PowerShot S90 発表後、検索エンジン経由でこの糞ブログに来られる人で「PowerShot S90」で検索して来る人が少なくなくて、非常に心苦しい思いをしていた。
多分、発表時の「S90 欲しいなぁ」としか書いてない記事が引っかかったせいで来てしまって、「なんだよ、この糞ブログ。無駄な時間と手間を食ってしまったぜ」と思いつつ、ブラウザの戻るボタンを押した人が多数いただろう。心からお詫びを申し上げたい。
そして、自己完結的紆余曲折を経て、ようやく購入してこの記事を書いているのだが、大したことも書けません。発売から1ヶ月近く経ってからの購入ゆえ、詳細なレビュー、他のコンパクトデジカメとの比較などは既にあちこちでされているし、今さら適当主義の私が出る幕でもないでしょう。
最初に結論から言ってしまうと、この PowerShot S90、
という感じです。発表時に感じていたイメージと近い。もちろん、スペックでは見えてこない不満点はあるけれど、それはいつものこと。
コンパクトデジカメではスペックの見かけ倒しばかりで、実際に使ってみると落胆して大きく妥協せざるをえないことがほとんどだけど、PowerShot S90 はまだその落差が小さかったように思う。
前述のように PowerShot S90 発表から真剣に購入を検討していたのだが、買っても使うのか?という疑問に決定的な答えが出てこずに、発売日は通り過ぎてしまった。なにせ、最近は
というスタイルに落ち着き、その両者に挟まれて、今まで使っていたコンパクトデジカメ F100fd もほとんど使っていない状況でだった。だから新たにコンパクトデジカメを買っても結局使わないだけでは?という疑問、いや確信が覆せなかった。
それゆえ、「そのうち価格がこなれたら買おうかな…」と思いつつも結局買うことはないかもなぁ…と思っていたが、近々マイクロフォーサーズを含め一眼レフなボディを使えない期間がありそうなので、
ということになり、Powershot S90 を買う理由ができてしまったのだ。間違っても「物欲を消化するために無理して理由を作った」というパターンじゃないので念のため(笑)。いやホント、今回ばかりは理由ができない方が良かったり(^_^;)
自由に使うカメラが選べる状況なら今まで通り、撮影自由度が欲しかったら E-P1 なり DMC-G1 を使えば良いや、と思っていたし、それで不自由はなかった(もちろん、その更に上には EOS 7D, 1D MarkIII があるわけだが)。
単にコンパクトデジカメで撮るだけなら、今まで使ってきた富士フィルム FinePix F100fd でも別によかった。発売当時はともかく今となっては画質的にさほど優れているとも言えないが(並み以上ではあるけど)、所詮コンパクトデジカメだから、と割り切れば今でも十分我慢できる画質。ま、露出補正すら死ぬほどやりにくい操作性は我慢も限界だけど…
でも、せいぜいコンパクトデジカメくらいしか持って行けない、使えない、という状況になれば話は別。そうなると、コンパクトデジカメにも自分が求める(ものに近い)カメラが欲しくなる。
そして私がコンパクトデジカメに対して求めるモノというのは、
というものである。
今までこんな理想に近いカメラは望むべくもなく、GR Digital や DP1 のような単焦点モデルに行ってみたり、高感度特性に優れたハニカム素子の F100fd に行ってみたり…でも結局は妥協中の妥協しかなく、最後には「iPhone 3GS とマイクロフォーサーズがあればコンパクトデジカメは要らんわ〜」となってしまった。
今回はひょんなキッカケからコンパクトデジカメを買うことになったのだけど、注目していた PowerShot S90 は上記の条件のうち、かなりを満たす。特に
という主たる評価ポイントは、私の理想にかなり近い。
そして購入して実際に使ってみても、
と思うのだ。過去にも色々と良いコンパクトデジカメは使ってきた。GR Digital にしろ DP1 にしろ、良いカメラはあった。でも、それらは一芸に秀でるタイプ。この PowerShot S90 を使ってみての第一印象は
というものだ。操作性に文句を付けたい部分はあれど、F100fd や DP1 のような「設計したヤツは、ちょっと顔貸せよ」と思えるようなことはない。
また、単焦点はそれはそれで良いし画質的にも有利だけど、でもズームが欲しい時というか、画角を変えたい時は多い。その点、S90 にはステップズームという武器がある。
元々コンパクトデジカメに無段階のズームなんてほとんど存在しないし、28, 35, 50, 85, 105mm のステップズームは単焦点の切り替え感覚で使えるから理想的だ(画質は無視せざるを得ないが)。それにコンパクトデジカメのズームレバーはホント萎えるけれど、S90 はリングコントローラーがある(万能じゃないけど)。
また、手ブレ補正が十分に効く上に高感度画質が高いということは、夕暮れ以降でも気軽に使えるし、後から暗いシーンで撮った画像を見て萎えなくて済む。撮った写真を後から見て萎えることが続くと、どうしても撮るのを躊躇ってしまうからねぇ。
ISO 400 で↑の画質なら、全く躊躇することなく使える。今まで使っていた FinePix F100fd も高感度画質の良さで買ったけれど、年月の差も含めて画質的には随分良く、私の好みになっている。
GR Digital III や Powershot G11 でも採用されているソニー製 CCD の素性の良さと、EOS 7D でも見せつけたキヤノンの高感度画質処理が見事にハマってるのかな?と思う。
今まで(F100fd なども含めて)コンパクトデジカメで ISO 400 にして撮ったものを等倍で見る気になることはなかったから、S90 が手元に来て最初にこの写真を撮って、家に帰って見てちょっと驚いたくらいだ。
似たようなシーンで ISO 800 で撮影して、これを等倍で見ると ISO 400 に比べてそれなりに甘くなってしまっているし、ノイズ処理による画質劣化が目立ち始めるが、小さなコンパクトデジカメで撮ったものと考えれば十分納得だ。50% 縮小にすれば素晴らしく良く見えるから、十分以上に実用的。
ISO 1600 になるとさすがに厳しく、私の中では非常用でしかないが、ISO 800 が十分使え、ISO 400 なら積極的に使える画質なのは本当に素晴らしい。リコーや富士フィルムとは比べ物にならない手ぶれ補正の効きと露出コントロールがあるし、暗くなってからでも十分に使えるコンパクトデジカメと言える。
とはいえ、100% 満足というものは存在しえないし、画質においてもそうだ。低感度での画質は決して悪いものではないが、発売直後から言われているように
のは頂けない。操作性の点で多少の問題はあるにしても、PowerShot S90 を評価する上で一番のポイントになるのは、この画面右端が方ボケする状況を我慢できるかどうか(納得とは言えない)だろう。
この PowerShot S90 における方ボケ問題は「デジタル一眼を比較してみるブログ」で詳しくレポートされています。
■ Canon PowerShot S90購入とコンパクトデジタルカメラ比較
■ コンパクトデジタルカメラ換算50mm比較
■ S90の片ボケに関して
■ S90光学ユニット交換と像面湾曲
これらの記事で報告されているように、個体を交換しても症状は同じであったり、キヤノンに調整修理を依頼しても同じであるばかりか、方ボケが両ボケになって戻ってくるという有様で、ネットにおいての他の報告例を見ても、方ボケはほとんど仕様と言って良い状況のようです。
私の個体も例に漏れず、
(28mm ワイド端で撮影写真の左下隅)
に比べ、
(28mm ワイド端で撮影写真の右下隅)
であったり、
(50mm で撮影写真の中央左隅)
(50mm で撮影写真の中央右隅)
だったりしていて、左右端で酷い違いが見られています(いずれも開放 F値で撮影)。
両方が同じくらい流れていると「所詮コンパクトデジカメだし、このボディサイズに F2.0 なんて無理したレンズを積んだから仕方ないのかもね」と思えても、こうやって左側が隅でもきちんと解像しているのを見てしまうと、正直なんだかな〜、なのも事実。
ちなみに 50mm あたりまでは酷いことになっているけれど、テレ端では
(105mm テレ端で撮影写真の左下隅)
(105mm テレ端で撮影写真の左下隅)
と、差があまりなくなっている。
こういった症状をどう捉えるかは人それぞれだろう。「こんな糞レンズを使ったカメラなんぞ、絶対に認めん!」という人もいるだろうし、そう言われても仕方ないかも…と思う。
ただ、私は
と感じてる。そりゃこれがLレンズだったらボロクソ書いて返品だけど、所詮3万円台のコンパクトデジカメだしね…
それに PowerShot S90 のフォーカスエリアは任意点指定では中央しかないんだし、隅の方をとやかく言ってもねぇ…という感じだ。もちろん、こんなことはない方が良いのだけど、
というのが私の感じ方。諦めと言えば諦めですけどね。もっとも、色々な事例をネットで見る限り、私の個体はちょっとボケ具合が酷すぎるようにも思うので、折りをみてキヤノンに持ち込む可能性はあります。
いずれにしても、この方ボケ問題は PowerShot S90 の大きな欠点の一つですし、人に依っては致命的かもしれないが、私にとってはギリギリ妥協できる範囲というのが現在の結論です。
それに「レンズをとやかく言うなら PowerShot G11 もしくは Panasonic LX3 を買えば?」と思ってます。でもマイクロフォーサーズを持ってる私にとって、コンパクトデジカメに G11 のサイズは有り得ないですし、テレ端が狭くレンズバリアのない LX3 も、またない。結局
と思う中で(一眼レフでもそういう側面は大いにありますが)、どこを優先して妥協するのか?を見極めることがコンパクトデジカメ選びのポイントだと思うわけで、私の場合は
「露出モードの自由さ」
「ステップズーム」
「高感度画質」
「利便性」
「AF/AE/AWB 性能」
「ボディサイズ」
を優先しての S90 であり、それをもって購入したために、使い始めてから目をつぶる部分は意外なほど少なかった、と思っています。
この方ボケ問題を除いて、PowerShot S90 に不満があるとすれば操作性と言うか、ボタン配置というか、そういったところでしょう。特に、誰しも PowerShot S90 を触って疑問に思うのは電源ボタンの位置。
と思うのが、RING FUNC ボタン。前面のレンズ周囲のダイアル状コントローラーの役割を割り当てるボタン。それが、多くのコンパクトデジカメで電源ボタンがあるような位置に鎮座していて、電源ボタンはさらに左にある。よって
わけで、コンパクトデジカメという商品を考えた場合それ自体が疑問であるけれど、百歩譲ってそれを許容したとしても、
という疑問は、どうやっても回答が出てこない。リングコントローラーに割り当てる機能を頻繁に変えることを想定しているのだろうか?たとえ、リングコントローラーの機能を変えて使う人がいるとしても、マイメニュー or ショートカットボタンで設定できれば十分だと思うのだ。
ボタンを増やすことには反対ではないどころか、むしろ賛成なのだが、親切のボタンは電源ボタンとは位置を逆にすべきだったと思うし、またショートカットボタンのように汎用に割り当てられるボタンにすべきだったと思う。なんというか
と思うのである。一眼レフですらそう思うのだから、コンパクトデジカメではより強く思う。でも、
でもある。最近なら EOS 7D。7D のピクチャースタイル切り換えボタン。7D の記事でも書いたが、7D を使うユーザーにとってはピクチャースタイル切り替えより、もっと重要な個別機能ボタンを作るべきだろ…と。発売前イベントで社員にそれを突っ込んだら、「確かにその通りですね」と言われたけど。
そんな操作性の点で、もう一つ大きな問題と言えば
でも、これもキヤノンの伝統なんですよね。ちょっと触れただけでパラメーターが意図せず変わってしまうので、結構苦情行ってると思うんですけどねー。なんでなんでしょうねぇ。
モードダイアルは(EOS 7D と違って)結構固めで、個人的には凄く良いと思ってるので、コントローラーホイールがあんなに軽いのは本当に不思議です。モードダイアルほど硬くすると使い辛いでしょうが、今はホイールを回してる時もスカスカですし、ちょっと触れただけで設定が変わってしまいますからねぇ。硬いと硬いで文句は言われそうですが。
その他、細かい点では
という点はあるものの、基本的にはキヤノンのコンパクトデジカメの操作性は良くできてると実感させられる。
ただ、もう一つ個人的に大きな問題点として、リングコントローラーにステップズームを割り当てていると、前回撮影時の画角を覚えていて電源 ON 時にその画角に戻してくれる機能があるのだが(リコー機にあって欲しかった機能だ)、
という問題がある。
つまり、50mm で撮影していて、そのまま電源を切って次に電源を入れると自動的にレンズは 50mm に戻してくれるが、50mm で撮った後、画像再生モードにしてそのまま電源を切ると、次に電源を入れても 50mm には戻してくれず、28mm のままである。
これがバグなのか仕様なのかは判らないが、片手落ちすぎるだろうと思う。これくらいはファームウェア・アップデートで直して欲しいけど、なにせリコー以外はコンパクトデジカメにファームウェア・アップデートをあまり期待できないからなぁ…と思いつつ、レポートは入れないとね。でないと、何も変わらないから。
(PowerShot S90, 105mm, F4.9, 1/125s, ISO800, -0.67EV)
実際より明るく露出してみたらISO 800になってノイズが目立つ感じに。
このあたりのノイズ感と解像感のバランスはEOS 7Dに似てる。
この秋の DIGIC IV のお味はこういう傾向ということだろうか…
とまぁ、不満点を色々挙げてみたけれど、最初に書いたように基本的に満足しているわけで、良い点で今まで書いてこなかった細かいところをザッと挙げてみると
といったところ。とにかく、
のが本当に心地よい。それがこのサイズのコンパクトデジカメで可能になっているという点が素晴らしい。
コンパクトデジカメの AF-C (AI Servo) に関しては“とりあえず機能としてある”というレベルにしか期待していないし、PowerShot S90 も真剣に動体撮りを考えるレベルにはないけれど、ちょっとしたスナップでの動体撮りくらいはこなしそうだ。
動きものに関しては購入後今まで適当なサンプルを撮る機会がなかったので、頭上のモノレールをサクッと撮っただけだが、
という感じ。2枚目は AI Servo 追従の連写3枚目。等倍で見ると甘いけれど、これくらいならいつでも余裕でこなすという感じだ。この程度なら慌ててカメラを取り出して、急いで AI Servo をオンにして(私はショートカットボタンに AI Servo ON/OFF を割り当てている)、被写体にカメラ向けてシャッターを切っても撮れる感じ。
もうちょっと、きちんと追い込んで撮ればマシになるかもしれないが、コンパクトデジカメで動きもの、スポーツや飛行機を撮ろうとは思ってないので、適当にカメラ向けてこの程度撮れれば悪くないかな、と思ってる。
以上、なんか適当に書き連ねているうちに、またいつものようにダラダラと長くなったけれど、PowerShot S90 を手に入れての初期インプレッションである。何度も書いているように、今は不満はあまりなく、満足度は大きい。
きっと、この先使って行くうちに、また色々と不満が出てくるかもしれないが、ひとまず「買ってよかった」のは間違いない。そして、こう言える。
であると。
そんな PowerShot S90。
久々に良いコンパクトデジカメだと、買う前も買ってからも思っている。
【追記】RING FUNC ボタンの位置問題は、この記事を書いた翌日の 田中希美男氏のブログでも取り上げられています。ホント、皆が思うことがなぜ?設計したヤツは馬鹿なの?確信犯なの?って感じですが、キヤノンの場合は誰が突っ込もうと暖簾に腕押しですからねぇ。
多分、発表時の「S90 欲しいなぁ」としか書いてない記事が引っかかったせいで来てしまって、「なんだよ、この糞ブログ。無駄な時間と手間を食ってしまったぜ」と思いつつ、ブラウザの戻るボタンを押した人が多数いただろう。心からお詫びを申し上げたい。
そして、自己完結的紆余曲折を経て、ようやく購入してこの記事を書いているのだが、大したことも書けません。発売から1ヶ月近く経ってからの購入ゆえ、詳細なレビュー、他のコンパクトデジカメとの比較などは既にあちこちでされているし、今さら適当主義の私が出る幕でもないでしょう。
最初に結論から言ってしまうと、この PowerShot S90、
不満はなくはないけど、かなり高いレベルで満足。
現状では自分の理想に一番近いコンパクトデジカメかな…
現状では自分の理想に一番近いコンパクトデジカメかな…
という感じです。発表時に感じていたイメージと近い。もちろん、スペックでは見えてこない不満点はあるけれど、それはいつものこと。
コンパクトデジカメではスペックの見かけ倒しばかりで、実際に使ってみると落胆して大きく妥協せざるをえないことがほとんどだけど、PowerShot S90 はまだその落差が小さかったように思う。
前述のように PowerShot S90 発表から真剣に購入を検討していたのだが、買っても使うのか?という疑問に決定的な答えが出てこずに、発売日は通り過ぎてしまった。なにせ、最近は
- 日常のスナップ& Twitter 投稿用には、写真を撮ってそのまま加工・アップロードでき、 GPS データーも記録できる iPhone 3GS
- まともな画質や撮影自由度が欲しい時はマイクロフォーサーズ(先月までは DMC-G1 だけでなく E-P1 も持っていたしね)
というスタイルに落ち着き、その両者に挟まれて、今まで使っていたコンパクトデジカメ F100fd もほとんど使っていない状況でだった。だから新たにコンパクトデジカメを買っても結局使わないだけでは?という疑問、いや確信が覆せなかった。
それゆえ、「そのうち価格がこなれたら買おうかな…」と思いつつも結局買うことはないかもなぁ…と思っていたが、近々マイクロフォーサーズを含め一眼レフなボディを使えない期間がありそうなので、
コンパクトデジカメしか使えない状況が出てくるなら
撮影自由度の高い、露出意図が行えるコンパクトデジカメが欲しいよね
撮影自由度の高い、露出意図が行えるコンパクトデジカメが欲しいよね
ということになり、Powershot S90 を買う理由ができてしまったのだ。間違っても「物欲を消化するために無理して理由を作った」というパターンじゃないので念のため(笑)。いやホント、今回ばかりは理由ができない方が良かったり(^_^;)
自由に使うカメラが選べる状況なら今まで通り、撮影自由度が欲しかったら E-P1 なり DMC-G1 を使えば良いや、と思っていたし、それで不自由はなかった(もちろん、その更に上には EOS 7D, 1D MarkIII があるわけだが)。
単にコンパクトデジカメで撮るだけなら、今まで使ってきた富士フィルム FinePix F100fd でも別によかった。発売当時はともかく今となっては画質的にさほど優れているとも言えないが(並み以上ではあるけど)、所詮コンパクトデジカメだから、と割り切れば今でも十分我慢できる画質。ま、露出補正すら死ぬほどやりにくい操作性は我慢も限界だけど…
でも、せいぜいコンパクトデジカメくらいしか持って行けない、使えない、という状況になれば話は別。そうなると、コンパクトデジカメにも自分が求める(ものに近い)カメラが欲しくなる。
そして私がコンパクトデジカメに対して求めるモノというのは、
- 凄く良い画質とは言わないまでも、それなりに良い画質。等倍画質は気にしないが、50% 縮小で見られる写真になる程度の画質は欲しい。
- ISO 400〜800 領域が実用になる高感度画質。現段階でコンパクトデジカメで ISO 3200 以上が実用になることまで望まないが、ISO 800 までは納得できる画質であってほしい(できれば ISO 1600 も)。
- P/S/A/M の各露出モードがあること。それらがあればシーンモードなどは、どうでもいい。
- 露出モードに応じた設定変更や露出補正が素早くできること(F100fd みたいなのは論外)。
- ISO オートがあって、最高感度設定ができること。
- RAW 撮影は必須じゃないが、あれば嬉しい。逆に RAW 撮影があるなら RAW + JPEG 撮影モードは必要。
- 単焦点コンパクトデジカメは飽きたし、全てを賄うためには結局もう1台を持つことになるので、ズームレンズ機一択。28mm スタートでテレ端は 100mm 前後は欲しい。ただし、コンパクトデジカメの 200mm 域以上は無理あり過ぎなので不要。
- まともに効く手ぶれ補正内蔵(某社とか某社みたいな、なんちゃって手ぶれ補正はもう嫌)。
- レンズバリアがあること(コンパクトデジカメでレンズキャップ式はもう勘弁)。
- 背面液晶はサイズより見え味重要。
- レンズに起因する画質については、ボディサイズに縛られるので無理は言わない。サイズ優先で妥協。
- 電源 ON 時に、前に使っていた最後の画角に自動的に戻してくれる機能があれば嬉しい。
- ステップズームがあると、理想的。
- デジタル水準器は、できるだけあった方が良い。
- 顔認識 AF/AE とかマクロは適当でいい。
- 動画機能もどうでも良いが、あれば AVCHD Lite で長時間撮影可能な方が良い。
- 再生時に拡大していて一発で標準倍率に戻れないとか、ボタンやホイール操作から反応にタイムラグがないとか、そういう細かい操作性は意外と重要。
- どんな機能があっても、コンパクトデジカメと呼べるサイズでなかったら却下。
というものである。
今までこんな理想に近いカメラは望むべくもなく、GR Digital や DP1 のような単焦点モデルに行ってみたり、高感度特性に優れたハニカム素子の F100fd に行ってみたり…でも結局は妥協中の妥協しかなく、最後には「iPhone 3GS とマイクロフォーサーズがあればコンパクトデジカメは要らんわ〜」となってしまった。
今回はひょんなキッカケからコンパクトデジカメを買うことになったのだけど、注目していた PowerShot S90 は上記の条件のうち、かなりを満たす。特に
PowerShot S90 は P/S/A/M 各露出モードが使えて
レンズ脇にリングコントローラーがあって
ステップズームが使えて(制限付ながら前回撮影画角の記憶あり)
ISO800 を使う気にさせる高感度画質で(F100fd よりずっと好み)
コンパクトでは AF は速い方だし AWB は信頼できるし
それでいてコンパクトデジカメというサイズに収まってる
レンズ脇にリングコントローラーがあって
ステップズームが使えて(制限付ながら前回撮影画角の記憶あり)
ISO800 を使う気にさせる高感度画質で(F100fd よりずっと好み)
コンパクトでは AF は速い方だし AWB は信頼できるし
それでいてコンパクトデジカメというサイズに収まってる
という主たる評価ポイントは、私の理想にかなり近い。
そして購入して実際に使ってみても、
自分が求めていたものに近いコンパクトデジカメだなぁ…
と思うのだ。過去にも色々と良いコンパクトデジカメは使ってきた。GR Digital にしろ DP1 にしろ、良いカメラはあった。でも、それらは一芸に秀でるタイプ。この PowerShot S90 を使ってみての第一印象は
撮る時に我慢する部分が少ないねぇ
というものだ。操作性に文句を付けたい部分はあれど、F100fd や DP1 のような「設計したヤツは、ちょっと顔貸せよ」と思えるようなことはない。
また、単焦点はそれはそれで良いし画質的にも有利だけど、でもズームが欲しい時というか、画角を変えたい時は多い。その点、S90 にはステップズームという武器がある。
元々コンパクトデジカメに無段階のズームなんてほとんど存在しないし、28, 35, 50, 85, 105mm のステップズームは単焦点の切り替え感覚で使えるから理想的だ(画質は無視せざるを得ないが)。それにコンパクトデジカメのズームレバーはホント萎えるけれど、S90 はリングコントローラーがある(万能じゃないけど)。
また、手ブレ補正が十分に効く上に高感度画質が高いということは、夕暮れ以降でも気軽に使えるし、後から暗いシーンで撮った画像を見て萎えなくて済む。撮った写真を後から見て萎えることが続くと、どうしても撮るのを躊躇ってしまうからねぇ。
ISO 400 で↑の画質なら、全く躊躇することなく使える。今まで使っていた FinePix F100fd も高感度画質の良さで買ったけれど、年月の差も含めて画質的には随分良く、私の好みになっている。
GR Digital III や Powershot G11 でも採用されているソニー製 CCD の素性の良さと、EOS 7D でも見せつけたキヤノンの高感度画質処理が見事にハマってるのかな?と思う。
今まで(F100fd なども含めて)コンパクトデジカメで ISO 400 にして撮ったものを等倍で見る気になることはなかったから、S90 が手元に来て最初にこの写真を撮って、家に帰って見てちょっと驚いたくらいだ。
似たようなシーンで ISO 800 で撮影して、これを等倍で見ると ISO 400 に比べてそれなりに甘くなってしまっているし、ノイズ処理による画質劣化が目立ち始めるが、小さなコンパクトデジカメで撮ったものと考えれば十分納得だ。50% 縮小にすれば素晴らしく良く見えるから、十分以上に実用的。
ISO 1600 になるとさすがに厳しく、私の中では非常用でしかないが、ISO 800 が十分使え、ISO 400 なら積極的に使える画質なのは本当に素晴らしい。リコーや富士フィルムとは比べ物にならない手ぶれ補正の効きと露出コントロールがあるし、暗くなってからでも十分に使えるコンパクトデジカメと言える。
とはいえ、100% 満足というものは存在しえないし、画質においてもそうだ。低感度での画質は決して悪いものではないが、発売直後から言われているように
ほとんど仕様というレベルで、右端が方ボケする
のは頂けない。操作性の点で多少の問題はあるにしても、PowerShot S90 を評価する上で一番のポイントになるのは、この画面右端が方ボケする状況を我慢できるかどうか(納得とは言えない)だろう。
この PowerShot S90 における方ボケ問題は「デジタル一眼を比較してみるブログ」で詳しくレポートされています。
■ Canon PowerShot S90購入とコンパクトデジタルカメラ比較
■ コンパクトデジタルカメラ換算50mm比較
■ S90の片ボケに関して
■ S90光学ユニット交換と像面湾曲
これらの記事で報告されているように、個体を交換しても症状は同じであったり、キヤノンに調整修理を依頼しても同じであるばかりか、方ボケが両ボケになって戻ってくるという有様で、ネットにおいての他の報告例を見ても、方ボケはほとんど仕様と言って良い状況のようです。
私の個体も例に漏れず、
(28mm ワイド端で撮影写真の左下隅)
に比べ、
(28mm ワイド端で撮影写真の右下隅)
であったり、
(50mm で撮影写真の中央左隅)
(50mm で撮影写真の中央右隅)
だったりしていて、左右端で酷い違いが見られています(いずれも開放 F値で撮影)。
両方が同じくらい流れていると「所詮コンパクトデジカメだし、このボディサイズに F2.0 なんて無理したレンズを積んだから仕方ないのかもね」と思えても、こうやって左側が隅でもきちんと解像しているのを見てしまうと、正直なんだかな〜、なのも事実。
ちなみに 50mm あたりまでは酷いことになっているけれど、テレ端では
(105mm テレ端で撮影写真の左下隅)
(105mm テレ端で撮影写真の左下隅)
と、差があまりなくなっている。
こういった症状をどう捉えるかは人それぞれだろう。「こんな糞レンズを使ったカメラなんぞ、絶対に認めん!」という人もいるだろうし、そう言われても仕方ないかも…と思う。
ただ、私は
所詮コンパクトデジカメだし、うるさく言っても仕方ないんじゃね?
と感じてる。そりゃこれがLレンズだったらボロクソ書いて返品だけど、所詮3万円台のコンパクトデジカメだしね…
それに PowerShot S90 のフォーカスエリアは任意点指定では中央しかないんだし、隅の方をとやかく言ってもねぇ…という感じだ。もちろん、こんなことはない方が良いのだけど、
レンズ性能はボディサイズに依るところも大きいし
開放F値やボディサイズを考えれば、これくらい妥協できるわ
開放F値やボディサイズを考えれば、これくらい妥協できるわ
というのが私の感じ方。諦めと言えば諦めですけどね。もっとも、色々な事例をネットで見る限り、私の個体はちょっとボケ具合が酷すぎるようにも思うので、折りをみてキヤノンに持ち込む可能性はあります。
いずれにしても、この方ボケ問題は PowerShot S90 の大きな欠点の一つですし、人に依っては致命的かもしれないが、私にとってはギリギリ妥協できる範囲というのが現在の結論です。
それに「レンズをとやかく言うなら PowerShot G11 もしくは Panasonic LX3 を買えば?」と思ってます。でもマイクロフォーサーズを持ってる私にとって、コンパクトデジカメに G11 のサイズは有り得ないですし、テレ端が狭くレンズバリアのない LX3 も、またない。結局
コンパクトデジカメなんて妥協の産物じゃね?
と思う中で(一眼レフでもそういう側面は大いにありますが)、どこを優先して妥協するのか?を見極めることがコンパクトデジカメ選びのポイントだと思うわけで、私の場合は
「露出モードの自由さ」
「ステップズーム」
「高感度画質」
「利便性」
「AF/AE/AWB 性能」
「ボディサイズ」
を優先しての S90 であり、それをもって購入したために、使い始めてから目をつぶる部分は意外なほど少なかった、と思っています。
この方ボケ問題を除いて、PowerShot S90 に不満があるとすれば操作性と言うか、ボタン配置というか、そういったところでしょう。特に、誰しも PowerShot S90 を触って疑問に思うのは電源ボタンの位置。
「え?このボタンは電源ボタンじゃないの?」
と思うのが、RING FUNC ボタン。前面のレンズ周囲のダイアル状コントローラーの役割を割り当てるボタン。それが、多くのコンパクトデジカメで電源ボタンがあるような位置に鎮座していて、電源ボタンはさらに左にある。よって
右手一つでカメラを持った状態で、電源を入れるのが難しい
わけで、コンパクトデジカメという商品を考えた場合それ自体が疑問であるけれど、百歩譲ってそれを許容したとしても、
リングコントローラーの機能設定ごときが何故
貴重な独立ボタンになっていて、しかも良い位置に鎮座してるんだ?
貴重な独立ボタンになっていて、しかも良い位置に鎮座してるんだ?
という疑問は、どうやっても回答が出てこない。リングコントローラーに割り当てる機能を頻繁に変えることを想定しているのだろうか?たとえ、リングコントローラーの機能を変えて使う人がいるとしても、マイメニュー or ショートカットボタンで設定できれば十分だと思うのだ。
ボタンを増やすことには反対ではないどころか、むしろ賛成なのだが、親切のボタンは電源ボタンとは位置を逆にすべきだったと思うし、またショートカットボタンのように汎用に割り当てられるボタンにすべきだったと思う。なんというか
せっかくのスペース、ボタンが
あまり使われない機能に固定されてるのは勿体ない!
あまり使われない機能に固定されてるのは勿体ない!
と思うのである。一眼レフですらそう思うのだから、コンパクトデジカメではより強く思う。でも、
貴重なボタンを無駄な機能に割り当てるのは、キヤノンの悪い癖
でもある。最近なら EOS 7D。7D のピクチャースタイル切り換えボタン。7D の記事でも書いたが、7D を使うユーザーにとってはピクチャースタイル切り替えより、もっと重要な個別機能ボタンを作るべきだろ…と。発売前イベントで社員にそれを突っ込んだら、「確かにその通りですね」と言われたけど。
そんな操作性の点で、もう一つ大きな問題と言えば
コントローラーホイール(メインダイアル)が異常に軽いこと
でも、これもキヤノンの伝統なんですよね。ちょっと触れただけでパラメーターが意図せず変わってしまうので、結構苦情行ってると思うんですけどねー。なんでなんでしょうねぇ。
モードダイアルは(EOS 7D と違って)結構固めで、個人的には凄く良いと思ってるので、コントローラーホイールがあんなに軽いのは本当に不思議です。モードダイアルほど硬くすると使い辛いでしょうが、今はホイールを回してる時もスカスカですし、ちょっと触れただけで設定が変わってしまいますからねぇ。硬いと硬いで文句は言われそうですが。
その他、細かい点では
- 背面右ボタン・コントローラー群の下にスペースが少し空いているのだから、できればボタン・コントローラー群を下に寄せて、親指グリップ部を大きくして欲しかった(内部の問題があるのだろうけど)。
- ズームレバーがショボクて操作しづらい。
- ISO オートの最高感度が設定できない。
- マイメニューに登録できる項目がメニュー項目だけで、撮影機能の大半を占めるファンクションメニュー内の項目を登録できない。
- RAW 撮影機なんだからピクチャースタイルがあっても良かったような…
- ポップアップストロボの飛び出し・収納がちょっと怖い(笑)
- デジタル水準器は欲しかった(けれど、このサイズでこれ以上機能満載にするのは無理だったとしても仕方ないと思う)
という点はあるものの、基本的にはキヤノンのコンパクトデジカメの操作性は良くできてると実感させられる。
ただ、もう一つ個人的に大きな問題点として、リングコントローラーにステップズームを割り当てていると、前回撮影時の画角を覚えていて電源 ON 時にその画角に戻してくれる機能があるのだが(リコー機にあって欲しかった機能だ)、
電源を切る時に再生モードだと、電源投入時の画角復帰機能が働かない
という問題がある。
つまり、50mm で撮影していて、そのまま電源を切って次に電源を入れると自動的にレンズは 50mm に戻してくれるが、50mm で撮った後、画像再生モードにしてそのまま電源を切ると、次に電源を入れても 50mm には戻してくれず、28mm のままである。
これがバグなのか仕様なのかは判らないが、片手落ちすぎるだろうと思う。これくらいはファームウェア・アップデートで直して欲しいけど、なにせリコー以外はコンパクトデジカメにファームウェア・アップデートをあまり期待できないからなぁ…と思いつつ、レポートは入れないとね。でないと、何も変わらないから。
(PowerShot S90, 105mm, F4.9, 1/125s, ISO800, -0.67EV)
実際より明るく露出してみたらISO 800になってノイズが目立つ感じに。
このあたりのノイズ感と解像感のバランスはEOS 7Dに似てる。
この秋の DIGIC IV のお味はこういう傾向ということだろうか…
とまぁ、不満点を色々挙げてみたけれど、最初に書いたように基本的に満足しているわけで、良い点で今まで書いてこなかった細かいところをザッと挙げてみると
- リングコントローラーだけでなく、ショートカットボタンに好きな機能を割り当てられる。
- (前述の問題があるので)使える度は今イチ低いけど、マイメニューがあるのは良い(個人的にはあって当然レベル)。
- その他基本的な操作方法で、不可思議な点はなく素直に使える。
- 高感度はすこぶる優れた画質だし、低感度でもまずまず納得できる画質。
- RAW 撮影ができるだけでなく、RAW + JPEG 撮影モードも可能。
- カスタム設定撮影モードは1つしかないが、コンパクトデジカメこそあると便利な機能。
- マニュアル露出だけでなく、マニュアルフォーカス、マニュアルホワイトバランスも可能だし、ホワイトバランスは微調整も可能。
- ピクチャースタイル代わりのマイカラー設定では自分独自のカスタムカラー設定も作れる。
- ブラケット撮影が可能で、露出ブラケットだけでなく、フォーカスブラケットも可能。
- 測光方式も評価測光、中央部重点平均、スポット測光が選べて自由度が高い。
- 背面液晶は大きく、そして見やすい。
- メニューで設定できる項目はそこそこ多く、概ね痒いところに手が届く内容。
- AI Servo (AF-C) がコンパクトデジカメの割には良い感じで作動する。
といったところ。とにかく、
一眼の感覚で使える機能が多いので、撮影自由度にストレスがない
のが本当に心地よい。それがこのサイズのコンパクトデジカメで可能になっているという点が素晴らしい。
コンパクトデジカメの AF-C (AI Servo) に関しては“とりあえず機能としてある”というレベルにしか期待していないし、PowerShot S90 も真剣に動体撮りを考えるレベルにはないけれど、ちょっとしたスナップでの動体撮りくらいはこなしそうだ。
動きものに関しては購入後今まで適当なサンプルを撮る機会がなかったので、頭上のモノレールをサクッと撮っただけだが、
という感じ。2枚目は AI Servo 追従の連写3枚目。等倍で見ると甘いけれど、これくらいならいつでも余裕でこなすという感じだ。この程度なら慌ててカメラを取り出して、急いで AI Servo をオンにして(私はショートカットボタンに AI Servo ON/OFF を割り当てている)、被写体にカメラ向けてシャッターを切っても撮れる感じ。
もうちょっと、きちんと追い込んで撮ればマシになるかもしれないが、コンパクトデジカメで動きもの、スポーツや飛行機を撮ろうとは思ってないので、適当にカメラ向けてこの程度撮れれば悪くないかな、と思ってる。
以上、なんか適当に書き連ねているうちに、またいつものようにダラダラと長くなったけれど、PowerShot S90 を手に入れての初期インプレッションである。何度も書いているように、今は不満はあまりなく、満足度は大きい。
きっと、この先使って行くうちに、また色々と不満が出てくるかもしれないが、ひとまず「買ってよかった」のは間違いない。そして、こう言える。
一眼レフと同じように露出コントロールしたい
でも尖りすぎないで普通に使えるコンパクトデジカメが欲しいなら
是非検討すべき一品
でも尖りすぎないで普通に使えるコンパクトデジカメが欲しいなら
是非検討すべき一品
であると。
- 露出コントロールを含めて撮影自由度は高いけれど、
- GR Digital や DP1 / DP2 のような尖った感じはなく普通のズーム・コンパクトデジカメとして使えて、
- LX3 のように広角に広くなく一般的な 28mm だけど、LX3 に比べて望遠側に長く一般的なズームレンジであり、またレンズバリアがあって気軽に普通のコンパクトデジカメ感覚で使えて
- G11 ほどレンズの良さや多彩さ、操作性の良さはないけれど、普通のコンパクトデジカメサイズ
そんな PowerShot S90。
見た目も中身も普通のコンパクトデジカメだけど
撮影自由度は一眼レフライク
撮影自由度は一眼レフライク
久々に良いコンパクトデジカメだと、買う前も買ってからも思っている。
【追記】RING FUNC ボタンの位置問題は、この記事を書いた翌日の 田中希美男氏のブログでも取り上げられています。ホント、皆が思うことがなぜ?設計したヤツは馬鹿なの?確信犯なの?って感じですが、キヤノンの場合は誰が突っ込もうと暖簾に腕押しですからねぇ。