本日発売になった Pocket Wifi を早速購入したのですが、Pocket Wifi については少し使って明日か明後日あたりに記事にすることにして、まずは随分前に書いてあった EOS 7D のその後について。
発売後、ネット上で少々話題になった高速連写時の“残像問題”が11月初めのファームウェア・アップデートで解消され、その後は特に何事もなく、ごく普通に使う日々。で、久しぶりに 7D の記事でも書こうかと思いつつ、ふと Amazon を覗いたら
していて、「すっかり安くなったな〜」と思うと同時に(Amazon が安すぎるような…)、これだけのカメラがこの値段で買えるのは凄い世の中になったなー、と素直に思う。一般的な使用では2年半前のハイエンド・プロ機である 1D Mark III(発売当初購入金額 50万)を上回ってる部分が多いカメラが 13万円台ですからねぇ。
無論、発売日に購入してから今まで散々シャッターを切っているので、EOS 7D が3万やそこら値下がりしたところで何とも思わないし、だいたい安くなるのを待てる性分なら苦労してないわけで、そのあたりは自分の性格、欲望代金込みで減価償却済みなので、値下がり自体は無問題。
ただ、EOS 7D を使ってきて 1D Mark III を上回る部分も多いことを実感しているので、そんな素晴らしい性能のカメラがこの値段になったかと思うと、技術の進歩に感心するとともに、そこそこの値段を出して買った Mark III を使ってきた身としては少々複雑な気分なのは正直なところだ(笑)
というわけで、値下がり云々はともかく、私自身の主力カメラもすっかり EOS 7D になっています。EOS 7D 購入後、しばらく EOS 7D を使ってから Mark III に戻ったところ、7D で導入された便利機能(縦横位置別フォーカス設定記憶その他)に慣れきってしまっていて Mark III に戻りきれず、7D がメインになってしまいました。
ただ、以前 twitter でも少しつぶやいたりもしましたが、言葉で表し難い部分で 7D では物足りない、Mark III に戻りたくなる部分があるのも事実。性能や機能という部分では不満はないし、出てくる絵にもほとんど不満はなく、コストパフォーマンスの高さには関心すらするのですが…何かが足りない。
このあたりはもう少し自分の中で整理してから記事にしたいと思いますが、一時期「7D があれば Mark IV は要らないかなぁ。Mark III の時と違って馬鹿高い金を出す意味はないよなぁ」と思っていたのが、また少し変わってきました。1D系を使っていなければ、こんな不満も皆無だったのでしょうけどね。
もっとも、現状は Mark IV を買う買わないより先に、自身が来年ちゃんと写真を撮ることができる状態にならなければならないという事情があるので、それをクリアーしてから Mark IV は考えることになるでしょう。
というわけで、現状は概ね大満足の EOS 7D。でも、主力カメラとして使い始めて困ったことが一つ。
ということ。超望遠域用の EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM はともかく(これについては長くなって嬉しい)、EF 70-200mm F2.8L IS USM も EF 24-105mm F4L IS USM も EF 17-40mm F4L USM も全部長くなりすぎて使いづらい。
単焦点レンズの方は画角が変わっても別のレンズという感覚で割り切れるのだけど、メインでずっと使い続けてきたLズームレンズ群については、画角の変わりように自身の感覚がついていけてない。
特に 70-200 が使いづらすぎて困っている。そして 70-200 というのは、先人による長年の積み重ねで定番になった焦点域なんだなぁ…というのを実感してもいる。70mm というワイド端から 200mm のテレ端ってのは非常に使い勝手が良かった。そして x1.6 にされると、その良さは雲散霧消された感じ。
もちろん、APS-H でも画角は x1.3 になるわけで多少長くなっていることは実感していたし、例えば 70-200 を使った時のワイド側がもう一声という感じになることはあった。それでも APS-H だと 17-40, 24-105, 70-200 というレンズ構成に不満を感じることはなかった。ところが APS-C だと、ちょっと感覚が違う。

(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
フルサイズはもちろん、APS-H より更に寄れるのは APS-C の利点だから
ふだん使うことの多い超望遠域では何の不満もないのだけど…
APS-C による画角変化に慣れないことは私自身の感覚の問題であって、一般的な話ではない。ただ、EOS 7D を使ってみると 1D系と違ってコンパクトな 7D だから(7D をコンパクトという時点でおかしいのは自覚済み)、ちょっとした旅に持って行くこともできる。
もちろん何度も記事にしてきたように、旅カメラにはマイクロフォーサーズがある。E-P1 は売ってしまったが DMC-G1 は(E-P1 よりも)広い範囲で一眼レフライクに対応できるスモールカメラだ。写真を撮ることが一定以上の目的にならない旅や出張時には、DMC-G1 がお供なのは変わらない。
とはいえ、動体撮影や高感度画質を考えるとシーン対応の幅は比べ物にならないから、1D Mark III だと持って行く気になれない時でも EOS 7D なら…ということはある。DMC-G1 は大好きなカメラだが、持って行く気力、荷物の余裕があれば 、やはり 7D を持って行こうと思うことも出てきつつある。。
「7D では風景とかスナップとかは撮らない。基本的に動きもの相手の望遠用途のみだから」なんて言いながら買ったのだけど、前言撤回しそうだ。いやホント、1D 系に慣れきってると 7D はやたら小さく軽く感じるので(小さすぎて縦グリップがないと不安なくらいに)、ついつい気軽な感覚になってしまう。
となると、標準ズームの1本くらいは欲しい。手持ちのレンズの中では EF 17-40mm F4L USM が APS-C 画角的に標準ズーム相当になるし、APS-C で悪くないのだが、手ぶれ補正が入ってないし、フルサイズ用レンズだから無駄に大きい。
そう思い始めて、最初に考えるのは EOS 7D のキットレンズでもある
画質評価も EF-S 17-85 IS の時と違ってまずまずのようだし、画角も24〜136mm 相当ということで利便性も高い。でも、発売当初から安くなってきたとはいえ、現在の Amazon 価格で8万弱(2009/11/18現在)。う〜ん…
という思いがどうしても拭えなくて、やっぱり候補外。
同時に発売されて、5万円弱で売ってる(Amazon 価格) EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS も一時期気になったが、海外のレビューサイトで画質面でボロクソ書かれたし(18-200 と一緒ですな…)、値段も画質も中途半端過ぎで却下。EF-S 17-55mm F2.8 IS USMなら画質面では良いかもしれないが、15-85 以上に高い。
結局 APS-C 用レンズなんかに無駄な金をかけたくない、という思いが強いので
ということになって、買ったのが
の中古。美品で1万円強でした。
このレンズは新品でも2万強という低価格でありつつ、安ズームの割には画質の評価も悪くない(あくまで安ズーム、キットレンズとしての評価)。さらに 40D などのキットレンズとして売られていたせいか、結構多くの中古が出回っていて安く売られている。相場は1万円〜1万円台半ばあたり。
画角的には換算 29〜88mm ということで広角側もあまり広くなく、望遠側はちょっと足りない感じですが、IS の効きは悪くないですし、USM(超音波モーター)ではないもののフォーカス時の動作音は静かで、フォーカス速度も思ったより速い。
という印象。もちろん、フォーカスリングはないに等しい AF 専用レンズですし(今時のキットレンズだから、それで問題ないでしょう)、EOS 7D の極小画素ピッチに耐えられるほどのレンズ性能ではない感じですが、反面
も魅力だったりします。
EOS 7D がメイン、今後も APS-C がメインのユーザーに、こんなレンズを薦めることはないでしょうが、私のように
と。いや、ホントに。1万円強〜半ばで買えるなら、割り切りもできるでしょうしね。とりあえず EF 50mm F1.8 のように、ボディキャップ代わりに付けっぱなしにしていても悪くないです。
ちなみに、この EF 18-55mm F3.5-5.6 IS と迷ったのが、
コレ。シグマの銘レンズの一つ。マクロレンズじゃないけどマクロ並に接写に強く、画質評価も高い。友達に勧めて買わせたことはあるし、その友達のレンズを何回か使ったことはあるものの、一度自分でも使ってみたいと思っているレンズ。
ただ、今回は良い中古がなかったので EF 18-55 IS にした。でも、せっかく APS-C を久しぶりに使っているので、いずれこのシグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/HSM は使ってみたいと思っている。
ただ、APS-C を使うことは二度とないと思っていただけに、これからどれだけ APS-C を使っていくのか…正直自分でも決めかけているというか、不透明すぎてレンズ選びも悩みが深くなりそう。EOS 7D を当分主力として使うなら超広角の EF-S 10-22mm も欲しくなるだろうしね…
さて、他に EOS 7D 絡みで買ったモノと言えば、
CF ですな。とにかく RAW で撮った時の CF 消費量は半端じゃないですからね。5D Mark II の 2,200万画素もさらに大変でしょうが、あちらは連写とかしないでしょうからね。飛行機を RAW でパシャパシャ撮った日には、大して連写をしなくても(飛行機で高速連写はあまり要らないですしね)8GB なんてあっという間。
32GB が欲しいところですが、そこまでの財力が今はないので 16GB でお茶を濁しています。私の場合、CF のランクを落とすという発想はないですし、EOS 7D の能力を考えれば Extreme Pro 一択ですしね(Pro なし Extreme でも悪くないようですが)。ブランドに関しても、何度か書いてますが Sandisk 一択です。ま、それにしても
わけで、この点だけはどうしようもない高画素機の辛さ。
EOS 7D を使ってみて、もう無闇に「高画素機は要らない」「画素ピッチを小さくして高画素化するより、高感度耐性をアップしてくれ」とは言えなくなったと思ってますが、ファイルサイズだけは辛いですね。RAW 現像などの後処理時のマシン負荷も含めて。
画像セレクトにも使いやすい、キヤノンの純正 RAW 現像ソフト「Digital Photo Professional」は RAW 現像ソフトとしては動作が非常に軽いことで有名ですが(私にとってはキヤノン機を使い続けるポイントの一つ)、その DPP をもってしても重たさを感じさせるのが 1,800万画素 RAW。
5D や 1D Mark III くらいの画素数では RAW 処理をする時にも大した重さを感じなかったのですが、7D になるとちょっと遅い。ということで、RAW + JPEG で撮ってパソコンに取り込んでから RAW / JPEG を別フォルダにし、JPEG のみのフォルダで画像ファイルの取捨選択をし、その後 RAW ファイルを JPEG ファイルの取捨選択結果に合わせています(この部分は自作スクリプトで自動処理)。
そんな 1,800万画素機の画質に関する感想は、その他 EOS 7D に関する改めての評価が定まってから書こうと思っていますが、やはり画素ピッチの細かさからレンズへの負担は想像以上だなぁ…と思います。
特に風景撮りを試していると、被写体によっては EF 70-200mm F2.8L IS USM で絞っても解像しきれなかったりして、これはキツいなぁ…と思います(絞り過ぎによる回折ボケも APS-C は早く始まりますしね)。そういう意味からも、解像を要求する被写体を撮る人には向かないだろうなぁ、と思ったりします。
といっても、私みたいな風景撮っても記念写真レベルしか撮れない人には関係ない話ですけどね。私レベルの技量・センスで風景とかスナップとか撮るのに立派な一眼レフなんて必要なくて DMC-G1 でも十分すぎるくらい、コンパクトデジカメで良いくらいですからねぇ。
などと思いつつ、実際に撮ってみて写真を見ると、きっついわーって感じで、やっぱり EOS 7D では大人しくスポーツや飛行機を撮っておこう…なんて思ったり。
でもまぁ、EOS 7D は概ね満足してる良いカメラだし、特に値段を考えれば不満なんか言いようがないくらいのカメラ。動き物を撮る人なら断然薦められるカメラ、二桁機で動体撮ってる人は買い替え必須のカメラという評価は変わってません。細かい不満は言い出したら切りはないけど、ホント良いカメラ。
ですわ。
発売後、ネット上で少々話題になった高速連写時の“残像問題”が11月初めのファームウェア・アップデートで解消され、その後は特に何事もなく、ごく普通に使う日々。で、久しぶりに 7D の記事でも書こうかと思いつつ、ふと Amazon を覗いたら
していて、「すっかり安くなったな〜」と思うと同時に(Amazon が安すぎるような…)、これだけのカメラがこの値段で買えるのは凄い世の中になったなー、と素直に思う。一般的な使用では2年半前のハイエンド・プロ機である 1D Mark III(発売当初購入金額 50万)を上回ってる部分が多いカメラが 13万円台ですからねぇ。
無論、発売日に購入してから今まで散々シャッターを切っているので、EOS 7D が3万やそこら値下がりしたところで何とも思わないし、だいたい安くなるのを待てる性分なら苦労してないわけで、そのあたりは自分の性格、欲望代金込みで減価償却済みなので、値下がり自体は無問題。
ただ、EOS 7D を使ってきて 1D Mark III を上回る部分も多いことを実感しているので、そんな素晴らしい性能のカメラがこの値段になったかと思うと、技術の進歩に感心するとともに、そこそこの値段を出して買った Mark III を使ってきた身としては少々複雑な気分なのは正直なところだ(笑)
というわけで、値下がり云々はともかく、私自身の主力カメラもすっかり EOS 7D になっています。EOS 7D 購入後、しばらく EOS 7D を使ってから Mark III に戻ったところ、7D で導入された便利機能(縦横位置別フォーカス設定記憶その他)に慣れきってしまっていて Mark III に戻りきれず、7D がメインになってしまいました。
ただ、以前 twitter でも少しつぶやいたりもしましたが、言葉で表し難い部分で 7D では物足りない、Mark III に戻りたくなる部分があるのも事実。性能や機能という部分では不満はないし、出てくる絵にもほとんど不満はなく、コストパフォーマンスの高さには関心すらするのですが…何かが足りない。
このあたりはもう少し自分の中で整理してから記事にしたいと思いますが、一時期「7D があれば Mark IV は要らないかなぁ。Mark III の時と違って馬鹿高い金を出す意味はないよなぁ」と思っていたのが、また少し変わってきました。1D系を使っていなければ、こんな不満も皆無だったのでしょうけどね。
もっとも、現状は Mark IV を買う買わないより先に、自身が来年ちゃんと写真を撮ることができる状態にならなければならないという事情があるので、それをクリアーしてから Mark IV は考えることになるでしょう。
というわけで、現状は概ね大満足の EOS 7D。でも、主力カメラとして使い始めて困ったことが一つ。
APS-C だと、あらゆるレンズの画角が変わりすぎる
ということ。超望遠域用の EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM はともかく(これについては長くなって嬉しい)、EF 70-200mm F2.8L IS USM も EF 24-105mm F4L IS USM も EF 17-40mm F4L USM も全部長くなりすぎて使いづらい。
単焦点レンズの方は画角が変わっても別のレンズという感覚で割り切れるのだけど、メインでずっと使い続けてきたLズームレンズ群については、画角の変わりように自身の感覚がついていけてない。
特に 70-200 が使いづらすぎて困っている。そして 70-200 というのは、先人による長年の積み重ねで定番になった焦点域なんだなぁ…というのを実感してもいる。70mm というワイド端から 200mm のテレ端ってのは非常に使い勝手が良かった。そして x1.6 にされると、その良さは雲散霧消された感じ。
もちろん、APS-H でも画角は x1.3 になるわけで多少長くなっていることは実感していたし、例えば 70-200 を使った時のワイド側がもう一声という感じになることはあった。それでも APS-H だと 17-40, 24-105, 70-200 というレンズ構成に不満を感じることはなかった。ところが APS-C だと、ちょっと感覚が違う。

(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
フルサイズはもちろん、APS-H より更に寄れるのは APS-C の利点だから
ふだん使うことの多い超望遠域では何の不満もないのだけど…
APS-C による画角変化に慣れないことは私自身の感覚の問題であって、一般的な話ではない。ただ、EOS 7D を使ってみると 1D系と違ってコンパクトな 7D だから(7D をコンパクトという時点でおかしいのは自覚済み)、ちょっとした旅に持って行くこともできる。
もちろん何度も記事にしてきたように、旅カメラにはマイクロフォーサーズがある。E-P1 は売ってしまったが DMC-G1 は(E-P1 よりも)広い範囲で一眼レフライクに対応できるスモールカメラだ。写真を撮ることが一定以上の目的にならない旅や出張時には、DMC-G1 がお供なのは変わらない。
とはいえ、動体撮影や高感度画質を考えるとシーン対応の幅は比べ物にならないから、1D Mark III だと持って行く気になれない時でも EOS 7D なら…ということはある。DMC-G1 は大好きなカメラだが、持って行く気力、荷物の余裕があれば 、やはり 7D を持って行こうと思うことも出てきつつある。。
「7D では風景とかスナップとかは撮らない。基本的に動きもの相手の望遠用途のみだから」なんて言いながら買ったのだけど、前言撤回しそうだ。いやホント、1D 系に慣れきってると 7D はやたら小さく軽く感じるので(小さすぎて縦グリップがないと不安なくらいに)、ついつい気軽な感覚になってしまう。
となると、標準ズームの1本くらいは欲しい。手持ちのレンズの中では EF 17-40mm F4L USM が APS-C 画角的に標準ズーム相当になるし、APS-C で悪くないのだが、手ぶれ補正が入ってないし、フルサイズ用レンズだから無駄に大きい。
そう思い始めて、最初に考えるのは EOS 7D のキットレンズでもある
画質評価も EF-S 17-85 IS の時と違ってまずまずのようだし、画角も24〜136mm 相当ということで利便性も高い。でも、発売当初から安くなってきたとはいえ、現在の Amazon 価格で8万弱(2009/11/18現在)。う〜ん…
APS-C 用レンズなんかに、金かけたくないんだよなー
という思いがどうしても拭えなくて、やっぱり候補外。
同時に発売されて、5万円弱で売ってる(Amazon 価格) EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS も一時期気になったが、海外のレビューサイトで画質面でボロクソ書かれたし(18-200 と一緒ですな…)、値段も画質も中途半端過ぎで却下。EF-S 17-55mm F2.8 IS USMなら画質面では良いかもしれないが、15-85 以上に高い。
結局 APS-C 用レンズなんかに無駄な金をかけたくない、という思いが強いので
画質そこそこの安ズームを中古で買うかぁ〜
ということになって、買ったのが
の中古。美品で1万円強でした。
このレンズは新品でも2万強という低価格でありつつ、安ズームの割には画質の評価も悪くない(あくまで安ズーム、キットレンズとしての評価)。さらに 40D などのキットレンズとして売られていたせいか、結構多くの中古が出回っていて安く売られている。相場は1万円〜1万円台半ばあたり。
画角的には換算 29〜88mm ということで広角側もあまり広くなく、望遠側はちょっと足りない感じですが、IS の効きは悪くないですし、USM(超音波モーター)ではないもののフォーカス時の動作音は静かで、フォーカス速度も思ったより速い。
1万円そこそこで手に入れた割には、予想以上に使えるんじゃね?
という印象。もちろん、フォーカスリングはないに等しい AF 専用レンズですし(今時のキットレンズだから、それで問題ないでしょう)、EOS 7D の極小画素ピッチに耐えられるほどのレンズ性能ではない感じですが、反面
安レンズならではの軽さ、コンパクトさ
も魅力だったりします。
EOS 7D がメイン、今後も APS-C がメインのユーザーに、こんなレンズを薦めることはないでしょうが、私のように
フルサイズ向けのレンズは揃ってるけれど
APS-C 用に安い標準ズームが1本あった方が便利かな〜
という人には悪くない選択肢かも?
APS-C 用に安い標準ズームが1本あった方が便利かな〜
という人には悪くない選択肢かも?
と。いや、ホントに。1万円強〜半ばで買えるなら、割り切りもできるでしょうしね。とりあえず EF 50mm F1.8 のように、ボディキャップ代わりに付けっぱなしにしていても悪くないです。
ちなみに、この EF 18-55mm F3.5-5.6 IS と迷ったのが、
コレ。シグマの銘レンズの一つ。マクロレンズじゃないけどマクロ並に接写に強く、画質評価も高い。友達に勧めて買わせたことはあるし、その友達のレンズを何回か使ったことはあるものの、一度自分でも使ってみたいと思っているレンズ。
ただ、今回は良い中古がなかったので EF 18-55 IS にした。でも、せっかく APS-C を久しぶりに使っているので、いずれこのシグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/HSM は使ってみたいと思っている。
ただ、APS-C を使うことは二度とないと思っていただけに、これからどれだけ APS-C を使っていくのか…正直自分でも決めかけているというか、不透明すぎてレンズ選びも悩みが深くなりそう。EOS 7D を当分主力として使うなら超広角の EF-S 10-22mm も欲しくなるだろうしね…
さて、他に EOS 7D 絡みで買ったモノと言えば、
CF ですな。とにかく RAW で撮った時の CF 消費量は半端じゃないですからね。5D Mark II の 2,200万画素もさらに大変でしょうが、あちらは連写とかしないでしょうからね。飛行機を RAW でパシャパシャ撮った日には、大して連写をしなくても(飛行機で高速連写はあまり要らないですしね)8GB なんてあっという間。
32GB が欲しいところですが、そこまでの財力が今はないので 16GB でお茶を濁しています。私の場合、CF のランクを落とすという発想はないですし、EOS 7D の能力を考えれば Extreme Pro 一択ですしね(Pro なし Extreme でも悪くないようですが)。ブランドに関しても、何度か書いてますが Sandisk 一択です。ま、それにしても
CF の消費量も半端じゃないが、取り込んだ HDD の消費量も半端じゃない
わけで、この点だけはどうしようもない高画素機の辛さ。
EOS 7D を使ってみて、もう無闇に「高画素機は要らない」「画素ピッチを小さくして高画素化するより、高感度耐性をアップしてくれ」とは言えなくなったと思ってますが、ファイルサイズだけは辛いですね。RAW 現像などの後処理時のマシン負荷も含めて。
画像セレクトにも使いやすい、キヤノンの純正 RAW 現像ソフト「Digital Photo Professional」は RAW 現像ソフトとしては動作が非常に軽いことで有名ですが(私にとってはキヤノン機を使い続けるポイントの一つ)、その DPP をもってしても重たさを感じさせるのが 1,800万画素 RAW。
5D や 1D Mark III くらいの画素数では RAW 処理をする時にも大した重さを感じなかったのですが、7D になるとちょっと遅い。ということで、RAW + JPEG で撮ってパソコンに取り込んでから RAW / JPEG を別フォルダにし、JPEG のみのフォルダで画像ファイルの取捨選択をし、その後 RAW ファイルを JPEG ファイルの取捨選択結果に合わせています(この部分は自作スクリプトで自動処理)。
そんな 1,800万画素機の画質に関する感想は、その他 EOS 7D に関する改めての評価が定まってから書こうと思っていますが、やはり画素ピッチの細かさからレンズへの負担は想像以上だなぁ…と思います。
特に風景撮りを試していると、被写体によっては EF 70-200mm F2.8L IS USM で絞っても解像しきれなかったりして、これはキツいなぁ…と思います(絞り過ぎによる回折ボケも APS-C は早く始まりますしね)。そういう意味からも、解像を要求する被写体を撮る人には向かないだろうなぁ、と思ったりします。
といっても、私みたいな風景撮っても記念写真レベルしか撮れない人には関係ない話ですけどね。私レベルの技量・センスで風景とかスナップとか撮るのに立派な一眼レフなんて必要なくて DMC-G1 でも十分すぎるくらい、コンパクトデジカメで良いくらいですからねぇ。
などと思いつつ、実際に撮ってみて写真を見ると、きっついわーって感じで、やっぱり EOS 7D では大人しくスポーツや飛行機を撮っておこう…なんて思ったり。
でもまぁ、EOS 7D は概ね満足してる良いカメラだし、特に値段を考えれば不満なんか言いようがないくらいのカメラ。動き物を撮る人なら断然薦められるカメラ、二桁機で動体撮ってる人は買い替え必須のカメラという評価は変わってません。細かい不満は言い出したら切りはないけど、ホント良いカメラ。
迷ったけど、買ってよかった!
ですわ。