午前中に始まった試合は午後1時前に母校の敗戦で終わったが、その後は伊丹スカイパークか千里川へ飛行機を撮りに行こうと思っていた。サッカーやアメフトを撮るのは楽しいが、許可の問題でブログネタにはならない。

そう思っていたのだが、続く2試合目は観客数の関係で京セラドームに会場が変更となり、帰りに再入場券をもらうと京セラドームの試合も見られるという。対戦カードは立命−関大だから個人的に大して興味はないけれど

ドーム球場は暗い。サッカースタジアムより暗い
     ↓
サッカーのナイターはしばらくないし、高感度条件での試し撮りができるのでは?

ということで、飛行機撮りを止めて京セラドームへ行くことにした。

関西学生アメリカンフットボール@京セラドーム
(iPhone 3GS)


途中、少し寄り道していたので京セラドームに入ると、既に立命 vs 関大の試合は始まっていた。久しぶりの京セラドーム、そして京セラドームでは初めてアメフトを観戦することになったが、やっぱり野球場でのアメフトは見辛いこと、この上ない。

と言うと、伝統の甲子園ボウルも否定してしまうことになるが、甲子園ボウルは京セラドーム同等以上に見辛いのも事実。観客席の問題があるとはいえ、やっぱりアメフトを野球場でやるのはどうかと思うわ…

おまけに野球のファウルボール防護ネットが高く聳えているので、前の方だとネット越しになるため、撮影をしようと思ったら中段付近になってしまう。それでなくてもフィールドが遠いのにさらに遠く…。サッカーやアメフトはやっぱり専用の競技場が欲しいね。陸上のトラックみたいな邪魔者がない競技場が。

などと思いつつも、撮影を開始。ドーム内はやはり暗い。普通に見る分には十分明るくても、いざ撮影のために露出を計ってみると、1/640s, F5.6 を確保するのに 7D が適正露出と出す値が ISO 4000〜5000。万博競技場でのサッカーと比べて 1/3EV〜1/2EV ほど暗い。

もっとも、秋になってサッカーのナイトゲームが少なくなり、高感度撮影が試せない〜と思っていた私には好都合。まぁちょっと被写体が遠すぎて、高感度条件での AF 速度精度を試すには、いささか厳しすぎる条件ではあるが…

20091012145600
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
100mm (160mm), 1/320s, F5.6, ME, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


ともあれ、高感度条件で撮影した印象は

所詮 APS-C だけど、APS-C にしては頑張ってるかなぁ…という画質


というところ。正直、判断に苦しむところはある。

特に今回は被写体が激しく動く割には遠すぎて、条件が厳しすぎた。レンズも古さを感じさせる超望遠ズーム(EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM)だしね。これがせめて EF 70-200mm F2.8L IS USM で一絞りできる状況、被写体の距離なら、画質もグッと変わっていたと思う。

ともあれ、画質は APS-C にしては良く頑張ってると思う。

少なくとも ISO 3200以上は 1D MarkIII よりずっと好印象


である。輝度ノイズの少なさと輪郭の残り具合が 1D3 より 7D の方がはっきり上なので、断然使える印象がある。

等倍のサンプルではなく 50% 縮小しているのだが、ISO 3200 で撮影したものとして

20091012153506
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/400s, F5, ME, ISO 3200
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


くらいの画質があれば、まぁそこそこ使えるかな、と。レンズが安超望遠ズームだから描写が甘くなるのは仕方ないし、APS-C の ISO 3200 で撮影して、このサイズでこれだけ見られたら、個人的にはそう不満はない。

勝手な印象としては ISO 3200 まではそこそこ使える感じで、4000 あたりがギリギリ限界かな?と思えたのだが、ISO 6400 も 1D3 の時は非常用としても使う気になれない写真だったが、7D の ISO 6400 は非常用なら問題ないと思えるレベル。

20091012153530
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/500s, F6.3, ME, ISO 6400
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


ISO 6400 になると 3200 と比べて明らかに彩度が落ちてるし、常用感度というには厳しいけど(だからこそ ISO 自動選択の上限が 3200 になってるのだろう)、輪郭の残りやノイズは一回り素子の大きな Mark3 と比べてもずっと上で、やはり2年半近くの技術の進歩を実感させられる。

もちろん、D3S なんかと比べるのは論外だけどね。EOS 7D のファイルを縦横 50% 縮小した上記のサイズは D3S の DX クロップモードと大差ない(少し大きい)ので、その辺は色々と考えさせられるところではあるけど(でも撮影時の問題もあるからねぇ)。

いずれにせよ、高感度における画質は

画質そのものは満足できるとまではいかないけれど
APS-C ということを考えれば十分納得できるレベル


かなぁ、と個人的には思う。予想以上に素晴らしく良いわけじゃないけど、以前 APS-C からフルサイズ(5D)に移行した頃に感じていた“APS-C の高感度画質なんて話にならない”なんていう印象は少し改訂されるべきかな、とは思った。



ちょっと話は逸れるが、上記サンプルに関大のチアダンスチームの写真を掲載したが、アメフトの試合写真の掲載についてはハッキリしないので、チアダンスチームのハーフタイムショーを載せてみた。

チアダンスには全く興味がないので、通常ほとんど撮ってない。まぁ望遠レンズで熱心にそういうのを撮ってると誤解されることもあるので、そういうのはなるべく避けたいということもある。最近は特にそういうのに敏感だしね。

ガンバもハーフタイムにチアダンスチームがいつも踊っているのだが、ハーフタイムは一服タイムだったり、席の移動タイムだったりで撮ってないし、この日も撮るつもりはなかったのだが、関大のチアダンスチームのショーがなかなか良かったので、思わず撮ってしまった。

関西学生アメフト1部リーグの大学にはチアダンスのないところもあるくらいで、あってもさほど目立つことはしないのだけど、初めて見た関大のチアダンスチームは見事だった。人数が多く、それを生かしたショーで、なおかつ息もあっていた。そのことへの敬意も込めて掲載してみた。

それにしても、この日の試合は優勝候補本命の立命館を関大が破ってしまい、とうとう関大だけが無傷の単独首位にたってしまい、優勝一直線となった。関大なんて一部にいたのかよ…というくらいの印象だったのに、本当に凄い。アメフト部もチアダンス部も凄かったわ。

なので、アメフト部にも敬意を表して1枚。試合中じゃなく試合後の写真だし…高感度撮影のサンプルということで。

20091012164555
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
400mm (640mm), 1/640s, F7.1, Tv, -0.3EV, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


さて、高感度画質はいいとして、問題?の高感度撮影条件での AF 速度精度ではあるが、こちらの方は

照度が落ちると AF 速度・精度とも結構落ちるなぁ…


という印象はやはりある。

高感度での画質面も含め、絵が甘くなるのは仕方ないとしても、1D MarkIII と比べると元々遅めの食いつき速度が、照度の低下とともに結構低下するのがありありと感じられるし、カスタム設定で1枚目をピント優先にしていても、撮影開始1枚目のピンぼけ率はかなり高くなる。

もちろん 1D MarkIII でも照度の低下とともに AF 速度精度は落ちるのだけれども、その低下率に差があるのはやはり価格の差というものなのかなぁ…と思ったりする。知らないけど。

それゆえに、EOS 7D における高感度条件でのスポーツ撮りとなると、

高感度時の画質より AF 性能の方が先に厳しくなるなぁ


というのが正直なところ。

前記事に書いた後ピン傾向の問題は、光源も照度も変化した午後の京セラドームでは気にならない程度になったのだけど、7D の AF 性能については、こういう条件でもう一踏ん張りできれば良かったのに…予想はしていたけれど、やっぱりちょっと残念。

ま、悪条件下になると価格差=余裕の差が効いてくるのは、どこの世界も同じということですな。

20091012170651
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
275mm (640mm), 1/400s, F6.3, Av, -0.3EV, ISO 250
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


立命−関大の試合が関大の勝利という番狂わせで終わって、ドームから外へ出るとちょうど夕暮れ時だったので、何枚か適当に撮ってみた(本当は超望遠で梅田界隈を通る飛行機を狙いたかったのだが、陽があるうちに着陸機が通らなかった…)。

適当撮りした写真を見ても、このカメラは風景撮りに向かないのは事実だなぁ、と。そっち方面の人が間違って 7D を買ってしまったら、そりゃ不満も出るだろうとは思った。購入選択ミスは自業自得だから筋違いだけど、まぁ気持ちは判らなくもない。

もっとも、低感度の画質を良くするために高感度画質を落とされたら、7D の良さが消えてしまうから本末転倒だったろう。低感度で画質の良い機種なんて、いくらでもあるわけだしね。