何度か書いているように、iPhone 3GS を購入後、ブログ用写真(というか twitter 用写真)は iPhone 3GS で撮影したものオンリーになってしまった。おまけに E-P1 も買って、コンパクトデジカメの出る幕はほとんどなくなってしまった。
さらに E-P1 も、メインカメラとして別途 EOS 1D MarkIII や DMC-G1 を持って出かけ、E-P1 はスナップ用サブカメラとして持っている場合には、やっぱり iPhone 3GS に押されて撮る枚数がかなり少なかったりする。
例えば、月初めに行っていた北海道の場合、1D Mark3 と E-P1 と iPhone 3GS で撮影した枚数は
1D Mark3:1,477枚
E-P1:122枚
iPhone 3GS:259枚
という結果だったし、その翌週、青春18きっぷの残り消化で伊勢湾から常滑に行った際には
DMC-G1:281枚
E-P1:11枚
iPhone 3GS:136枚
という撮影枚数だった。
iPhone 3GS のカメラは、それそのものは大したカメラではないどころか、昨今の日本製ケータイカメラに比べれば性能は劣る。画素数が 300万画素と少ない点は別に構わないが、画質面で2年近く前の P905i と比べても優れてるとは言えない。
ところが、iPhone の中で一通りのレタッチ処理はできるし、twitter やブログ投稿用アプリ、flickr や facebook アプリで、撮影→(必要に応じて加工)→ウェブへのアップロードやメール添付送信、が極めてスムースに完結する。パノラマ写真ですら Auto Stitch アプリを使えば驚くほど簡単にできる。
まさにパソコン要らずで極めて迅速簡単だから、モバイルでの写真撮影→ネット投稿は、その利便性が画質云々を圧倒されてしまう。さらに、GPS 内蔵で撮影場所の記録ができるから撮影メモとして撮っておくのにも重宝する(もっとも GPS の精度は状況によって差があるので、時々変な場所情報が登録されるが)。
そのようなことは、過去の記事で何度も書いてきた。
ただ、そうは言っても iPhone 3GS の画質(というよりケータイカメラの画質)は、ちょっと厳しい時があるのも事実。ブログ用(twitter 用)ならば画素数はどうでもいいし、掲載時に 500〜640pixels 程度に縮小すれば、それなりに見られる程度にはなる。
とはいえ、極小撮影素子によるラチチュードの狭さはどうにもならないから白飛び、黒潰れは激しく、解像も極めて低いから縮小してもそのままでは甘さも目立つ。
実際撮影していても、ピーカンの晴天下屋外にて iPhone 3GS で撮っていると、青空が簡単に白く飛ぶ。青空を青く残そうと思えば、手前の被写体が真っ黒に潰れる。さすがに、この点だけは iPhone 内のレタッチアプリを使ってもどうにもならない。コンパクトデジカメでも起きることだが、圧倒的にコンパクトデジカメに分がある。
とはいえ、利便性& GPS 内蔵ゆえに iPhone を使い続けているわけだが、同じシーンで撮り比べて真面目に?比較したことがないので、ここらで自分なりにちゃんと比較してみようと思って撮り比べてみた。
コンパクトデジカメを今後使うかどうかという検討の一環なので、iPhone 3GS と現在メインで使ってるコンパクトデジカメ F100fd を比較してみるのが主眼だが、ついでに最近コンパクトデジカメ代わりとして使っている E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 も一緒に撮り比べてみた。
きちんと比較するなら三脚を立てて撮影すべきところだが、スナップカメラとして比べるのに三脚を立てて撮っても意味はないので、いつも通り手持ちで気楽に撮って比較してみた。撮影時の設定などは以下の通り。
iPhone 3GS:
標準カメラアプリと、手ぶれ軽減機能のある Camera Genius アプリでの撮影の併用。なお、Camera Genius で撮影した場合には EXIF が付加されないので、その場合はほぼ同時に標準カメラアプリで撮影した画像の EXIF を掲載してある。
FinePix F100fd:
ズームはできるだけ iPhone 3GS の画角に近くなるように設定(換算焦点距離が約 40mm 相当)。撮影モードはマニュアル(といっても F100fd では露出補正のできるオート撮影モード)。露出補正は場合により -0.3EV、その他は±0。その他の設定は 12Mpixel (Fine)、ISO Auto (800)、フジクロームモードで撮影。
E-P1:
スナップカメラとしてなのでズームレンズではなく M.Zuiko 17mm F2.8 を使用(そのため iPhone 3GS や F100fd より若干広角)。撮影モードはプログラム、ISO オート、階調モード標準、その他ほとんどオートで JPEG Fine L。
なお、このブログに掲載している写真は、はてなfotolife で自動的に 500pixels に縮小されたものを使っている。また、写真画像のリンク先から一応等倍画像を見ることができる。
また、iPhone 3GS の写真は Camera Genius で撮影した写真を除き、GPS 情報がついているので、写真画像リンク先のページで緯度経度をクリックすると Google Maps で撮影場所が表示されます。
まず、iPhone 3GS でも画質的にあまり問題にならないシーンとして、近接のあまり解像度を要求しない被写体=看板を撮ってみた。
あまり問題にならないような近接写真でブログに載せるサイズでも、こうやって並べてみると iPhone3GS の写真は甘さを感じる写真になる。もちろん等倍で見ると、差は歴然。これでも AF が付いて iPhone 3G よりは遥かに良くなってるわけだが、やはりケータイカメラらしい解像感である。
ただ、実用的にはフォーカスを当てている右側の文章に関しては等倍でも問題ないレベルだし、縮小してブログ用とするなら尚更問題ないレベル。縮小するのにパソコン上で Photoshop などを使って縮小してアンシャープマスクを少しかけてやれば、パッと見はもっと良い感じになる。
あと iPhone 3GS とは別に、FinePix F100fd と E-P1 を比べると、この手のものではほとんど差がなく、被写界深度の関係で F100fd の方が実用的だったりする(というか E-P1 はレンズが周辺部の描写がアレな M.Zuiko 17mm F2.8 ということもある)。F100fd が青っぽいのは、フジクロームモードで撮ってるからで、ノーマルならこれほど青くはならないので、念のため。
次に、もう1つ近接の看板だが、こちらは背景に青空と木々が写っているシーン。
iPhone 3GS だけ、やたら暗く写ってるのが特徴的ですが、白が主体の風吹岩の看板にフォーカスを当てると、自動的に露出もそこが基準になるので、全体が暗くなってしまいます。iPhone 3GS のフォーカスポイントが露出基準になるという機能は、状況によって良くもあり悪くもありですね(この場合はまだ許容範囲?ですが…)。
フォーカスポイントを測光基準にするか、常に全体測光にするか切り換えられれば良いのですが(もしくは AE ロックか AF ロック)、シンプル&判りやすさが第一である iPhone の UI 設計では、それは似合わないかと。だとするならば、いつも全体測光よりはフォーカスポイントを基準に測光してもらう方が逃げ場はある気がします。
ケータイカメラは、スナップというよりはメモカメラという側面も強いのですが、そういうシーンとして部屋の中でガムのボトルパッケージを撮ってみた。iPhone 3GS だけ撮影角度が違うのは、こちらの手違いで特に意図はないです。
画角と近接撮影距離の問題で、撮影写真全体を見ると iPhone 3GS > F100fd > E-P1 という被写体撮影サイズになりますが、画素数の違いもあるのでトリミングをすれば F100fd > E-P1 > iPhone 3GS という順になる。画質もやはり iPhone 3GS だけが少々甘い。
とはいえ、この手の撮影なら iPhone 3GS でも十分賄える、ましてやブログに掲載するレベルなら何ら問題ない、という感じですね。
さて、ここまではまだ iPhone 3GS があまり問題にならない場面でしたが、風景撮りとなると大きな差が出ることは当然予測できます。ということで、
F100fd だけ色味が異なるのは、先にも書いたようにフジクロームモードで撮影しているから(こうしてみると、ノーマルモードにしておけば良かった…と後悔先に立たず)。
大きく差が出ると思ったものの、ブログ用に 500pixels に縮小すると思ったほど差が出てない(と私は思う)。これは縮小画像が、はてなfotolife の適当縮小アルゴリズムで生成されたものだからということもあるだろうけれど(Flickr だと自動縮小しても、もう少しマシ)、それにしても意外なほど差がないように思える。
もっとも、等倍で見ると iPhone 3GS は甘甘で、遠景はさすがケータイカメラというレベルだし、手前の針葉樹の葉っぱも全く解像してなく、写真としては厳しいレベルにある。
のだけど、500pixels 程度に縮小してブログなら、元画像がかなりダメダメでも意外と使える、という事例になったようにも思う。加えて、リアルタイム投稿できる便利さ、そして GPS 記録というメリットがあると、スナップ&メモ的な撮影には iPhone 3GS を使いたくなる、iPhone 3GS で撮っておけば良いか、となりがちなのである。
ちなみに、個人的には iPhone 3GS 云々より気になるのが、E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 と FinePix F100fd の画質の差が、ここまであまりないこと。もちろん白飛びの差はあるし、あまり差のでないシーンばかり並べてきたけれど、それでも思った以上に変わらないというか…
今回の事例はどれもあまり明暗差のあるシーンを撮ってないのだが、これは多少明暗差のあるシーン。谷あいの木々と、奥の町並みで光が当たっているエリアとの明暗差はそこそこある。

(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

(iPhone 3GS, 1/1100s, F2.8, ISO70)
見ての通り、iPhone 3GS では手前の谷あいは、かなり暗くなってしまっている。というのも、フォーカスを奥の町並みに当てたため、露出もそらちを基準にして算出されている。
というか、手前の谷あいにフォーカスを当てると、谷あいは適正露出になるものの、奥の町並みが完全に飛んでしまう。どのような写真になるかというと、
とまぁ、酷い写真になる。この両者の写真の中間が良いのだが、露出補正ができるわけでもないし、とにかく簡単に白飛びしてくれるので、難しいところである。
ま、ケータイカメラらしい大甘の解像度と、ラチチュードの狭さに加えて露出の難しさが iPhone 3GS で写真を撮る上で最も難しいところと思える。
次に、同じように白飛びしやすい場面として、夕陽に当たってる岩を撮影。

(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

(iPhone 3GS, 1/720s, F2.8, ISO70)
白飛びの量は明らかに iPhone 3GS が多いが、このくらいだと露出基準が岩になっていることでもあり、そう問題は発生していない。ブログ用、twitter 用なら何ら問題レベル。
それよりも、こうしてコンパクトデジカメ(それも1年半前のモデル)と比較すると、M.Zuiko 17mm F2.8 というレンズが単体で5万円のプライスを付けていることが信じられない出来だなぁ。E-P1 はそれなりに良いカメラだと思うし、スナップ用レンズとしてはコレを付けるのが一番似合うのだが…
最後に、滝を手持ちで撮ってみた。まぁ、滝を手持ちなんて、まともに写真を撮るなら有り得ないけど、ちょいとスナップ、観光地でパシャパシャと撮る“普通の人”的に撮ってみた感じで。なお、滝の写真の縮小写真は、縮小とともに左 90度回転も、はてな fotolife に処理させています。
ブログ用縮小画像でも差は見て取れるが、iPhone 3GS は 1/15秒のシャッター速度でまずまず撮れているのは、Camera Genius の手ぶれ軽減機能のおかげともいえる(手ぶれ補正ではないので念のため)。
iPhone 3GS の写真は相変わらず解像感がないので、滝の周囲の木々はどうしようもないが、滝だけを見れば、これまたブログ用としては問題ないレベル。ちょいとパソコンで処理すれば、L版くらいなら写真でも十分いけるか?という感じはある。
反面、今まで E-P1 と F100fd に大きな差がなかったけれど、こういうシーンでは差が出た。といっても、手ぶれの差といえる。E-P1 のボディ内蔵手ぶれ補正はかなり強力で、これに比するコンパクトデジカメはないし、こと手ぶれという点ではボディに重さがあった方が良い。
それにしても、開放で撮ると M.Zuiko 17mm F2.8 の周辺画質が泣けてくるね…今まではあまり見ないようにしていたけれど(笑)
というわけで、以上、意味があるのかないのか判らない比較をしてみた。iPhone 3GS、FinePix F100fd、E-P1 という3機種ということからも判るように、ごく個人的な環境での比較であり、別に他の人の参考になれば、なんてことは思ってないのだが、実際比較してみると色々と興味深かったので記事にしてみた。
E-P1 はスナップカメラとしてだけでなく、DMC-G1 とのペア、特に 7-14mm F4 と組み合わせて広角用として使うのにすこぶる便利にしているが、その用途は良いとしてもスナップ用途として 17mm F2.8 と組み合わせてる限りは、なんかコンパクトデジカメとの比較が微妙であることを再認識してしまった。
もちろん、ちゃんと見れば E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 の方が良いし、今回比較をしていない ISO 1600〜3200 クラスの高感度を必要とする場面においては大きな差が出るのは判り切っている(自明すぎて比較をしなかった)。
しかし、スナップ用として特に細かな画質にこだわらないければ、大差ないレベルになるシーンも多いことも改めて判った。また、FinePix F100fd には P/S/A/M モードがないけれど、購入を考えている Powershot S90 だと P/S/A/M はある。
となると、やはり M.Zuiko 17mm F2.8 の代わりに LUMIX G 20mm F1.7 を購入するか、M.Zuiko 14-42mm 標準ズームを買ってスナップ用として常用するか、それとも…
悩みを増やすだけの比較になってしまったが、それでも一つ言えることは、
ってことだ。ISO 1600以上の高感度が必要なシーンは別としてだが、スナップ&メモとして撮るならお手軽投稿& GPS 記録を覆すほどの画質の差もない、ということを自分なりに再確認できたのは収穫だった。
さらに E-P1 も、メインカメラとして別途 EOS 1D MarkIII や DMC-G1 を持って出かけ、E-P1 はスナップ用サブカメラとして持っている場合には、やっぱり iPhone 3GS に押されて撮る枚数がかなり少なかったりする。
例えば、月初めに行っていた北海道の場合、1D Mark3 と E-P1 と iPhone 3GS で撮影した枚数は
1D Mark3:1,477枚
E-P1:122枚
iPhone 3GS:259枚
という結果だったし、その翌週、青春18きっぷの残り消化で伊勢湾から常滑に行った際には
DMC-G1:281枚
E-P1:11枚
iPhone 3GS:136枚
という撮影枚数だった。
iPhone 3GS のカメラは、それそのものは大したカメラではないどころか、昨今の日本製ケータイカメラに比べれば性能は劣る。画素数が 300万画素と少ない点は別に構わないが、画質面で2年近く前の P905i と比べても優れてるとは言えない。
ところが、iPhone の中で一通りのレタッチ処理はできるし、twitter やブログ投稿用アプリ、flickr や facebook アプリで、撮影→(必要に応じて加工)→ウェブへのアップロードやメール添付送信、が極めてスムースに完結する。パノラマ写真ですら Auto Stitch アプリを使えば驚くほど簡単にできる。
まさにパソコン要らずで極めて迅速簡単だから、モバイルでの写真撮影→ネット投稿は、その利便性が画質云々を圧倒されてしまう。さらに、GPS 内蔵で撮影場所の記録ができるから撮影メモとして撮っておくのにも重宝する(もっとも GPS の精度は状況によって差があるので、時々変な場所情報が登録されるが)。
そのようなことは、過去の記事で何度も書いてきた。
ただ、そうは言っても iPhone 3GS の画質(というよりケータイカメラの画質)は、ちょっと厳しい時があるのも事実。ブログ用(twitter 用)ならば画素数はどうでもいいし、掲載時に 500〜640pixels 程度に縮小すれば、それなりに見られる程度にはなる。
とはいえ、極小撮影素子によるラチチュードの狭さはどうにもならないから白飛び、黒潰れは激しく、解像も極めて低いから縮小してもそのままでは甘さも目立つ。
実際撮影していても、ピーカンの晴天下屋外にて iPhone 3GS で撮っていると、青空が簡単に白く飛ぶ。青空を青く残そうと思えば、手前の被写体が真っ黒に潰れる。さすがに、この点だけは iPhone 内のレタッチアプリを使ってもどうにもならない。コンパクトデジカメでも起きることだが、圧倒的にコンパクトデジカメに分がある。
とはいえ、利便性& GPS 内蔵ゆえに iPhone を使い続けているわけだが、同じシーンで撮り比べて真面目に?比較したことがないので、ここらで自分なりにちゃんと比較してみようと思って撮り比べてみた。
コンパクトデジカメを今後使うかどうかという検討の一環なので、iPhone 3GS と現在メインで使ってるコンパクトデジカメ F100fd を比較してみるのが主眼だが、ついでに最近コンパクトデジカメ代わりとして使っている E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 も一緒に撮り比べてみた。
きちんと比較するなら三脚を立てて撮影すべきところだが、スナップカメラとして比べるのに三脚を立てて撮っても意味はないので、いつも通り手持ちで気楽に撮って比較してみた。撮影時の設定などは以下の通り。
iPhone 3GS:
標準カメラアプリと、手ぶれ軽減機能のある Camera Genius アプリでの撮影の併用。なお、Camera Genius で撮影した場合には EXIF が付加されないので、その場合はほぼ同時に標準カメラアプリで撮影した画像の EXIF を掲載してある。
FinePix F100fd:
ズームはできるだけ iPhone 3GS の画角に近くなるように設定(換算焦点距離が約 40mm 相当)。撮影モードはマニュアル(といっても F100fd では露出補正のできるオート撮影モード)。露出補正は場合により -0.3EV、その他は±0。その他の設定は 12Mpixel (Fine)、ISO Auto (800)、フジクロームモードで撮影。
E-P1:
スナップカメラとしてなのでズームレンズではなく M.Zuiko 17mm F2.8 を使用(そのため iPhone 3GS や F100fd より若干広角)。撮影モードはプログラム、ISO オート、階調モード標準、その他ほとんどオートで JPEG Fine L。
なお、このブログに掲載している写真は、はてなfotolife で自動的に 500pixels に縮小されたものを使っている。また、写真画像のリンク先から一応等倍画像を見ることができる。
また、iPhone 3GS の写真は Camera Genius で撮影した写真を除き、GPS 情報がついているので、写真画像リンク先のページで緯度経度をクリックすると Google Maps で撮影場所が表示されます。
☆
まず、iPhone 3GS でも画質的にあまり問題にならないシーンとして、近接のあまり解像度を要求しない被写体=看板を撮ってみた。
あまり問題にならないような近接写真でブログに載せるサイズでも、こうやって並べてみると iPhone3GS の写真は甘さを感じる写真になる。もちろん等倍で見ると、差は歴然。これでも AF が付いて iPhone 3G よりは遥かに良くなってるわけだが、やはりケータイカメラらしい解像感である。
ただ、実用的にはフォーカスを当てている右側の文章に関しては等倍でも問題ないレベルだし、縮小してブログ用とするなら尚更問題ないレベル。縮小するのにパソコン上で Photoshop などを使って縮小してアンシャープマスクを少しかけてやれば、パッと見はもっと良い感じになる。
あと iPhone 3GS とは別に、FinePix F100fd と E-P1 を比べると、この手のものではほとんど差がなく、被写界深度の関係で F100fd の方が実用的だったりする(というか E-P1 はレンズが周辺部の描写がアレな M.Zuiko 17mm F2.8 ということもある)。F100fd が青っぽいのは、フジクロームモードで撮ってるからで、ノーマルならこれほど青くはならないので、念のため。
☆
次に、もう1つ近接の看板だが、こちらは背景に青空と木々が写っているシーン。
iPhone 3GS だけ、やたら暗く写ってるのが特徴的ですが、白が主体の風吹岩の看板にフォーカスを当てると、自動的に露出もそこが基準になるので、全体が暗くなってしまいます。iPhone 3GS のフォーカスポイントが露出基準になるという機能は、状況によって良くもあり悪くもありですね(この場合はまだ許容範囲?ですが…)。
フォーカスポイントを測光基準にするか、常に全体測光にするか切り換えられれば良いのですが(もしくは AE ロックか AF ロック)、シンプル&判りやすさが第一である iPhone の UI 設計では、それは似合わないかと。だとするならば、いつも全体測光よりはフォーカスポイントを基準に測光してもらう方が逃げ場はある気がします。
☆
ケータイカメラは、スナップというよりはメモカメラという側面も強いのですが、そういうシーンとして部屋の中でガムのボトルパッケージを撮ってみた。iPhone 3GS だけ撮影角度が違うのは、こちらの手違いで特に意図はないです。
画角と近接撮影距離の問題で、撮影写真全体を見ると iPhone 3GS > F100fd > E-P1 という被写体撮影サイズになりますが、画素数の違いもあるのでトリミングをすれば F100fd > E-P1 > iPhone 3GS という順になる。画質もやはり iPhone 3GS だけが少々甘い。
とはいえ、この手の撮影なら iPhone 3GS でも十分賄える、ましてやブログに掲載するレベルなら何ら問題ない、という感じですね。
☆
さて、ここまではまだ iPhone 3GS があまり問題にならない場面でしたが、風景撮りとなると大きな差が出ることは当然予測できます。ということで、
F100fd だけ色味が異なるのは、先にも書いたようにフジクロームモードで撮影しているから(こうしてみると、ノーマルモードにしておけば良かった…と後悔先に立たず)。
大きく差が出ると思ったものの、ブログ用に 500pixels に縮小すると思ったほど差が出てない(と私は思う)。これは縮小画像が、はてなfotolife の適当縮小アルゴリズムで生成されたものだからということもあるだろうけれど(Flickr だと自動縮小しても、もう少しマシ)、それにしても意外なほど差がないように思える。
もっとも、等倍で見ると iPhone 3GS は甘甘で、遠景はさすがケータイカメラというレベルだし、手前の針葉樹の葉っぱも全く解像してなく、写真としては厳しいレベルにある。
のだけど、500pixels 程度に縮小してブログなら、元画像がかなりダメダメでも意外と使える、という事例になったようにも思う。加えて、リアルタイム投稿できる便利さ、そして GPS 記録というメリットがあると、スナップ&メモ的な撮影には iPhone 3GS を使いたくなる、iPhone 3GS で撮っておけば良いか、となりがちなのである。
ちなみに、個人的には iPhone 3GS 云々より気になるのが、E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 と FinePix F100fd の画質の差が、ここまであまりないこと。もちろん白飛びの差はあるし、あまり差のでないシーンばかり並べてきたけれど、それでも思った以上に変わらないというか…
☆
今回の事例はどれもあまり明暗差のあるシーンを撮ってないのだが、これは多少明暗差のあるシーン。谷あいの木々と、奥の町並みで光が当たっているエリアとの明暗差はそこそこある。

(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

(iPhone 3GS, 1/1100s, F2.8, ISO70)
見ての通り、iPhone 3GS では手前の谷あいは、かなり暗くなってしまっている。というのも、フォーカスを奥の町並みに当てたため、露出もそらちを基準にして算出されている。
というか、手前の谷あいにフォーカスを当てると、谷あいは適正露出になるものの、奥の町並みが完全に飛んでしまう。どのような写真になるかというと、
とまぁ、酷い写真になる。この両者の写真の中間が良いのだが、露出補正ができるわけでもないし、とにかく簡単に白飛びしてくれるので、難しいところである。
ま、ケータイカメラらしい大甘の解像度と、ラチチュードの狭さに加えて露出の難しさが iPhone 3GS で写真を撮る上で最も難しいところと思える。
☆
次に、同じように白飛びしやすい場面として、夕陽に当たってる岩を撮影。

(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

(iPhone 3GS, 1/720s, F2.8, ISO70)
白飛びの量は明らかに iPhone 3GS が多いが、このくらいだと露出基準が岩になっていることでもあり、そう問題は発生していない。ブログ用、twitter 用なら何ら問題レベル。
それよりも、こうしてコンパクトデジカメ(それも1年半前のモデル)と比較すると、M.Zuiko 17mm F2.8 というレンズが単体で5万円のプライスを付けていることが信じられない出来だなぁ。E-P1 はそれなりに良いカメラだと思うし、スナップ用レンズとしてはコレを付けるのが一番似合うのだが…
☆
最後に、滝を手持ちで撮ってみた。まぁ、滝を手持ちなんて、まともに写真を撮るなら有り得ないけど、ちょいとスナップ、観光地でパシャパシャと撮る“普通の人”的に撮ってみた感じで。なお、滝の写真の縮小写真は、縮小とともに左 90度回転も、はてな fotolife に処理させています。
ブログ用縮小画像でも差は見て取れるが、iPhone 3GS は 1/15秒のシャッター速度でまずまず撮れているのは、Camera Genius の手ぶれ軽減機能のおかげともいえる(手ぶれ補正ではないので念のため)。
iPhone 3GS の写真は相変わらず解像感がないので、滝の周囲の木々はどうしようもないが、滝だけを見れば、これまたブログ用としては問題ないレベル。ちょいとパソコンで処理すれば、L版くらいなら写真でも十分いけるか?という感じはある。
反面、今まで E-P1 と F100fd に大きな差がなかったけれど、こういうシーンでは差が出た。といっても、手ぶれの差といえる。E-P1 のボディ内蔵手ぶれ補正はかなり強力で、これに比するコンパクトデジカメはないし、こと手ぶれという点ではボディに重さがあった方が良い。
それにしても、開放で撮ると M.Zuiko 17mm F2.8 の周辺画質が泣けてくるね…今まではあまり見ないようにしていたけれど(笑)
☆
というわけで、以上、意味があるのかないのか判らない比較をしてみた。iPhone 3GS、FinePix F100fd、E-P1 という3機種ということからも判るように、ごく個人的な環境での比較であり、別に他の人の参考になれば、なんてことは思ってないのだが、実際比較してみると色々と興味深かったので記事にしてみた。
E-P1 はスナップカメラとしてだけでなく、DMC-G1 とのペア、特に 7-14mm F4 と組み合わせて広角用として使うのにすこぶる便利にしているが、その用途は良いとしてもスナップ用途として 17mm F2.8 と組み合わせてる限りは、なんかコンパクトデジカメとの比較が微妙であることを再認識してしまった。
もちろん、ちゃんと見れば E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 の方が良いし、今回比較をしていない ISO 1600〜3200 クラスの高感度を必要とする場面においては大きな差が出るのは判り切っている(自明すぎて比較をしなかった)。
しかし、スナップ用として特に細かな画質にこだわらないければ、大差ないレベルになるシーンも多いことも改めて判った。また、FinePix F100fd には P/S/A/M モードがないけれど、購入を考えている Powershot S90 だと P/S/A/M はある。
となると、やはり M.Zuiko 17mm F2.8 の代わりに LUMIX G 20mm F1.7 を購入するか、M.Zuiko 14-42mm 標準ズームを買ってスナップ用として常用するか、それとも…
悩みを増やすだけの比較になってしまったが、それでも一つ言えることは、
ブログ掲載用、twitter 用なら iPhone 3GS で撮っても十分
ってことだ。ISO 1600以上の高感度が必要なシーンは別としてだが、スナップ&メモとして撮るならお手軽投稿& GPS 記録を覆すほどの画質の差もない、ということを自分なりに再確認できたのは収穫だった。



















