不可思議かつストレスの溜まるところでもあったから、まともになって嬉しい。
相変わらず画面表示倍率の選択に制限はあるが、上記の改良で全画面表示のまま写真を切り換えてマーキングしていけるようになって、便利になった。
セレクト編集画面もアンシャープマスク追加で、ツールボックスに多少変更がある。一番下のシャープネスの文字があったところが、プルダウンメニューになっていて「シャープネス」と「アンシャープマスク」を選択するようになっている。
旧来のシャープネスではかかり具合を 10段階で指定するだけだったが、アンシャープマスクに切り換えると「強さ」「細かさ」「しきい値」が各個に指定できる。どれも 10段階指定と粗っぽいのが DPP らしいが、いずれにせよ、シャープネスをよりよくコントロールできるようになったのは間違いない。

DPP 3.9.2 のアンシャープマスク選択時
今回のアップデート内容は概ねこの程度だが、レーティング機能は付いたものの、「☆?個以上」という選択ができるにすぎない(+除外指定画像の選択)。指定レーティングの画像だけ表示する、なんてこともできないし、
レーティング機能は、まだ付けただけ+α
程度である。
今回は機能強化されなかったコレクション機能と絡めるなど色々と使い道はあるので、今後の機能強化に期待したいところ。現状、
画像管理機能はない
ので、そういったものを望む人には向かない(そういう人は Lightroom ですな)。
取捨選択は快適かつ機能的にも十分だし、レーティング機能もついたことなので、画像抽出に関してはもう少し頑張ってもらいたいところだ。
(※ 指定チェックマーク、指定以上のレーティングの画像だけ表示させるのは、チェックマーク・レーティング画像選択機能とコレクションへの移動を組み合わせれば、一応可能)
さて、今回のアップデートでは残念なこともある。といっても、旧来から改悪されたということではないが、
Snow Leopard ではファイル移動が相変わらずできない
というバグが直っていない。元々 Snow Leopad に正式対応していない頃、メイン画面でファイル移動をやろうとすると落ちるバグがあったので、できないように修正されたのだが、そのままだ。
画像セレクトツールとして使っていてファイル移動ができないなんて、非常に使いにくいので、コレは早急に何とかして欲しいものだ。
その他にも
- 編集画面、セレクト編集画面でのハイライト・シャドウ警告は編集画面を閉じるたびにリセットされてしまう仕様は改めて欲しい。
- 角度調整ツールで、垂直・水平線をマウスで引いて角度指定できる機能を追加して欲しい。
(トリミング・角度調整ツールは色々と使い勝手が良くないが…ACR でもそうだけど)
とかあるので、改善して欲しいものだ。ま、DPP は多少時間がかかっても着実に改善してきてくれてるから、来春の新製品発売時期には色々と直ってることを期待したい(もちろん、キヤノンに直接リクエストしないと直るものも直らないだろうが、DPP に関しては声が結構届いてる気がする)。
もっとも、
DPP は軽さが第一
だから、機能を増やして重くなるくらいなら今のままで良い。重くなった DPP なんて見たくもないものだ。
■ Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Mac OS X(キヤノン公式サイト内)
■ Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Windows(キヤノン公式サイト内)

Canon Powershot S95
RAW 撮影可能なコンパクト S95 にも DPP は添付されている




