利用開始から使っている間の印象を適宜メモしてきたので、公式モニターレポートを書くための下書きとして、少しまとめてみようか…と思ったのだが、その前に少し。

モニター当選後に「誰か他に当選した人がいないかな〜?」とググってみたのだけれども、あまり見つけられず、モニター機が到着した日にも探ってみたのだが、あまりちゃんと書いている人がいないな〜なんて思っていた。けれど、さっきググってみたら、きちんとレポートされている方がいました。

ホイール欲しい ハンドル欲しい

読んでみたところ、EeePC 901-X に VAIO type P を使われているようで、なんというモロ被り(笑)。

上記のブログでは、モニター機到着日から毎日きちんとレポートされており、既に Windows 7 RC版のインストールまでレポートされています。私みたいにダラダラと書かず、きちんと要点がまとめられていて判りやすいテキストになっています。

また、どうしても批判的になりがちな私の内容と違い(私も別に批判的に書こうと思ってるのではなく、正直な感想しか書いてないのですが…)、バランスの取れた内容になっているので、上記のブログはお勧めです。こんなひねくれた?人間の感想よりはずっと参考になるでしょう :-)

おまけに、上記ブログの本日の記事が私が今から載せようとしていた内容とかぶっている上、勿論ずっと整理されています。

メビウス PC-NJ70A (4) 使用感

ので、PC-NJ70A について興味ある人は、上記ブログを読んでもらえれば宜しいのではないかと思います。

私の方は、いい加減 PC-NJ70A の記事を書くのも、PC-NJ70A を頑張って使うのも疲れつつある上、他のことも書きたいので、今後は適当に手抜き?でやっていきたいと思います(今までも適当ですけど)。

PC-NJ70A at Cafe 4


ということで終わろうと思ったのですが、一応アップ予定の内容をまとめていたので、興味のある人だけ続きをどうぞ。




日曜日にモニター機が到着して4日間、きちんと評価するためにはそれなりに使い込まなければ判らないのは言うまでもなく、Windows 上で日常的に使っている環境(主にモバイル向け環境)を PC-NJ70A の上に構築し、日常的に使ってるアプリケーションをインストールして使っている。

仕事で使っている Mac / Windows のデスクトップ機の使用頻度ほどではないものの、この4日間はノートPC を利用する場面で、ほぼ PC-NJ70A を使うようにしてきた。出張・外出仕事用の MacBook Pro の代わりにはならないが、自宅内モバイル用として使っている EeePC 901-X、ちょっと外出時用 VAIO type P の代わりに、これを使ってきた。

ということで、まずは4日間ではあるが、利用開始当初の印象を適宜メモにしてきたので、以下に箇条書きで記しておきたい。もちろん、利用開始当初の印象なので今後変わっていく可能性は大いにあります。

【1】外観・デザイン

非公式レビューその1でも書いたように、外も中もツルツルピカピカ。ブラックボディなので液晶裏面の外装に指紋などの汚れが非常に目立つ。VAIO type P(レッド)や EeePC 901-X(これもブラック)よりも遥かに目立ち、一時的に使っていた(友人のセットアップのため)Aspire One 系列と同等以上に目立つ。

この塗装具合は、むかし使っていた MURAMASA CV のブラックボディも同じようだったことを思い出した。思えば MURAMASA CV も、この PC-NJ70A と同じように女性向けというコンセプトで(女性が持つセカンドポーチに入るとか何とか)売られていたことを思い出す。シャープはあの頃と変わってないのだな…と(○○がないとは口が裂けても言えないが :-)。

しかし、他のツルピカ系ネットブックと異なる面もあり、それは内側の液晶パッド面およびパームレスト面もツルツルピカピカだということ。それゆえに、液晶パッドやパームレストも油汚れが目立つ。暑い時期になるだけに、どうしても指先や手は汗ばむし、正直これは嫌です。

タッチパッドが光センサー液晶パッドゆえに、パームレスト面も統一感を出そうとしてデザインされたのでしょうが、この辺もデザイン優先という気がします(MURAMASA CV もそういう面が多々ありました…)。

ツルピカなノートPC は過去にも色々使ってきましたので、外装面や液晶面をこまめにクリーニングクロスで拭くのは慣れていますが、液晶パッド面やパームレスト部分もこまめに拭くことになるとは…というのが正直な気持ちです。個人的には決して良いとは思えません。


【2】サイズ・重量

これも以前の記事で触れましたが、同程度(同スペックまたは/かつ同サイズ)のネットブックにしては、やはり重い。このところ 1.5kg 前後のノートPC を持ち歩くことがなかったので、バッグに入れて持ち歩いていると重さを感じます。

もちろん、2.5kg の MacBook Pro と比べれば絶対的に軽いのですが、それとは性能は雲泥の差ですから、ネットブックは気軽に持ち出せることがポイントであるべきと私は考えるので、この重さは大きなマイナスに感じます。

また、サイズ的にもフットプリントはともかく、厚みがやや大きめ。9インチ液晶の EeePC 901-X や Aspire One はもちろん、同じ10インチ液晶の Aspire One D150 が入れられた低反発クッションポーチにギリギリ入らなかったですし、同時期にリリースされて売れている DynaBook UX と店頭で見比べても、明確な差があります。

バッテリーが4セルということがサイズ(厚み)、重量にも多少影響しているのでしょうが、かといってバッテリー駆動時間が他に比べて大きく有利ではないことも考えると、最後発と言っても良い状況で、この内容で良しとした理由が今一つ判りません。


【3】静穏性・筐体の熱さ

これも以前触れましたが、ファンは常時それなりの回転数で回っています。CPU 温度 30℃台、HDD、マザーボード上のセンサーが40℃前後で安定している時でも、ファンはそれなりの回転数で回りっぱなし。所有したもの以外も含めて、Atom CPU + 945GSE チップセット搭載ネットブックは何台か使った経験がありますが、その中では一番良く回している方ではないかと思います。

逆に言えば、ファンを積極的に回しているため、筐体内部の温度は安定して低く、パームレスト面も底面も大して熱くなることはないように思います。パームレスト面は右より左側が若干熱くなりますが、パームレスト面にもアクリル板が乗っているせいか、負荷をかけても熱さが気になることはありませんでした。

回りっぱなしであるファンの音は、やかましいというほどではないものの、少し負荷をかけると全開になって音がそれなりに大きくなります。環境音がある状態ではほとんど気になることはないと思いますが、静かな室内ではファンの音がそれなりに聞こえるため、図書館などでは負荷時に多少気になるかもしれません。

ファンを積極的に回すかどうかはメーカーの意図でもあるので、必ずしも悪いとは思いませんが、静穏性を求める人には向かないPC だと言えます。

なお、排気口は左側面手前側にあります。常にファンが回ってる=排気していることになるので、パームレスト上に手を置いている場合、左手の袖に排気による風が感じられることは多々あります。ただ、筐体内部の温度が高くないので、排気による熱さを感じて不快になるほどのことはありませんでした。


【4】液晶画面

液晶画面は光沢のあるグレア液晶であり、液晶の発色自体もメリハリがついているタイプで、パッと見の見栄えは良いです。また、視野角もそこそこあるようで、上下左右少し斜めから見ても大きく色見が変わることはないと感じます。

ただ、アンチグレア処理がほとんどされていないので、外光の映り込みは激しい方かと思います。Aspire One など台湾製ネットブックと同じで、他の国産大手メーカーの一部ネットブックにあるような軽減処理はされていないようです。


【5】光センサー液晶パッド

これはハッキリと書きますが、手書き入力云々という付加機能は別にして、本来重要なタッチパッドとして、ポインティングデバイスとして見た場合、私は最低ランクの使い勝手と判断しています。その理由は以下の通り。

  • 付属スタイラスでの操作は良いのだが、指で操作する時の反応がとにかく鈍い。特にタッチして動き始めの反応が悪く、指で繊細なマウスカーソル操作を行うのは困難。

  • 指先の状態によって、反応の感度が変わりやすい。また、パッド面に油汚れがあると反応の鈍さに輪をかけることになり、イライラしまくる。

  • 反応が悪いので強めに操作し続けていると、誤動作で意図しないタップクリック処理をされてしまうことが度々ある。

  • 2本指スクロールができると書いてあるが、反応が悪すぎて非実用的。指の間隔に対する注意書きがあったが、そういうレベルの問題ではない。

  • 液晶パッド面のすぐ下にボタンがなく、若干だが距離があることで、パッド面に指を滑らしながらボタン操作がしにくい。特に右クリックは遠く感じるので、指の持ち替えみたいな動作が必要になることもある。

  • USB 接続のタブレット扱いのデバイスのせいか、スリープから起きてきてすぐにタッチパッドが反応しない。動作までにタイムラグがある。

  • パッド面が筐体の中央にあるので、キーボードのホームポジションとズレが生じてしまい、タイピングしながらのパッド操作がいささかしづらい。タッチパッドが中央になるのは MacBook Pro でも同じなので慣れているはずだが、上記の不満点があるため、ストレスが余計に溜まる。

  • 個人的には、2本指タップで右クリックに割り当てられないのは不満。


以上の理由から、これほど使いづらいタッチパッドは久しぶりに体験した次第。モニター機到着初日は、あまりの扱いづらさの中で1日中頑張っていたため、右手が腱鞘炎っぽくなってしまった(元々腱鞘炎気味ですが、酷くなって湿布薬を貼る羽目になった…)。

パッドの調整をスタイラス操作優先にしたのかもしれないが、ノートPC として本末転倒のように思えます。外付けマウスか、出先でワーキングスペースが取れないならば、指でパッド操作するより、

キーボードから手を離しても、スタイラスを使った方がマシ


と本気で思うくらいです。

なお、初期状態ではシステム起動時に「光センサー液晶パッドは環境光によっては使えない」というメッセージが出ますが(光センサーによる赤外線量をモニターする常駐プログラムも動作している)、今のところ室内外で試した限り、実用上支障になるようなことはありませんでした。

直射日光下では使えない可能性があるようですが、液晶パッドの操作以前に光沢処理されている液晶画面がまともに見えなくなる方が先でしょうから、問題はないように思います。


【6】キーボード

キーボードは 17mm ピッチを確保しているが、個人的には打ちやすいとは言えません。キーボードの好みはタッチパッド以上に個人の嗜好が反映されると思いますので、あくまで個人的な感想ですが、

  • キーピッチは確保されているが、キートップの面積がやや小さいキー形状であり、タイピングにいささか気を使う。

  • キーボード・ストロークはそれなりにあり、打鍵感が重めの割には芯がないので、リズミカルなタイピングがしにくい。

  • 右側の一部キーは極端にキーが小さくなってしまっている。国産ならその辺の配慮もして欲しいと思うのだが…


ということがあって、印象は良くありません。

キーピッチが非常に狭い EeePC 901-X よりは明らかにタイプしやすいものの(EeePC 901-X で、まともなタイピングは不可能)、16.5mm ピッチの VAIO type P と比べると圧倒的にタイプしづらい。Aspire One などの台湾製 10インチ液晶ネットブックと比べて同等くらいかな…というレベルに思えます。

ちなみに、元々ストロークがあって反力のあるキーボードが好きなので、いわゆるノートブックらしい軽いタッチのキーボードや、最近流行りのアイソレーションタイプのキーボードが好きというわけではありません(キーピッチが狭いキーボードはアイソレーションタイプの方が実用的だと思いますが)。ただ、そんなこととは別に、このキーボードは¥980 で売られているような安物キーボードをタイプしているようで、好きになれません。

この4日間、PC-NJ70A を日常利用してきて、毎日2時間以上タイプしてきました(レビュー記事のほとんどは PC-NJ70A で書いています)。その感想と言えば、1〜2時間のタイピングはギリギリ我慢できるかどうか?というレベル。PC-NJ70A で長時間タイピングは、あまりしたくないというのが正直なところです。VAIO type P なら2時間くらいは、別に構わないと思えるのですが…


【7】処理速度

前回の記事で書いたように、メモリ 1GB に Windows Vista 搭載というギリギリ仕様で出してきた PC-NJ70A ですが、メモリを 2GB に増設し、セキュリティソフトを軽量動作するものに変えてやれば(加えて多少のカスタマイズを施せば)、そこそこ実用的に使えると思います。

もちろん、レスポンスはそれなりに鈍重なところもあり、Windows XP 搭載のネットブックと比べると快適動作という点では劣ります。ただ、本来ネットブックが目的とするような用途については、Windows XP 搭載ネットブックに比べて制限されるかというと、実際に使い比べて、ないと思います。

今のところ PC-NJ70A では、ブラウザとして Firefox 3、Google Chrome、メールソフト Becky!、テキストエディタの秀丸、コードエディタ e text editor、オフィスソフトは OpenOffice.org 3(ワードと表計算のみですが)、画像ビューワーは irfan view と RAW 対応の PhotoStagePro、動画プレイヤーは MediaPlayerClassic HomeCinema を利用し、バックグラウンドで apache が常時動いていますが、他のネットブックと比べて特に使い勝手に差はないように思いますし、サブ機として割り切って使えば十分実用になる速度で動いています。

他のネットブックと同様、コメントが多数あるニコニコ動画や Youtube などの HD 動画の再生は無理ですが、VGA〜DVD サイズのビデオ再生には特に問題ありません。私自身、毎日 NAS にあるビデオファイル(DVD レコーダーでアナログ録画したテレビ番組)をネットワークに通して視聴していますが、この程度ならなんら問題ありません(VAIO type P でも問題ないのだから当然ですが)。


【8】その他使い勝手など


  • 状態表示ランプがキーボード下のパームレスト部分にあるので、蓋を閉めると一切の状態が判らない。ちゃんと充電が行われているか?満充電になっているか?というのが判らず、蓋を閉めてスリープにする設定にした場合に蓋を閉めた状態でスリープに入ったかを確認できない。この仕様はモバイルを考えたノートPC としては良くない。

  • 無線LAN の ON/OFF は独立スイッチがなく、Fn キー併用タイプ。悪いとは言わないが、モバイル利用を考えると、いささか微妙な仕様。

  • バッテリーは無線 LAN 使って、アプリケーションのインストールを連続していても、2時間程度はもつくらいはある。無線 LAN 利用で実働2時間半くらいまでは可能な印象。

  • 液晶パッド設定で、「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」にチェックしておいた方が、通常使用時には明らかにバッテリーのもちがいい。きちんと比べたわけではないが、液晶パッドの表示を ON/OFF して何度かバッテリー利用した時に、実感として感じられる差はあった。(これについては先入観に基づく事実誤認であると後日判明しました。詳しくは後日掲載の記事「非公式レビュー (6) バッテリー持続時間に関する誤認訂正&外部モニター接続」を参照下さい)

  • バッテリー充電時間は公称4時間だが、もう少し早めに満充電される。飛びぬけて速いわけではないが、不満はない。

  • スタイラスを使わせることを目的としているPC だけに、スタイラスが格納できるのは○。スタイラスは2段伸縮式で十分な長さがあり、操作するのに不便を感じない。

  • 「SHARP省電力設定」というショートカットがデスクトップにあったので、シャープ独自の電源コントロール設定アプリケーションがあるのかと思ったら、単にコントロールパネルの電源オプションへのショートカットだった(厳密には少し違うが)。手抜きとは言わないが…気が抜けた。




以上、厳しいことばかりになってしまったが、別に貶めるつもりは全くなく、正直な私の感想である。無理に褒めても仕方ないし、現時点では他のネットブックに比して優位点を見出せないでいるので、仕方がない。

モニターに当選した時から、

この PC-NJ70A を企画した意図は何か?
この PC をリリースする上でテーマにしたものはなにか?

という点を見いだすことが必要だと思っているが、4日間ではそれは見えてこない。今後これらの点、PC-NJ70A ならではという点を探っていきたいとは思っているが、普通のノートPC、普通のネットブックとして利用した段階には、上記の感想になってしまった。



ところで、先にも述べたように光センサー液晶パッドの、タッチパッドとしての使い辛さはかなり厳しい状況があるので、自宅で使う場合には外付けマウスを使うようにした。でないと、あまりのストレスに PC-NJ70A を使う気がしなくなる。

PC-NJ70A は国産ネットブックでは珍しく Bluetooth を削除していない。この点は PC-NJ70A の良い点の一つだと思うが、それだけにやっぱり Bluetooth マウスを利用したいところ。幸い、うちには Bluetooth マウスをいくつも使っており(6個ほどある)、ちょうど最近買ってみたものの使ってない Bluetooth マウスがあったので、それを使うことにした。



このバッファローの光学式 Bluetooth マウスは、量販店など一般的に入手できる Bluetooth マウスの中では現在最も廉価で買えるマウスだと思う。量販店でも3千円台、amazon だと3千円強で買える(品切れその他で価格変動はあります)。

そんな安い Bluetooth マウスなので、キーボードやマウスをついつい衝動買いする私としては、またしても衝動買いしてしまった。安いだけあって質感もへったくれもないが、右利き専用形状で細身なので、この手の形状が気に入る人には良い選択だろうと思う。とにかく Bluetooth マウスとしては安い。

このマウスは光学式だが、今時レーザー式じゃないと…という人には、全く同形状でレーザー式の



があります。価格は、+千円弱。でも、+千円出すのであれば、同時期にマイクロソフトからリリースされた廉価な Bluetooth マウス、



の方が個人的にはお勧め。マイクロソフト製とはいえ質感は安物っぽいですが、マウスはやはりロジクールかマイクロソフトに限ると思っているクチですので…。とはいえ、こういったユーザーインターフェースのハードウェアは個人の好み次第ですが。

ついでに、お金が有り余ってる、金に糸目を付けずに良いものを、という人なら



このロジクールのキーボード&マウスセット商品に付いてくるマウスを使うのがベストかもしれません。この製品に付属のマウスは、定評ある MX Revolution の Bluetooth 版です。MX Revolution 単品製品は未だに Bluetooth 版をリリースしてくれないので、MX Revolution の Bluetooth 版を入手するのは上記製品を買うしかありません。

もっとも MX Revolution は大柄&充電式なので、モバイル用マウスというわけにはいかないですが。