先日のau IS03 発表に続いて、今日は 11時から秋冬(実際には来年春にかけての)新製品発表会。IS03 に続くスマートフォン IS04〜06 の発表が予定されていたし、私も ust 中継を仕事しながら聞いてました :-)
発表された内容に対する感想は
ということ。
社長が代わってすぐに全部が変わるようなことはないでしょうから、元から準備はされていたのでしょうが、過去の反省を元に、今まで留まっていたのを一気に変えて行く意気込みは感じられる内容でした。
むかし“docomo 2.0”とか言いつつも、全く何も変わらなかったドコモとは大違いで、au は何年かに一度こういうことがあるので、そういう時の au は見ていて楽しいですし、魅力的です。過去1年〜1年半はホントつまらなかったですが。
それに今回の発表では、新しいスマートフォンや禁断のアプリ「電話回線統合型 Skype」(後述)といった目玉以外に
発表もして、一気に色々と前進させる意気込みが伝わってくる内容(WIN HIGH SPEEDはCDMA 1xEV-DO マルチキャリアRev.A仕様で、対応エリア内では下り9.2Mbps、上り5.5Mbps まで対応)。
※ IS03, IS06 は WIN HIGH SPEED 非対応
ともあれ、一番注目されて板であろう3機種のスマートフォンについては、
といったところが注目点かな、と。
■ 防水仕様で12.2メガカメラのAndroid端末「REGZA Phone IS04」
■ 小型でスタイリッシュなAndroid端末「IS05」
■ Android 2.2搭載のスマートフォン「SIRIUSα IS06」
■ REGZA Phone、小型フルタッチ、Android 2.2、Wi-Fiルーターも―IS seriesやデータ端末、タブレット端末が登場
特に
なので、来年まで待っても IS03 から IS04 待ちに変更する人は多そうと思ったり。
来年発売ということで、IS04 や IS05 はモックのみの実機なしの状態らしいが、まぁ今は「意気込み発表優先」だから問題ないかな、と思う。それに来年といっても、おサイフケータイのサービスが整うのは来年だから、さほど問題ないような…
他にも
「iida モデルのスマートフォンも出す」
「来年はスマートフォンの方がガラケー機種より多くなる」
という発言が続いて、発表会の内容のほとんどがスマートフォン絡み、ガラケーはたったの5分でラインナップを発表しただけ、なんていうのを見ていると、
と感じざるを得ません。
そしてこういう内容を見ていると、IS03 や Galaxy S の時には感じなかった、
という思いがします。使い勝手その他で、まだまだ iPhone の優位性はスペック以外の部分であるのは判っていても…ね。来年になれば、今の U.S. と同じような感じになりそうですな。
まぁ iPhone を手放すことは当分ないにせよ、来年はガラケーを Android に機種変することは間違いなさそうです。その後、どちらがメインケータイになるかは判りませんが…
さて、禁断のアプリの方は予想通り Skype。「なんだよ、Skype かよ…」という感じではあったのだけれども、
という内容。
料金が無料かどうか不明というのが(制限があるのかどうかとともに)不安要素ですが、3G回線に統合してガラケーにも搭載して行く、というのは、かなりの冒険、変化。
通話で飯を食ってきたキャリアの Skype 全面採用というのは、スマートフォンより大変化かもというくらいの変化とも言えます。と同時に、
を考えているということでしょう。
スマートフォン戦略とともに、先を見越した変化を進めて行く一歩が Skype 採用、通常の電話から IP ベースの電話へ変えて行く最初の一歩なのでしょう。
■ KDDIとSkypeの戦略的包括提携「Skype (TM) au」の提供について | 2010年 | KDDI株式会社
Skype とともに戦略的アプリとして紹介されたのは、SNSを一括で見られる jibe。キャリアがやる、ということ以外は、今までもいくらでもウェブクライアントを中心に存在するので(私もいくつか使っている)別に目新しくも何もないし、そうそう大成功した例もないので、どうだかなぁ…という感じ。
直近では、XPERIA にも似たような、どうしようもない物が乗っていたわけで、二の舞を踏まなきゃいいけどねぇ…と思います。
複数の SNS を盛んにやってる人なんて、元々限られているわけで、そこのところ、SNS ブームに惑わされて、妙な物に力と金を入れなきゃ良いけどねぇ…なんて思ったり。
他には
あたりが発表になっています。これら1つ1つも結構な話題を含んでるのですが、今日は IS シリーズや Skype などにかき消されています。
■ KDDI、Android端末3機種発表 電子書籍端末、Samsung製タブレット、ルーターも
■ 電子ペーパー搭載の電子書籍端末「biblio Leaf SP02」
電子書籍端末の方は、以前発表されたソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社連合のプラットフォーム専用端末。電子インク採用で6インチ画面ということもあり、
という感じである。ただし、現状では本体価格、サービス内容・価格その他一切不明ということなので、まだ半年は先かな?という感じだ。
さらに
である。ま、主役が違うので当然と言えば当然だが、こうやってプラットフォームがバラバラになって相互運用なしでは、誰が使うんだろうねぇ…というしかない。
ただ、シャープ「GARAPAGOS」と違って、こちらは KDDI が絡んでいるだけに au の通信網が利用できる(ただしメールやウェブブラウズはできない)。まぁ Kindle 3 を使ってみて、電子書籍端末なら、そんなもんは要らないという感じはしてるし、
というのも実感してるから、GARAPAGOS よりは注目したい。あっちは、徐々に化けの皮が剥がれつつ有るような気もするし…
というような au 新製品発表会だったが、IS03 の時といい、au のこの秋の新製品発表は面白い。まぁ、U.S. の英語のプレゼンより、母国語のプレゼンの方が判りにくく感じるのは何故?なんて思うこともあったけど :-P
なんにせよ、
って感じがしたな。
すぐに IS03 のドコモ版その他、ガラケー仕様のスマートフォンが発表されるにせよ、それだけでなく、一気に変化を進めて行く au に遅れてまくってる印象が出てきたな。長年のドコモユーザーだけに頑張って欲しいと思うが、この会社はなぁ…
そして、ソフトバンク。
どころか、ソフトバンクこそやるような話だっただろう。それを au がやった。ustream なんかやってる場合じゃなかったんだよ。ま、インフラの問題で、やりたくてもできなかったかもしれないが。
そして今後は iPhone から他キャリアのスマートフォンへの流出もあるだろう。こういう au を見ると、ソフトバンクは小手先だけだよなぁ…というのを感じる。
あとは、CDMA iPhone が au から出てくれば面白いのになぁ…
■ au 2010年秋冬+2011年春モデル14機種、iida「X-RAY」「G11」発表
■ au、冬〜春登場の新モデルを発表
【追記】豊富な話題にかき消され気味ですが、よくよく見れば、
なるほど、ドコモからは 3G + Wi-Fi 版のみだった理由はここになるのか。CDMA 方式の au からは無線LAN 限定版と棲み分けということですな。
となれば、当然無線 LAN 限定版が欲しい!ところですが、発売は来年の2月末以降。来春発売って、その頃にはタブレットに適した次期 Android が出てるだろーが…という感じで、かなり萎え萎え。
なんだかなー、ですな。その頃には7インチ iPad が出て、それを買うことになるかな…
【追記2】au初のモバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA05」と並んで発表されたのが、既存のauケータイを“無線LANテザリング”対応にするアダプタアイテム「NEX-fi」。
緊急充電用の乾電池バッテリと同じように、ガラケーのおケツの端子にコレを差し込むだけで、モバイルルーターになるという、日本のキャリアがよくこういうのを出したなぁ〜と感心させられる商品。
■ 既存のauケータイを“無線LANテザリング”対応にする周辺機器―「NEX-fi」
モバイルルーターを投入したのは最後発に近い状態だが(ソフトバンクみたいな無理なところは論外)、スマートフォンや Skype ともども一気に揃えていくのを見ると、改めて
ことを感じる。ホント、ドコモはどうするんかねぇ。ハードウェアの後追いで終わり?
発表された内容に対する感想は
ホント au は変わったなぁ…
ということ。
社長が代わってすぐに全部が変わるようなことはないでしょうから、元から準備はされていたのでしょうが、過去の反省を元に、今まで留まっていたのを一気に変えて行く意気込みは感じられる内容でした。
むかし“docomo 2.0”とか言いつつも、全く何も変わらなかったドコモとは大違いで、au は何年かに一度こういうことがあるので、そういう時の au は見ていて楽しいですし、魅力的です。過去1年〜1年半はホントつまらなかったですが。
それに今回の発表では、新しいスマートフォンや禁断のアプリ「電話回線統合型 Skype」(後述)といった目玉以外に
WIN HIGH SPEEDとして回線速度も向上させる
発表もして、一気に色々と前進させる意気込みが伝わってくる内容(WIN HIGH SPEEDはCDMA 1xEV-DO マルチキャリアRev.A仕様で、対応エリア内では下り9.2Mbps、上り5.5Mbps まで対応)。
※ IS03, IS06 は WIN HIGH SPEED 非対応
ともあれ、一番注目されて板であろう3機種のスマートフォンについては、
- 防水・ATOK搭載・お財布・ワンセグ・EZweb など国内仕様準拠の東芝REGZA Phone IS04 は、来年初頭発売で Android 2.1
- 小型・おサイフ・ワンセグ・EZweb など国内仕様対応のシャープ IS05 は、来春発売で Android 2.2
- グローバルモデルで、おサイフやワンセグ・EZWeb など国内仕様には非対応の SIRIUSα IS06 は年末以降発売で Android 2.2
といったところが注目点かな、と。
■ 防水仕様で12.2メガカメラのAndroid端末「REGZA Phone IS04」
■ 小型でスタイリッシュなAndroid端末「IS05」
■ Android 2.2搭載のスマートフォン「SIRIUSα IS06」
■ REGZA Phone、小型フルタッチ、Android 2.2、Wi-Fiルーターも―IS seriesやデータ端末、タブレット端末が登場
特に
防水・ATOK 標準搭載の IS04 は、かなり魅力的
なので、来年まで待っても IS03 から IS04 待ちに変更する人は多そうと思ったり。
来年発売ということで、IS04 や IS05 はモックのみの実機なしの状態らしいが、まぁ今は「意気込み発表優先」だから問題ないかな、と思う。それに来年といっても、おサイフケータイのサービスが整うのは来年だから、さほど問題ないような…
他にも
「iida モデルのスマートフォンも出す」
「来年はスマートフォンの方がガラケー機種より多くなる」
という発言が続いて、発表会の内容のほとんどがスマートフォン絡み、ガラケーはたったの5分でラインナップを発表しただけ、なんていうのを見ていると、
春までの au から 180度変わったなぁ…
と感じざるを得ません。
そしてこういう内容を見ていると、IS03 や Galaxy S の時には感じなかった、
こうやって魅力ある Android 端末が急速に出始めると
さすがに iPhone も若干色褪せてくるなぁ…
さすがに iPhone も若干色褪せてくるなぁ…
という思いがします。使い勝手その他で、まだまだ iPhone の優位性はスペック以外の部分であるのは判っていても…ね。来年になれば、今の U.S. と同じような感じになりそうですな。
まぁ iPhone を手放すことは当分ないにせよ、来年はガラケーを Android に機種変することは間違いなさそうです。その後、どちらがメインケータイになるかは判りませんが…
☆
さて、禁断のアプリの方は予想通り Skype。「なんだよ、Skype かよ…」という感じではあったのだけれども、
- 3G携帯電話回線に統合(携帯電波が届かない場所では無線 LAN 経由でも使えない)
- ガラケーにも Skype を載せる
- 完全専用アプリでバッテリー消費を最小限に抑える
- 料金は未定。「無料というSkypeのコンセプトは守った料金設定にしたい。無料と考えてもらって構わない。詳細は後日説明する」らしいが…さて?
- 3G携帯電話回線統合なので、通話・チャットはともかく、それ以外の機能は不明
という内容。
料金が無料かどうか不明というのが(制限があるのかどうかとともに)不安要素ですが、3G回線に統合してガラケーにも搭載して行く、というのは、かなりの冒険、変化。
通話で飯を食ってきたキャリアの Skype 全面採用というのは、スマートフォンより大変化かもというくらいの変化とも言えます。と同時に、
いち早く、通話インフラから通信インフラへの脱皮
を考えているということでしょう。
スマートフォン戦略とともに、先を見越した変化を進めて行く一歩が Skype 採用、通常の電話から IP ベースの電話へ変えて行く最初の一歩なのでしょう。
■ KDDIとSkypeの戦略的包括提携「Skype (TM) au」の提供について | 2010年 | KDDI株式会社
☆
Skype とともに戦略的アプリとして紹介されたのは、SNSを一括で見られる jibe。キャリアがやる、ということ以外は、今までもいくらでもウェブクライアントを中心に存在するので(私もいくつか使っている)別に目新しくも何もないし、そうそう大成功した例もないので、どうだかなぁ…という感じ。
直近では、XPERIA にも似たような、どうしようもない物が乗っていたわけで、二の舞を踏まなきゃいいけどねぇ…と思います。
複数の SNS を盛んにやってる人なんて、元々限られているわけで、そこのところ、SNS ブームに惑わされて、妙な物に力と金を入れなきゃ良いけどねぇ…なんて思ったり。
☆
他には
- Galaxy Tab の au 版(追記あり)
- au 初のモバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA05」
(もっと話題になっても良いが完全に消えてる) - 既存のauケータイを無線LANテザリング対応にする「NEX-fi」
(これなんか結構画期的のはず…追記あり) - 電子ペーパー搭載の電子書籍端末 biblio Leaf SP02
あたりが発表になっています。これら1つ1つも結構な話題を含んでるのですが、今日は IS シリーズや Skype などにかき消されています。
■ KDDI、Android端末3機種発表 電子書籍端末、Samsung製タブレット、ルーターも
■ 電子ペーパー搭載の電子書籍端末「biblio Leaf SP02」
電子書籍端末の方は、以前発表されたソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社連合のプラットフォーム専用端末。電子インク採用で6インチ画面ということもあり、
まるで日本製 Kindle
という感じである。ただし、現状では本体価格、サービス内容・価格その他一切不明ということなので、まだ半年は先かな?という感じだ。
さらに
フォーマットは XMDF だが
シャープ「GARAPAGOS」とは互換性なし
シャープ「GARAPAGOS」とは互換性なし
である。ま、主役が違うので当然と言えば当然だが、こうやってプラットフォームがバラバラになって相互運用なしでは、誰が使うんだろうねぇ…というしかない。
ただ、シャープ「GARAPAGOS」と違って、こちらは KDDI が絡んでいるだけに au の通信網が利用できる(ただしメールやウェブブラウズはできない)。まぁ Kindle 3 を使ってみて、電子書籍端末なら、そんなもんは要らないという感じはしてるし、
雑誌じゃない本を読むなら電子インク
というのも実感してるから、GARAPAGOS よりは注目したい。あっちは、徐々に化けの皮が剥がれつつ有るような気もするし…
☆
というような au 新製品発表会だったが、IS03 の時といい、au のこの秋の新製品発表は面白い。まぁ、U.S. の英語のプレゼンより、母国語のプレゼンの方が判りにくく感じるのは何故?なんて思うこともあったけど :-P
なんにせよ、
ドコモはどこまで周回遅れなんだい?
って感じがしたな。
すぐに IS03 のドコモ版その他、ガラケー仕様のスマートフォンが発表されるにせよ、それだけでなく、一気に変化を進めて行く au に遅れてまくってる印象が出てきたな。長年のドコモユーザーだけに頑張って欲しいと思うが、この会社はなぁ…
そして、ソフトバンク。
本来なら Skype の統合なんてソフトバンクがやってもおかしくない
どころか、ソフトバンクこそやるような話だっただろう。それを au がやった。ustream なんかやってる場合じゃなかったんだよ。ま、インフラの問題で、やりたくてもできなかったかもしれないが。
そして今後は iPhone から他キャリアのスマートフォンへの流出もあるだろう。こういう au を見ると、ソフトバンクは小手先だけだよなぁ…というのを感じる。
あとは、CDMA iPhone が au から出てくれば面白いのになぁ…
■ au 2010年秋冬+2011年春モデル14機種、iida「X-RAY」「G11」発表
■ au、冬〜春登場の新モデルを発表
【追記】豊富な話題にかき消され気味ですが、よくよく見れば、
au版の Galaxy Tab は Wi-Fi 限定版
なるほど、ドコモからは 3G + Wi-Fi 版のみだった理由はここになるのか。CDMA 方式の au からは無線LAN 限定版と棲み分けということですな。
となれば、当然無線 LAN 限定版が欲しい!ところですが、発売は来年の2月末以降。来春発売って、その頃にはタブレットに適した次期 Android が出てるだろーが…という感じで、かなり萎え萎え。
なんだかなー、ですな。その頃には7インチ iPad が出て、それを買うことになるかな…
【追記2】au初のモバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA05」と並んで発表されたのが、既存のauケータイを“無線LANテザリング”対応にするアダプタアイテム「NEX-fi」。
緊急充電用の乾電池バッテリと同じように、ガラケーのおケツの端子にコレを差し込むだけで、モバイルルーターになるという、日本のキャリアがよくこういうのを出したなぁ〜と感心させられる商品。
■ 既存のauケータイを“無線LANテザリング”対応にする周辺機器―「NEX-fi」
モバイルルーターを投入したのは最後発に近い状態だが(ソフトバンクみたいな無理なところは論外)、スマートフォンや Skype ともども一気に揃えていくのを見ると、改めて
データー通信キャリアとしての生まれ変わりを志向している
ことを感じる。ホント、ドコモはどうするんかねぇ。ハードウェアの後追いで終わり?