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ケータイのカメラでどんなものを撮りますか? に参加中!
先日 livedoor ブログの管理画面を開いたら、ピックアップテーマで「ケータイのカメラでどんなものを撮りますか?」というのが出ていたので、ちょっと思うところもあるし書いてみる。

ケータイで写真を撮るか?と聞かれれば、

「近年すっかりケータイカメラで写真は撮らなくなっていたが、iPhone 3GS 購入後また撮るようになった」

となるし、どんなものを撮るか?と問われれば、

  • twitter 投稿添付用=リアルタイムの日記的出来事写真

  • デジタル一眼で撮影した場所、ロケハン場所を GPS 記録を含めたスナップ撮影


となる。前者は如何にもケータイカメラで撮る内容だ。後者は GPS デジカメの代わりとも言え、iPhone 3GS で写真を撮るようになって最も意識が変わった部分である。

本日の夕暮れ
(by iPhone 3GS)


J-Phone でのケータイカメラブームに大きく乗り遅れたドコモから、SH251i に続いてリリースしたカメラ付きケータイ(当時は“iショット”と呼んでいた)D251i を発売日購入したのは 2002年7月。

購入後からしばらくはケータイカメラを頻繁に使っていたし、ケータイカメラで撮った写真付きでウェブ日記を更新していた。本当に素晴らしいものだと思ったし、ハイエンド機種の 500番台機種からわざわざ低機能な 200番台機種に機種変した価値はあったと思った。

けれど、いつしか使わなくなっていた。SH505i あたりを使っていた頃まではブログ用写真を中心に撮っていた気がするけれど、FOMA に切り換えた頃からは使わなくなっていた。P902i なんか写真どころか動画を売りにしていた機種だけど、ほとんど撮らなかった。

ケータイカメラはないと困るかもだけど
普段は別に撮らなくなったわ…


と、そんな時代が続いた。ちょうど、写真嫌いカメラ嫌いだった私が、ふとしたきっかけでデジタル一眼レフを買い、のめり込んで行くのと平行したように思う。

ケータイカメラと一眼レフを比較するような愚は犯さないけれど、初期のケータイカメラからずっと活用してきて、「やっぱり画質がなぁ…」と思うことが多くなった。と同時に、

撮った画像をパソコンに取り込むのが面倒なケータイが増えてきた


のも使わなくなった大きな理由。

以前は mini/microSD カードをサクッと抜いてパソコンに取り込めたが、最近は microSD カードスロットがバッテリー収納部の中にあって、カードを取り出すのに一手間かかるようになるものも多い。

全てをケータイだけで賄うケータイ依存人間でもないから
画質も妥協、PC連携の使い勝手も妥協では今イチ使い辛いなぁ…


というわけで、使う頻度も減った。P905i に至っては購入日に(まだ当時最大容量だった)2GB microSD カードを購入して取り付けたのに、3年近くで 100枚も撮っていない状況だ。

オシンコシンの滝@知床。5時頃
(by iPhone 3GS)


ところが、そんな状況を一変したのが iPhone 3GS 購入。iPhone 契約で自分の生活スタイルの色々なものが変わると思っていたが、ことカメラという点でも大きく変わった。

とにかく、ケータイ(iPhone)で写真を撮るようになった。それは購入直後より少し時間が経ってからの方が使う頻度が増して、今に至る。今では

メモ用のコンパクトデジカメは要らないかもしれないなぁ


と思ってる。実際、FinePix F100fd を売って Powershot S90 を買おうとか思っているけど、なかなか踏ん切りがつかないのは「メモカメラは iPhone の方が便利」ということがある。

メモカメラがコンパクトデジカメより iPhone の方が便利かも?と思うようになった理由は、いくつかあるが、

  • GPS 内蔵(使ってみて初めて便利さを実感!)

  • 撮影から加工編集、ブログやオンラインアルバムへのアップロードまで1台で完結できる(それも十分な機能とスマートな処理で)


この2つが大きい。

GPS 機能は iPhone 3GS のカメラで実際に使ってみるまで、私のデジタルカメラに必要な機能としては二の次どころか三の次以下の存在、なくても別に構わない、GPS なんか付けるくらいなら他の機能や基本機能を充実しろ、だった。

それが今や「メモカメラとして使うなら GPS は欲しいよね」と思うようになった。どこで撮ったのか記録できるのは本当に便利。EXIF で撮影時間が記録されるなら、撮影場所も記録されて欲しい。このくらいのことが何故判らなかったのか?と思う。

例えば、どこか行った店を入口前で写真記録しておけば、外観だけでなく位置まで記録されるのだ。後から「あの店、どこらへんだったっけ?」とか、再び行く時に確実に場所が把握できる。

普通の日常スナップ写真以外でも、一眼レフで撮影した場所で iPhone でも1枚撮っておけば撮影場所が記録できる。山の中で見つけたポイントも、あとからきちんと把握できる(電波が入らない場所でも GPS データーは記録される)。

こんなことがこれほど自分にヒットする機能だったとは思わなかった。カメラそのものには全く関係ないけれど、

行動記録としてのカメラに GPS は必需品


だから、そういう意味では一眼レフよりコンパクトデジカメ、コンパクトデジカメよりケータイカメラにこそ、写真の GPS 記録は必要なのかもしれない。

もちろん、この GPS 記録を EXIF に含めてしまうと、何時どこにいたかというのが写真を見ればバレバレになってしまうから、その取り扱いには注意が必要だが、いずれにしても日常写真に GPS 記録はもはや必需品だなぁ、と思っている。

もうすぐ伊良湖岬。
(by iPhone 3GS)


そしてもう1つ、iPhone 3GS 購入後にケータイカメラ(というよりは iPhone のカメラ)を使うようになったのは、やはり iPhone 内で画像編集からアップロードまで完結できてしまう、ということだろう。

iPhone 3GS のカメラは今時のケータイカメラとしては決して画質は良くない。AF もマクロもない iPhone 3G のカメラは酷すぎだったのに比べれば、3GS はかなり使える。使えるけれど、2009年に発売された高価格ケータイのカメラとしてみれば、物足りない。

しかし、それを多少なりとも補えるのが画像編集アプリ。パソコンの画像編集ソフトほどの機能はないにしても、Photogene のようにトリミング、角度補正・画像回転、明るさ・コントラスト、レベル補正、彩度、RGB バランス、シャープネス、縮小、吹き出し・フレーム加工…と、一通り機能が揃っているアプリは少なくない。

PhotoForge になれば、それこそレベル補正だけでなくトーンカーブもあれば、簡易 HDR 機能も暈かしもあり、さらにペイント機能もある。他にはティルト専用のアプリもあれば、古い写真風に加工専用のアプリもある。

といった様々なアプリがあることもそうだが、単純に「ちょっとトリミングしたい」「ちょっと色を補正したい」という細かな自分の要望に、その場で応えられることは、写真が少しでも好きで興味を持っている人にはたまらなく魅力的である。

単焦点で画質も今イチでも、

写真の加工をケータイでストレスなくできる素晴らしさは、
ちょっとくらいの画質差やズーム機能の不備を遥かに上回る


と感じる。ケータイカメラで高画質高画質と言ったところで、所詮ケータイカメラ用の極小撮影素子に、極小レンズだからどうしようもない。

それを思えば、ちょっとでも“フォトレタッチ”出来た方が随分と見栄えがつく。そして、ネットにアップさせる気になる。

今日は青春18切符の消化が目的の旅。
(by iPhone 3GS with Tilt Shift Generator)


iPhone 自体、ケータイというよりも“マイクロ・パソコン”であるから、こういったことは出来て当たり前で、いわゆる普通のケータイと比較する方が間違っているかもしれない。が、やはり iPhone がケータイではなくコンピューターであることの強みは、ケータイカメラ機能、ケータイカメラを使う点でも大きな意味があると感じている。

写真の GPS 機能も単に記録するだけでなく、Koredoko アプリのように撮影した写真の撮影日時とともに Google Maps で撮影位置を表示してくれるようなアプリがあれば、これはまた二重に有用になる。

もちろん、iPhone 3GS のカメラに不満はある。画質もなんだかんだ言って、3年近く前の P905i と同等以下だし、色々な写真撮影アプリは出ているが、Apple から提供されいる API や機能の制限上、サードパーティーのアプリを使っても露出のコントロールは出来ない。

そんな不満はあるけど、きっと D251i でケータイカメラデビューした時よりもずっとケータイで写真を撮っているし、そして有効活用できていると思う。

まぁ、また iPhone を賛するだけの記事になってしまったような気がするが…(笑)

本日の最後は渓流紅葉散策。
(by iPhone 3GS)