(最初の注記)この記事の内容は将来、大きく変る可能性があります。変わったらいいのになぁ…と思っています。
昨日発表されて話題になった「ビューン」が、スタート直後からロクにアクセスできない状況になっていて、また話題?になっている。
■ ソフトバンク、iPad向けに定額制コンテンツ配信〜月額450円で31誌が見放題
■ iPadに雑誌配信「ビューン」、アクセス集中で利用しにくい状態に
【2010/6/1 追記】既報通り「ビューン」はサービス開始初日にしてサービス一時停止となった。再開時期は未定とのこと。
【2010/6/2未明 追記】停止していた「ビューン」がサービス再開。昨晩よりはだいぶマトモにアクセス可能だが、どこまで使えるかは日中にならないと…
「ビューン」に関して言えば、日付が変わる前にフライング配信された直後に(まだアクセス殺到する前に)ある程度内容を見ることができたので、その感想を言えば
である。ソフトバンクのやることだしね。まぁインフラをケチるのは、いつものことだなーと思うけど。
発表時にも「雑誌コンテンツの大半は、発売日当日より主要記事から順次配信され」「配信される記事の分量は雑誌によって異なるが、最終的に閲覧できる分量は5割近くになる見込み」とあるように、雑誌の全部であるどころか、なかには表紙や目次以外の中身は数ページなんてのもあったりして、「チラ見+α程度の雑誌もあって、激重い中を苦労して見るほどじゃないよ」と思う。
もちろん、今後どうなるか判らないから、私自身も最終的な評価はもっと快適にアクセスできて、内容が完全に出揃ってからとは思っている。快適にアクセスできて、内容が満足できるようになるのかは判らないけれどね…
【2010/6/2未明 追記】サービス再開直後に、まともにアクセスできる状態で、ある程度見たところ、
・10ページに満たない雑誌もあれば、半分近く提供しているものもある。
・開いた雑誌に関しては、1冊丸ごとキャッシュしてオフラインでも閲覧可能だが、物によっては容量が大きくて、全体の読み込みが終わるまでかなり時間がかかる場合あり。
・相変わらず古い内容が出ている雑誌・新聞もある。
・ネットアクセスしてなくても、アプリ自体の動きが鈍重で、快適さには程遠い。
といった感じで、現状だとストレスはあるものの、サービス開始日と違って、かなりマトモに見られている【2010/6/2未明 追記終わり】
【2010/6/2朝 さらに追記】やっぱり激重に。ただ、ページ単位で読み込みが発生して1冊ダウンロードできないという嘘が出回ってるが、それは単に重くてキャッシュの先読みができてないだけ。
ただ、個人的には「中途半端なものを中途半端な価格で提供しても、全く魅力がない」ということだ。「ビューン」はガラケーも対象だから、無料無料という輩や、安くなければ買わない層を意識したものなのかもしれないが、きちんとしたものなら見合う対価を払う人間を無視しては、成り立つものも成り立たないと思うのだが。
ともあれ、iPad の国内発売が始まって数日、この1週間で国内も数多くの電子書籍アプリ販売がスタートしたが、色々試したり、購入したりしたが、ちょっと酷い。全てが酷いわけではなく、中にはまずまずだと思わせるものもあるけれど、酷い電子書籍アプリが多い。
「まだまだ始まったばかりなんだから、いま結論づけるのはおかしい」と言う人も多いし、確かにそうではあるが、
なのは、誰しも判っているはずだ。
過去に、内容は良いもの、筋の良いものなのに、スタートアップ時に利用者へ悪印象を与えてしまって失敗した物がどれだけあることか。逆に大きくなったサービスは、最初小ぢんまりと始めてクチコミで高評価が広まったものがほとんどである。
今の iPad 向け国内電子書籍の状況は、スタートアップで好印象を残せていると言えるだろうか?むしろ逆効果ではないだろうか?そう危惧せざるを得ない。
にも関わらず、多数の電子書籍がそれを狙っているかのような状況になっている。
過去の記事で書いているように、元々私は iPad の電子書籍に関しては何ら期待せず、それ以外の可能性でまず iPad やタブレットデバイスが欲しくなった。そんな私が1ヶ月前に iPad を手にして、手元の PDF などで書類や小説、コミックを閲覧して「こりゃ、電子書籍デバイスとしても使えるわ」と考えを変えたくらいだった。
おまけに、この1週間で予想以上に国内の電子書籍の動きが出てきた(iPad の国内販売が1ヶ月遅れて時間的余裕が出てきたでもあるだろうけど)。なんか良い感じだったので、思わず色々買い込んでしまったが、その結果はなかなか複雑なものだった。
ブログは twitter ではないのだから、あまりネガティブなことを言うために使いたくはないのだが、あまりに酷いので、twitter につぶやくだけじゃなく、ブログに書きたくなった。
ということで、2010年6月1日現在の話として(twitter でつぶやいた感想も含めて)サラッと iPad の国内電子雑誌・書籍アプリ類について軽い雑感をまとめておきたいと思う。
昨日発表されて話題になった「ビューン」が、スタート直後からロクにアクセスできない状況になっていて、また話題?になっている。
■ ソフトバンク、iPad向けに定額制コンテンツ配信〜月額450円で31誌が見放題
■ iPadに雑誌配信「ビューン」、アクセス集中で利用しにくい状態に
【2010/6/1 追記】既報通り「ビューン」はサービス開始初日にしてサービス一時停止となった。再開時期は未定とのこと。
【2010/6/2未明 追記】停止していた「ビューン」がサービス再開。昨晩よりはだいぶマトモにアクセス可能だが、どこまで使えるかは日中にならないと…
「ビューン」に関して言えば、日付が変わる前にフライング配信された直後に(まだアクセス殺到する前に)ある程度内容を見ることができたので、その感想を言えば
やっぱり、そうそう旨い話はないよね
である。ソフトバンクのやることだしね。まぁインフラをケチるのは、いつものことだなーと思うけど。
発表時にも「雑誌コンテンツの大半は、発売日当日より主要記事から順次配信され」「配信される記事の分量は雑誌によって異なるが、最終的に閲覧できる分量は5割近くになる見込み」とあるように、雑誌の全部であるどころか、なかには表紙や目次以外の中身は数ページなんてのもあったりして、「チラ見+α程度の雑誌もあって、激重い中を苦労して見るほどじゃないよ」と思う。
もちろん、今後どうなるか判らないから、私自身も最終的な評価はもっと快適にアクセスできて、内容が完全に出揃ってからとは思っている。快適にアクセスできて、内容が満足できるようになるのかは判らないけれどね…
【2010/6/2未明 追記】サービス再開直後に、まともにアクセスできる状態で、ある程度見たところ、
・10ページに満たない雑誌もあれば、半分近く提供しているものもある。
・開いた雑誌に関しては、1冊丸ごとキャッシュしてオフラインでも閲覧可能だが、物によっては容量が大きくて、全体の読み込みが終わるまでかなり時間がかかる場合あり。
・相変わらず古い内容が出ている雑誌・新聞もある。
・ネットアクセスしてなくても、アプリ自体の動きが鈍重で、快適さには程遠い。
といった感じで、現状だとストレスはあるものの、サービス開始日と違って、かなりマトモに見られている【2010/6/2未明 追記終わり】
【2010/6/2朝 さらに追記】やっぱり激重に。ただ、ページ単位で読み込みが発生して1冊ダウンロードできないという嘘が出回ってるが、それは単に重くてキャッシュの先読みができてないだけ。
ただ、個人的には「中途半端なものを中途半端な価格で提供しても、全く魅力がない」ということだ。「ビューン」はガラケーも対象だから、無料無料という輩や、安くなければ買わない層を意識したものなのかもしれないが、きちんとしたものなら見合う対価を払う人間を無視しては、成り立つものも成り立たないと思うのだが。
ともあれ、iPad の国内発売が始まって数日、この1週間で国内も数多くの電子書籍アプリ販売がスタートしたが、色々試したり、購入したりしたが、ちょっと酷い。全てが酷いわけではなく、中にはまずまずだと思わせるものもあるけれど、酷い電子書籍アプリが多い。
「まだまだ始まったばかりなんだから、いま結論づけるのはおかしい」と言う人も多いし、確かにそうではあるが、
ネット時代は、最初の印象が非常に大切
なのは、誰しも判っているはずだ。
過去に、内容は良いもの、筋の良いものなのに、スタートアップ時に利用者へ悪印象を与えてしまって失敗した物がどれだけあることか。逆に大きくなったサービスは、最初小ぢんまりと始めてクチコミで高評価が広まったものがほとんどである。
今の iPad 向け国内電子書籍の状況は、スタートアップで好印象を残せていると言えるだろうか?むしろ逆効果ではないだろうか?そう危惧せざるを得ない。
電子書籍って、こんなもん?なんかイマイチだよね…
と最初に思われたら、取り返すのは難しい
と最初に思われたら、取り返すのは難しい
にも関わらず、多数の電子書籍がそれを狙っているかのような状況になっている。
過去の記事で書いているように、元々私は iPad の電子書籍に関しては何ら期待せず、それ以外の可能性でまず iPad やタブレットデバイスが欲しくなった。そんな私が1ヶ月前に iPad を手にして、手元の PDF などで書類や小説、コミックを閲覧して「こりゃ、電子書籍デバイスとしても使えるわ」と考えを変えたくらいだった。
おまけに、この1週間で予想以上に国内の電子書籍の動きが出てきた(iPad の国内販売が1ヶ月遅れて時間的余裕が出てきたでもあるだろうけど)。なんか良い感じだったので、思わず色々買い込んでしまったが、その結果はなかなか複雑なものだった。
ブログは twitter ではないのだから、あまりネガティブなことを言うために使いたくはないのだが、あまりに酷いので、twitter につぶやくだけじゃなく、ブログに書きたくなった。
ということで、2010年6月1日現在の話として(twitter でつぶやいた感想も含めて)サラッと iPad の国内電子雑誌・書籍アプリ類について軽い雑感をまとめておきたいと思う。
◯ ビューン (30日無料、その後30日につき 450円)
30日 450円(iPhone/touch版は 350円)で、AERA、FRIDAY、CanCam、週刊ダイヤモンド、週刊朝日、PRESIDENT、サンデー毎日などの雑誌や、スポーツニッポンや毎日新聞、西日本新聞の特別編集版が見られる、というサービスで、一見すると、まさに画期的!?とも思えるサービス。
【以下 2010/6/2 改訂】ただ、先にも書いたけれど「旨い話はない」。サービス開始時のアクセスが間々ならない状況は一時的なものとして置いとくとしても、各雑誌の提供内容は雑誌によって千差万別すぎることと、アプリの動作が鈍重ゆえに快適に読めるとは言い難く、なかなか評価は難しい。
iPad で閲覧するとスキャン画像がかなり粗く、読む文字が読みやすいとは言い難いところもあり、確かに内容全部を考えれば 30日450円は安いように思えるが、実際使ってみると微妙としか言いようがない。
アプリやネットアクセスの速度がもっと速くなり、快適に読めたり、雑誌の文字がもっと綺麗に読めるほどに質が上がれば、十分 450円の価値はあるとおもうのだが、改善点はまだまだ多いように思える。
◯ マガストア (無料。アプリ内課金)
iPhone 時代からある電子雑誌書店アプリ。独自の決済、ID でパソコンからも iPhone, iPad からも読めるのは良いが、これが国内電子書籍の今までの基準だったことが、ダメさ加減を象徴しているとも言える。
価格は紙媒体に比べてあまり魅力がないし、全内容が収録されているもの、されていないもの、両方あるものなどが混在する判りづらさ、書籍を読むのにも関わらず画質が良くない、そしてiPhone アプリ時代からの使い勝手が良くない、といった点は iPad でもそのまま。
ここを始め、ヤッパ製のアプリを利用しているサービスは多いのだが、レスポンスが悪く、利用者の使い勝手を考慮してないアプリがデフォルトのようになっているのは、非常に嘆かわしい状況。言っちゃ悪いが、ヤッパ製のアプリの使い勝手の悪さで、電子書籍の印象が悪化しないように祈るばかり。
◯ GQ JAPAN (無料だけど実は 350円)
iPad 発売前後のニュースやテレビ番組の取材でかなり紹介されたので、期待してダウンロードした人も多いと思うが、無料アプリでそのまま読めるのは表紙(の動画)だけ。目次の2ページ目から有料というのは、なかなかの驚き。
雑誌だから有料だから良いとしても、無料アプリで釣ってるのだから、もう少しやり方というものがあろうと思う。そして、とにかく重い。iPad でこんなに無駄に重いのは、これが最強。さらに操作性も悪い。ちなみに、やっぱりヤッパ製(笑)。
他でもそうだが、電子書籍と言うならオフラインでもある程度読めるようにすべきだろう。頻繁に通信しないと読めないなら、何のための電子書籍アプリなんだと。無料アプリで釣る面も含めて、とにかく使い勝手が悪すぎて、電子書籍のイメージを悪化させるためだけの電子書籍アプリ。
有料部分の内容は糞遅くてイライラするのを除けば、雑誌の価格を考慮すれば 350円なら悪くないかもなのに(とはいえ、二度と買わないけど)、表紙しか無料で見せない釣りアプリならば、最初から有料アプリにした方が AppStore でボロクソ言われなくても済んだのに、本当に頭の悪い会社だ。馬鹿すぎる。
ちなみに、VOGUE NIPPON(無料だけど実は 450円)も全く同じ作りのようで。
◯ 楽天チラよみ+お買い物 (無料)
楽天ブックスの宣伝購入用アプリ。購入自体は楽天のウェブサイトで買うやり方なのでアプリはあまり関係なく、アプリ側では雑誌の立ち読みができることが主眼。所詮チラ見で画質も悪すぎるが、無料だから仕方ないと納得できる。
アプリ自体はヤッパ製で「ビューン」とほとんど同じ作り。というか、そのまんま。それだけに、こちらの方がまだ良心的?と思える。ちなみに、純正アプリでは表紙以外見られない GQ もこちらは少し立ち読みできる、という矛盾(笑)
◯ じゃらん沖縄 (350円、6/13まで 115円)
雑誌の内容に加えて、地図連動という付加価値があって350円(期間限定115円)という価格は絶妙で、普段この手のガイドブックなんて要らないと思っている私も買ってしまった。沖縄や北海道など頻繁に出かけていて十分知っているから不要と思っていても、iPadに嵩張らないし、この値段なら一冊買って入れておこう、と思う。
ただ、操作性はこなれてない。電子書籍ならではの「ページをめくる」感覚がないだけでなく、時には右へ進めば良いのか、左へ進めばいいのか、判りづらい。他でもそうだが、電子書籍として奇をてらっているのは、たいがい失敗しがち。
反面、Google Maps との連動は電子書籍ならでは。連動部分ももう少し詰められる部分はあるものの、かなり評価出来る部分。
改善すべき部分はあるが、冊子の内容がきちんと入って付加価値もあって 350円。これなら、iPad の中に一冊入れてお出かけもアリだと思える。電子書籍の好例とまでは言わないが、必要なら買う価値がある一例。
◯ photoJ.1 (350円。6/10 まで 115円)
毎日新聞社が iPad 向けにリリースした写真誌。正直期待せず115円のセール中だからということで試しに購入したが、良い方向に裏切られた。紙媒体の同価格雑誌と比べて良いとか、内容が充実しているとまでは言えないが、悪くない。駅売り週刊誌を買う感覚に、いま一番近い電子雑誌。
基本的にネットアクセスせずに、オフラインで読めるのも良い。電子書籍ということで小さな動画を入れたり様々な工夫をしているのも良いが、反面、縦に、横にと、様々に移動しなければならず、操作性が煩雑になっている。
個人的に値段は 115円だといくら何でも安すぎ、230円ならきっと毎号買う、350円だと現状の内容だと悩むかな。もう少し記事内容を充実してくれれば、十分その値段でも買える。ただ、それよりちゃんと定期的に出してもらわないと、買う気がしないかも。
いずれにせよ、現在出ているiPad 向け「電子雑誌」としては、一番キチンと作られているのは間違いない。
◯ 講談社「南ア・ワールドカップ Daily Magazine」for ipad (無料)
ネットでパソコン用に(Flash ベースの閲覧ページで)提供している内容と同じものを、アプリからネットアクセスして閲覧するためのアプリ。こんなのだったら、最初からパソコン用ページを Flash ベースで提供しなかったらいいのに、と思うのだが(まぁ著作権保護とかいう理由だろうが…大して意味ないのに)
内容は50ページのうち広告が半分、記事も1ページあたりの内容は通常の書籍の半分以下の体裁なので、全体を通して読める分量は小冊子程度。内容も薄く、無料だから許されるレベル。まぁサッカーファンなら、逆に読むほどのものでもないかな…現在2号も出ている。
◯ ITmedia (無料)
パソコン系ニュースサイト ITmedia のアプリ。iPhone とのユニバーサルアプリだが、iPad を生かしたユーザーインターフェースになっている。ユニバーサルアプリには iPad の良さを生かしきれてないアプリが多いなか、これは違う。
読み込んでキャッシュするので、オフラインでも本文は読めるので、そういう点ではよく考えられた利用者のための電子雑誌アプリ(紙媒体雑誌の電子化ではなくウェブ雑誌ではあるが)。
ただ、昔から ITmedia の記事の中でも一部だけしか読めないので、RSS リーダーを使った方が良いんじゃね?と思ってるし、私も実際このアプリを使うことはなく、RSS リーダーを使って読んでいるけれど…
◯ 産経新聞 HD (30日1,500円、6月末まで無料)
有料化反対な人を中心に iPhoneアプリを2倍モードで使った時と大差ないという人が結構いるが、拡大縮小時の見やすさは明らかに異なる。iPad版だと紙の紙面同様に全体を見渡し、興味ある見出しだけサッと拡大してキチンと読むという新聞的読み方が可能になると感じてりる。
iPhone で産経新聞アプリが入ってない私でも、iPad ではスムースかつ、変に荒くならない文字で読むことができ、もはや新聞は RSSリーダーで読む方が快適だと思っている私でも、これはアリかな?と思ったりした。前時代的といえば前時代的だが、中高年にはこの方がアピールできる。
これなら有料課金モデルも止むなしと正直思うのだが、30日1,500円という価格(紙媒体の半額としたのだろう)は微妙すぎる。これが千円未満なら…と思うし、いっそ1部売り100円とかしても良いと思うのだけどね。せっかく悪くないものなのに、ちょっと惜しい気がする。
ちなみに、産経新聞アプリはヤッパ製だが、ヤッパ製アプリで唯一デキがいい(使っててストレスがあまりない)と思えるアプリ。
◯ nikkansports.com for iPad (無料)
米国の iPad 発売からすぐにリリースされたアプリで、最初起動すると写真が集まってきて…という感じで、一瞬おおっ!?と思うが、ぶっちゃけそれだけ。悪くないといえば悪くないが、ニュースを見るアプリとしては見掛け倒し。
常時ネットにアクセスできてないと見られないし、落ちるバグもあったりする上、見せびらかしアプリとしてもインパクトに欠ける。無料の一発芸アプリというべきか。
◯ 京極夏彦 死ねばいいのに HD (900円。6/11 まで 700円)
話題の電子書籍アプリ。リリース直後に買って、現在3章まで読了。内容については、特に触れないが、リーダーとしてはまずまず縦画面でも横画面でも読みやすく、文字の大きさ・バックライトの照度・縦書き横書きの選択などが設定でき、目次その他の選択も問題ない。
ただ、他の電子書籍の大半でもそうだが、ページめくりが常にスワイプであるということ。これは小説では疲れる。雑誌ならともかく、小説に熱中して読みふける状態で毎ページめくるのにスワイプ動作は面倒すぎる。純正アプリiBooksなどのように、左右ページ隅のタッチでページ送りが可能になるべき。
あと、紙媒体とどちらが読みやすいか?という問題に関して言えば、コミックや雑誌と違って小説はまだ紙媒体で読みたい、という気持ちに変わりはないし、むしろその思いは強くなった。ただ将来は、若い世代は、これが当たり前になってもおかしくない、とも思う。
絶対的な値段的なことや内容、紙媒体より安いとは言え読みやすさを考えれば、特にお勧めはしないが、国内の電子書籍の最初の一歩目、最初の基準点であることは間違いないし、ヤッパ製の電子雑誌アプリ類に比べたら、ずっと評価できる(ボイジャー製アプリと思われる)。
◯ i文庫HD (900円。2010/6/1現在セール中で 700円)
iPad 最初の青空文庫リーダー。最初から収録されている青空文庫(著作権が切れた著作物)の書籍類に加え、サンプルとしてショートコミックや、小惑星探査機「はやぶさ」の日記なんてのも閲覧できるようになっている。
はっきり言って青空文庫リーダーとして 900円は高いけれど、2010/6/1 現在、Apple 純正の iBookStore が機能していなかったり、他の電子書籍サイトであまりマトモなものがない状況では、iPad における電子書籍を体感するには、これが一番手軽で、見栄えがするのも事実。iPad での電子書籍を体感したければ、ひとまず悪くない。
色々な面で見栄え重視なので、自分で用意した書籍の PDF リーダー、自炊したコミックリーダーとして使う場合には、CloudReaders pdf,cbz,cbr(無料)や ComicGlass(当面無料)を使う方がベターの場合もある。
◯ iBooks (無料。アプリ内課金)
Apple 純正の電子書籍アプリだが、書店の方に国内書籍は全く用意されておらず、開店休業状態。現状はダウンロードしたりインストールするだけ無駄。こんな状態で AppStore のレビューで評価したり、☆5つとか、褒めてるとか訳わからない。
一応、英語その他の無料書籍(青空文庫のようなもの)は読める。タイトルが漢字で書いてあっても、中身は中国語なので注意。
購入のしやすさ、左右タップでの読み進められつつ、見栄えも悪くないというアプリの出来は良いのだけど、中身がなければ話にならないわけで。アプリの作りは、他も模範として欲しいものだ。
ひとまずは、といったところで。twitter その他に書いたものをベースにサクっとまとめたので、購入した電子書籍アプリの中で書き忘れもあるかもだし、写真集関係や海外のものはスルーした。(国内写真家の写真集アプリは、そのうち書き足すかも)
とりあえず、PhotoJ.1とか i文庫HDは、興味があれば買ってみるのも悪くない。あと沖縄に興味あがあれば、じゃらん沖縄も。あとは、無料期間中は産経新聞HD もね。
30日 450円(iPhone/touch版は 350円)で、AERA、FRIDAY、CanCam、週刊ダイヤモンド、週刊朝日、PRESIDENT、サンデー毎日などの雑誌や、スポーツニッポンや毎日新聞、西日本新聞の特別編集版が見られる、というサービスで、一見すると、まさに画期的!?とも思えるサービス。
【以下 2010/6/2 改訂】ただ、先にも書いたけれど「旨い話はない」。サービス開始時のアクセスが間々ならない状況は一時的なものとして置いとくとしても、各雑誌の提供内容は雑誌によって千差万別すぎることと、アプリの動作が鈍重ゆえに快適に読めるとは言い難く、なかなか評価は難しい。
iPad で閲覧するとスキャン画像がかなり粗く、読む文字が読みやすいとは言い難いところもあり、確かに内容全部を考えれば 30日450円は安いように思えるが、実際使ってみると微妙としか言いようがない。
アプリやネットアクセスの速度がもっと速くなり、快適に読めたり、雑誌の文字がもっと綺麗に読めるほどに質が上がれば、十分 450円の価値はあるとおもうのだが、改善点はまだまだ多いように思える。
◯ マガストア (無料。アプリ内課金)
iPhone 時代からある電子雑誌書店アプリ。独自の決済、ID でパソコンからも iPhone, iPad からも読めるのは良いが、これが国内電子書籍の今までの基準だったことが、ダメさ加減を象徴しているとも言える。
価格は紙媒体に比べてあまり魅力がないし、全内容が収録されているもの、されていないもの、両方あるものなどが混在する判りづらさ、書籍を読むのにも関わらず画質が良くない、そしてiPhone アプリ時代からの使い勝手が良くない、といった点は iPad でもそのまま。
ここを始め、ヤッパ製のアプリを利用しているサービスは多いのだが、レスポンスが悪く、利用者の使い勝手を考慮してないアプリがデフォルトのようになっているのは、非常に嘆かわしい状況。言っちゃ悪いが、ヤッパ製のアプリの使い勝手の悪さで、電子書籍の印象が悪化しないように祈るばかり。
◯ GQ JAPAN (無料だけど実は 350円)
iPad 発売前後のニュースやテレビ番組の取材でかなり紹介されたので、期待してダウンロードした人も多いと思うが、無料アプリでそのまま読めるのは表紙(の動画)だけ。目次の2ページ目から有料というのは、なかなかの驚き。
雑誌だから有料だから良いとしても、無料アプリで釣ってるのだから、もう少しやり方というものがあろうと思う。そして、とにかく重い。iPad でこんなに無駄に重いのは、これが最強。さらに操作性も悪い。ちなみに、やっぱりヤッパ製(笑)。
他でもそうだが、電子書籍と言うならオフラインでもある程度読めるようにすべきだろう。頻繁に通信しないと読めないなら、何のための電子書籍アプリなんだと。無料アプリで釣る面も含めて、とにかく使い勝手が悪すぎて、電子書籍のイメージを悪化させるためだけの電子書籍アプリ。
有料部分の内容は糞遅くてイライラするのを除けば、雑誌の価格を考慮すれば 350円なら悪くないかもなのに(とはいえ、二度と買わないけど)、表紙しか無料で見せない釣りアプリならば、最初から有料アプリにした方が AppStore でボロクソ言われなくても済んだのに、本当に頭の悪い会社だ。馬鹿すぎる。
ちなみに、VOGUE NIPPON(無料だけど実は 450円)も全く同じ作りのようで。
◯ 楽天チラよみ+お買い物 (無料)
楽天ブックスの宣伝購入用アプリ。購入自体は楽天のウェブサイトで買うやり方なのでアプリはあまり関係なく、アプリ側では雑誌の立ち読みができることが主眼。所詮チラ見で画質も悪すぎるが、無料だから仕方ないと納得できる。
アプリ自体はヤッパ製で「ビューン」とほとんど同じ作り。というか、そのまんま。それだけに、こちらの方がまだ良心的?と思える。ちなみに、純正アプリでは表紙以外見られない GQ もこちらは少し立ち読みできる、という矛盾(笑)
◯ じゃらん沖縄 (350円、6/13まで 115円)
雑誌の内容に加えて、地図連動という付加価値があって350円(期間限定115円)という価格は絶妙で、普段この手のガイドブックなんて要らないと思っている私も買ってしまった。沖縄や北海道など頻繁に出かけていて十分知っているから不要と思っていても、iPadに嵩張らないし、この値段なら一冊買って入れておこう、と思う。
ただ、操作性はこなれてない。電子書籍ならではの「ページをめくる」感覚がないだけでなく、時には右へ進めば良いのか、左へ進めばいいのか、判りづらい。他でもそうだが、電子書籍として奇をてらっているのは、たいがい失敗しがち。
反面、Google Maps との連動は電子書籍ならでは。連動部分ももう少し詰められる部分はあるものの、かなり評価出来る部分。
改善すべき部分はあるが、冊子の内容がきちんと入って付加価値もあって 350円。これなら、iPad の中に一冊入れてお出かけもアリだと思える。電子書籍の好例とまでは言わないが、必要なら買う価値がある一例。
◯ photoJ.1 (350円。6/10 まで 115円)
毎日新聞社が iPad 向けにリリースした写真誌。正直期待せず115円のセール中だからということで試しに購入したが、良い方向に裏切られた。紙媒体の同価格雑誌と比べて良いとか、内容が充実しているとまでは言えないが、悪くない。駅売り週刊誌を買う感覚に、いま一番近い電子雑誌。
基本的にネットアクセスせずに、オフラインで読めるのも良い。電子書籍ということで小さな動画を入れたり様々な工夫をしているのも良いが、反面、縦に、横にと、様々に移動しなければならず、操作性が煩雑になっている。
個人的に値段は 115円だといくら何でも安すぎ、230円ならきっと毎号買う、350円だと現状の内容だと悩むかな。もう少し記事内容を充実してくれれば、十分その値段でも買える。ただ、それよりちゃんと定期的に出してもらわないと、買う気がしないかも。
いずれにせよ、現在出ているiPad 向け「電子雑誌」としては、一番キチンと作られているのは間違いない。
◯ 講談社「南ア・ワールドカップ Daily Magazine」for ipad (無料)
ネットでパソコン用に(Flash ベースの閲覧ページで)提供している内容と同じものを、アプリからネットアクセスして閲覧するためのアプリ。こんなのだったら、最初からパソコン用ページを Flash ベースで提供しなかったらいいのに、と思うのだが(まぁ著作権保護とかいう理由だろうが…大して意味ないのに)
内容は50ページのうち広告が半分、記事も1ページあたりの内容は通常の書籍の半分以下の体裁なので、全体を通して読める分量は小冊子程度。内容も薄く、無料だから許されるレベル。まぁサッカーファンなら、逆に読むほどのものでもないかな…現在2号も出ている。
◯ ITmedia (無料)
パソコン系ニュースサイト ITmedia のアプリ。iPhone とのユニバーサルアプリだが、iPad を生かしたユーザーインターフェースになっている。ユニバーサルアプリには iPad の良さを生かしきれてないアプリが多いなか、これは違う。
読み込んでキャッシュするので、オフラインでも本文は読めるので、そういう点ではよく考えられた利用者のための電子雑誌アプリ(紙媒体雑誌の電子化ではなくウェブ雑誌ではあるが)。
ただ、昔から ITmedia の記事の中でも一部だけしか読めないので、RSS リーダーを使った方が良いんじゃね?と思ってるし、私も実際このアプリを使うことはなく、RSS リーダーを使って読んでいるけれど…
◯ 産経新聞 HD (30日1,500円、6月末まで無料)
有料化反対な人を中心に iPhoneアプリを2倍モードで使った時と大差ないという人が結構いるが、拡大縮小時の見やすさは明らかに異なる。iPad版だと紙の紙面同様に全体を見渡し、興味ある見出しだけサッと拡大してキチンと読むという新聞的読み方が可能になると感じてりる。
iPhone で産経新聞アプリが入ってない私でも、iPad ではスムースかつ、変に荒くならない文字で読むことができ、もはや新聞は RSSリーダーで読む方が快適だと思っている私でも、これはアリかな?と思ったりした。前時代的といえば前時代的だが、中高年にはこの方がアピールできる。
これなら有料課金モデルも止むなしと正直思うのだが、30日1,500円という価格(紙媒体の半額としたのだろう)は微妙すぎる。これが千円未満なら…と思うし、いっそ1部売り100円とかしても良いと思うのだけどね。せっかく悪くないものなのに、ちょっと惜しい気がする。
ちなみに、産経新聞アプリはヤッパ製だが、ヤッパ製アプリで唯一デキがいい(使っててストレスがあまりない)と思えるアプリ。
◯ nikkansports.com for iPad (無料)
米国の iPad 発売からすぐにリリースされたアプリで、最初起動すると写真が集まってきて…という感じで、一瞬おおっ!?と思うが、ぶっちゃけそれだけ。悪くないといえば悪くないが、ニュースを見るアプリとしては見掛け倒し。
常時ネットにアクセスできてないと見られないし、落ちるバグもあったりする上、見せびらかしアプリとしてもインパクトに欠ける。無料の一発芸アプリというべきか。
◯ 京極夏彦 死ねばいいのに HD (900円。6/11 まで 700円)
話題の電子書籍アプリ。リリース直後に買って、現在3章まで読了。内容については、特に触れないが、リーダーとしてはまずまず縦画面でも横画面でも読みやすく、文字の大きさ・バックライトの照度・縦書き横書きの選択などが設定でき、目次その他の選択も問題ない。
ただ、他の電子書籍の大半でもそうだが、ページめくりが常にスワイプであるということ。これは小説では疲れる。雑誌ならともかく、小説に熱中して読みふける状態で毎ページめくるのにスワイプ動作は面倒すぎる。純正アプリiBooksなどのように、左右ページ隅のタッチでページ送りが可能になるべき。
あと、紙媒体とどちらが読みやすいか?という問題に関して言えば、コミックや雑誌と違って小説はまだ紙媒体で読みたい、という気持ちに変わりはないし、むしろその思いは強くなった。ただ将来は、若い世代は、これが当たり前になってもおかしくない、とも思う。
絶対的な値段的なことや内容、紙媒体より安いとは言え読みやすさを考えれば、特にお勧めはしないが、国内の電子書籍の最初の一歩目、最初の基準点であることは間違いないし、ヤッパ製の電子雑誌アプリ類に比べたら、ずっと評価できる(ボイジャー製アプリと思われる)。
◯ i文庫HD (900円。2010/6/1現在セール中で 700円)
iPad 最初の青空文庫リーダー。最初から収録されている青空文庫(著作権が切れた著作物)の書籍類に加え、サンプルとしてショートコミックや、小惑星探査機「はやぶさ」の日記なんてのも閲覧できるようになっている。
はっきり言って青空文庫リーダーとして 900円は高いけれど、2010/6/1 現在、Apple 純正の iBookStore が機能していなかったり、他の電子書籍サイトであまりマトモなものがない状況では、iPad における電子書籍を体感するには、これが一番手軽で、見栄えがするのも事実。iPad での電子書籍を体感したければ、ひとまず悪くない。
色々な面で見栄え重視なので、自分で用意した書籍の PDF リーダー、自炊したコミックリーダーとして使う場合には、CloudReaders pdf,cbz,cbr(無料)や ComicGlass(当面無料)を使う方がベターの場合もある。
◯ iBooks (無料。アプリ内課金)
Apple 純正の電子書籍アプリだが、書店の方に国内書籍は全く用意されておらず、開店休業状態。現状はダウンロードしたりインストールするだけ無駄。こんな状態で AppStore のレビューで評価したり、☆5つとか、褒めてるとか訳わからない。
一応、英語その他の無料書籍(青空文庫のようなもの)は読める。タイトルが漢字で書いてあっても、中身は中国語なので注意。
購入のしやすさ、左右タップでの読み進められつつ、見栄えも悪くないというアプリの出来は良いのだけど、中身がなければ話にならないわけで。アプリの作りは、他も模範として欲しいものだ。
ひとまずは、といったところで。twitter その他に書いたものをベースにサクっとまとめたので、購入した電子書籍アプリの中で書き忘れもあるかもだし、写真集関係や海外のものはスルーした。(国内写真家の写真集アプリは、そのうち書き足すかも)
とりあえず、PhotoJ.1とか i文庫HDは、興味があれば買ってみるのも悪くない。あと沖縄に興味あがあれば、じゃらん沖縄も。あとは、無料期間中は産経新聞HD もね。