iPhone4 発売を今週に控え、すっかり話題は iPad から iPhone4 に変わってしまった感のある昨今だが、iPhone 3GS の正常進化版である iPhone4 と違って iPad はまだまだ離陸直後、自分の中でも、そしてアプリ的にも環境整備中といった感じである。

さて、まだまだアプリの充実度は iPhone に及ばない iPad、特に国内発売直前の記事で「Twitter クライアントと RSS リーダー(Google Reader クライアント)は全くダメダメな状況」と書いた。が、あれから1ヶ月が経って、状況は変わってきた。

ただ、

無料でも選り取りみどりの iPhone と違って
iPad で実用になるのは有料アプリが中心


という状況ではある。これは Twitter クライアントや Google Reader アプリだけのことではなく、iPad アプリ一般に言えることだ。

こういう状況は「いずれ iPhone のように無料クライアントが増えたり、価格も下がるよ」と言われているが、米国発売から3ヶ月近く、国内発売から1ヶ月の状況ではまだ変わってない(Osfoora HD が早速半額セールしたりしてるけど、まだ例外的)。

個人的には、最低5万弱するハードを買っているのに数百円のソフトを惜しむとすれば、その感覚がよく判らない(特に日々使うものなら尚更)。が、まぁそこは人それぞれのことだろうだから、ここでは深く言わない。

とはいえ、有料アプリを考慮するならば、この1ヶ月で Twitter クライアントなら Osfoora, Echofon といった iPhone アプリでの有名どころが iPad に対応してきたり、TwitBird や HootSuite といった有名アプリも移植を表明しているなど、かなり充実してきた。

Google Reader アプリでは Mobile RSS、News Rack、Reeder といった iPhone での定番アプリのいくつかが iPad に対応してきて、Twitter クライアントにせよ、Google Reader アプリにせよ、有料アプリを拒まなければ、そこそこ揃いつつある昨今である。

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そんな中、何度か iPad の Twitter や Google Reader クライアントアプリについて書こうと思ったのだが、「Twitter や Google Reader アプリなんて個々人の好みに強く左右されるから、ブログにどうのこうの書いても意味ないじゃね?」という意識があって、書きかけては止めていた。

こういった日常使用するアプリで、なおかつ激戦区のジャンルのアプリは、各自の好みが強く出るから、単純に良し悪しは言えないし、何を書いても自分の好みでしかなく生る。良し悪しを言い始めると、2ちゃんのゲハ板と一緒で、永遠に際限ない罵り合いに陥る結果にもなりかねない。

ということで、ブログには書かずにいたものの、別のところでちょくちょく書いていたと同時に

iPhone で名前が売れたアプリだからと言って
iPad で良いものとは限らない


ということを強く思うようになってきた。

以前ブログに書いたかどうか定かではないのだけど、「ユニバーサルアプリは iPhone ユーザーにとって好都合だが、iPad を生かした作りになってるものは独立アプリより少ない気がする」と常々思っている。

ユニバーサルアプリだからダメというわけじゃないが、現状 iPad アプリは

iPad の特性を生かそうとするアプリと
iPhone版をただ大きくしたアプリ


2つが存在すると言ってもいい状態で、ユニバーサルアプリは後者が多いように思える(将来は変わるかもしれないが現状では)。

もちろん、ユニバーサル・アプリが全部後者ではないし、iPhone アプリをそのまま大きくしただけでも十分意味のある iPad アプリもある。例えば標準アプリで言えば Google Maps アプリなんかは、その典型例である。大きくしただけで十分意味がある。Dropbox や Evernote もその類だろう。

反面、iPad の広さを生かすべきであろうと思えるジャンルもある。また、iPad ならではのユーザーインターフェース(以下 UI)を導入した方が良い場合もある。日常的に使い、色々な操作を行うこともある Twitter や Google Reader クライアントもその類ではないかと、私は思うわけだ。

iPhone は画面が小さく狭いから、その小さく狭い画面に詰め込むより、画面遷移を多くしても見せるものを整理した方が良いことも多い。しかし、iPad なら画面をもっと広く有効に使って、操作の手間(タップ数や画面遷移)を減らして欲しいと思う。

iPad のアプリ制作については、開発者向けに「iPad Human Interface Guideline」なる UI 基準文書があるのだが、何でもかんでもコレそのままに沿っても使いやすいとは限らない。特に縦画面利用では、一工夫が必要だと感じている。標準のメールアプリを縦画面で使うと、決してベストだと思えない(メールの一覧性が悪い等)ことがそれを表していると思う(逆に言えば、そう思わない人は、以下の記事内容は一切受け付けられないだろう)。

ともあれ、現状 iPad のアプリは無料アプリが少なく、有料アプリも iPhone より高めの値段で推移していることもあって、なかなか色々試すことはできない人も多いと思うが、ネット上の諸々な反応を見ていると

iPhone 時代の情報や手慣れたアプリに囚われすぎず
iPad で本当に使いやすいアプリを探してみては?


と思う。

ということで、独断と偏見に満ちた雑感でも書いてみることにした。以下は、私個人が購入・使用した 2010年6月20日現在における Twitter クライアントアプリの雑感である。超個人的雑感はそれなりに割り引いて読んでもらうとして、こういうアプリもあるのだな…と興味を持ってもらえれば幸いである。

Google Reader クライアントアプリも一緒に書こうと思ったが、Twitter アプリだけでも結構な数を買っていたので、今回はまず Twitter アプリのみで(iPad用 Google Reader アプリも Feeddler RSS, Mobile RSS HD, BLNS, NewsRack, Reeder for iPad と色々購入・利用してるんですけどね…)。

ということで、各 Twitter クライアントアプリに対する超個人的雑感は、以下に。


【Twitter クライアント編】

あくまで 2010年6月20日時点の、独断と偏見に満ちた超個人的雑感なので、念のため(順不同)。

先に言っておくと、私が Twitter クライアントアプリとしてメインで常用するには、bit.ly アカウントや Read It Later への対応が不可欠になってます(そうじゃないからといってダメではないですし、サブで使ってますが)。

また、縦画面を主に使っているので、横画面でまずまず使いやすくても縦画面で使いにくいものには厳しいです。iPad でネットもは普通縦画面でしょ?と思ってるくらいなので。キーボード出した時に、表示される領域も狭くなりますしねぇ。


TweetDeck for iPad(無料)

iPhone で著名なアプリの中では、iPad に最初期に対応してきたアプリの一つ。iPhone ではマルチカラムのうち1列だけを表示するスタイルだったが、iPad ではそのマルチカラムを存分に活かして(横画面では)3列同時表示がデフォルトになって、まさに iPad ならではの Twitter クライアント…

と言いたいのだけど、日本語などの一部言語が Tweets に入っているとタイムラインの時系列が無茶苦茶になってしまうというバグがあって、使い物にならない。以前から指摘されていて、私も随分昔にレポートしたのけど、ナシのつぶて。 全くアップデートが無い。

ということで、残念ながらモノはいいけれど日本語環境では全く使い物にならない。これが使い物になってたら、twitter クライアントだけで何千円も使わずに済んだのは間違いない(そして、こんな記事も書いてない ^^;)


Twittelator for iPad(600円)

iPhone アプリでは定番の一つと言っていいほど有名なアプリで、これも iPad へ最初期に対応してきたアプリの一つ。iPhone の定番アプリがいち早く iPad に対応したことで、iPad の定番アプリになってもおかしくなかったが、多くの人が感じるように「iPad の広さが勿体無いデザイン」が残念に尽きる。

元々 iPhone アプリで定評あったものだから、機能的には十分。 使いやすさも悪くないのだが、無駄な余白をとりまくって、肝心の情報表示量を減らしているダメさ加減が全て。せっかく画面の広い iPad なのに、iPhone 時代と大差ないタイムライン表示量はガッカリ感が強い。

バージョンアップしても、その妙な画面デザインを変えるつもりはないようだし(せめてテーマで変えられるようにして欲しいものだ)、日本語対応などをしても UI デザインが変わらない限り、私の評価は「どうしてこうなった…」以外にない。逆に言えば、このデザインが気に入るなら、機能的には豊富だし良いかもしれない。タイムラインが無駄に狭い Twitter アプリとか、私には耐えられないが。


Twitterfic for iPad(無料)

これも iPhone で名の知れた Twitter クライアントで、これも最初期に iPad に対応したアプリ。ひと言で言えば、「全くもってiPhone アプリを大きくしただけで地味」。反面、iPad で無料で安心して使える数少ない Twitter クライアントと言える。

機能的には、有料のアドオン(600円)を買わない限りシングルアカウント限定だったり、一番上に広告が入ることの他、非公式RT(昔の Retweet)に対応してなかったり(/via 形式はある)、ハッシュタグ認識にバグが有ったり、と細かい点で不満はある以外は、普通に使える機能は揃ってる。安定度も高い。

ただ、如何せん「せっかく iPad 使ってるのに、今イチ iPad らしくないよなぁ」と感じるアプリなのは否めない。フォントサイズの融通が効かないので、iPad の広い画面でもあまりタイムラインの一覧性はよくない。

どうしても無料で、実用重視で安定して使えるアプリが欲しいなら、コレの選択は悪くない。私も色々 Twitter クライアントが出てくるまでは、これをメイン or 併用していた時期があった。ただ、今なら少しのお金で、ずっと良いアプリが手に入るので、無料にこだわらなければ特に勧めない(無料でも HelTweetica という存在もあるし)。


Tweeterena 2 for iPad(無料)

iPhone アプリでもリリースされているものの iPad 版のようだが、iPhone でもあまりメジャーな存在ではないはず。iPad 版は最初期にリリースされたのだが、非常にシンプルな Twitter クライアント。

前述の Twitterfic 同様、iPhone アプリを大きくしただけだけが、さらに機能的にも外部サービスの連携もほとんどない最小限のアプリ。フォントサイズの調整ができず iPad の広い画面をあまり有効に使えないところも同じだし、他に大きな特徴もない。

ということで、無料 Twitter クライアントとしても前述の Twitterfic や、後述の HelTweetica などがあるので、これは完全スルーで問題なし。


Twitepad(230円)

タイムライン表示のカラム(列)の右側にブラウザを(画面遷移なしに)同時表示しておける、ある意味すごく iPad らしい、iPhone では不可能な、iPad ならではの Twitter クライアント。単に Twitter のカラムとブラウザを同時表示するだけでなく、Twitter の方はマルチアカウントで、複数アカウントのTLやMentionsなどを同時に見渡せるマルチカラムが可能。

一見、iPad らしい機能仕様で思わず飛びついてしまったが、当初はバグ満載、不安定、肝心の Twitter 関連の機能も今イチ足りずに、完全に見せびらかし用ネタアプリだったが、何回かのアップデート、特に最近のアップデートで安定度や機能も随分良くなってきた。

現状は、投稿画面が非常に狭いこと(開発者によれば変更する気はあるが、いつやるかは未定だそうな)、個人的には Instapaper に対応していても Read It Later に対応していないこと(bit.ly アカウントには対応)、動作速度がモッサリしてること、という不満があるので、メインではなくサブとして、複数アカウントを同時に見渡したい時用に使っている。

サクサク度が低いこともあって、現時点では他人に推奨できるほどではないが、マルチカラムやブラウザの同時表示など「もっとも iPad の広い画面を生かそうとしている Twitter クライアント(成功してるかどうかは別)」ではあるので、ネタ的に余裕があれば買ってみることのも悪くないと思う。値段も高くないしね。


ShinyTweet for iPad(450円)

TweetDeck や前述の Twitepad と同じく、マルチカラムタイプの Twitter クライアント。Twitepad のようにブラウザの同時表示などの飛び道具はなく、画面デザインも地味だが、表示カラムの自由度が高い。マルチアカウント対応で、複数アカウントの様々なタイムラインをカラムに割り当てて同時表示できる他、リストもカラムに割り当てられる。

パソコン上ではブラウザで HootSuite ウェブクライアントを使ってる私としては、HootSuite と同じようにマルチカラム構成で一覧できるのは便利に感じるし、iPhone にはできない iPad ならではの有用性という点でも、これらマルチカラムタイプには評価が甘くなる。

ただ、ShinyTweet の場合、マルチカラムでカラム自由度が高いことを除いては大した特徴がなく、機能的にも最小限なので、マルチカラムを有効に使いたいと思うようなパワーユーザーには物足りないように思う。Twitepad と違ってモッサリはしてないが、大して勧められるほどでもないかな…


TwitRocker(600円/無料の Lite版あり)

iPad 国内発売直前、5月にリリースされた日本製の Twitter クライアント。使いやすくタイムラインの見通しも良い iPad の画面の広さを有効に使える iPad 用アプリとして、まずまず悪くない。リリースされた当時はあまり良い Twitter クライアントがなかったために、これがベストかな…と思えてメインで使ってる時期もあった。

ただ、リリース当初の機能的に不足している分や安定度を改善する前に、多くの Twitter クライアントが登場して、もはや 600円も出すなら、もっと別の、機能的にも優れて安定度の高い(そして安い)Twitter アプリはあるのが現状。アップデートした現在も、機能的に iPhone 由来のアプリに比べるとまだ劣るし、安定度には難があったり、動作も時々モッサリするので微妙。

画面デザインや UI は良いけれど、この値段なら機能や安定度で上のアプリがあるんだよね…、というのが今の TwitRocker の評価。片思いを表示するハードバッジ機能があるなど、いかにも日本的な機能があるし、デザインも含めて、そういった点が好みなら悪くない選択肢。

あと、開発者が日本人ゆえに、要望やバグレポートなどの対応が日本語でできるのは大きい。レスポンスも良いし、このあたりの対応は非常に好感が持てるところ。どこぞの有名 Twitter アプリのように、開発者は日本人らでも対応は基本的に英語なんてところよりは、ずっと良いよね…

後述のiPad の有料 Twitter あぷりにしては珍しく無料版が存在しているので、気に入って十分慣れてから有料版を買えるのは素晴らしい。その点は高く評価したい。厳しい言い方になっているけれど、一時期は愛用していたので頑張って欲しいんだけどね…既にメインの座は遠く離れてるが、逆転で戻る可能性はなくはない。

【7/3 追記】後述のように Tweetings HD がバージョンアップで縦画面利用時の UI が改悪されたために Tweetings を捨て、バージョンアップで改善されたっぽい TwitRocker が iPad での Twitter メインクライアントに復帰。再評価はしばらく使ってからだね。


TwitRocker Lite(無料)

前述の TwitRocker の機能制限無料版。iPhone でもよくある有料版との差異であるシングルアカウント限定や、bit.ly アカウントや Instapaper, Read Me Later といった外部連携が制限されていることに加え、見た目のカスタマイズが非常に制約されていたり、タイムラインの取得件数が固定(20だったが以後変わってるかもしれない)なのが無料版の特徴。

前述の通り、iPad の有料 Twitter あぷりにしては珍しく無料版が存在しているので、試してみるには最適。ただ、制約事項が結構多いので、ある程度使い込むなら有料版にした方がいいと思う。タイムラインの取得件数に制約があるのは、実用面ではちょっと厳しかったりする。

ただ、TwitRocker の現状難点とも言える動作のモッサリ感や不安定度は、キャッシュをたくさん溜め込んだ時に起こりがちなので、無料版の制約条件下で軽く試しに使ってる時には判らず、有料版を買ってから初めて知ることも多かったり…そのあたりが薦めたいけど微妙と言わざるを得ない複雑な気分でもある。


HelTweetica for iPad(無料)

癖はあるが、現状 iPad用無料 Twitter クライアントとしては一番充実している、iPad らしいアプリと言って良いかもしれない。もうちょっと話題になっても良いのに…と思うくらい。初期バージョンの頃は箸にも棒にもかからないものだったが、Ver.2.0 で大きく化けて驚いた。

シングルカラム表示で、カラムはタブ切り替えの一般的なデザインだが、フォントサイズは比較的小さくできるので、タイムラインで多くの tweets を表示させたい人には悪くない。レスポンスはたまにモッサりする時もあるが、TwitRocker に近いといえば近い。

ただし、Tweet の投稿時間が表示されない、reply などの操作が右側の小さなボタンでやるので、そのあたり操作性が良くない、といった難点もある。見た目よりちょっと癖があるので、そこが気にならなければ無料アプリとしてはイチ押しだが、そこが気に入らなければスルー対象になる。人を選ぶが、無料アプリとしては秀逸


Tweetings for iPad(350円のはずだが、昨日は115円、今は230円…)

これも iPhone でならしたアプリで、最初期から iPad 対応版を出していた。Echofon や Osfoora、Twittelator の後塵を拝しているが(少し前まではもっとランクが低いマイナーな存在だった)、iPhoneの有名アプリの iPad版に漏れず、機能的には十分なものをもっている。

これもシングルカラム表示で、カラムはタブ切り替えの一般的なデザインで、フォントサイズはある程度小さくできるので、タイムラインの一覧性は悪くない。あまり癖もなく、外部連携も充実しているので、投稿関連も不満は少ないはず。

前バージョンまでは、時々妙なウエイトがかかったり、アカウント切り替えでバグが有ったり、時々落ちたりしていたが、最近のアップデートでほぼ解消(特定条件のアカウント切り替えで DM のタイムラインがおかしくなるバグはあるが、普通はなかなかでないと思う)。安心して勧めやすくなった。

満足はしてないが、iPad の画面の広さを生かした一覧性と機能、操作性のバランスが良くて、無難に使えるアプリだと思っているので、現在 iPad での“ほぼ”メイン Twitter クライアント。気分次第で Twitepad とか他も使うので、いつも使ってるわけじゃないが、今は一番これが心地よく使えてるかも。

【7/3 追記】2.0へのバージョンアップで縦画面利用時のタイムライン切り替えがタブ切り替えから(後述の Echofon と同じく)ポップアップメニューでの切り替えになって、個人的には最悪に使い辛くなったので、メイン利用の座から追放しました。元に戻ったらメインに戻しますが…


Osfoora HD, for Twitter(450円。セールで230円が元に戻った)

iPhone で人気のアプリの iPad版が少し前にリリースされ、iPadでも人気になっている。初期リリースのせいか、Reply All がないなど一部機能で足りない面があるけれど、iPhone版由来のアプリの常として外部連携も含めて主な機能は揃っている。

現バージョンでは黒バック固定、フォントサイズがあまり小さくできないため、iPad の広い画面でもタイムラインの一覧性はあまり良くない、など微妙なところはあるけれど、動作のサクサク感は随一だし、安定性も高いように思えるので、それなりに人気があるのも当然かなぁ…と思う。

これもシングルカラム表示で、カラムはタブ切り替えのデザインだが、Tweet をタップすると画面上部に tweet 内容とメニューが表示されるため、その分タイムラインの表示件数は減る。フォントサイズの問題とコレがあるため、購入後すぐはサクサク感でメイン Twitter クライアントにしていたけれど、Tweetings のアップデートとともに Tweetings に戻ってしまった。


Echofon Pro for Twitter(600円/ユニバーサル)

iPhone でも Twitter クライアントの大定番アプリの一つ。先に言っておくと、私は iPhone では Echofon Pro がメインで長く常用している。理由は、bit.ly アカウント、Read It Later、Flickr への写真アップロード、Push 通知、マルチアカウントに対応してるのが Echofon Pro だけだったから。安定度や細かい機能のフォローも含めて iPhone では満足している。

ということで、iPhone で愛用している Echofon Pro の iPad 対応、それもユニバーサルアプリと言うことで喜び勇んで使い始めたのですが、即お蔵入り。理由は横画面ならまだしも、縦画面だと非常に使いにくい。シングルカラム表示だが、カラムの移動(MentionsやDMへの移動)がポップアップメニューを出してからになるので、鬱陶しいことこの上ない。

(iPhoneで)愛用しているアプリにこんなことは言いたくないが、はっきり言って、iPhone版を単にデカくしただけの最たるもの。元から Echofon Pro ユーザーならともかく、iPad 版のためだけに 600円払うのはお薦めできない。今後 iPad を生かした UI デザインになることを望みたい(あまり期待してないけど)。


ついっぷる for iPad(無料)

NEC BIGLOBE がリリースしたシンプルな Twitter クライアント。はっきり言って機能的には最小限でカスタマイズもほとんどできないが、ダブルカラム構成で見やすいのは評価できる(ダブルカラムは横画面限定)。あと、最下部に HOT キーワードが流れるのも悪くない。

機能的には、各種外部サービスとの連携がないだけでなく、投稿は文字のみ、おまけに投稿画面で140文字以上の編集ができない(Ver.1.1で改善)、写真も含めた外部リンクは全て Safari 起動、とパワーユーザーが常用するにはちょっと厳しい内容。フォントサイズも含めたカスタマイズが一切できないしね。

反面、十数人程度までのフォロー数で1日1回ちょっと見るくらいのユーザーなら便利に思えるかもしれない。設定することがログイン設定以外ないので、初心者にはちょうど良いかもしれない。ダブルカラムは誰にとっても便利だしね。




ということで、今まで iPad で使ってきた Twitter クライアントアプリをザッと雑感を書いてみた。何度も書くように、Twitter クライアントは各自の好みが大きく反映されるジャンルであり、私がこうだからといって、他の人も同じだということはない。

最初に書いたように、私は URL 短縮サービス bit.ly でアカウント登録をしているので、bit.ly アカウントに対応していないと常用する気にはあまりなれない。サブとしてマルチカラムの Twitter アプリを ShinyTweet ではなく Twitepad にしているのも、それが一因だったりする。

「あとで読む」機能のための Read It Later サービスも使ってるから、常用メインアプリには Read It Later も必需品。Instapaper より Read It Later 派なのだ。

そしてタイムラインの一覧性は何よりも重要。せっかくの iPad、同時表示できる Tweets 数が少なかったら iPad を使ってる意味がない。そう思ってる。さらに動作の軽快さも必要だけど、マルチアカウントで、ある程度の未読数を溜め込んでも安定して動作して欲しい。

マルチカラムは好きだけど、各カラム(Mentions や DM)の未読数がすぐに判って、サクっとカラムを切り替えられればシングルカラムでも問題なし。逆に言えば、それができないなら用なし。

そういった好みの人間が書いた雑感が上記のものだ。そして、これは今後色々変わっていくだろう。先に書いたように TwitBird や HootSuite が iPad 対応してくれば、それは魅力ある物になるかもしれない(判らないけど)。今までのアプリもバージョンアップで大きく変わるかもしれない。

それに、Tweet Time、Twittion for the iPad といった、幾つかの Twitter アプリは試してもないので、そこに宝があるかもしれない(ないと思ったからスルーしたんだけど)。

いずれにせよ、Twitter クライアントに限らず

新しいぶどう酒は新しい皮袋に、のことわざ通り
iPad では iPad で馴染むアプリ探しを


すべきじゃないかなー、と思う今日この頃である。

【6/28 追記】先日、予告通り TwitBird が iPad 対応になりました。ただし、Pro版のみがユニバーサルアプリとなる形で、Premium しか持ってない私は対象外。

Pro を買うか悩みましたが、色々見たり聞いたりしていると、どうも Echofon Pro と同じく、デカくしただけっぽいうえ、縦画面では Echofon Pro 同様にかなり使いにくいようなので、スルーしました。

ついでに HootSuite のウェブサイトもリニューアルしましたが、iPhone や iPad の Mobile Safari だとスクロールできないバグはそのままでした。アプリを売るために直す気がないのかな?という感じですね。【追記終わり】

【7/3 追記】しばらく iPad での Twitter メインクライアントだった Tweetings HD が、2.0へのバージョンアップで縦画面時の UI を改悪してしまい、個人的に許せなくなったのでポイ。同日にバージョンアップされた TwitRocker をメインに復帰して様子見中です。

とにかく、タイムライン切り替えがタブ切り替えからポップアップメニューでの切り替えになると、切り替えに手間がかかるだけでなく、一目でホーム、Mention、DMなどの未読数が判らないので、ポップアップメニュー切り替えはそれだけで全拒否するくらい嫌いです。【追記終わり】


Brighton iPad専用レザーケース LEATHER CASE FOR iPad 黒 BI-PADFL/BK
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ケースはいくつか試して、シンプルかつ薄手のカバーケースタイプが一番。
国内販売開始以後、純正ケースユーザーが増えたので、純正ケースは止めて
今は本牛皮の「iFeather Travel Note for iPad」を愛用中。
見た目はブックカバーなので、あまり iPad と気づかれない?のも良い。