購入してからインプレッションを書こう書こうと思いつつ、1ヶ月半が経ってしまった。カメラやレンズに関しては大して知識も経験もないし、技量に至っては相変わらず初心者レベルから脱せていない状態だから、どうも筆が、タイプが鈍くなる。

ともあれ、この「LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.」を1ヶ月半使ってきて、一言で言うならば

このサイズ、軽さで 35mm換算 14mm スタートの超広角が撮れる


ことに尽きる。散々あちこちで言われていることでもあるが、これがこのレンズの、そして DMC-G1/GH1 と組み合わせたシステムとしての最大の魅力であるのも事実。

例えば、同じ 35mm換算で 14mm の画角をカバーする超広角ズームレンズを比較してみると、

ニコン
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
φ98×131.5mm1,000gフル
シグマ
12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
φ87×102.5mm600gフル
オリンパス
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
φ86.5×119.5mm780g4/3
パナソニック
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
φ70×83.1mm300gm4/3


といった感じで、ひと際図抜けて LUMIX G VARIO 7-14mm F4 の軽さ、コンパクトさが目立つことが判る。

もちろん、AF-S 14-24mm F2.8G や 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM は 35mm フルサイズ対応のレンズであり、AF-S 14-24mm F2.8G に至っては開放F値が1段明るく、そのまま比較できるものではない。フルサイズの F2.8 とフォーサーズ/マイクロフォーサーズの F4 ではボケ加減は大きな差がある。

とはいえ、そんなことを十分承知の上で、超広角の画角だけを考え、また風景撮りなどのように絞って撮ることを考えた場合には、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4 が持つ軽さ、コンパクトさは非常に魅力になる。

それはレンズだけでなく、ボディとともに持ち歩くことを考えた場合には、さらに大きな差になる。

ニコン D700 +
AF-S 14-24mm F2.8G
147×123×208.5mm1,995gフル
キヤノン 5D MarkII +
シグマ 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
152×113.5×177.5mm1410gフル
オリンパス E-620 +
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
130×94×179.5mm1255g4/3
パナソニック DMC-G1 +
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
124×83.6×128.3mm685gm4/3


上の表におけるサイズの厚みについてはボディの厚みとレンズ長を単純に加算したものであり、また重量もバッテリーなどを含まない公称ボディ重量とレンズ重量を加算したものなので、あくまで参考値にすぎないし、ボディの選択については異論もあるだろうけれど、とりあえずの参考として挙げてみた。

そんな参考値ではあるが、35mm換算 14mm の画角を得ようとしてカメラボディ+レンズを持ち出す場合に、大きな差があることが判る。ボディ+レンズで 685g(バッテリーなどを除く)というのは、ちょっと前のデジタル一眼レフ入門機+キットレンズの重量と大差ない。

標準ズームレンズとしてもコンパクトかつ軽量な DMC-G1 の標準ズームや DMC-G1 用望遠ズームと比べても

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (1)
左:望遠ズーム、右:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4


というように、コンパクトな標準ズーム+αくらいのサイズに収まっており、とてもじゃないが、F4 通しの超広角ズームとは思えないサイズ、重さに収まっている。それは実際に持ち歩くと、余計に痛感し、

超広角スナップという世界が広がる only one なレンズ


だなぁ…と感じる。

革命的とまで言うと嘘くさくなるが、個人的に今まで一番広い画角で使ってきたのが、

EOS 5D + EF 17-40mm F4L USM(152×113×171.8mm, 1,285g)17mm〜

であり、

D200 + Tokina ATX 124 PRO DX(147×113×163.5mm, 1340g)18mm〜

であるから、それより遥かに広い画角で(広角の 1mm の差は大きい)、なおかつ半分程度の軽さであるというのは、信じられないくらいである。

気軽に超広角を持ち歩き、気軽に超広角を撮ることができる。

それが LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. 最大の魅力であることは疑いようもなく、AF 可能なズームレンズでそれをなし得る点においては only one であろう。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (1)
14mm (35mm換算 28mm), F11, 1/200s, -1.66EV, ISO100


ただ、いくら only one でも、いくら気軽に超広角を持ち歩いて撮らせてくれるレンズとはいえ、気軽に買えるレンズでなければ、トータルとして気軽とは言えない。

LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. の実売価格は10万弱。

これは見方によって、安いとも、いささか高めだとも言える。実際、私も買う時にかなり悩んだ。

そして画質。これについても十分納得できるものでもあるし、ある面では期待以上でもあり、ある面では期待したほどでもなかったり、色々思うところがある。これらについては次回の記事(後編)で書きたいと思う。


以下「続きを読む」から先は、何枚か LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 で撮影した写真を掲載しておきます。

上記の写真ともども、リンク先に等倍画像がありますが、これらは RAW で撮影の後、ACR (Adobe CameraRAW)で現像し、その際に露出・色調を若干補正してますが、シャープネスや収差補正はかけていません(ファイルサイズ制約のため、いささか JPEG 圧縮は高めですので念のため)。

あ、そうそう、書き忘れて最後に一言付け加え的になるが、

いくら気軽に超広角を持ち出せて撮ることができても
センスがないヤツに超広角は難しすぎる


ってのも、このレンズと1ヶ月半付き合って、改めて痛感しました。

D200 + AT-X 124 PRO DX の頃は本当に何も考えずに撮っていたけど、5D + EF 17-40mm F4L では撮っても撮っても全然しょーもない写真ばかりになって、好きだった超広角がむしろ嫌いになりそうなくらいでしたから…まぁ今でも、それは変わらないのを実感しましたね。

それでも、気軽に持って行ける分だけ、こんな超広角レンズを持ち歩く機会は増えたのは事実。超広角への敷居がグッと低くなる一品なのは間違いない。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014




LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (2)
7mm (35mm換算 14mm), F9, 1/13s, -1EV, ISO200

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田その2 (1) 9mm
9mm (35mm換算 18mm), F7.1, 1/50s, ISO100

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@旭川 (1)
7mm (35mm換算 14mm), F11, 1/200s, -0.33EV, ISO100

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@旭川 (2)
13mm (35mm換算 26mm), F11, 1/160s, -0.33EV, ISO100

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@旭川 (3)
7mm (35mm換算 14mm), F8, 1/40s, -0.33EV, ISO100


後編は、こちらへ。
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0:超広角を気軽にする only one な存在(後半)