今日はガンバの天皇杯緒戦、2回戦流通経済大学戦。Jリーグでないこともあって、天皇杯はいつもガラガラ(元旦の決勝戦とかは別)。いつもなら万博競技場へ人が押し寄せる頃合いでも、むしろ万博公園へ遊びに行く人の方が遥かに多かった(春秋休日名物の万博渋滞が大発生していた)。

天皇杯は主催がJリーグの試合とは異なってガンバが関わってないため、シーズンパスは使えないため、いつものエリアではなく、今日はアウェー側ゴール裏に陣取った。相手は遠方の大学だから、サッカー部の部員と少しの一般応援の客のみなので、ガンバを派手に応援しなければ問題ない。

ゴール裏というのは本来サッカーの撮影に一番適している席。プロカメラマンの多くがゴールライン裏に陣取ってることからも判るように、選手を正面から撮るのはゴール裏に限る。のだが、ホーム側のゴール裏はサポーターでギッシリだし、腐ってもガンバファンの一人だから、普段はアウェー側で相手サポの中にいる度胸はないし、どっち側にいようと撮影はサポーターに迷惑になる。

というわけで、こういう機会でもないと、なかなかゴール裏で撮る機会もない。相手は相手だし、ガンバは毎年天皇杯の緒戦は糞試合を展開するので、今日はそうなりそうだったので、本気で撮るのではなく、今日は買ったばかりの 7D とともに、長らくの愛機 1D Mark3 を持って、撮り比べてみようと思った。

勝つには勝ったが、ショボい試合をしてくれたわ。ホンマ相手のレベルに合わせて試合する悪い癖は治らんなぁ。
(iPhone 3GS)


でまぁ、Jリーグではないとはいえ、規定でプロのサッカーの試合写真をネットにアップするわけにはいかないので、今日も全く写真がありません。

こればっかりはどうしようもないので、実写比較を期待した方はブラウザの戻るボタンで、他サイトへお向かい下さい。申し訳ありません。

ヒコーキ写真を2台で撮り比べに行こうと思ったこともあったのですが、実際 EOS 7D を使っていて、飛行機撮りは全く問題ないと感じているので、特に撮り比べる必要もないかな、と思ってます。

大きな差異があるとすれば、日暮れ以降の暗所でのファインダーの見え方と AF でしょう。こちらに関しては飛行機だけでなく、ナイターでのサッカー撮影を早く試しておきたいと思ってるのですが、なかなか行けるナイターの日程がなくて困ってる次第…

ともあれ今日は、最初に15分 1D MarkIII で撮影し、同じレンズでボディを入れ替えて 7D で前半残り30分撮影。後半はガンバが守る側になって全く写真を撮っても仕方がない状況になるので、Mark3 と 7D を二度ほど入れ替えつつ、適当に試し撮りを少しやっていました。

最初に 1D MarkIII での撮影。使い慣れているボディでやっぱりレリーズを切る感覚が心地よい。ただ、1週間のあいだ 7D に慣れようとずっと触っていたせいか、

  • APS-C の画角に慣れたためか、スタンドから選手までの距離が遠い…

  • 縦位置横位置で AF 測距点やフォーカス方式を覚えてくれる 7D は便利だわ…(なくなってみると結構不便に感じる)

  • 1D MarkIII って ISO オートってなかったんだった…陽が射したり曇ったりでコロコロ変わるからマニュアル露出で ISO 変えるのが大変だわ…(2年半前だと ISO オートはまだ限られてたものなぁ)


と、あれだけ機能的には不満を感じたことがなかった 1D Mark3 の機能に物足りなさを感じ、さらに2年以上の年月を改めて感じた。そして何と言っても

1D MarkIII の液晶、見辛すぎ!!


1週間 7D の液晶に慣れてしまったせいか、1D3 の液晶がこんなに見辛かったっけ?と驚くくらい見辛かった。直射日光下だったこともあるが、やっぱり慣れすぎて出てこなかった不満もあったんだなぁ〜と思ったり。

反面、やっぱり持った時の安心感・剛性感は違うし、先にも書いたようにレリーズ感覚は心地よい。ま、自分がサッカーを撮る際に最適化したレリーズ設定と、キヤノンで調整してもらったレリーズ感覚なのだから当然と言えば当然だが…

そんなわけで、15分経って EOS 7D にボディをチェンジし、シャッターを切った瞬間、

なんだ、この糞レリーズ音


と思ってしまった。いや、もう比較しちゃいけないのは判ってるんだけど、やっぱり最初にそこがどうしても気になる。

というか、1D MarkIII から 7D に持ち替えて、確かに持った感じの剛性感は劣るけど、そう普段から気にするほどのものでもないし、グリップも 7D は不満だけど我慢できなくはない上に、1週間で少しは慣れた。

そして、次にファインダーを覗く。

晴天昼間限定なら 7D と 1D3 のファインダーは大差ない


と思えるくらいに 7D のファインダーは良い。ま、暗くなると一気に 7D のファインダーの見え味は落ちるけどね(だから室内スポーツ撮りには向いてないかも)。

だから、レンズを付け替えて 7D を持って構えて、そしてファインダーを覗いても違和感はあまりない。

もちろん APS-C の画角で選手をグッと引き寄せることができるのは有り難い。AF 選択も、そう違和感はない(速度精度の問題は後述)。親指 AF の位置についても、両機を交互に使ってもバッチリ問題ない。さらにレリーズボタンを半押しするところまでは、特に違和感はない。

けれど、レリーズボタンを全押しした途端、違和感が爆発する。

レリーズの感触については、過去に何度も書いたように 7D で調整してくれないなら仕方ない。半押しから全押しが少し深すぎると思うが、それは頑張って慣れる。7D に慣れると、超浅く調整してる 1D3 で1枚撮りのつもりが2枚撮れてしまうけど。

でも…

7D のレリーズ音だけは有り得ねー!


発売前から触っていて、この 7D のレリーズ音だけは好きになれないと思っていた。でも買ってしまって、他の部分は割りと気に入ってるのだから、今まであまり気にしないようにしていた。

が、1D MarkIII と撮り比べてみると、これはないわ。なさすぎる。今すぐレリーズユニットを再開発して交換しろ。そう思うくらい、正直萎えた。

とはいえ、5D MarkII の発表直後にキヤノンへ触りにいって、シャッターを切った瞬間に「5D MarkII を買うことはないな」と感じたほどのダメさ加減はないし、確かに使っていてショックも少ないし、静かだ。

だけど、このレリーズ音じゃテンポに乗れない。レリーズの深さとともに、なんか撮影のキレが悪くなる。パパパパパパパパパシッ!と撮影できていたのが、トトト、ト、ト、トト、ト?ト?みたいな。

って、こんなのじゃ全然伝わらないな(笑)

でもまぁ、キヤノンに言いたいのは、この酷いシャッター音で「撮る気持ちへと駆り立てる、快適なレリーズ音を追求」などと、ふざけたことは言って欲しくないってことだ。「多くの人が快適と感じる音を追求」して、本当にこの音とは到底信じられない。

7D の他の部分が、全部が全部良いわけじゃないが、でもやっぱり、一番のガッカリはこのレリーズ音だなぁ…と思う。せっかくのスポーツモデル、ある意味 mini 1D なのに、このレリーズ音は(レリーズ調整をしないことも含めて)残念すぎる。



さて、そんなレリーズ云々以外については、1D MarkIII から 7D に持ち替えても、そう違和感なく使うことができた。もちろん、7D を1週間使って、既に先週実戦撮影をしているから、ということは大いにある。

先に 1D MarkIII を使った際に書いたように、技術の進歩、操作性の発展によって使いやすくなってる部分は多々ある。使い比べると、改めてそれを実感する。

今では当たり前になっている ISO オートもそうだが、液晶の見やすさや縦横位置の AF フォーカス方式・ポイント記憶など、1週間 7D を使っただけで、それが当たり前に感じるほど、良い改良がなされていると思える。

だから

つくづく、1D3 と 7D が早く一緒にならないかなぁ…
(= 1D Mark IV が早く出ないかなぁ)


と思えてならない。1D3 と 7D を使い比べて、余計にそう思う。この両者、どっちが良いとはとても言い難い2機種なのだ。

価格差が2倍半ある 1D3 と比べて迷うくらい 7D はよくできてるとも言えるし、いくら高価とはいっても2年半近く後から出てきた最新鋭機にひけを取らないくらい 1D3 も余裕で現役だということだ。

だからこそ、早く 1D3 と 7D が一緒になって、さらに価格に相応しい+αがあるカメラを出して欲しいと感じるばかりだ。



で、最後に AF の話。7D 発売前後にネット上の掲示板を覗いても、「1D3 と 7D の AF は、どっちが優秀なの?」的な質問を散見したが、その点についての私の見解は、過去の記事に書いた通り。

端的に言えば、単純にどっちが良いと言えないし、状況によっても異なる、ということだ。

単純に AF の食いつきの速さは 1D3 の方が速い場合が多いと感じるし(同等程度のシーンもある)、食いついた後の AF-C の捕捉精度速度は 7D が随分良くなってる。が、これは照度が十分ある場合で、暗くなると 7D の方が AF 速度精度の落ち込みが激しいと感じら得る。

けれど、AF の癖みたいなものは 7D の方が随分なくて、色温度や被写体周辺のコントラストに惑わされる率が少ないようで、7D の方が比較的安心して使える AF になってる気がする。

といった感じだったのだが、今日気づいた点で、いくつか捕捉。

  • 7D の特徴に「光源の違いによるわずかなピントのズレも、高精度に自動補正する光源検知機能」というのがあって、これは実際効いていると思うこともあるのだが、日光がピーカンから日が陰った瞬間でピントが甘くなったりしていたので、まだまだ改良の余地はありそう(1D3 はこの機能はないけど、ファームウェア・アップデートで随分マシになった)。

  • 7D の AF-C における被写体追従精度は 1D3 に比べて随分上がった&癖がなくなったのは事実だが、それはファインダー内を横縦斜めなどに移動する時であって、被写体がまっすぐ近づいてくるような場合の追従精度は(大きな不満ではないが)そう改良されてないように思える。
    例えばボランチ武井が左サイドをまっすぐ上がってくるところを、ずっと正面向いた顔にピントを当てたままシャッターを切っていく、なんて時に、意外と微妙に甘いカットが多かったりする。

  • ゾーンAF は飛行機でも使い辛かったが、やっぱりサッカーでも使い辛い。正面からなら少しは使いようがあるかと思ったが…とにかく測距ゾーンの切り方が使えなさすぎる。


といったところかな。

とにかく

7D は晴天昼間ならサッカーに十分対応できる能力はある


のは先週今週で十分確認できた。アメフトも問題ない。問題はナイターの試合なのだが、これについては自分で実際に撮らなきゃ、どうにも言えないのだが、とにかくナイターで撮れる機会がなかなかない。

ガンバの試合だと 11/8 の京都戦くらいで、あとは来週水曜日にJ2 の試合で鳴門または岡山…は、さすがに無理無駄。まぁ 24日の試合のキックオフは 16時だから最後はナイターになるかなぁ、と言ったところだ。

ま、正直暗所性能はファインダーの見え具合も含めて、ちょっと心配なんだけどね。実際少し撮っていて、そういう要素が出ているし。

サッカーとは別に、もう一つの被写体である飛行機に関しては、むしろ 7D の方が優位な面は多いのでは?と思うことがある。飛行機なら AF の食い付きで速度は要らないし、むしろ追従精度が高い方が良い。コマ速も秒間10コマなんて、ほとんどの場合には要らないしね。

とはいえ、1D3 で飛行機を撮っていて不足に感じたことはないので(夜間高感度性能を除く)、別に 7D である必要もないのだが…そこらへん、本当に迷いそう。

7D と 1D MarkIII。どっちが上、ということがなく、どっちも良さがあって、どっちかをサブとランク付けしかねるので、この2つをのどちらを持ち出すか困ることは多くなりそうだ。

いくら目に見える部分で 7D が上回っていても、目に見えない部分も含めて 1D を置き換えられないものはあるので、本当に早く 1D Mark IV が出て欲しいと、心から思う。

7D を使えば使うほど、そしてまた 1D3 を使えば使うほど、そう思う。