前回の記事で「月末に Aspire Revo が来るまでデスクトップ機代わりにして…」と書いたものの、少々事情が変わり Aspire Revo の予約を一旦キャンセルしたので、しばらく PC-NJ70A が Windows デスクトップ機代わりになりそうな昨今。

私の場合、Windows 実機でする作業と言えば、MS Office で軽作業や各ブラウザでの表示確認、ちょっとしたデーターベースの他は、長らくメンテナンスモードになってる昔の仕事の件で、たまに Visual Studio (VC++, VB) でコード修正するくらいなので、外部モニターで広い画面さえ確保できれば、ネットブックでも処理能力的には問題なかったりします。

ただ、やっぱりデスクトップ代わりで使っていても、起動直後からガンガン回ってくれるファンの音は、やっぱりちょっと気になりますね…季節柄とはいえ、他のノートPC(ネットブック含む)と比べても、よく回ってくれます。

さて、PC-NJ70A モニター機が到着して半月が経ち、一通り色々と試し終えた感があるので、最後に Linux と Windows XP をインストールした件について、軽く述べておきたいと思います(Windows 7 RC については、既にインストールされている方がレポートされていますので省略します)。

なお、当初は詳しくインストール方法を書こうかと思いましたが、判る人には何も難しくないですし、判らない人がリスクも顧みず突っ込むと取り返しのつかない事態になることもあるので、軽く触れる程度に留めたいと思います。

まず、最初に Linux や Windows XP をインストールした場合の制限ですが

光センサー液晶モニタは、単なるタッチパッドになります


光センサー液晶パッドのドライバが Vista 用のみ提供されているので、光センサー液晶パッド特有の機能が使えるのは Vista および Windows 7 のみです。ひたすらメビウスのロゴマークが表示されたままになります。これ、BIOS で切れるようにして欲しいんだけどな…

また、

Fn キー+ファンクションキーでの設定変更は一部のみ有効


になります。具体的には、Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)、Fn + F12(スリープボタン) は使えますが、その他は使えません。

おそらく、目に見える制限はそれくらいです。Linux でも WindowsXP でも有線/無線LAN も Bluetooth も外部ディスプレイも全て使えます。ファンの回り方も Vista の時と特に変わったようには見えません。

無線 LAN のデバイスが RT2860 系の新しいチップ (3900E) であること以外は、通常のネットブック同様の枯れた 945GSE チップセットですので、Linux でも最近のディストリビューションならサクッと(無線 LAN 以外は)使えるようになるはずです。

ま、「光センサー液晶パッドが使えないなら、何のために PC-NJ70A を使ってるんだ?」ってことになると思いますが、私みたいに懐疑的に思ってしまった人には Windows XP や Linux を入れることは別の魅力があるかもしれません…

お約束ですが、チャレンジする人はくれぐれも自己責任で。


【1】Ubuntu Linux 9.04

PC-NJ70A installed Ubuntu Linux 9.04


Linux ディストリビューションがなんであれ、やることは大して変わらないのですが、ここでは猿にでも使える Linux である Ubuntu をインストールした際のポイントをまとめておきます。

  • 無線LAN のドライバは ndiswrapper (Ubuntu で言うところの Windows Wirelss Drivers) で Windows XP のドライバを使用する。

  • 光センサー液晶パッドが単なるタッチパッドになることは前述のとおりですが、標準設定ではマウスカーソルの動きが異常に遅く、GUI のマウス設定で最速にしても(個人的には)まだまだ遅いと感じる(ちょっと手をかければ、どうにでもなりますが)。

  • タッチパッドによるマウスカーソル操作で遅延が発生していて、指を離した後もカーソルが動いてしまう。

  • Bluetooth は使えるが、Windows で問題なく使えていた Bluetooth マウスを使っていると頻繁に接続が切れてしまっていて使い物にならなかった(パッドも使いにくいので、普通のワイヤレス USB マウスを使用していた)。

  • Windows 側で無線 LAN、Bluetooth を Fn + F1/F2 キーで OFF にしていると、Linux 側でも使えなくなる。

  • Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)の表示フィードバックはある。

  • 外部モニターは使えるが、選択できる解像度の幅が標準のままでは限定されてることがある(これも設定ファイルを弄れば何とでもなります)。


といったところでしょうか。

個人的には、ネットブックで Ubuntu みたいな鈍重なディストリビューションを使うくらいならデフォルトの Vista を使っていた方が千倍マシだと思いますが、とりあえず Ubuntu だと上記のような感じです。無線LAN の Windows XP ドライバを抽出するのに苦労するくらいですかね。あとタッチパッド周りだけは、ちゃんと設定しないと辛いかも。


【2】Windows XP

PC-NJ70A installed Windows XP


手元の Windows XP Professional SP2 を使ってインストールした状態では、有線/無線LAN も Bluetooth も使えず、サウンドドライバーも入ってなく、ビデオドライバーも入ってないので画面解像度は 800x600pixels になります。あとは、インテルのサイトから

  • Intel Chipset Device Software INF Update Utility for the 945GSE

  • Realtek LAN Driver for Windows XP

  • Realtek ALC Audio Driver

  • Intel Graphics Media Accelerator Driver for 945 Chipset-Based Intel Desktop Boards


と、RALINK から RT2860 のドライバをダウンロードして入れれば終わりです。

  • 素の XP SP2 は WPA2 が使えませんが、SP3 にすれば利用可能になります。

  • 標準状態での Bluetooth スタックは Microsoft のものになりますので、必要があれば別途スタックを入れる必要があります。

  • Bluetooth マウスは標準状態でも Vista 同様に問題なく利用できます。

  • Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)、Fn + F12 (Sleep) は使えますが、音量関係の表示フィードバックはありません。

  • ビデオドライバは Vista と同じですので、外部モニター接続時も含めて全て同じです。


なお、一通りインストールした後のデバイスマネージャーの表示は以下の通りです。

PC-NJ70A Windows XP Device Manager


2つだけ!マークが付いたデバイスがありますが、一つは「LCD-Pad」でその名の通り、もう一つの不明なデバイスはおそらく「SHARP eco Button Driver」だと思われます。LCD-Pad は光センサー液晶パッドの Windows XP 用ドライバが出ない限りどうしようもないですし、eco ボタンなんてどうでもいいレベルなものなので、気にする必要もないものでしょう。

すこぶる普通というか、当然ストレスなくキビキビと動きます。やっぱりネットブックは XP がベストだね、と思うと同時に、液晶解像度が高解像度でもないのに、PC-NJ70A に Vista を採用したのか、改めて疑問を感じます。光センサー液晶パッド用ドライバの関係かもしれませんが…だとすると本当に本末転倒ですし、そうでないなら余計に疑問です。標準搭載メモリ 1GB ですからねぇ。

とはいえ、Windows Vista をネットブックで使う場合も、メモリ 2GB + SP2 +非公開 hotfix をいくつか適用、とすれば、それなりに実用になるのも事実です。PC-NJ70A の XP 化そのものは簡単と言えば簡単ですが、まぁ別に無理してやるほどのことでもないと思います。知らなければ、不満も感じないですしね。

ま、光センサー液晶パッドを使ったアプリケーションや特徴に利点を感じない人間にとっては、一度 XP にしてしまうと、Vista に戻る意味はほとんど見いだせないのも事実。それゆえ Vista に戻りたくないですが、でも Vista も入れないとモニターレポートができなくなるので…仕方ありませんな。