大阪のオリンパスプラザでの E-P1 実機展示が今日からということで、午前中大阪市内でのアポ前にヨドバシ梅田で iPhone 3G S を予約してから、オリンパスプラザ大阪で E-P1 実機に触れてきた。さらに所用をこなしてから、午後の京都での所用までの合間に、オリンパスプラザでの E-P1 セミナー初回にも出席してきた。

今日はあちこち移動しての所用があるので、ひとまずは暫定版ということで、簡単に実機を触れてみた印象や、セミナーで気になったことをいくつか書いておきたい。

E-P1 にパナの標準ズーム LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 を付けてみたり、同じく超広角ズーム G VARIO 7-14mm F4 を付けた際の写真や、DMC-G1 と E-P1 を並べてみて撮った写真などは、今晩帰宅後に別途記事で掲載したいと思う(なにせ現在移動中の VAIO type P で書いているので…)

まず一番印象に残ったのは、セミナーで講師の方が(開発にも関わってる方かな?)、

これは PEN 記念モデルですから…を、やたら強調していた


ということ。色々ツッコミどころのある E-P1 だけれども、質疑応答で突っ込まれる度にそう言っていた(笑)。おまけに、これは信じがたい話だけれども、

セミナー出席者:「じゃあ、本命はまた別にあるわけですね」
オリンパス講師「そうですね。これはまず PEN 記念モデルということで出しています」


なんて言ってたよ。「記念モデルなので、上面に OLYMPUS PEN since 1959 といった刻印も入れさせてもらっています」という感じ(これはこういうところはキモいと思ってるけど)。さらに、これは1号機なので、2号機3号機と発売していく課程で…みたいなことも言っていたわけで。

まぁ判らなくもないけど、速攻予約した人間としては複雑な気分。正直なところ、セミナーでの質疑応答を聞いていた限り、

PEN 50周年に間に合わせるのが最優先で
それゆえに煮詰めきれなかった部分があるのも覚悟で
ちょっと見切り発車気味の第1号機


ってのは、オリンパス自身も一番良く分かっていて隠そうともしてなかったというか…。そう言う意味では

やっぱりオリンパス信者モデル?


の色彩も濃いのかな?という気もした。もちろん、それだけではないのだろうが、ああいう発言を聞いてしまうと

待てる人はパナソニックのコンパクトモデルとか
オリンパスの2号機を待った方が良いかもねぇ…


とすら思う。オリンパスらしいのかもしれないが、そういう言い方したら、買う方も少し萎えるだろうと。iPhone みたいに1年後2年後のファームウェア・バージョンアップで進化させてもらえるということもないだろうしねぇ。

などと、いきなりネガティブな話から始めてしまったが(でも一番印象に残ったことだった)、

実機に触ると、なかなか良い!


のは事実。写真で見るより質感はあった。デザインはまぁ人それぞれの好みだし、私としては良くも悪くもないけれど、質感は悪くない。まぁ価格が10万と考えると、これくらいは最低限なければ…という気もするが、印象は良かった。さらに

スペックで比較するより、ずっとコンパクトに感じた


のも事実。DMC-G1 と比べてペンタ部とグリップ、稼働液晶部の厚みがないだけだが、やっぱりその差は数字以上に実感としてコンパクトに感じる。

また、持った感じのグリップも悪くない。これはグリップラバーとともに、幅がそこそこある(DMC-G1 と変わらないくらい)のが逆に功を奏している気がした。

心配していた AF は速くないけれど
コンパクトデジカメと思えば十分な速度


と感じた。DMC-G1 と比べると倍では効かないくらい遅いし、ちょっと試しただけだが、同じ条件でも DMC-G1 より多少 AF が迷いやすいと感じたものの、十分実用になる。一眼として考えると微妙だが、コンパクトデジカメとして考えれば合格点だろう。少なくとも DP-1 の糞遅い AF で耐えていたことを思えば、雲泥の差だ。

操作性は2つダイアル(メインダイアルと縦置きのダイアルの2つ)があるものの、ちょっとこなれてない感じだが、慣れでどうにかなるかな?というレベル。ただ、メインダイアルが小さいのでいささか操作しづらいのと、2つのダイアルとも親指で操作というのが、2つダイアルがある割には…という評価に繋がってる。

その他、いくつか雑感を列挙すると

  • オリンパスの沈胴式標準ズームは、やっぱり使い始めと使い終わりにロックスイッチを使って操作しなきゃならないのは面倒。一手間あるので微妙だと思った印象は変わらず。ロックを外さずに電源を入れると警告表示が出るので、イライラするかも?

  • オリンパスの標準ズームからパナソニックの標準ズームに付け替えてみたところ、AF 速度がパナソニックの標準ズームの方が若干速いように感じた。2度ほど付け替えて試したが、微妙な差だけれども、パナの方が速いように思った。

  • 2軸水準器があるのは良いのだが、水準器を表示させると F値やシャッター速度、ISO などの情報が表示されず、どっちかしか選べないのは残念。

  • AFL/AEL ボタンの設定は色々あるようだが、いわゆる親指 AF 的な使い方が完全にできるかどうかまでは確認できなかった。【追記】dpreview の記事と照らし合わせて可能であることを確認(→参考:Olympus E-P1 Hands-on Preview: 11. Menus: Digital Photography Reviewの最後の方)。これは個人的に嬉しい。

  • フォーカスリングを回すだけで7倍拡大されるのは、DMC-G1 と同じで便利。

  • 液晶は一昔前のものという感じは否めない。ダメダメではないが、今時の10万のカメラとしては…という感じはある。

  • 17mm パンケーキレンズ用の専用ビューファインダーは、パララックスがありすぎ。DP-1 で 28mm のコシナのビューファインダーを使っていた時よりもパララックスが大きすぎて、フレーミングという点ではほとんど役に立たない。

  • アダプター経由でフォーサイズの 9-18mm レンズを使ってみると、AF は格段に遅くなるし、結構迷いまくっていた。

  • E-P1 のセミナーはカタログレベルの話+αなので、特に濃い話はない。質疑応答したければ参加した方が良いが、面白い話は別にない。


といったところ。

ともあれ、実機を触ってみた結論は

色々不満はあるし、未完成なところも散見されるが
これはこれで魅力的なカメラ


というのが正直なところだ。価格さえこなれれば売れると思う。でも今の価格じゃ微妙かも。

オリンパスプラザへ見に来た人(マニアじゃないオバチャンとかお爺ちゃん)で「これは小さくていいねぇ〜」というのだけど、価格を聞いて「もっと安ければ…」という人を何人か見た。でも、それが正直なところだろうな。Kiss F や D60 あたりの値段と同じになれば、かなり売れると思うんだがなぁ。

あと、最後に AF-C でバグらしい挙動を発見してしまった。ファームウェアはまだ完成してない(20日がファイナルとか言ってた)ので、そのせいかもしれないが、とりあえず社員の方に報告はしておいた。時間がなくてセミナーの最後の方で途中退出してしまい、詳しそうな講師の方と個別に話す機会はなかったが、連絡はくれるそうだ。

別に連絡は要らないから直しておいてね、と言っておいたんだけど、そのあたりニコンやオリンパスは律儀なのかな。キヤノンじゃ、ちょっとない気がする(キヤノンもクレーム報告への対応は驚くほど速いけど)。

というわけで、これからまた色々所用があるので、続きはまた後ほど…

オリンパス、「E-P1」を東京・大阪のショールームで先行展示
オリンパス、Photo Festa 2009に「E-P1」タッチ&トライコーナー

【追記】後編はコチラへ。